メガさわさんの映画レビュー・感想・評価 - 5ページ目

ハッピーエンド(2017年製作の映画)

3.7

音楽がなくておもしろい。断片的で冷たい温度の映像をパラパラ見せられた印象。最後は解り合えてる感じが伝わってきてよかった。綺麗すぎる真っ白な(=上流階級って感じの)世界が痛々しかった。

パディントン 2(2017年製作の映画)

3.6

良質なエンターテイメント。マーマレードおいしそう。みんな可愛くて泣けてきちゃう。幸せになってくれ…

帰ってきたヒトラー(2015年製作の映画)

3.8

色んな仕掛けがあって多重構造の映画になっており興味深かった。主人公が回すカメラって設定でドキュメンタリー素材をうまく取り込んでたり、舞台俳優を使う(=現場での撮影の自由度もあがる。3D的に撮れる)、グ>>続きを読む

劇場版カードキャプターさくら 封印されたカード(2000年製作の映画)

3.4

最後、主題歌がパーンと流れた瞬間にあーこのために観たんだなぁという感じがした。90年〜00年初頭のアニメの質感好き。

アキラ AKIRA(1988年製作の映画)

4.0

2020年オリンピックを控えた今観ると余計どきどきする。さんをつけろよデコ助野郎!

ダンケルク(2017年製作の映画)

3.7

映像すごい(小並感) 水中のシーンが総じてよかった。冒頭も好き。全体的にあっけない死に方をしてた人が多く、リアリティがあってよかった。

早春(1970年製作の映画)

3.5

かなり碇シンジだった


ランプシェードを叩きながら去るシーン好き。あとホットドッグを何個も買うシーンと、後半の段取りの悪いモヤモヤ感は好き。

ブンミおじさんの森(2010年製作の映画)

4.0

見終わった直後よりも、時間が経ってからジワジワ良さが来る。死が曖昧なのが良い。最後の方、派手な電飾が沢山出て来るのも対照的でいい。フェイの登場シーンは完全にアハ体験…。音が最高なので欲を言えば無音の環>>続きを読む

セブンス・コンチネント(1989年製作の映画)

5.0

傑作だぁ〜…これ処女作…?
ここまでズッシリ心に残る衝撃を受けた映画は久々。映像の構図やトーンが好みすぎた。どれ切り取っても綺麗。全てが観る人にゆだねられているのも、とてもよかった。
こういう整然とし
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夜は短し歩けよ乙女(2017年製作の映画)

2.9

テレビアニメって感じだった
『劇場版アニメ』を期待して観るとちょっと違うかも。

が、これはこれで楽しい。

原作を読んでいた身としては四畳半より断然こっちの方が映像化に向いていると思ってた
クライマ
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ファイト・クラブ(1999年製作の映画)

4.5

ディストピア。
エヴァもそうだけど1990年代ってやっぱ破滅願望みたいなのあったんだろうな…時代を反映した作品だと思った。当時、自分が20代でこれを観てたら★5.0つけてる気がする。こういう痛みの描き
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この世界の片隅に(2016年製作の映画)

4.0

とてもよかった。

戦争ものはほんと暗くなる。暗くなるんだけどこの映画はけっこう悲惨な話を淡々と、柔らかいタッチで描いているとこがよかった…

キャラクターが顔を斜めに傾ける仕草好き。原作漫画読んでみ
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ジョゼと虎と魚たち(2003年製作の映画)

3.7

ガードレールにもたれかかれるシーンが全て語ってた。ツラい。

主人公もその彼女も、弟くんも、おばあちゃんもジョゼも、リフォーム業者の人も、登場人物に誰1人「ご立派な人」がいないのがよかった。出てくる人
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イノセンス(2004年製作の映画)

4.3

そろそろハリウッド版公開なので!!!!!SF好きには一作目と併せて見て欲しい映画。

この映画を最初にみたのは父が観てるのを横から覗き見したとき。全く意味がわからなかったけどコンビニ内の銃撃(戦)シー
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博士の異常な愛情 または私は如何にして心配するのを止めて水爆を愛するようになったか(1964年製作の映画)

4.0

ばかばかしくて皮肉たっぷりのブラックコメディ。
祖国のために作戦遂行しようと必死にがんばる米軍たちが、実は人類の滅亡へとまっしぐら。っていう構図が不憫すぎて面白かった。
ポップスと爆破シーンの相性。
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ラ・ラ・ランド(2016年製作の映画)

3.9

楽しかったな〜〜!
音と映像を楽しむ映画だった。

映像は往年のミュージカル映画って感じのクラシカルで古臭い可愛さがあった。なのに曲が、いい感じに今風なのでバランスがよかった!!名曲だらけー!

