hokaさんの映画レビュー・感想・評価 - 6ページ目

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渇水(2023年製作の映画)

3.0

確かに水は、空気や太陽と同じく生物の生存の根幹に関わる最重要物質だが、違いは、水では無く水道というインフラを伴うUtility だという事だ。
インフラにはメンテナンスやそれに付随する人件費という莫大
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アリータ:バトル・エンジェル(2018年製作の映画)

3.0

兎に角デカイ眼の違和感が凄くて、可愛く見えるまで時間が掛かった。

サイバーパンクの世界観でのティーン向けラブロマンスとすれば、モーターボールのスピード感やストップモーションのカメラ構図もセンスあると
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ミンナのウタ(2023年製作の映画)

2.8

よく出来た女子中・高生向けアイドルファンムービーだと思う。

ジャンプスケアも既視感のある思った通りの仕掛けだが、それでもちゃんとゾクッとするのは大したものだ。
清水崇さんは、どうやら這いずる女性や喋
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トゥームレイダーファースト・ミッション(2018年製作の映画)

3.0

やたらとよく死ぬクソムズイRPG Tomb raider初期のゲームをやり込んだ身としては、やはりビジュアル面においてだけは一作目のA•ジョリーの方がソックリだったが、映画の出来としては少々安っぽかっ>>続きを読む

ゴジラ-1.0(2023年製作の映画)

3.0

伊福部昭氏のゴジラのテーマが流れるだけで絶望感と共に否応無くアガるという奇妙な感覚になる。
確かにラヴェルのピアノ協奏曲ト長調第三楽章の極一部に相似点はあるが、いったいそれがなんだと言うのだ。
なんと
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Emily the Criminal(原題)(2022年製作の映画)

3.1

恐らくCriminal recordも彼女の本来の気性が原因だっただろうが、犯罪歴は常について回る。
Interview迄漕ぎ着けたなら、せめて詳細を説明し情状酌量の余地に訴えるのが普通だと思うが、断
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ダンケルク(2017年製作の映画)

3.1

C•ノーランにしては、実に写実的で106分とよく纏まっている記録映画の様な作り。
初めて観た時はてっきりモノクロだったと記憶していたが、大戦当時の様なコントラストの浅いカラーだった。

これは第二次世
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ひまわり(1970年製作の映画)

2.9

ジョヴァンナとアントニオとの出会いから結婚までのノリが超軽いのと、結婚から出征までの悪足掻き期間もお互いの愛情を深め合うには余りにも束の間だったのに、ジョバンナのアントニオへの執着を見るに、彼女の本質>>続きを読む

キラーズ・オブ・ザ・フラワームーン(2023年製作の映画)

3.1

自然界においても在来種より外来種の方がその適応力において優勢であるが、この映画の場合も、マテリアリズムが剥き出しのヨーロピアン文化に浴した先住民の食文化が破壊され生活習慣病に冒され易くなったし、持ち込>>続きを読む

クライムズ・オブ・ザ・フューチャー(2022年製作の映画)

2.9

“Existenz”の時も思ったが、D•クローネンバーグという人は、人体という有機体に尋常ならざる関心があるのだと思う。

セックスは性的興奮を得る為の物だが、副次的に自身のDNAを次世代に繋ぐという
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老後の資金がありません!(2020年製作の映画)

2.8

題材や主要キャスト陣はとても良さそうなのに、youtuberの様な安っぽい音響とエフェクトを多用したり、肝心の笑いのセンスが昭和回帰と言えるぐらい分かりやすいからその演出のチグハグさと芸人さんをスポッ>>続きを読む

アウトフィット(2022年製作の映画)

3.1

このレビューはネタバレを含みます

劇場で舞台興行がうたれそうな、ワンシチュエーションスリラー。

治安の悪いシカゴの片隅にあるテーラーで顧客といえば、ギャングだけ。

Tailorと言われて、cutterだと訂正する主人公の意味すると
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最後まで行く(2023年製作の映画)

2.9

どん詰まりで場当たり的な感じの主人公が韓国映画っぽいと思ったらリメイクだった。

全く本来の仕事に精を出さない刑事が人を轢いてそれを隠蔽しようと画策するが、そこに妙に絡んでくる、全く本来の仕事に精を出
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スペンサー・コンフィデンシャル(2020年製作の映画)

3.1

なんか色々、丁度いい。

暴力事件で服役した元警察官で熱血漢スペンサーと相棒ホークに気の良いヘンリーと喋り捲し立てるシシー。

汚職に塗れた警官と政財界やギャングが繋がり、カジノを誘致する為、それを暴
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87分の1の人生(2023年製作の映画)

3.0

冒頭の事故シーンの臨場感は、婚約パーティのフワついた雰囲気の中、渋滞が緩和されたタイミングでスマホを弄り出す主人公に思わず”Hands off Idiot!!!”と叫ばずにはいられない。
日本人なら自
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バード・ボックス バルセロナ(2023年製作の映画)

2.9

このレビューはネタバレを含みます

一作目を観ていないので、主人公の行動と娘の幻影の意味を把握する迄時間がかかった。

ディストピアでのサバイバルホラーという意味ではゾンビ映画に通ずるものがあるが、主人公がアレに加担する所はエクソシスト
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RAW〜少女のめざめ〜(2016年製作の映画)

2.9

一般に雑食性の動物は臭くて美味くない。
ならヴェジタリアンなら美味いのだろうか?
という疑問は置いといて、自然界に共食いは存在するが、人間社会にはごく一部の緊急避難的事案を除いて倫理観的に、或いはDN
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ロスト・フライト(2022年製作の映画)

