玉生洋一さんの映画レビュー・感想・評価 - 6ページ目

玉生洋一

玉生洋一

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ガタカ(1997年製作の映画)

3.5

このレビューはネタバレを含みます

悪夢のような世界観はとてもよく描かれているし
主人公の生い立ちにも感情移入できる。
偽装の手口がとても綿密に描かれているのも
リアリティが感じられていい。

ただ、中盤がぼんやりしてしまっている印象。
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ヴェロニカ・マーズ ザ・ムービー(2014年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

とにかくテレビ放送時のキャラが続々と出る出る。

テレビシリーズの映画版は、舞台を変えたり
主要キャラ以外は映画用の新キャラで固めたりして
「映画用の話」でまとめることも多いのだけれど
そんなことはし
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情婦(1957年製作の映画)

5.0

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とても僕好みの作品。

洒落た台詞の数々でポンポンとテンポ良く進むストーリー。
基本は会話劇だがアクセントのように挟み込まれるコント的な動き。
シンプルな事件と推理。

とても心地良い作品だと思ってい
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ポンペイ(2014年製作の映画)

4.0

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これぞ極上の傑作!……というわけではないのだが
戦闘シーンもとてもよくできているし
奴隷vs権力者という構造もわかりやすくてすぐに感情移入できるし
とにかく各シーン無駄がなく、楽しめた。

なんといっ
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その女諜報員 アレックス(2015年製作の映画)

3.0

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個々のアクションは悪くないのだけれど
全体の構成や、人物への焦点の当て方がぼんやりしているので
すっきりしない後味に。

同じようなプロットでも、焦点の当て方をピリッとさせて
「元恋人の男を殺された主
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ブレイブ ワン(2007年製作の映画)

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クライマックスだけ見逃し。
GOOD BYEとメールを送ったところまで見た。

なんともやりきれない話。
都合よくポンポンと話が展開するが、映画なので問題ない範囲。

刑事の真面目さが好印象。

クレ
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スター・ウォーズ/スカイウォーカーの夜明け(2019年製作の映画)

4.5

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パルパティーンは過去の人だからもういいよ……
と思いながら見ていたらそう来たか!という感じ。

レイという名前から
「レイアの血縁」
「ベンがレイアの息子なら、レイはルークの娘だろう」
とミスリードし
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ドメスティック・フィアー(2001年製作の映画)

3.5

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ピリッとツボを押さえたつくりで楽しめた。
一見、荒唐無稽な話に見えるが
「親が犯罪を犯しているところを目撃したが
誰にも信じてもらえない子供の話」というのは、
有史以来五万とあるのではないだろうか。
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スター・ウォーズ/最後のジェダイ(2017年製作の映画)

4.0

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「世界観が絶大に愛される大作中の大作」
になってしまったがゆえ
もうここまでくると僕自身
これが作品として面白い出来なのかつまらない出来なのか
皆目判断がつかない。

「宇宙戦争」「師匠と弟子」「異星
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若おかみは小学生!(2018年製作の映画)

5.0

評判がものすごくいいらしいけれどどうなのよ
と軽い気持ちで見はじめたら
声をあげて号泣なんですけど。大の大人が。
なんだかありがとう……と言いたくなる作品。

なぜこんなにも泣かされたかといえば
旅館
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ロマンシング・ストーン/秘宝の谷(1984年製作の映画)

3.5

娯楽(だけ)映画の一級品。
最初から最後まで深いことは何も考えずにずっと楽しめる。
宝探しシーンがもっと長くてもよかったかな。

ファンはありがたい。
いい仕事をするワニ。飼いたくなる。


※午後ロ
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ガントレット(1977年製作の映画)

3.0

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家、パトカー、バスがハチの巣になる映画。

警官が道の両脇にずらりと並んでバスを撃ちまくる光景は
まさに異世界の出来事。
理解不能。意味不明。

もっとリアリティのある仕上がりにもできたと思うが
あえ
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ねらわれた学園(1981年製作の映画)

