山科晃一さんの映画レビュー・感想・評価 - 33ページ目

港町(2018年製作の映画)

5.0

海に流したはずの記憶の断片も今この瞬間に波となって蘇る。生死が弛まず繰り返される海と陸の瀬戸際に立つ生命の証。

君の名前で僕を呼んで(2017年製作の映画)

4.2

こすりあうためらい、ほどけていくていこう、互いに見つけ合う高潔な恥じらい。

牯嶺街(クーリンチェ)少年殺人事件 デジタル・リマスター版(1991年製作の映画)

4.9

想いの齟齬が痛みを付着させていく。(スコアは何に対して、付けるのかを迷った。感情が四方八方から押し寄せてきて、結局はどれかを選択することなどできない)

リリーのすべて(2015年製作の映画)

4.1

薄明光線のように雲間を貫くのは、私であるという満ち満ちた態度。

青の炎(2003年製作の映画)

2.3

そこにいるのに、いない、火の粉は散っていた。

溺れるナイフ(2016年製作の映画)

2.4

刻まれた悲鳴に湧き上がる生命の怒号を重ねる。