背中
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湯を沸かすほどの熱い愛(2016年製作の映画)

2.8

思ったよりポップだった。好みが分かれそう。
この「完璧すぎるお母さん像」、なんか既視感あるなと思ったら「おおかみこども」だった。あれはアニメだからある程度抽象的になっててあまり気にならなかったけど、実
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沈黙ーサイレンスー(2015年製作の映画)

4.4

勉強になった。終わった後いろいろ考えてしまう。信仰とは、信じるとはなんなのか。
そして自分にキリスト教的価値観が全くないことに気づく。

3時間飽きずに観たのは音がものすごくよかったからかな、、?と思
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永い言い訳(2016年製作の映画)

4.6

想像以上にほっこりできる映画で、よかった。

人生、朝ドラみたいにうまくいかないし、ドキュメンタリー特番みたいにうまくまとまらない。何というか、変な間があったり、登場人物がモヤモヤすることを言ったり、
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父、帰る(2003年製作の映画)

4.5

すごくよかった。父の不在、というとてもシリアスな問題を静かに、綺麗に描いていた。
全体的に色味が青くて冷たい、水の中みたいな印象。タワーを上から撮る不思議な構図。飛んでいくビニール袋をずっと追うカット
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怒り(2016年製作の映画)

4.3

ちょいネタバレあり。

この映画を観ていると、何度もなんども、信じたい気持ちと、疑うしかない!という気持ちとの間を行き来することになる。この感情は、普段些細なことで感じるあの不安さに似ていると思った。
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MIND GAME マインド・ゲーム(2004年製作の映画)

4.7

メインビジュアルで若干損しているのでは?というほど面白かった。観終わったあとしばらく放心状態。湯浅監督の唯一無二のトーンと、ストーリーがめちゃくちゃ合ってる。芸人を声優に使ってるのもいいな。

オリン
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ゆれる(2006年製作の映画)

4.8

傑作だなぁ。。。

黒澤明の「羅生門」をちょっと思い出した。いつだって記憶は都合のいい方に、いい方に、勝手に書き換えられる。手の演技が良い。揺れ動く記憶と、川のせせらぎのイメージが、きれいに重なる
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君の名は。(2016年製作の映画)

4.3

これは新世代誕生、って感じ。

まず、映画館の大スクリーンで観るに耐えうる絵の密度がすごい(これ見たあとアニメ映画のハードルあがりそう)。
次に、新海誠さんの臭すぎるポエムがむしろ全然アリになっちゃう
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ひまわり(1970年製作の映画)

4.2

ベタベタのすれ違い恋愛映画。。
すごかった。

現実と向き合い、本当の気持ちを押し殺す二人と、鑑賞者だけがそれぞれの本当の気持ちを知っているという構造、、、

っていうとなんか陳腐に聞こえるけど実際観
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グッバイ、サマー(2015年製作の映画)

3.8

ニヤニヤ&ほっこりの
ロードムービー。

思春期がたくさん詰まった
王道の青春映画!って感じ。
カラッとしてて、爽やかで、
心地よかった。さいごはすごく切なくて、グッバイサマーって、、これは良い邦題つ
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しとやかな獣(1962年製作の映画)

4.6

屋内が舞台で、これほど目に楽しい映画というのは、初めて観たかもしれない

初めから終わりまで、アパートの狭い一室が舞台なのに、アングルかわる、かわる。カットもかわる、かわる。演出もなんだか尖っていて、
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ピアニスト(2001年製作の映画)

3.7

一言で表すと、「嗚咽」
そういう映画だった。吐きたいのに吐けない、気持ち悪さがずーっと続いてくかんじ。

まずヘンなのは母親との確執。娘に対し入れ込みすぎな母親。この母親のせいもあって、マトモな恋愛で
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シン・ゴジラ(2016年製作の映画)

3.8

庵野監督の新作エヴァとして観るなら☆4つ、しかし…映画として観るなら☆2.5つ、という感じ。

カメラワークも話の展開も完全にアニメの作り方なので、ちと疲れた。放射線、国防、災害などホットトピックを扱
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羅生門(1950年製作の映画)

4.7

三者三様の証言。エゴイズム。真相は藪の中…。すごい映画だった。

・京マチ子さんの手の演技が妖艶。あとシーンによって全然顔が違って見える。

・全体的にボレロっぽい音楽なのはなんでだろ?ぐんぐん藪の中
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シリア・モナムール(2014年製作の映画)

3.7

観るのがしんどかった。素人が撮影してるので、色々なことが「映りすぎ」ている。血の赤、皮膚に空いた穴、死んだ人の目、鮮明すぎて頭に焼き付いてしまった。iPhoneやハンディカムで撮ってアップロードしてい>>続きを読む

ピンポン(2002年製作の映画)

3.7

絶妙なバランス!!!
よいな〜〜。

原作のイメージを壊さず
しかも実写映画ならではの良さもプラスされてる感じ。
キャスティングもよい。

これを超えるつもりがないなら
漫画の実写化しなくて良しっ!
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デッドプール(2016年製作の映画)

2.9

頭アホになった。
下ネタおおすぎた。
デップー!

冒頭のストップモーションのシーンから遡るように進むストーリー構成、嫌いじゃない。

こういう、Comic Relief ってゆーの?おちゃらけた三枚
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天国と地獄(1963年製作の映画)

4.8

天才って感じ(小並感)

どのカットも熱量がすごい。2時間半長かったけど夢中で観ちゃった。全然古くない…というか、むしろ新しいと感じた。

天国のような生活をしている金持ちが、地獄に堕ちるっていう、そ
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サマリア(2004年製作の映画)

4.7

2人の女の子の深い愛情。
女の子の懺悔と、償い。
父の深すぎる愛情と報復。

と、三部構成で、緩やかに移ってゆくそれぞれの視点。かなりエグい内容なのに、観終わったあとはすべて清算されたような感じがして
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