タキさんの映画レビュー・感想・評価 - 3ページ目

真夏の方程式(2013年製作の映画)

3.5

このレビューはネタバレを含みます

今回の話は動機から殺人に至るまでがいずれも短絡的。その「短絡さ」が自分の正義を振りかざし相手の話を聞かない玻璃ヶ浦開発反対派の人々と重なる。冒頭の電車内での携帯電話を注意するおじさんもそういう人たちの>>続きを読む

ゲッタウェイ(1972年製作の映画)

3.8

ペキンパーといえばバイオレンスの思い込みで見てたらゴリゴリの男らしさよりちょっとユルめでちょいちょい笑っちゃうようなハズシがあって、しかも意外や意外の幸せオーラ全開のハッピーエンドだった(不穏な空気感>>続きを読む

地獄の花園(2021年製作の映画)

3.5

ヤンキーマンガ(※ただし登場人物はみんなOL)の王道ストーリーのパロディ。追う必要のないぐらいの定型ストーリーなので安心してハイカロリーキャラでバカ笑いできる。エンケンさんのOL、出オチだろwと思った>>続きを読む

キャッチ・ミー・イフ・ユー・キャン(2002年製作の映画)

4.2

再視聴。
鮮やかな詐欺の手口の一方で家族を想う少年らしい心情が切ない。父親は事故でなくなり母親には新しい家庭があるとわかり、よるべないこどもの表情をしたフランクがすごくかわいそうだった。だからこそカー
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ユダ&ブラック・メシア 裏切りの代償(2020年製作の映画)

3.9

どんな映画にでてくるFBIより邪悪でビックリした。ミッチェル捜査官に圧をかける当時のFBI長官のフーバーという人、なんでもずいぶん問題のある人物だったようで、ウィキを読んでさらに驚く。
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クワイエット・プレイス 破られた沈黙(2021年製作の映画)

3.3

前作のわけのわからん勢いがシュルルとしぼんでフツーのクリーチャーパニックムービーになってしまった。今回は焼けてしまった家を出て親子4人で身を寄せる場所を求めてさすらい、生き残った人々との接点が生まれる>>続きを読む

ハウス・オブ・グッチ(2021年製作の映画)

3.9

ズバリ、世間知らずの超おぼっちゃま、つなぎを着て妻の実家の運送業を手伝うデカメガネのアダム・ドライバーと気合い溢れる顔面と豊満バディでハイブランドからヤンキースタイルまで自在に着こなす魂だけは誰よりも>>続きを読む

シネマ歌舞伎 三谷かぶき 月光露針路日本 風雲児たち(2020年製作の映画)

4.2

鎖国中の江戸時代、伊勢国から江戸に向かう回船が難破、漂流の末アリューシャン列島の小島にたどり着く。その船頭大黒屋光太夫と乗組員が過酷な10年にもわたるロシア生活を送り仲間を失いながらもエカテリーナ2世>>続きを読む

怪物(2023年製作の映画)

5.0

湊の母の視点、湊の担任教師保利の視点、そして湊の視点で物語は展開されるのだが、これでパーフェクトに理解できるかといえば、もっとちゃんとみとけばよかった〜と己の注意力の足りなさに歯噛みをする。これは一回>>続きを読む

NOPE/ノープ(2022年製作の映画)

4.5

このレビューはネタバレを含みます

I will cast abominable filth at you.
Make you vile.
And make you a spectacle.
nahum3:6
(私はあなたに汚物をかけ、
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最後まで行く(2023年製作の映画)

4.2

このレビューはネタバレを含みます

いやモロバレでしょwと思いつつ工藤(岡田准一)の表情とその右往左往っぷりに何度も笑ってしまった。賄賂警官がうっかり轢き殺したチンピラをオカンの棺桶にいれて一緒に焼いちまおうというスラップステックコメデ>>続きを読む

わたしは最悪。(2021年製作の映画)

4.0

オジサンがオンナ子どもをつかまえてやたら自分の知識を披露するという行為に名前がついてることを初めて知った。マンスプレイニング、略してマンスプなどと言うらしい。

マンスプレイニング(英語: mansp
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バスカヴィル家の犬 シャーロック劇場版(2022年製作の映画)

