ふじPONっさんの映画レビュー・感想・評価 - 10ページ目

神は見返りを求める(2022年製作の映画)

3.7

日常という程YouTubeの撮影を見る事が普通ではないが、今もどこかで行われている現実
そんなリアルからありえそうな、ある意味ホラーな展開へ
前半の見ていて恥ずかしくて、いたたまれない気持ちを圧力にし
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凍った湖(2015年製作の映画)

2.5

日本やアメリカの刑事物に慣れているせいか、オーストラリアの雑でパワープレイな捜査にイチイチ"?"が浮かびストーリーに没入させない。それと、これは私の弱いところだが、耳馴染みの無い人物名が頭に入ってこず>>続きを読む

DAICON FILM版 帰ってきたウルトラマン(1983年製作の映画)

3.5

後のガイナックス、自主製作とはいえ庵野秀明の監督作品かと思えば、そこに"らしさ"を感じる
構図や光の感じ、カメラワーク、特に下からあおるように人物を撮るのは印象的
敵本体を見せるまでの時間のタメや、ミ
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シン・ウルトラマン(2022年製作の映画)

3.6

令和にあえて昭和の部分を残した演出に愛を感じるし、やはりエヴァに通じる部分もあり庵野秀明のルーツとしても面白い
オープニングの"ウルトラマンを観てる感"にワクワクが止まらない

あなたの番です 劇場版(2021年製作の映画)

2.0

コメディとしてはおスベり散らかしてるし、ミステリーとしては無駄に殺されている人がいる感じがしてなんとも受け付けない
ドラマからも時間が経っていてノリも忘れた
ドラマファンの為のオマケ映画

ブルース・ブラザース(1980年製作の映画)

4.0

実際のショッピングモールを爆走したり、何十台というパトカーを大破させたりする今では出来なさそうなパワー溢れるアクションも魅力的だが、なんといっても音楽パートが豪華が過ぎる
キャブ・キャロウェイ、J・B
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べイビーわるきゅーれ(2021年製作の映画)

3.8

「てめぇホントの冥土に送ってやろうか」

ストーリー自体はさほどだが、『ファブル』が思い出される殺し屋のフツーの生活の一面や、女子高生二人のやりとりをずっと見ていたくなる
アニメや漫画からの小ネタもあ
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余命10年(2022年製作の映画)

3.6

「素敵な人生を生きてください>_<」

長いようで短く、短いようで長い余命10年
葛藤や苦悩、苛立ちや覚悟、この手の作品の王道ではあるが、好きな人に自分の状況を伝えず接した時期は残酷過ぎてしんどかった
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彼女と彼女の猫 -Everything Flows-(2016年製作の映画)

3.1

「僕に彼女の言葉はわからない」

猫視点で語られる彼女との物語
細かい部分の描写から大切に飼われていることが伝わる
人生にある上手くいかない時期
ちょっとセンチメンタルで
ちょっとスピリチュアル
彼女
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名前(2018年製作の映画)

3.5

複数の名前を使い分ける男と、突然現れた男の娘と名乗る女子高生
自分の居場所のない二人が交流することで心のモヤが晴れていく…そんな作風を想像しながら観ていたら、終盤に向けてライトなミステリーが展開される
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ウォーデン 消えた死刑囚(2019年製作の映画)

3.0

ラストのある一点へ焦点を絞った結末ありきの作品
逃げた囚人、追う刑務官達
正義や良心、冤罪辺りを問う作品ではあるが、所長である少佐の出世や恋心は描かれるのに、逃げた囚人の問題は見つけるか否かのみしか描
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クライム・ゲーム(2021年製作の映画)

3.8

万人受けする方の"豪華"な俳優陣ではないが、ある方面ではお馴染みの顔ぶれがたまらない
この手の犯罪がらみの作風だと女性は添え物に落ち着いてしまう事が多いが、男達の二転三転するストーリーと共に女性陣にも
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ゆるキャン△(2022年製作の映画)