2.9

G•バトラーによる、いつものダイハード風映画を逸脱しない作品。

セブなどのリゾートが有名だが私自身、ルソン島のマニラ周辺しか行ったことが無いから7641もある他の島の様子は知らない。

ここで描かれ
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ザ・クリエイター/創造者(2023年製作の映画)

3.1

何か政変か紛争の所為で、中国が国力を失った世界で再構築されたアジアの勢力図で日本がイニシアチブを取り、自国の核が高度AIにより爆破された事で高度AI製造者たる、Nirmataを駆逐すると決めたアメリカ>>続きを読む

レミーのおいしいレストラン(2007年製作の映画)

3.0

フランス料理が世界一美味しいかどうかは肯定しかねるが、確かにフランス人の食に対する探究心は世界一かも知れない。

人にとって家ネズミが病原菌を媒介する害獣である事は間違いでは無いが、それにしたって、彼
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ザ・キラー(2023年製作の映画)

3.0

Stick to the plan. Anticipate Don’t improvise if you want to succeed…

殺し屋の心得等を脳内再生しながら淡々と仕事をこなす殺し屋の
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坂道のアポロン(2017年製作の映画)

2.9

“モーニン“はMorningでは無くMoanin’だ。
呻く、嘆く。

主要キャストの配役に不満は無いが、アニメが良すぎたので正直見劣りがする。
特に文化祭の演奏シーンのアレンジは、アニメの方が格段に
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私ときどきレッサーパンダ(2022年製作の映画)

3.1

Red Pandaは第二次性徴期の苛立たしさを表すスラングである様だ。

監督である中国系カナダ人の女性の視点で描かれるMulti cultural society elementary school
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BECKY ベッキー(2020年製作の映画)

3.0

端的に表せば、Home Alone The Extreme Edition。

病床の母親が天逝し、一年後に再婚を決めた父親を4人の脱走犯に殺された反抗期の娘がキリングマシーンになるプロット。

臨界
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ぜんぶ、ボクのせい(2022年製作の映画)

2.8

オダギリジョーはイケメン俳優の筈なのに、いつの間にか浮世離れした憎めないダメ人間役が板につく様になった。

詩織役の娘は演技が上手だけど、詩織の悩みはあまり説得力はない。
父親への不信感が何処から来る
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ザ・マスター(2012年製作の映画)

3.0

新興宗教の教祖の素養は、澱み無く一定のリズムで自己主張を展開する話術と、カリスマ性を帯びる為、自身を大きく、懐深く見せる自己プロデュース力にあると思う。

戦前のフレディはあまり知る事はできないが、戦
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コカイン・ベア(2023年製作の映画)

3.2

腹立つことにこのB級映画はその辺の映画と比べてストーリー構成も意外にしっかりしてて、しかも笑いどころが多い。

熊のモーションキャプチャCGも結構ハイクオリティだ。

整合性を問えば、娘だけが連れ去ら
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アメリカン・アンダードッグ(2021年製作の映画)

3.2

理由は知らないが、アメリカのプロスポーツで一番熱いのは、MLBやNBAでは無くこのNFLだ。

野球やバスケの様に世界的に認知されたスポーツと比べて未だアメリカ固有のスポーツの色合いが強いからかもしれ
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クリエイター(1985年製作の映画)

2.6

E•ヘミングウェイの孫だったからなのか、“Manhattan”でのM•ヘミングウェイは魅力的に見えたが、この映画を見る限り演技が上手い訳ではなかった様だ。

慎重に役を選び、キャリアを積めば、今日のA
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オッペンハイマー(2023年製作の映画)

3.1

マンハッタン計画に政治力学が働いた事は事実だろう。
しかし彼の物理学者としての興味やナチへの憎悪やソ連への脅威が方向を変え、息も絶え絶えの日本に原爆を2種類2箇所に投下し、21万もの戦闘員では無い民間
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ロストケア(2023年製作の映画)

3.0

永らく長寿はめでたき事とされて来た日本は世界一の長寿国となっているが、その内実はベイビーブーマーが高齢者となった今、先進国で最初に社会保障機構の破綻が訪れる事で世界に注視されている国となった。

長澤
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怒り(2016年製作の映画)

3.1

市橋事件にインスパイアされた小説が原作らしいが、身元不明の男が三人出て来て、それぞれの話を同時並行して走らせるので、主題となる軸が見えづらくなっている様に思う。

ミステリーとしても動機付けがほぼ無い
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ナイアド ~その決意は海を越える~(2023年製作の映画)

3.3

American beauty,Bugsy,The Seigeと昔観た筈なのに、A.ベニングの名前は完全に失念していた。
4度もアカデミー賞ノミネートされているのに、ただの美人女優として見流していた気
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Saw X(原題)(2023年製作の映画)

3.0

ソウシリーズは四作目までと番外編のスパイラルは観たと記憶しているが、一作目の衝撃を超えるモノは皆無だったので、それ以外は食傷気味で回避していた。

余命幾ばくも無いジョンが生命を賭けたゲームを強制する
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愛がなんだ(2018年製作の映画)

3.0

今泉力哉監督には珍しく、不倫する人が出て来なかった。

もし仮に愛『は』なんだと問われれば、男女間の愛の正体は概ね自己愛の投影だろうし、相手からそれをぶつけられ続けると距離をとりがちだが、その照射が薄
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あのこは貴族(2021年製作の映画)

3.1

観る前はミスキャストで逆の方がいいのじゃ無いかと思ったが、そんな事は無かった。

門脇麦さんってこんな役もこなせるんだと再認識した。

石橋静河さん、原田美枝子さんのDNAを感じる。

上層階級の息苦
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