メガさわさんの映画レビュー・感想・評価 - 2ページ目

孤狼の血 LEVEL2(2021年製作の映画)

4.7

これは紛れもないレベル2だ…前作も好きだが、本作が特に…めちゃくちゃ刺さった。「映画」としての佇まい、貫禄がマシマシだった。全く別のタイトルがついても良いくらい、別物として出来上がっている。役所広司出>>続きを読む

彼女がその名を知らない鳥たち(2017年製作の映画)

4.3

サスペンスって……嘘じゃん馬鹿…(号泣)
これはサスペンスではなく、
愛についての物語であった。

狂気と愛は表裏一体。
ミスリードもうまい。
前半と後半で大きく意味が違ってくる演技・演出の緻密さ。計
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孤狼の血(2018年製作の映画)

3.7

冒頭ナレーションでめちゃくちゃテンション上がった。仁義なき戦いじゃないか!!!!!キャラクター紹介?のブレた止め絵も入ってて愛を感じる。アツいな…
任侠映画で観たい定番、定石をしっかり抑えつつ、ちょっ
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ゴジラvsコング(2021年製作の映画)

3.0

このレビューはネタバレを含みます

ゴジラ警察「これはロボットゴジラじゃなくてメカゴジラ!!!!!!!」

コングの試合後のボクサーかな?っていう動きが面白い
愚かな人間に付き合ってくれてありがとう…すみませんね…

コーヒー&シガレッツ(2003年製作の映画)

3.5

映画監督が映像で遊んでる、という感じの映画だった。机の上ってこんなに絵になるんだな、この素材で観れる映像作れるのすごいな、純粋に
コーヒーとタバコを囲んだ他愛もない会話が繰り広げられているだけなのだが
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竜とそばかすの姫(2021年製作の映画)

2.0

このレビューはネタバレを含みます

音楽素晴らしかったです。
キャラの動き、演出、繊細な描写、ディテイルの詰め方ははさすが細田守監督!という瑞々しさに溢れていて満足。3DCGも独特の質感で面白かった。

しかし、自分は途中で観るのが苦痛
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FYRE: 夢に終わった史上最高のパーティー(2019年製作の映画)

3.6

ホラー映画。途中まで笑って観てたけど最後は恐怖に襲われる。近しい業界にいる人は確実に胃が痛くなるであろう。こんなヤベーやついるのかよ!って一瞬思うけどよく考えたら誰もが紙一重である…SNSで自分の像を>>続きを読む

シン・エヴァンゲリオン劇場版(2020年製作の映画)

4.0

TVシリーズ世代ではないが中学生時代に出会って追い続けた作品なのでいろいろ感慨深くなってしまった、虚無感に襲われた、おわったんだなあ…EoEを観てると倍楽しめる

新世紀エヴァンゲリオン劇場版 Air/まごころを、君に(1997年製作の映画)

4.0

新劇観ると、やっぱりなんだかんだでEoE好きだなあってなる(気持ち悪いけど)心に余裕がある時に見たほうがいい(気持ち悪いから)
ネルフが占拠されていく様の描き方がいい。(ストーリー構成も画面構成も良い
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トータル・リコール(1990年製作の映画)

3.7

初めてちゃんと見た。
レトロフューチャーだなぁ…
位置情報確認おじさんが好きすぎる

ヤクザと家族 The Family(2021年製作の映画)

3.7

ヤクザという設定を使ってはいるが、これはヤクザ映画というよりも、「移りゆく時代についていけない人達の悲哀」の話だと思った。
主人公の山本賢治は、またヤクザ自体が、上の世代や、年配の人のメタファーのよう
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友だちのうちはどこ?(1987年製作の映画)

4.7

ここ最近で一番ハラハラした…始まってから終わるまで永遠にハラハラする映画。
大人は怖いし、何も聞いてくれないし
物事は全然思ったように進んでくれないのである…
強い風、閉まらないドア。ドアを作るおじい
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疑惑の影(1942年製作の映画)

4.4

白黒映画で注目すべきはやはり「影」の表現だなーと改めて。本作はShadow of a Doubtなので尚更…。とにかく影の表情、構図がすばらしかった。
冒頭のチェイスシーンから美しい。特筆すべきは叔父
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ロープ(1948年製作の映画)

4.0

Blu-rayBOXを買ったので記録。ワンシチュエーションもの、ワンカット風映画の元祖ともいうべきか。大抵のことは、すでに巨匠がやっているのだ…。インタビューを観る限り状況設定も原作の戯曲と少し違うら>>続きを読む

少林サッカー(2001年製作の映画)

4.5

たぶん小学生ぶりに観たんだけど、こんなにいい映画だったのか………
100点のカットが多すぎる。塩味の饅頭こねてるとこ、ロングショット多めの試合シーン、最終試合での監督同士の比較シーン……最高ですね

メメント(2000年製作の映画)

4.2

お恥ずかしいことに、クリストファーノーランという監督の作家性をちゃんとわかってなかった、TENETを観るまでは…‼︎
というわけでMEMENTOを観ました。めちゃくちゃ面白い。映像と、時間、記憶、体験
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TENET テネット(2020年製作の映画)

