失ったものを埋めようとする行為は愛ではないが危険なまでに人をのめりこませてしまう。ドラン作品ぜんぶ観た後にもう一回観たい
佐藤浩一は私刑をしかねない警察官役にふさわしすぎる。過去に囚われた人々を解放するためには途方もない労力と時間がいる
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北洋軍閥の時代から四人組の失脚に至るまでの中国の歴史に、京劇に人生を捧げた蝶衣の狂気的な生涯が重ねられる。どのシーンも劇的だけど、終盤の自己批判をさせられるシーンで、パートナーを互いに裏切り合うように>>続きを読む
極彩色一辺倒ではなくて映像に新鮮な工夫が施されているので飽きなかった。ただ打ち込みの新世界とか某映画のオマージュみたいな要素はあんまり必要ない気がする。
歪んでいるだけで反抗期って愛の裏返しのようなものなんだと気付かされた。自分は反抗期を迎えていないものだと思っていたけど、もっと家族と関わる情熱が必要なんじゃないか。
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ホラー映画の皮を被ったミステリー。終盤までは"気配"のみで惹きつけ、土着の歴史に迫っていくドキュメンタリー調の描写は妙なリアリティを持っていてぞくぞくした。"実物"を登場させないまま間接的に「いや怖ぇ>>続きを読む
自分だけが忘れるという罪、自分だけが忘れないという罪。単に断捨離やミニマリストの姿勢を否定するのではなく、贈与が結ぶ人の関係にまなざしを向けている作品。
カンニングするってだけの単純なテーマで作られているのに、些細な悪事が肥大化してゆく犯罪小説のような展開や、学歴社会・経済格差といった社会派の要素が盛り込まれていて、でもシンプルなエンターテイメントとし>>続きを読む
永くて静かな映画。定点カメラの沈黙、紙芝居のように移ろうシーン、無声映画のような字幕の効果。ささやかな美しさ。
悔しい。演出も構成も得意な部類ではないけどちゃんと前向きにさせられた
意味がわからないもの・判断がつかないことに対する恐れや不安の発露として描かれる暴力
こ、これは…コメディ邦画の皮を被った人生賛歌じゃねえか…
「チワワちゃん」の衝撃に触れて以来リミスリを始めとした二宮健監督作品に魅了されてきた私は珍しいコメディタッチの今作に大きな期待を抱きつつも少>>続きを読む
怒りや憎しみに伴う想像力の欠如が思わぬ加害性に繋がってしまう、という恐ろしさを冷徹に突きつけてくる作品です。
また、野木亜紀子がMIU404でもテーマにしていた「事件をエンターテイメントとして消費す>>続きを読む