3.0

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大林宣彦監督追悼番組で視聴。
おそらくちゃんと見たのははじめてなのでは。

通常は、
序盤はコミカルに描き
クライマックスはシリアスに締めるというのが
定石だと思うのだが、
この作品は
クライマックス
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時をかける少女(1983年製作の映画)

3.5

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大林宣彦監督追悼番組にて、おそらく5、6回目くらいの視聴。

小学生の頃に見たときは
人物関係がよく理解できなかったり
主人公にインサイドしすぎて途中で寝てしまったものだが
何回目かで純粋に楽しめるよ
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卒業(1967年製作の映画)

4.5

このレビューはネタバレを含みます

有名なテーマ曲のイメージで
鬱々とした映画なのだろうと勝手に思っていたが
とてもアグレッシブな映画で驚いた。

不倫物(前半)からストーカー物(後半)への
華麗なる転身。
疾走感あふれるシーンも多く、
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サイン(2002年製作の映画)

2.0

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ミステリーサークルの正体がほぼ判明している今では
あまりのめり込めず残念。

異常現象だけどんどん起こして
宇宙人の姿を見せないほうが(少なくとも終盤までは)
妄想なのか、いたずらなのか、宇宙人なのか
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身代金(1996年製作の映画)

3.5

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冒頭からラストまで停滞することなく
高いテンションが保たれているため、
存分に楽しめた。

この物語のウリは
「身代金を払おうと思っていた主人公が、
犯人に懸賞金をかけるという行動に転じる」
ところだ
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16ブロック(2006年製作の映画)

3.0

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わずか16ブロック内の街中で起こるアクションと逃亡のスリルを存分に味わえる良作。

グイグイと引き込まれる理由は、主役2人のキャラに瞬時に惚れてしまうせいだろう。
ただの飲んだくれかと思いきや、あっさ
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ウォーターワールド(1995年製作の映画)

3.0

世界設定の面白さと、アクションを存分に楽しめる映画。
短めの連ドラにすれば、人間ドラマも描けてまた別の良さが出るのではと思った。

悪者グループの頭の悪さと陽気さが痛快。


※2020.4。午後ロー
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フライト・ゲーム(2014年製作の映画)

3.5

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凝りに凝りまくった複雑なシナリオ……ではない。
棺桶に持って入りたい作品……でもない。

だが、
「大人数の乗客が乗っている飛行機を舞台にした密室ミステリーアクション」
をすばらしくきっちり丁寧に作っ
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バルカン超特急(1938年製作の映画)

3.5

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なんといっても一番ゾクゾクハラハラするのは
老婦人が消えて探索をはじめてからのシーン。
皆に「いなかった」と否定され、すっかり感情移入して
自分も不思議世界に迷い込んだかと錯覚してクラクラしてくる。
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ナイト&デイ(2010年製作の映画)

3.5

このレビューはネタバレを含みます

細かいことをなんにも考えずに
ひたすらアクションを楽しむための映画。

気絶して朦朧としているうちに、
様々な危機をくぐり抜けているシーンが面白い。

中盤で勝手にビキニを着せられた仕返しを
ラストで
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アンノウン(2011年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

無理やりな展開も多々あるが
謎解き要素と派手なアクションシーンで
飽きることなく大いに楽しめた。

妻はなぜ爆弾を止めに行ったのか。
「間に合わない」と判断して途中で逃げることはできなかったのか。
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チェンジリング(2008年製作の映画)

4.0

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大量殺人者以上に憎らしいのは、なんといっても警部。
根拠をいくつも示していくら熱弁をふるっても
全く伝わらないという底知れぬ恐怖。
自分の都合のいいように真実を捻じ曲げても心が傷まない人間が
大勢存在
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ダブル/フェイス(2017年製作の映画)

