tanuusagiさんの映画レビュー・感想・評価 - 6ページ目

tanuusagi

tanuusagi

映画(725)
ドラマ(58)
アニメ(0)

TOKYO!(2008年製作の映画)

3.3

どれも狭小な日本の東京の、生きにくさやあほらしさや滑稽さが調理されているようで、皮肉に満ちている。日本人として見る日本の世界に違和感が少ないのは韓国人ポンジュノのシェイキング東京だけど、遠い異文化圏の>>続きを読む

お嬢さん(2016年製作の映画)

3.8

西洋ものを自国の時代物に仕上げているという感じが全然しない、ねっとりじっとり精緻な作り。オリジナルの真髄まで触れて掴んでいると確信しているからこその、解放的なアレンジなのだろうと思います。
これまで辿
>>続きを読む

アシュラ(2016年製作の映画)

3.3

踏み止まれる人間もクリーンな人間も誰もいないという、善悪ぐちゃぐちゃな世界がリアルでした。派手なカーアクションや、地獄絵図のような殺し合いや、滑稽なほど一瞬で殺されてしまう人間たちは現実とは遠い世界の>>続きを読む

先生、私の隣に座っていただけませんか?(2021年製作の映画)

3.7

これは、、このキャストでなければならない‼︎何かが違ったらきっとすごく扁平になってしまっていたような気がします。
2次元と現実の行き来だし、もっとベタベタなコメディ調になってもおかしくないと思うのです
>>続きを読む

テッド・バンディ(2019年製作の映画)

3.2

「幸せの行方…」のような作りをイメージして観たので意外でしたが、殺めた数の多さや残虐さはもちろん、パフォーマンスを含めた特異性にフォーカスしたくなるだろうところ、そうじゃない視点で作られているのが好き>>続きを読む

マイ・ボディガード(2004年製作の映画)

3.1

4〜5回観たデ・ジャヴをまた観たくなったけど、primeになかったので代わりにこっちを。
デンゼルとトニースコットの組み合わせってなんかいいんですよね。

デッド・ドント・ダイ(2019年製作の映画)

3.2

調子外れで絵的な映画には最高の顔ぶれ。
ゾンビの俗っぽさとかとことんズラしてくる感じは ならではだなぁと思うんだけど、ジム・ジャームッシュはまだそこまで愛せない。

はちどり(2018年製作の映画)

4.0

14歳って本当に大きな大きな山(というか深くて暗い沼というか、果てのない海というか)に直面する年齢だけど、ウニの世界を見つめる目が本当に世界を見つめているようで、Hello,world感がすごい。
>>続きを読む

ブレイン・ゲーム(2014年製作の映画)

3.0

アンソニーホプキンスが観たかったけど、ぼーっとしてても観られる感じの映画がよかったので視聴。
どことなくチープな雰囲気もあったけど、アンソニーホプキンスが笑うと幸せな気持ちになる。

バービー(2011年製作の映画)

3.3

映画全体としてはちょっとなんだかなと思う点も多かったのですが、少女たちの描写がいいです。
「私の少女」で気味悪さすらたたえるしんどい役をしていたセロンが、可愛らしい純粋な少女で(しんどい境遇には変わり
>>続きを読む

時間離脱者(2015年製作の映画)

2.9

チョジョンソク、チョンジニョン。何度調べても名前を覚えられない2人。しかもチョンジニョンは何で見ても最初20分くらいはキムガプスだと思い込んでみてしまう🧐

ヴェノム(2018年製作の映画)

3.1

ミシェルウィリアムズとリズアーメッドが出てる!と思って視聴。
よく知らずに観ていて、ん?なんだか様子がおかしいな??と思ったらマーベル映画なんですねこれ。そもそもマーベルものちゃんと見たことないけど、
>>続きを読む

蜜蜂と遠雷(2019年製作の映画)

3.2

Amazon prime滑り込み。漫画原作と思い込んでいたけど小説原作だったんですね。
松岡茉優ちゃんが号泣するシーン、とても身を斬るような涙で泣かずにはいられなかった。映画観て泣いたっていうより、泣
>>続きを読む

エイス・グレード 世界でいちばんクールな私へ(2018年製作の映画)

3.9

海外の映画やドキュメンタリーを見るたびに、「子どもや妻や夫を手放しに称賛して何が悪いんだ?」「心から美しいと思っていることを、心から素晴らしいと思っていることを堂々と伝えて何が悪いんだ??」とハッとさ>>続きを読む

ブルーアワーにぶっ飛ばす(2019年製作の映画)

3.2

面白かったのですが、何か、外に向けたようで、うちに向いているような。内を見ながら外に向けたようでいて、結構内をガン見しているような気持ち。
“一山越えて少し視界が変わっただけで、結局あなたもまだ消化で
>>続きを読む

レッド・ファミリー(2013年製作の映画)

