いさんの映画レビュー・感想・評価 - 8ページ目

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ドライブ・マイ・カー(2021年製作の映画)

3.7

原作読了済

原作は短編なので、家福が失った愛への執念から解放されるまでを描いて終わっている。しかし今作は、ドライバーのみさきに焦点をあてることで、単なる男女関係に留まらない、人と人とのコミュニケーシ
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きみに読む物語(2004年製作の映画)

3.0

このレビューはネタバレを含みます

よくいえば王道、悪くいえばベタな展開だったと思う。やりたいことはハッキリしていて観やすいけど、一人一人にフォーカスすると自己欺瞞的な行動が目立つ印象。序盤の初々しい恋の描写はお祭りのような高揚感もあっ>>続きを読む

カポーティ(2005年製作の映画)

3.9

このレビューはネタバレを含みます

失意のジャックに「スペインへ行こう」と強く誘うシーンが印象的だった。自分の作品の完成とペリーへの憐れみとの間で葛藤したのも、彼の優しさの表れだと思う。死んでほしくない、だけではとても語りきれない涙には>>続きを読む

月に囚われた男(2009年製作の映画)

3.6

このレビューはネタバレを含みます

宇宙で孤独を味わう映画は数あれど時間的にも孤立する作品は初めてみた。数あるクローンの中でなぜこのサムが地球への生還を果たしたのかを考えるのも面白い

プラットフォーム(2019年製作の映画)

3.4

私のような小食人間がこの世界にいたら少しは褒めてもらえるのだろうか

返校 言葉が消えた日(2019年製作の映画)

3.0

歴史ドラマと期待して観たのでびっくりしてしまったけど、むしろホラーとしてこのジャンルに取り組んだのが新しい足し算という感じがした。封印していた記憶が潜在意識の中から怪奇現象として悪夢に立ち現れる、とい>>続きを読む

デッドマン(1995年製作の映画)

3.1

このレビューはネタバレを含みます

ビルとノーボディは境遇こそ違えど孤独によって惹きあった。それでも、先住民たちがビルに向けた眼差しは最初にマシーンの労働者たちが彼に向けたそれと同じだけの排斥を感じさせるものだった。

サイダーのように言葉が湧き上がる(2020年製作の映画)

3.7

このレビューはネタバレを含みます

コンプレックスを武器に、みたいな態度じゃなくて、お互いがあるがままを尊重する姿勢だったのがよかった。各シーンに散りばめられたタギングの俳句はクライマックスシーンでチェリーの声によって畳みかけられて、こ>>続きを読む

竜とそばかすの姫(2021年製作の映画)

3.5

このレビューはネタバレを含みます

映像がいい。音楽は抜群にいい。millennium paradeに中村佳穂、坂東祐大…本当にありがとうございます。SFに類する作品には「美しい音楽」や「歌姫」が出てくるのがお約束だけど、それをここまで>>続きを読む

プロミシング・ヤング・ウーマン(2020年製作の映画)

3.3

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露骨な復讐映画かと思ったけど、徒に復讐感情を煽る描写は慎重に避けられていて印象がよかった。ライアンが裏切る構図は予想はできたけど、男性性の加害を解消する目的なら、過ちを誠実に反省する彼の姿勢を見せた方>>続きを読む

ファーストラヴ(2021年製作の映画)

3.6

このレビューはネタバレを含みます

心身ともに未発達な子どもをどれだけ尊重するべきかということ、心の傷と向き合うべきかということが丁寧に描かれていてよかった。
懲役8年というのがリアルだと思った。法廷という場だけでは真実を評価することは
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海獣の子供(2018年製作の映画)

4.6

言葉とは形を切り取って渡すような作為的なもので、受け取ったもののすべてを伝えきることはできない。こうしたテーマを人と海、宇宙を繋ぐ命のダイナミズムに乗せて描いています。このテーマの余白を表現することに>>続きを読む

ジョン・ウィック(2014年製作の映画)

3.0

このレビューはネタバレを含みます

やりすぎた復讐で狂気を演出しているとはいえ、犬の位置付けが孤独を癒すための希望みたいにされてたのが復讐の動機としてかなり弱い気がする。アクションは基本頭空っぽにして楽しみたいけど、最低限辻褄を合わせて>>続きを読む

エターナル・サンシャイン(2004年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

最後の「いいよ」がこの映画で語られてきたことのすべてを背負っていると思う

プリンセス トヨトミ(2011年製作の映画)

3.6

このレビューはネタバレを含みます

万城目学さんの作品て歴史ファンタジーの中でもかなり突飛な設定なのに、その根拠が卑近なところ(今回で言えば父と子の結びつき)にあるから納得させられちゃうんだよな。凄いことだ。
これは仕方のないことなんだ
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ストーリー・オブ・マイライフ/わたしの若草物語(2019年製作の映画)

3.3

ローリーの行動心理が不可解に思えてしまったのと、四姉妹の特徴がもっと際立っていた方が好きだなと思った。ただ病床のベスを励ますジョーの言葉の力強さにめちゃくちゃ痺れた。

マトリックス(1999年製作の映画)

3.8

全然破綻してるけど色褪せない映像快楽に黙らされる

バックドラフト(1991年製作の映画)

4.1

このレビューはネタバレを含みます

アドコックスを裁くような安易な流れにしなかったのが素晴らしいと思った。最後の父と兄の意思を受け継いだブライアンの眼差しがかっこよすぎる。

マイノリティ・リポート(2002年製作の映画)

3.4

未来犯罪の倫理的な問題にフォーカスするのかと思ったらおもしろアクションが始まるの凄みがある。
あと字幕がかなり戸田奈津子だった。