tanuusagiさんの映画レビュー・感想・評価 - 4ページ目

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ビースト(2018年製作の映画)

3.8

韓国ノワールと呼ばれる作品いくつか見てきたけど、これは結構好みです。善の中にも悪が掬っている感じがとても良いです。
ユジェミョンはもう、善から悪まで徹底している様をたくさん見たけど、イソンミンはあんま
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ミスト(2007年製作の映画)

3.1

いつでも「二つに一つ」で進行しながら人間の本質を描こうとするのって結構無理があると思うのですが、それをやろうとすると、よく言われる“胸糞悪い映画”になるってことなのかな。

ミスター・ノーバディ(2009年製作の映画)

3.3

楽しめたし面白かったけど、今のところそんなに好きではない。
あり得たかもしれない人生を生きる話って結構好きですが、わたしがそれが好きなのって、選択した結果残らなかったものへの空虚な思いが根底にあるから
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ベイビー・ブローカー(2022年製作の映画)

4.5

ペドゥナとイジュヨンって、初めから内面に割り切れない何かを抱えていて二者択一の世界で生きられないような存在感があると思う。刑事役が二人なのって、絶妙だなぁと感じました。

そして私のおじさんを観てIU
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たかが世界の終わり(2016年製作の映画)

3.7

ドランの映画は心が震える。ふるふるして仕方ない。

ザ・ビーチ(2000年製作の映画)

3.0

ディカプリオ若くて細いなぁと思ったら23年前だったのか!そりゃ若い。
U-NEXTの駆け込みで見たけど、思いがけずティルダスウィントンが出てきて儲けた感じがしました。
ティルダスウィントンは何観てもバ
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シェイプ・オブ・ウォーター(2017年製作の映画)

3.4

ファンタジー的ラブストーリーな側面よりも、登場する人物がみんな非マジョリティとして生きることと向き合ったり葛藤している様が本質として貫かれているところが素敵な作品。
一見強者マジョリティであるマイケル
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LAMB/ラム(2021年製作の映画)

3.2

ホラーともミステリーとも思えない現代版神話的な作品でした。「ん?どういうこと?」なラストを想像して観たけど、すごくハッキリした終わりで逆にびっくり。

マリリン 7日間の恋(2011年製作の映画)

3.6

時代をいくつ超えても圧倒的なイメージでアイコンであり続けているせいで、もうそれ以上知ろうとしたことすらなかったマリリンモンロー、あんなに短命で脆い精神の人だって知らなかった。
いろんな人が演じている人
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健太郎さん(2019年製作の映画)

2.2

演劇ぽいな。漫画だったらまだよかったのかもしれません。

SKIN 短編(2018年製作の映画)

3.3

個と個を越えた次元の、人種間にある深い深い感情を思うと、たしかにあの形の報いを与えるのが考え得る限り最も的確な復讐だと思う。

国際捜査!(2020年製作の映画)

2.9

クァクドウォンで期待値上げすぎましたけど、やっぱりクァクさんは面白い。
ヨンベの子供時代の子の既視感がすごくてモヤモヤ😶‍🌫️としていたけどヴィンチェンツォのヨンホだ!

ワールド・ウォーZ(2013年製作の映画)

3.4

ブラッドピットて多作な人と思ってたけどゾンビ映画もあるんか。知らなかった。ゾンビの映画楽しくて好きな上にブラッドピットも見られるので最高の娯楽でした。
(食器シンクに入れなさいってブラッドピットに言わ
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デビル(1997年製作の映画)

3.6

これも当時はよくわからないで観ていたなぁ。
アイルランドから来たって設定だったことすら覚えていなかった。
曇っていて重だるくて、絶対拭えない刻印みたいに運命を引きずって生きているフランキーの悲壮さと若
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オデッセイ(2015年製作の映画)

3.4

70年代音楽がなければここまで楽しくはなかっただろう。

王様の事件手帖(2017年製作の映画)

3.1

見た感じ結構しょうもないのを想像してたけど、イソンギュンとアンジェホンが揃ってたらそれでも面白いのでは…と期待して。結果、ポスターから想像するほどのB級ではない!
イソンギュンもアンジェホンも無言の表
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三姉妹(2020年製作の映画)

4.6

今年一番面白かった。
韓国映画どれも好きでいろいろ観てきたけど、一番好きな映画たちの中に食い込んでくる作品はまだないなぁー、と思っていたら、ついにきた。
家族という存在への愛憎や、そのどれもが真実でし
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白夜行-白い闇の中を歩く-(2009年製作の映画)