3.2

アリランを歌ってる時のみんなの目の潤みがなかなかにリアリティがあって、とても良かったです。舟の上の掛け合いも切なくて胸が痛い。

ただなぜか、気軽に観られるコメディだと思い込んで観てしまったので、思っ
>>続きを読む

海にかかる霧(2014年製作の映画)

3.5

どこにどう転んでもいいようにはならない人生の中で、起きる出来事全てに二者択一的に選択を繰り返すけど、他に選択肢がない時点でもう、どちらを選んでも大差ないんだよな…。
深い悲哀がおかしみに見えもする、と
>>続きを読む

ボーダーライン(2015年製作の映画)

3.4

映画でもなかなかに容赦ない描写ですが、麻薬カルテルの殺し屋は事実アホみたいに殺しまくるので、実際市民も殺人に対して感覚が麻痺しているらしい。
…ということを思うと、人って結局どんなに科学が進歩しても社
>>続きを読む

ジェーン・ドウの解剖(2016年製作の映画)

3.1

私はホラーってどうしても中盤を過ぎるくらいから「ほいほい、ほーでっかほーでっか。」みたいな気持ちになってしまいます。
音楽と効果音で煽りたてる感じも(怖いんだけど)なんかシラけちゃうし…
でもそれはも
>>続きを読む

サッドムービー Sad Movie(2005年製作の映画)

2.8

ハイティーンから若年女性対象の漫画のような台詞と演出だなぁと思いました。

マダム・ベー ある脱北ブローカーの告白(2016年製作の映画)

3.7

こういうこと現実に起きてることなんだなぁという衝撃以上に、カメラの写すマダムベーが不思議ととても女優的で、ドキュメンタリーなのにフィクションを観ているような気分になる映画でした。
たしかに社会的な内容
>>続きを読む

トロイ(2004年製作の映画)

3.0

なまじ古代ギリシアあたりに興味関心があると、逆にどういう気持ちで見ていいのかわからない。

ベテラン(2015年製作の映画)

3.3

キャストも魅力的だし、有名シーンやセリフが多いヒット映画というので視聴。「ダメなんだけど鼻がきいてめっちゃタフな主役のドタバタアクションコメディ」というのは万国共通でウケるのですね。
ユアインの狂気じ
>>続きを読む

プライベート・ウォー(2018年製作の映画)

3.7

炎に向かって飛び込む蛾とか中毒と周りに言われていたけど、本当にそうとしか見えない。
「私が見るから、あなたは見なくてすむ」と言う言葉に「逆に君は普通の生活が想像できない」と返されているけど、コルヴィン
>>続きを読む

ソング・オブ・ザ・シー 海のうた(2014年製作の映画)

3.1

ジブリとル・カインを思わせるアニメーションの、喪失と救いの物語でした。「海ではアザラシ、陸では人間になるセルキーは、スコットランドやアイスランドの神話上の生き物。
陸に上がる時に脱いだアザラシの皮を、
>>続きを読む

未成年(2018年製作の映画)

3.4

「未成年」だけど、大人たちが良いので、私は娘たちの印象が薄く感じてしまいました。
女が聞きたいことの全てから逃げる男。ああいう会話にはリアリティがあってよかったなぁ。

ゴールデン・リバー(2018年製作の映画)

3.6

The Sisters Brothers
これは採金に熱を上げる男たちの話じゃなく、ゴールドラッシュの時代を舞台にしたシスターズ兄弟の物語なんですね。
壊して失くして生きてきて、最終的に根源的な幸福に
>>続きを読む

楽園の夜(2019年製作の映画)

3.3

義理とか人情とか指つめるとか耳ちょんぎるとかって日本だともうちょっと冷めた気持ちで観てしまうけど、一般社会においても義理人情やら筋通すやらが根強くある(ように思える)韓国だとなんかまあ理解できるかもっ>>続きを読む

フェアウェル(2019年製作の映画)

2.9

もう少し噛みごたえがあって味わい深い作品をイメージして見てしまったせいか「うん。。そっか。」てなってしまって、そうなっていることにちょっと動揺している。
子供の頃からほぼ会ってない遠い祖国のおばあちゃ
>>続きを読む

団地(2015年製作の映画)

3.1

子どもの頃から、関西弁の絶妙な間合いの静かな突っ込みに対して妙に好印象を抱いていたんだけど、それって藤山直美のお芝居を見て面白いなぁ…って思ったのが影響しているのかもしれない。
藤山直美の面白さってな
>>続きを読む

9人の翻訳家 囚われたベストセラー(2019年製作の映画)

3.0

ひねりの効いた洒落たミステリーを想像したけど、あれ?なんか思いの外古典的だったなぁ?
妙に面白そうに見えたんだけど、、

ジョー・ブラックをよろしく(1998年製作の映画)

3.3

公開当時に観たのを再視聴。
こんな映画だったのか。あの頃はちっともわかんなかった。
人物とかストーリーがすごく記号的で御伽噺調なところが好かないんだけど、そこに死を見ているアンソニーホプキンスの表情が
>>続きを読む