メガさわさんの映画レビュー・感想・評価 - 7ページ目

インターステラー(2014年製作の映画)

4.7

SFの皮を被った人間ドラマだった。観終わったあとかなり引きずる。未知のものを目撃してしまった感じ(例の空間に行った時のヤバさは2001年宇宙の旅を観た時に似てる…。)と、人間ドラマの感動が相乗効果を創>>続きを読む

パーフェクトブルー(1998年製作の映画)

4.7

カットの繋ぎ方、現実と幻想が混ざる感じ、どこをとってもセンスを感じる。アニメだけど、「映画」を創っているなあと思うし、映画だけど、「アニメ」にしかできない表現になってるなあと思う。話の構成も凝っている>>続きを読む

エレファント・ソング(2014年製作の映画)

4.0

ブルーとオレンジがとても美しい映像。会話劇中心で、ものすごく作り込まれたストーリーだった。特にラスト、一気に畳み掛けるような展開は目が離せなくなった。途中でてくるアフリカのシーンも圧巻。基本的に主人公>>続きを読む

ホーリー・マウンテン(1973年製作の映画)

3.5

性や暴力や権力を鮮やかに描いていてすごく気持ち悪い世界だった。色はすごく美しかったけど。ところどころでものすごく露骨な暗喩、最初の方はいちいちショックを受けたり意味を推測してたけどだんだん笑えてくる。>>続きを読む

サン・ソレイユ(1982年製作の映画)

3.6

授業で鑑賞。フランス人の映画監督が読み解いた日本の姿。エキゾチシズム的な目で、もの珍しげに観られてる感じがすごい映画で、けっこう笑っちゃう解釈も多いのだけど、おおかた間違ってない、ありのままの日本の姿>>続きを読む

パルプ・フィクション(1994年製作の映画)

4.5

洒落てる映画だった。色、音楽、細かい演出。最初にあのシーンを持って来たところもニクい。並行していろんな秘密や話が錯綜する感じも面白く、丁寧に作り込まれたエンターテイメント作品だと思った。2時間半飽きな>>続きを読む

スキャナーズ(1981年製作の映画)

3.5

ありがちな話だったけど30年前くらいに作られてるとは、、、元祖・超能力者対決ものなのかな。とにかくCGがない時代、特殊メイクで表現しているど根性感がすごい。あとは俳優さんたちの演技も。私も頭ぼーん!て>>続きを読む

2001年宇宙の旅(1968年製作の映画)

4.6

わけわからん。でも、大好き。未知のものと出会ってしまった…!という、タブーを犯している感じの昂揚感、堪らないです。モノリスの神々しさと格好良さ、圧倒的存在感は、瞬きができなかった。モノリスとの初対面シ>>続きを読む

ミツバチのささやき(1973年製作の映画)

3.6

蜂の巣柄の窓ガラスのイメージが強く残ってる。村が、閉鎖された空間っぽい。フランケンシュタイン、踏み潰された毒キノコ、そして空き家に留まる逃亡犯(?)、彼らを悪と捉えたくない、信じてあげたいアナの気持ち>>続きを読む

ダンサー・イン・ザ・ダーク(2000年製作の映画)

3.0

このレビューはネタバレを含みます

うわーひどい映画。村の人々の無垢な笑顔と、ビョークの音楽がめっちゃ残る。後味悪すぎ。

なぜ、遺伝すると分かっていて産んだか?というジェフの質問に、赤ちゃんを抱きたかったのと答えるセルマ。子どもを産ん
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8 1/2(1963年製作の映画)

4.9

かっこよすぎた。しびれます。もう、人類はこれ以上映画作らなくていいんじゃないか?なーんて思ってしまう程の衝撃作…笑

映画で印象的だったのは人々の「視線」の撮り方。映画監督は、プロデューサー、マスコミ
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イージー★ライダー(1969年製作の映画)

3.3

自由を夢見る旅。カラッとしたロックミュージックの名曲たちが、最初は心地良いんだけど、どんどん切なく聴こえてくる不思議。。。
低予算で作られたらしく、撮影も編集も色々な挑戦満載で面白かった。変なカットの
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龍三と七人の子分たち(2015年製作の映画)

3.5

清々しい程ブラックな笑い満載で、たくさん笑った。
自分の作品を、面白おかしく皮肉っていると思う。こんなヤクザ実際いねーよ!みたいな。自分の作品vs時代性のギャップを、おじいさん達vs若者達のギャップに
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菊次郎の夏(1999年製作の映画)

3.2

一番印象に残ったのは、旅の途中で出会った若者カップルと一緒に芝生で楽しんでいるシーン。カメラをすーっと引いて行くと、立ち入り禁止っていう看板が見えてくる。この映画で伝えたいことっていうのが少し分かった>>続きを読む

勝手にしやがれ(1960年製作の映画)

3.8

このレビューはネタバレを含みます

う〜んカッコイイ映画だったな。
ヒロインも可愛すぎるしものすごくドライでおしゃれ。

この作品の主人公は、実はパトリシアなのかな?とわたしは思う。男をどうやって愛せばいいのか。男を信じていいものか。ど
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処女の泉(1960年製作の映画)

3.5

わたしはキリスト教徒ではないし、知識も全然無いから完全には読み取れなかったが、ざっくり、神の沈黙にうろたえる人間達の姿を描いた作品だった。1960年代に、この作品を作ったというのは衝撃的。その時代に生>>続きを読む

アメリ(2001年製作の映画)

3.7

今更!ながら、鑑賞!世界中で多くの人たちに観られている理由がわかった。ほっこり幸せになれる。文句無しに素敵な映画!

映画を観ていて感動したのは赤色の綺麗さだ。アメリの部屋の壁紙、アメリの服、虫がつぶ
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正しい方向(1981年製作の映画)

3.0

授業で鑑賞。

壮大な自然と着ぐるみのギャップがあべこべで、コミカルで一見バカっぽく見えるけど、色々と考えさせられたような気がする。自然と着ぐるみと動物以外、他に何も出てこないため、抽象的で普遍的な話
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野いちご(1957年製作の映画)

3.7

初ベルイマン。冒頭の夢の世界の不思議さに惹かれた。その後のストーリーの予兆のようなものが、たくさん隠れていた夢だと思う。構図が美しく、ハッとさせられた。この映画には、「死」や「過去」と向き合わざるを得>>続きを読む

地獄の黙示録・特別完全版(2001年製作の映画)

3.5

あぁ、気軽な気持ちで観るんじゃなかった。笑
長い長い、悪夢を見ているかのようだった。観終わった時の、身体の重さが半端じゃない。色々なシーンで、色々な映像がオーバーラップするので、重々しさが残るのかもし
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キサラギ(2007年製作の映画)

3.8

ワンシチュエーションもの。テンポの良い会話劇、キャラクターも生き生きしてるし、油断してるとびっくりする展開が待っている。古沢さんの脚本の魅力を初めて知った作品です。結末を知っていても、何度か観ると新し>>続きを読む

ナポレオン・ダイナマイト/バス男(2004年製作の映画)

3.3

なんというか、とにかくユルすぎる。低予算・自主制作感たっぷり。華もないし、くだらない笑 でも、とある冴えない…というよりむしろ「イタい」青年の、小さすぎるけど確かな変化というものを、丁寧に描いていると>>続きを読む