いさんの映画レビュー・感想・評価 - 9ページ目

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トム・アット・ザ・ファーム(2013年製作の映画)

3.5

失ったものを埋めようとする行為は愛ではないが危険なまでに人をのめりこませてしまう。ドラン作品ぜんぶ観た後にもう一回観たい

64 ロクヨン 後編(2016年製作の映画)

3.7

佐藤浩一は私刑をしかねない警察官役にふさわしすぎる。過去に囚われた人々を解放するためには途方もない労力と時間がいる

さらば、わが愛 覇王別姫(1993年製作の映画)

4.1

このレビューはネタバレを含みます

北洋軍閥の時代から四人組の失脚に至るまでの中国の歴史に、京劇に人生を捧げた蝶衣の狂気的な生涯が重ねられる。どのシーンも劇的だけど、終盤の自己批判をさせられるシーンで、パートナーを互いに裏切り合うように>>続きを読む

ラブ&ポップ(1998年製作の映画)

3.5

このレビューはネタバレを含みます

裸を晒すなと説教したのは価値があると認めていたからだってセリフは説得力を持たないと思った

Diner ダイナー(2019年製作の映画)

2.9

極彩色一辺倒ではなくて映像に新鮮な工夫が施されているので飽きなかった。ただ打ち込みの新世界とか某映画のオマージュみたいな要素はあんまり必要ない気がする。

マイ・マザー(2009年製作の映画)

3.7

歪んでいるだけで反抗期って愛の裏返しのようなものなんだと気付かされた。自分は反抗期を迎えていないものだと思っていたけど、もっと家族と関わる情熱が必要なんじゃないか。

残穢 住んではいけない部屋(2016年製作の映画)

3.7

このレビューはネタバレを含みます

ホラー映画の皮を被ったミステリー。終盤までは"気配"のみで惹きつけ、土着の歴史に迫っていくドキュメンタリー調の描写は妙なリアリティを持っていてぞくぞくした。"実物"を登場させないまま間接的に「いや怖ぇ>>続きを読む

ハッピー・オールド・イヤー(2019年製作の映画)

3.5

自分だけが忘れるという罪、自分だけが忘れないという罪。単に断捨離やミニマリストの姿勢を否定するのではなく、贈与が結ぶ人の関係にまなざしを向けている作品。

バッド・ジーニアス 危険な天才たち(2017年製作の映画)

4.1

カンニングするってだけの単純なテーマで作られているのに、些細な悪事が肥大化してゆく犯罪小説のような展開や、学歴社会・経済格差といった社会派の要素が盛り込まれていて、でもシンプルなエンターテイメントとし>>続きを読む

A GHOST STORY ア・ゴースト・ストーリー(2017年製作の映画)

3.5

永くて静かな映画。定点カメラの沈黙、紙芝居のように移ろうシーン、無声映画のような字幕の効果。ささやかな美しさ。

アバウト・タイム 愛おしい時間について(2013年製作の映画)

3.9

悔しい。演出も構成も得意な部類ではないけどちゃんと前向きにさせられた

タロウのバカ(2019年製作の映画)

2.9

意味がわからないもの・判断がつかないことに対する恐れや不安の発露として描かれる暴力

ヒメアノ〜ル(2016年製作の映画)

3.3

このレビューはネタバレを含みます

オープニングでジャンルがサイコホラーに切り替わるの鳥肌立った

MOTHER マザー(2020年製作の映画)

3.0

親が子を抱きしめるシーンに慄いたのは初めてだ

プレステージ(2006年製作の映画)

3.7

騙されまいと思って観てたのにいつの間にか騙されていたいと思ってたな

とんかつDJアゲ太郎(2020年製作の映画)

4.8

こ、これは…コメディ邦画の皮を被った人生賛歌じゃねえか…

「チワワちゃん」の衝撃に触れて以来リミスリを始めとした二宮健監督作品に魅了されてきた私は珍しいコメディタッチの今作に大きな期待を抱きつつも少
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罪の声(2020年製作の映画)

3.5

怒りや憎しみに伴う想像力の欠如が思わぬ加害性に繋がってしまう、という恐ろしさを冷徹に突きつけてくる作品です。

また、野木亜紀子がMIU404でもテーマにしていた「事件をエンターテイメントとして消費す
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