4.0

野クルのメンバーが少し大人になって帰ってきた

オープニングの松竹の富士山バック
アニメーションへの切り替えからエモい
自然や都会の背景の綺麗さはキャンプを題材にしている作品だけに気合いが感じられる
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ミッドナイト・ファミリー(2019年製作の映画)

3.6

メキシコシティ
人口900万人に対して公用救急車の数が45台未満
(日本はだいたい二万人に一台らしい)
救急で30分待っても到着しない現実
そこで闇営業で救急活動を生業にする人が出てくる
そんな家族の
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彷徨う魂(2022年製作の映画)

2.7

東映…ではない

動物虐待…短い時間だが目を背けたくなるシーンが挿入され、心がざわざわする
虐待・管理しきれない多頭飼い等、もちろん良いことな訳がなく、本作でも罪に対しての罰が軽すぎる
が、旦那の犯行
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スウィート・シング(2020年製作の映画)

4.1

「明日も楽しもう」

モノクロでフィルム(?)撮影
シリアスに描けば目を背けたくなる様な作品にもなる内容だが、あったかくて、懐かしくて、どこかセツナクて…
名作からのオマージュがハマる後半は、たまらな
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きみはいい子(2014年製作の映画)

3.9

子供や生徒、亡くした家族。人それぞれの理由でパンパンに膨れた風船はもう破裂する寸前
が、その空気を抜くキッカケもまた人だった

ラスト、鉄棒から見える時計を見て気づいた意味。焦り、走り出す高良健吾。そ
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ONE PIECE FILM Z ワンピース フィルム ゼット(2012年製作の映画)

4.0

「悪いが止まらねぇぞ、俺は」

圧倒的存在感のゼット
主役を食う敵がいる作品は魅力的だ
海軍時代はゼファーと名乗っていたのに改名した理由が最後にわかる
子供の頃に憧れていた者
そんな"夢"に近づけたの
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コンフィデンスマン ある詐欺師の男(2012年製作の映画)

2.8

タイトルから騙し騙されのコンゲームを想像していただけに消化不良は否めない
どちらかといえば家族、復讐といった辺りがテーマの作風

大したストーリーでも仕掛けでも無く、薄いドラマ。サミュエル・L・ジャク
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ブロー・ザ・マン・ダウン~女たちの協定~(2019年製作の映画)

3.4

殺人を入り口にサスペンスかと思いきや、徐々に伝わってくる町の過去と女性達の気概
雨が降るわけでも無く、晴れるでもなく、終始ハッキリしないどんよりとした天気同様、ラストの疑問もハッキリさせないが、一考の
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機動戦士ガンダム THE ORIGIN 誕生 赤い彗星(2018年製作の映画)

4.0

「君は生き延びる事ができるか」

一年戦争の始まりのルウム会戦~レビル将軍の演説により停戦路線から継戦へと変更されるまで
綺麗で迫力のあるルウム会戦は見応え抜群
シャアの二つ名のエピソードも説得力があ
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マスカレード・ナイト(2021年製作の映画)

3.3

「ホテルにはホテルマンにしか見えないものがある」

前作からのパワーダウンを感じる
わちゃわちゃしながらもテンポ良く様々な人物にスポットが当たり、本筋の事件が進んでいくのが面白く期待していたが、そこに
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機動戦士ガンダム THE ORIGIN 激突 ルウム会戦(2017年製作の映画)

3.7

「私にひざまずけ!神よ」

コロニー落としの準備段階で鬼畜の所業…ギレンが"ヒトラーの尻尾"と言われる片鱗をみせる
戦術面でも戦艦同士の戦いからモビルスーツを導入し、機動力と火力で連邦を圧倒
シャア、
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アンチャーテッド(2022年製作の映画)

3.5

「偉業を成すのも小さな一歩から」

オープニングはアソコがゾワっとする空中アクションから始まりツカミはGOOD
お手本の様なストーリーにはずさない構成に演出
全てが予想の範囲内だが、ハイボールにソーセ
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機動戦士ガンダム THE ORIGIN IV 運命の前夜(2016年製作の映画)

