山科晃一さんの映画レビュー・感想・評価 - 32ページ目

世紀の光(2006年製作の映画)

4.7

茫漠たる希望の羅列に伴う、崇高な希望の羅列。

ある子供(2005年製作の映画)

4.1

細胞の産生のように、淡白かつ激情的に巡り合わされる源の愛。

ノスタルジア(1983年製作の映画)

4.2

退廃を染める回顧の炎、水、草。振り向けば、並存する事を知る。

ふたつの時、ふたりの時間(2001年製作の映画)

4.8

運ばれていく喪失がすくわれる時、生きていた時間が生きていく。

時計じかけのオレンジ(1971年製作の映画)

2.5

領解不可能な暴力は、風のない内外で単調に増減を繰り返す。痛みは痛みとして機能せず、治癒の対象としての物質的摂理を保ち続ける。一辺倒な世界に亀裂を生じさせる為には流した血の旋律が聴こえてこなければならな>>続きを読む