のりまきさんの映画レビュー・感想・評価 - 46ページ目

バートン・フィンク(1991年製作の映画)

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好き嫌いでなく忘れられない映画。ジョン・タトゥーロとジョン・グッドマンはどの出演作を見てもこれを思い出して身構えてしまう。「ああ、こりゃカンヌ向き。アメリカでは本流には乗れまい」と思いましたが、今や押>>続きを読む

英国王のスピーチ(2010年製作の映画)

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色々面白くて夢中になる。
まずコリンが遂に王様に!うわ〜!走馬燈のように今までの出演作が!しかも熱演!彼は自分が真面目になると可笑しいことが判っている。
そしてジェフリー・ラッシュの真骨頂!2人のぶつ
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マレフィセント(2014年製作の映画)

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ああこれは大変。恋をする二人の前には、何もかもが消し飛んでしまうのかもしれませんが、あまりに周りをないがしろにしすぎ。ある意味『ロミオとジュリエット』。アンジーはとてもキレイでした。一体何を意図して作>>続きを読む

メイジーの瞳(2012年製作の映画)

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「せきにんかんってなに?」「じゆうってなに?」という話かな。今はこれを見るタイミングではないみたい。もしかすると一生タイミングはこないかも。小学生の時両親が離婚して、ついて行った母が子連れの男と再婚。>>続きを読む

ノーベル殺人事件(2012年製作の映画)

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ミステリーとしては大したことはないが、凄く興味深かった。男女平等と謳われるスウェーデンにおいても、まだ色々問題があることが端的に表現されている。主人公の記者が、旦那と、お隣と、仕事と、社会と戦う。それ>>続きを読む

ギャラクシー・クエスト(1999年製作の映画)

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大好き!二大スペオペはいじられることが多いのだが、これには愛があるのでトレッキーも怒るまい。いや細部まで再現してあって、そのくせ独自の魅力もあってよくできている!若干似たタイプのティム・アレンとアラン>>続きを読む

グランドピアノ 狙われた黒鍵(2013年製作の映画)

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「ええっ」とのけぞること請け合い。色々な意味で。人物造形が甘く、友達夫妻なんて、「スケアリームビー」並み。タイトルは美しく、盛り上がるんだけどね。イライジャのピアニストぶりは堂に入ったもので、イースト>>続きを読む

ウォレスとグルミット 野菜畑で大ピンチ!(2005年製作の映画)

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子供と。犬のフィリップのデザインが悶絶するほど可愛い。しかもあの動き!あの財布!畑の野菜がボコボコするとことか、新しいマシンや警報機とか、楽しい!子供も終始前のめりで、「速く速く」とか「駄目だよ!」と>>続きを読む

アイアンマン(2008年製作の映画)

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やっぱりロバート・ダウニー・Jrすごい。彼でなくては無理だった気がする。
一連のクロスオーバー企画で、この作品が一番いい出来だと思う。話もよくできているし、役者もいい。
テレンス・ハワードが地味なくせ
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チキンラン(2000年製作の映画)

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子供と。クレイアニメ大好き!アートマンのキャラは「可愛い?」と疑問に思うほど、歯や手がでかいのだが、見ているうちに愛らしく思えてくる。話は「いつもの」だが、溜めどころ、落としどころが上手くて飽きさせな>>続きを読む

明日に向って撃て!(1969年製作の映画)

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何度見ても堪らない!
多分未見の方は誤解をしていると思う。西部劇ではないし、暗くもない。青春映画で、『突然炎の如く』と並ぶ三角関係ものでありながら限りなく爽やか。
とにかくブッチとサンダンスがバカでダ
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アベンジャーズ(2012年製作の映画)

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マーク・ラファロ太っ腹だなぁ。彼でハルクを撮る予定は…はい、ないんですね。風呂敷を広げるだけ広げて、回収はロバート・ダウニー・Jr任せ。それでもなんとなく形になるのは凄い。『リーグオブレジェンド』を思>>続きを読む