3.4

「コードネームはガンダム」

シャアとララァの出会い

ミノフスキー博士の亡命から物語は一気に加速し、ジオン公国へ名前を変え、独立を宣言し、即宣戦布告
MS開発で連邦に差をつけたジオンの脅威と、逆に連
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ハケンアニメ!(2022年製作の映画)

3.7

「最初から四番です」

納期まで12時間を切り終わらないデバッグ作業。AM3時に諦め、テスターの脇で眠りにつく…が、カウント9で起き上がり早出してくれた先輩の力を借り切り抜けたピンチ
そんなサラリーマ
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機動戦士ガンダム THE ORIGIN III 暁の蜂起(2016年製作の映画)

3.8

「僕はキャスバルじゃない。シャア・アズナブルだ」

演説というには拙いが、士官候補生達に向けたスピーチは後のギレンの熱さを感じさせる。それも銀河万丈がいまだに声を当てているのがたまらない
デギンに威圧
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画家と泥棒(2020年製作の映画)

3.9

「頭のネジが飛んでケツに入っちまった」

自分の描いた油絵とそれを盗んだ泥棒との交流…なんて書き出すと途端に安っぽくなってしまう
本来交わることなど無さそうな二人の心の交わり
ドキュメンタリーだけに、
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機動戦士ガンダム THE ORIGIN Ⅱ 哀しみのアルテイシア(2015年製作の映画)

3.0

セイラのファミリーネームに説明が付くのが収穫
サブタイトル通りセイラに次々と悲しみの試練が襲いかかる
一方エドワウ(キャスバル)の方には焦点があまりあたらず、言葉数も少なく作中の言葉を借りれば"抜き身
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機動戦士ガンダム THE ORIGIN I 青い瞳のキャスバル(2015年製作の映画)

3.6

冒頭
ルウム戦役におけるシャア中尉の戦艦5隻撃沈シーンと、黒い三連星のコンビネーションはアガる
シャアはこの功績により少佐に

ストーリー的にはジオン・ズム・ダイクン暗殺辺りから始まる為、政治色が強く
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スティルウォーター(2021年製作の映画)

3.8

「人生は残酷だ」

暮れ行く一日をバックに、同じ動きを繰り返す掘削機。毎年毎年変わらず行われる牧草のロール
ゆっくり時間が過ぎ、変わらないはずの故郷スティルウォーター

マルセイユの刑務所で過ごした娘
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17歳の瞳に映る世界(2020年製作の映画)

3.8

「男だったらと思う?」

一人の少女の決断と行動を淡々と見せる
無口で無愛想な少女が主人公というのもあってセリフも少ないが、かえってそれがリアルで孤独で寂しい
感情を観る側に感じさせる・考えさせる構図
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機動戦士ガンダム ククルス・ドアンの島(2022年製作の映画)

2.8

ノー天気とはいえアムロがジオンのキャップを被る設定が受け入れられない
しまいにはブライトに脱走であってくれたら楽なのにと言われる始末

画はキレイで、アニメでケチの付いたザクの作画に理由が付いたのは面
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アダムス・ファミリー(1991年製作の映画)

3.2

『ビートルジュース』の白塗りゴシックホラーの流れでティム・バートンが監督かと思いきや…と、調べてみると『バットマン・リターンズ』の方に取りかかっていた様で。
あのテーマ曲は今でもCMに使われるくらい印
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風が吹くまま(1999年製作の映画)

3.2

ストーリー上重要な人物であるはずのお婆さんは一度も姿を現さない。葬儀も直接は見ることは出来ない。他にも、クルーや穴堀君にその彼女、存在するがハッキリ撮されない人物がいる
その代わり、自然や日本からする
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キッズ・オールライト(2010年製作の映画)

3.4

「型にハマらない家族に」

人それぞれの家族のカタチ
タイトル通り二人の子供が
"all right"なのが良くて、ラストの弟の笑顔が印象的

秘密の映画を観る理由…勉強になりました