3.0

原作読んだことないものの、東野圭吾のミステリーの世界観が忠実に立体的になったような感覚がありました。
つまりそんな好きな部類じゃないのだけど、これはこれで面白かったです。
ハンソッキュって善人なのか悪
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SEOBOK/ソボク(2021年製作の映画)

3.3

想像と随分違ってアクション要素も強めで、結構エンタメ色濃かったのでびっくり。
でもこのパクボゴムがしている、生まれながらにして世界のどこにも居場所がない顔がとても秀逸で、「それでも、生きていく」の風間
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リバー・ランズ・スルー・イット(1992年製作の映画)

3.7

レジェンドオブフォールもそうだけど、周囲の人間が老いて語る、美しく短命な勇ましきかの男として、ブラッドピットって本当に適役だなぁと思う。無垢で原始性に溢れていて危なっかしくて強くて美しくて、という人類>>続きを読む

スウィート ヒアアフター(1997年製作の映画)

3.9

辺境とか、世界の隙間とか、原始性とか、「メジャー」にはない静かさで描かれているのを見ると、世界を見つめる視点は無限にあって、その無限によって人は救われたり命を落とすほどに絶望したりするんだなぁってしみ>>続きを読む

牯嶺街(クーリンチェ)少年殺人事件 デジタル・リマスター版(1991年製作の映画)

4.4

実際の事件をベースに年齢を14歳にしているというのが、14歳という年齢の向き合う死ぬか生きるかという瀬戸際具合を思うと巧みな設定だと思いました。
アイデンティティの不安定な台湾という地と時代を思いなが
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(2007年製作の映画)

3.5

ドゥニヴィルヌーブとかグザヴィエドランとか、才気あふれる映画人がいるカナダという国がほんとに気になってしまう。 

レイクサイド マーダーケース(2004年製作の映画)

3.5

原作は知らないんだけど、多分原作よりも映画が好きだと確信してしまう。
昔観た時はストーリーにとらわれていたけど、とても台詞的な台詞含め終始奇妙で不穏な感じが凄い。
サスペンスとかミステリーとかのジャン
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ザ・マスター(2012年製作の映画)

3.3

ホアキンが演じる人たちは狂気に満ちているけど、圧倒的に何かが欠落している・何かを喪失していることによる狂気だと思う。
実際のところなんてどうだか知らないけど、そういう欠落や喪失による狂気を我がもののよ
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建築学概論(2012年製作の映画)

3.2

妙に評判良いけど(ジャケが4人だったので)青春群像劇なのかな?と思ってまだいいかなぁと先送りにしていたやつ。
イメージしていたよりは繊細でよかったです。お酒かっくらいながら観たので酔いも手伝って途中ポ
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ウンギョ 青い蜜(2012年製作の映画)

3.1

妖艶な感じのポスターとか、ゴウンがデビューで濡れ場体当たりとかってのが目立ちすぎててなんとなく「まだ観なくていっか」て思ってたけど、件の老詩人役が特殊メイクしたパクヘイルだと知って急に観たくなった。>>続きを読む

観相師 かんそうし(2013年製作の映画)

3.1

大掛かりな時代もの映画でした。キムウィソンて悪役顔がほんとにハマりすぎて心の底から怖い。

夢みる小学校(2021年製作の映画)

3.5

やろうと思えばやれることだけど、現状ではエネルギーもリスクも膨大過ぎて誰も踏み切れないんだと思う。そういう現状に対する疑問を教育無関係者や問題意識なんもない人含めて大勢が持つことで、氷河が動くように少>>続きを読む

プルーフ・オブ・マイ・ライフ(2005年製作の映画)

3.6

地味だけど思いがけずいい映画だったなぁ。グゥイネスパルトローのする、自分が正常か異常かわからなくなるような混乱具合も切実だったし、アンソニーホプキンスの壊れている様も、私にとっては見たことのあるリアリ>>続きを読む

真犯人(2019年製作の映画)

3.0

あ、そっか…普通そうなるよね。っていうくらい意外性のない落としどころなのに、なぜか素直に振り回されて観られました。
ソンセビョクやユソンが悪いわけじゃないんだろうけど、2人ともよくキレて喚く役が多いな
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ドニー・ダーコ(2001年製作の映画)

3.4

20そこそこのジェイクギレンホールとかジェナマローンがこんな不可思議な作品に出ていたなんて。
ジェイクはもうこの頃から既に純真と狂気が混じり合った毒気の強さをギンギンに放ってて、魅力が半端なかったです
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JSA(2000年製作の映画)

3.5

カメラワークや構図が画的で刺激的。ちょっと間抜けさがあって、間抜けさとは対極にある辛さもあって、その二つがシーソーしてバランス取ってる感じが大好きです。お嬢さんしか観てないけど、パクチャヌクの粘性と弾>>続きを読む