転校生(1982年製作の映画)

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若い頃は大林の剥き出し感が苦手でしたが、もう関係ないから平気だった!小林聡美が巧い!過剰なくらい男っぽくしているのだが、それが思い切りよすぎて「カッコいい」まで振り切れる時がある。尾美としのりがそこま>>続きを読む

ハウンター(2013年製作の映画)

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発想は面白いが残念な作品。敵もオチもお定まりで捻りがない。描き方もぼやっと平凡。アビゲイル・プレストンはふてくされる感じと前向きに頑張るのが等身大で可愛らしかった。折角のループ設定、時空設定なのでなん>>続きを読む

ルパン(2004年製作の映画)

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『悪党に粛正を』の予告を見て「あれ〜この娘?」と思ったらクラリスでしたね。ルパンは小学生の友ですね。できれば、奇岩城とか813あたりで掴んでからカリオストロに行って欲しかったかな?これ一作では魅力が伝>>続きを読む

ローズ家の戦争(1989年製作の映画)

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「つまらん映画」と思っていたが、今見ると時代を見事に切り取っている。これをシリアスでやられたら痛くて目も当てられないからコメディ(ホラー?)にしたのね。社会の価値観が変わるとき、夫婦のような最小単位で>>続きを読む

ペギー・スーの結婚(1986年製作の映画)

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キャスリーン・ターナーの爆走はここ(86年)に始まったのか…?美人女優で売っていた彼女が「変」な路線に脚を踏み入れたのは『ローズ家の戦争』『シリアルママ』だと思っていたら、この時点でかなり…。もしこの>>続きを読む

クレイマー、クレイマー(1979年製作の映画)

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「あの母親許せないわ」と放任だった母は息巻き、『映画のなかの怖いシーン』でジャングルジムから落ちるシーンをあげる家人。誰もが家族について考える映画。ダスティン・ホフマンはフェミニズムの問題に触れる作品>>続きを読む

お買いもの中毒な私!(2009年製作の映画)

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シリアスな問題を扱っているのに、なにもかもポップに仕上げてあってちぐはぐ。『プラダ』ではアナ・ウィンタースがモデルになっているが、こちらはヴィジュアルがそっくりなキャラが出ています。さすが女王様。『ハ>>続きを読む

竜馬暗殺(1974年製作の映画)

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黒木和雄監督がどうしても撮りたくて、低予算、ほぼロケで取り上げた日本版ニューシネマ。『明日に向って撃て』が西部劇ではないように、これも時代劇ではない。原田芳雄、松田優作の存在感が凄い。しかしやはり石橋>>続きを読む

ファイアbyルブタン(2012年製作の映画)

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うーん、『ムーランルージュ』とか好きな人にはいいのではないかと…。ただステージを撮影したものではないので、温度差はかなりある。間に解説やダンサー紹介が入るのも興醒め。ショーの演目案内であって、ダンス映>>続きを読む

マグノリア(1999年製作の映画)

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トム・クルーズじゃなくてホアキン・フェニックスでしょ。フィリップ・シーモア・ホフマンと並ぶなんて可哀相すぎ。この演出をあの演技力でするのは無理。なんの結末も迎えない群像劇というのは面白いが、幅が狭い。>>続きを読む

さまよう魂たち(1996年製作の映画)

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ごった煮感が好きな映画。ピーター・ジャクソンの米デビュー作だったのね。くたびれたMJフォックスが「いつもの」動きだったり、幽霊コンビが意外に役に立ったり、死に神がディメンターだったり、あの人が『ミザリ>>続きを読む

ローン・サバイバー(2013年製作の映画)

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こういう正義無き戦争を描くのはどういう心理なのかなあと考える。人質を前にしての内輪もめが長いのは、その後に起きることへの言い訳に見えてしまった。声が漏れてしまうほど痛い転げ落ちシーンが連発されるのだが>>続きを読む

ホーンテッドマンション(2003年製作の映画)