2.8

このレビューはネタバレを含みます

獅子雄と若宮ちゃんの絆どころかなんとなく精神的に距離を感じたまま終わったテレビ版からの劇場版。物理的にも距離があるし(獅子雄は蓮壁家には宿泊せず単独行動をしている)若宮ちゃんがさらにマヌケな感じになっ>>続きを読む

しあわせの隠れ場所(2009年製作の映画)

3.7

ほとんどホームレスのような生活をしていた不幸な生まれの青年がセレブ一家に迎え入れられ高校のアメフトスターになり、かつ成績優秀者しか入学を許されないミシシッピ大のアメフトからプロ入りするという実話ベース>>続きを読む

ブレット・トレイン(2022年製作の映画)

3.8

伊坂幸太郎のマリアビートルが原作。日本人作家原作の小説がハリウッドで映画化、さらにブラピ主演とのことで発表があってから楽しみにしていた。
ほぼ東京から京都の高速電車「ひかり号」ならぬ「ゆかり号」の車内
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マネーボール(2011年製作の映画)

3.7

アメリカのメジャリーグで華々しく活躍しているエンゼルスの大谷選手やレッドソックスの吉田選手と鳴り物入りで入団したものの近年は阪神タイガースで思うような成績を挙げられず渡米し現在苦戦中のアスレチックスの>>続きを読む

老後の資金がありません!(2020年製作の映画)

3.3

このレビューはネタバレを含みます

老後の資金に2千万円必要と麻生太郎が言ったんだったか一時騒然としたことがあった。これは1人あたりなのかそれとも夫婦ふたりでなのか、まだ家のローンすら払い終わってないかもしれないのにそんなにお金がある国>>続きを読む

ジュラシック・ワールド/新たなる支配者(2021年製作の映画)

3.6

〈ジュラシック・ワールド〉のあった島、イスラ・ヌブラルが火山の大噴火で壊滅、救出された恐竜たちは、世界中へと放たれてしまった。
あれから4年、人類はいまだ恐竜との安全な共生の道を見出せずにいる。恐竜の
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東京リベンジャーズ(2021年製作の映画)

3.7

このレビューはネタバレを含みます

ヤンキーとタイムトラベルの掛け合わせというハイブリッド映画。どちらもよくある題材なのに意外な組み合わせでしかもサスペンス風味なのがなかなか面白い。ゴリゴリのヤンキーが大挙してでてくるが、主要キャストの>>続きを読む

キングダム2 遥かなる大地へ(2022年製作の映画)

3.7

信の大将軍への道がはじまる。魏の侵攻を撃退するべく縛虎申のもと農民兵同士で伍というグループをつくり助け合いながら進軍していく。その中にいる羌瘣(清野菜名)という謎めいた人物、姉の仇を討つために魏を目指>>続きを読む

ミスト(2007年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

ネタバレを踏まずここまでやってきたのでそろそれ見とかねばと初鑑賞。
軍によるアローヘッド計画(窓?みたいなところから異次元を観察している)の失敗で異次元のクリーチャーがミストとともに街に押し寄せてきた
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ザ・ロストシティ(2022年製作の映画)

3.7

出演者が豪華なのが一番のセールスポイント。全体にあっさり風味で上映時間も短く気軽に見られる。謎解きやロマンスよりロレッタとアランの夫婦漫才のような掛け合いの方が楽しめる。
こういうブラピの使い方は嫌い
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ナワリヌイ(2022年製作の映画)

4.0

これが現実なのか。まるで映画みたいな話だった。紅茶じゃなくてまさかのパンツ。皮膚接触で致死に至る薬品とは、考えるだけで身震いする。しかしスパイ映画だとしてもあまりに短絡的なやり口だしチームナワリヌイの>>続きを読む

ゴースト/ニューヨークの幻(1990年製作の映画)

4.0

もう公開が33年前になるんだなぁ。すっかり内容を忘れてるかと思ったら、見初めたらブワーッと思い出してきて結局キッチリ覚えてた。デミ・ムーアがめちゃくちゃかわいい。この映画からゴーストになって恋人の窮地>>続きを読む

エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス(2022年製作の映画)

4.0

劇場でたったひとりだけウケにウケてる人がいて幸せな映画体験に強烈な羨ましさを感じた。いやこの映画、面白くないわけではない(次々と繰り出されるギャグが自分とは合わなかっただけだ)しっちゃかめっちゃかに見>>続きを読む

エルヴィス(2022年製作の映画)

3.9

主役のエルヴィスのキャスティングが難しい選択だったのは想像に難くないが、冒頭、エルヴィス・プレスリー本人の映像からオースティン・バトラー演じるエルヴィスに繋げ、ラストはまたオースティンからエルヴィス本>>続きを読む

エクソシスト/ディレクターズ・カット版(2000年製作の映画)

3.9

このレビューはネタバレを含みます

オリジナル版はかなり昔に見たきりでどこがディレクターズカット版と違うのか私には分からなかったが、ラストに付け足しがあったのが大きな違いのようだ。カラス神父は我が身に悪魔を乗り移らせて転落死することで命>>続きを読む

ザ・スーサイド・スクワッド "極"悪党、集結(2021年製作の映画)

4.3

バビロンからたたみかけるようにマーゴット・ロビーを摂取。彼女のハーレイクインは可愛くてカッコよくて最高オブ最高。真っ赤なドレスにコンバットブーツ、槍を振り回し敵を殲滅するシーンに花を散らすアイデアは天>>続きを読む

バビロン(2021年製作の映画)

4.0

まだ荒野だったハリウッド創成期のお話。サイレント時代の人気俳優ジャック(ブラッド・ピット)田舎から何のツテもなく女優を目指してロサンゼルスにやってきたネリー(マーゴット・ロビー)映画制作に憧れるメキシ>>続きを読む

オーシャンズ11(2001年製作の映画)

3.4

金庫破りのくだりはそこそこ楽しめるしラストの種明かしも爽快感がある。ただ11人もいると役柄の重要さであからさまに差がでてドライバー兄弟とかもっとなんとかならんかと思ってしまう。オーシャンの片腕ラスティ>>続きを読む

リコリス・ピザ(2021年製作の映画)

3.8

たくさんのネタが詰め込まれた映画だということを鑑賞後に知った。バイクスタントのくだりとかどういう意味なんだろうと不思議だったし、プレスリーみたいな衣装を着た女好きのエキセントリック激ギレオジサンが超有>>続きを読む

プロミシング・ヤング・ウーマン(2020年製作の映画)

4.5

このレビューはネタバレを含みます

時々夜にひとり酒場に繰り出しては泥酔し(実は泥酔のフリでシラフ)声をかけてきた男の家にお持ち帰りされ、コトに及ぼうとしたタイミングで男どもに怒りの鉄槌を下すキャシー。ある時はキャリアウーマン風、ある時>>続きを読む

アバター(2009年製作の映画)

3.6

ジェイクとネイティリがパンドラ星の自然の中を駆け、イクランに乗り大空を飛行する様子は没入感が味わえる。おそらく映画館で鑑賞するとディズニーのアトラクション的になり、家で鑑賞するとゲームをしているような>>続きを読む

L.A.コンフィデンシャル(1997年製作の映画)

3.9

レビューを見るとストーリーが分かりにくいというのが散見されるがなんとかついていけた。キーマンのステンスランドがすでに死んでいるのと、実行部隊の犯人が没個性なのが分かりにくい原因かもしれない。
汚職まみ
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アンテベラム(2020年製作の映画)

3.9

最初の南北戦争時代の綿花プランテーションで働かされる黒人差別のシーンがまぁ長い。辛いシーンが続くので挫けそうになる。劇伴もずっと不穏でザワザワする。でもジッと見てるとなんだか不可解なセリフや動きが挟ま>>続きを読む

峠 最後のサムライ(2020年製作の映画)

2.8

司馬遼太郎の『峠』が原作なのにこの映画の面白くなさは何事か。2時間ほどでドラマチックに仕上げるには戊辰戦争のあたりだけを切り取るしかなかったのはわかるとしてもせっかくの河井継之助の特異なキャラクター(>>続きを読む