3.5

このレビューはネタバレを含みます

殺人シーンも数回あるが
一番怖さを感じたのは
クライマックスで包丁を自分の腹に刺し、
キッチンの台に自分で頭を激しく打ち付けるシーン。

眼の前の相手を陥れるために
平然と嘘をつく人間がいるという恐怖
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十二人の死にたい子どもたち(2019年製作の映画)

2.5

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若手人気役者たちが勢揃い。
期待させる設定。
なのになぜ残念な仕上がりになってしまったのか。


ラストで笑顔で病院を後にする彼らの姿を見て
「そんなわけない」「そんな簡単に?」
と思ってしまうのがま
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プロフェシー(2002年製作の映画)

2.5

このレビューはネタバレを含みます

冒頭から序盤のつかみはなかなかなのだが、中盤から終盤はモヤモヤ。
パズルのピースがカチッとはまっていく爽快さを期待してはいけなかったのかもしれない。

※2020.1 午後ローにて視聴。

アルカトラズからの脱出(1979年製作の映画)

3.5

このレビューはネタバレを含みます

序盤の指切断で掴みはこの上なくバッチリ。
主役のフランク・モリスに感情移入させるための数々の仕掛けがとてもうまい。
固唾をのんで脱獄の様子を見守ってしまった。

脱獄自体は想像外のピンチがあるわけでも
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シャイニング(1980年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

効果音と演技と映像がとにかくすばらしい。

ダニーが子供用の車でホテルの廊下を走り回るシーンの緊張感。
タイプライターで打たれた原稿をめくっていくときの衝撃。

有名な双子の少女のシーンはさすがの怖さ
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パリの恋人(1957年製作の映画)

3.3

薄毛で年配のオッサンでも、仕事の才能があり歌って踊れればオードリーを射止めることができるのだという勇気がもらえる映画。
歌と踊りを堪能するための映画だから仕方がないが、常識的に考えるとジョーをはじめと
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マネー・ピット(1986年製作の映画)

3.0

家好きということで視聴。
何の深みもない作品だし、
家を建てるための何の参考にもならないが、
ドリフ全員集合の大掛かりセットコントが好きな人なら
とても楽しめるに違いない。
「どんな困難も明るく笑って
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ビッグ・アイズ(2014年製作の映画)

3.3

このレビューはネタバレを含みます

ともに画家の夫婦で、自分ではなく妻の方の絵が売れてしまった夫がやむにやまれず……という事情だろうと勝手に想像して見始めたら、そんな事情ではなく、夫が太古の昔からあまりにも酷いことになっていて驚いた。>>続きを読む

サマーウォーズ(2009年製作の映画)

4.0

たぶん4度目の視聴。
初見のときはグイグイと引き込まれてどっぷりと感情移入して大いに楽しんだが、今回は展開を全部知った上であえて客観的に見たところ、「意外とストーリーとしてはシンプル」という印象を受け
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ハリソン・フォード 逃亡者(1993年製作の映画)

3.5

このレビューはネタバレを含みます

ハリソン・フォードとトミー・リー・ジョーンズの攻防を堪能する映画。
アクションシーンも十分。
序盤の列車事故と、ヘリでの追跡〜トンネル〜ダムのシーンでもうお腹いっぱい。

残念なのはストーリーの展開が
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マイマイ新子と千年の魔法(2009年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

2人の少女の交流と、田園ののどかな少年少女の生活を堪能できる作品。
それだけかと思いきや、歓楽街に殴り込むクライマックスも大いに盛り上がり大満足。
1000年前の少女の中に憑依するシーンも少しだけあり
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世界にひとつのプレイブック(2012年製作の映画)

3.0

このレビューはネタバレを含みます

大切なものを失ったことによって
精神的ショックを受けたことがある人間なら
誰もが共感できる設定。

そういう筋だから仕方がないが
中盤までの言動等からくるハチャメチャさが
終盤ではなくなってくるのが残
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