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監督のロブ・ミンコフは『スチュワートリトル』を撮った人。それに斜陽のエディ・マーフィとディズニーランドのアトラクションという掛け合わせムービー。白人用の役をエディにしたため、話の上でも画面上も無理あり>>続きを読む

あなたは私の婿になる(2009年製作の映画)

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強制送還を免れるために偽装結婚を企てたキャリアウーマンとアラスカ出身の純朴アシスタント。鉄板ラブコメで面白い!けどサンドラの役が『トゥーウィークノーティス』『あなたが寝てる間に』とかぶる。この2作が佳>>続きを読む

アメリカン・ヒストリーX(1998年製作の映画)

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久々に見た。台本が弱く、雰囲気映画になってしまっている。あまりにコロコロ変わる兄貴に違和感を感じさせないのは、エドワード・ノートンの演技力。しかし彼の尽力をもっても、矛盾やエピソード不足を補いきれては>>続きを読む

ウォーク・ザ・ライン/君につづく道(2005年製作の映画)

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下手をするとスターの凋落再生もの、職場不倫ものになってしまいそうなところを、上手いこと純愛ものにしてある。実話だと『Ray』のように「ええっ。随分きれいにまとめましたね!」てなことになりがちだが、この>>続きを読む

ハムナプトラ2 黄金のピラミッド(2001年製作の映画)

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一作めがあたっての続編って往々にしてこうなる。金があるから無駄遣いして画面を派手に、設定後付けで漫画みたいなあり得ないキャラ、ストーリーは広げすぎて回収不能、なによりポピュラリティーを求めて平凡!レイ>>続きを読む

恋はデジャ・ブ(1993年製作の映画)

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本当に面白い一本。ラブコメと括るには深く、如何に生きるかを考えさせる。嫌な奴が試練を受けて生まれ変わるという定番のストーリーだが、ブラックなまでに繰り返される一日と、やり尽くす主人公がすごい。「どうせ>>続きを読む

危険なメソッド(2011年製作の映画)

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監督の性的ファンタジーを満足させるための映画というのは、気持ち悪い。高尚とか上流でコーティングしてあって、さながら中身の判らないチョコレート。でも、虫とか血とか碌でもない物が入っている臭いがプンプン。>>続きを読む

トゥルー・ロマンス(1993年製作の映画)

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「映画っていうのはこう!」というタランティーノの勢いが、トニー・スコットのスピーディさと手堅さを得て、役者の力で爆発した作品。暴力的で良識も知力もないが、それがなに?「彼女のキスはピーチ味」アークエッ>>続きを読む

マイ・プライベート・アイダホ(1991年製作の映画)

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冷静に見ることの出来ないトラウマムービー。「撮影中に死んだ」とか「遺作」とか役者自身の人生が作品に影響を及ぼすことがあるが、その代表格。この作品のリヴァーは素晴らしく、彼自身の孤独や悲嘆を包まず晒して>>続きを読む

ドン・ジョン(2013年製作の映画)

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まあ会社からこの役をジョセフにオファーしないわな。エドワード・ノートンが『アナバナナ』で宗教絡みラブコメをやってたな〜と思い出す。男の夢?ヨハンソンが珍しくヤな女を楽しげにやっているし、妹の存在感だけ>>続きを読む

ウーマン・イン・ブラック 亡霊の館(2012年製作の映画)

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『リング』を見たときも思ったのですが、幽霊の怖さや祟りの怖さは映像で表しやすいが、心理の怖さや、思考の変化の怖さを表現するのは難しいのだなと。だからエンディングを変えるのかな。しかしそこを描かなければ>>続きを読む

プリンス・オブ・ペルシャ/時間の砂(2010年製作の映画)

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ゲーム由来の映画がマリオの墓場の如く死者累々なことを鑑みれば、立派な成功作。派手なモロッコロケ、ディズニーらしいキャラクター、役者体当たりのアクロバティックなスタントの数々。「じゃお勧めか?」といわれ>>続きを読む