4.7

このレビューはネタバレを含みます

これすごい。面白い…。

ニールが映画の最後じゃなくて、ちゃんと途中で死んでる(しかもその時何が起こったか、よーく見てると分かるようになってる)のが脚本上の発明というか、ド真面目にタイムパラドクスを映
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ガメラ2 レギオン襲来(1996年製作の映画)

3.5

平成シリーズ二作目。
ガメラ格好良くてかわいい。いい奴。
(IQ2の感想)
一作目よりも全体的に絵作りが好みだった。全編札幌ロケ?いいな〜〜

レギオンの幼体、一つ目!造形がいいな(数集まると気持ち悪
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ザ・バニシング-消失-(1988年製作の映画)

4.0

これが本当のサイコパス映画…

「骨折」のシーンがよいスパイスだった
あのシーンで犯人がどんな人物か手に取るようにわかる
想像で止めるところを超えてしまう
妄想して満足するところをやってしまう
そして
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第9地区(2009年製作の映画)

3.4

冒頭からわざとらしく忌むべき存在として描いておいて、途中から優しいエイリアンとちびエイリアンを出して完全に感情移入させる罪な演出。主人公、もうちょっと考えて行動してほしいけど色んな人に裏切られたら仕方>>続きを読む

ゴーン・ガール(2014年製作の映画)

3.5

キャラの描き方も演出も、ミスリードがうまい。夫婦関係の恐ろしさ難しさについて誇張して描いた寓話のようだった。最後は今後の2人の生活を想像し、底冷えするような寒さで幕を閉じる。冷戦状態なんてもんじゃない>>続きを読む

エル・マリアッチ(1992年製作の映画)

4.0

かっこいいシーンが大量にあってびっくりした。低予算でもこんなスケール感出るものなのか…

ちょいちょい挟まれるコミカルなギャグシーンがジワる。ホテルのフロントが早回しで電話をかけるシーンとか二回出てき
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ドラゴン危機一発(1971年製作の映画)

3.8

面白かった。けっこう重めのストーリー展開&バイオレンスものだったので満足度高め。

誰かが呼び出されると工場のみんなが仕事ストップしてたむろするのいいな、あとキャラクターが毎回言いくるめられており、ほ
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ブルース・リー/死亡遊戯(1978年製作の映画)

3.6

途中で非常に強い映像があって目を見張った。たぶん葬式のシーン、ホンモノの映像混じってるよなあ。「死亡遊戯」とはよく言ったものだ…映画を介して、墓から復活してる。

トラックスーツの元ネタをしっかり観た
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キル・ビル Vol.2(2004年製作の映画)

3.8

vol.1が動ならvol.2は静。渋めで余韻が深く残る。とても好みだった。

今作もやりたいことてんこ盛りでよかった。絵作りはこっちの方が好みかもしれない。べたべたのスクリーンプロセスなドライブの画。
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キル・ビル Vol.1(2003年製作の映画)

4.0

「オタクがかんがえたさいきょうの映画」感。マカロニウエスタンとヤクザ映画、チャンバラ映画、カンフー映画、マンガ、タランティーノの好きなもの全部乗せ大盛り定食でお腹いっぱい。

西部劇の音楽と日本の演歌
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パージ(2013年製作の映画)

3.3

ワンシチュエーションのスリラーもの。設定がまず怖い。そこはかとなく社会問題も内包している。最後ドライにお別れするのもよかった。

ブラック・クランズマン(2018年製作の映画)

3.6

淡々と進む感じがリアルでよかった。ラストの一連の映像が、本編を差し置いて最も派手な画だったのが、なんとも皮肉な…

会話で巧みに相手の懐に入る、騙していく感じとか、細かい英語のニュアンスはわからないけ
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アス(2019年製作の映画)

3.7

自分とは”違う“人、立場の弱い人、声なき人々に対してどんなに心を痛めても、どんなに危機感を抱いてても、あくまで他人事。しかし、これは誰かの話ではなく我々の話である。と言われているようだった。

オチで
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ゲット・アウト(2017年製作の映画)

4.0

今まで見たことないタイプの映画。最初は、ネトフリのサムネイルで出てくる「真顔のまま走ってくる男」の映像が強すぎて、興味本位で観た。観賞後、それがどういうシーンだったのか考察できて面白い。
確かにこれは
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ミッドサマー(2019年製作の映画)

3.5

かなり直接的な表現が多く、生々しい映画だった。血と獣の臭い。
美術と、フードコーディネーターが優秀。綺麗だし出てくるご飯が洒落てる。フレーバーウォーターみたいなやつとか、パイとか。

ただ、編集と演出
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アメリカン・ビューティー(1999年製作の映画)

3.5

終わり方が渋い。
所々出てくる薔薇の演出は笑ってしまう。
ナレーションの演出はちょっと好みに合わなかったけど
キャラクターや物語の構成は面白かった。
当時のアメリカの空気感が分かってよい。

スタンド・バイ・ミー(1986年製作の映画)

3.6

今更ながら観てみた。

これがオリジナル…というような気持ちに。小説原作の映画の雰囲気は割と好きだ。ナレーションが多く、回想から始まる構成とか。

オクジャ okja(2017年製作の映画)

3.0

どたばたコメディ。音楽の使い方がいい。前半の地下での追いかけっこ、グエムルもそうだけどデカい生物の撮り回しがすごくうまい。長回しで撮る感じが好き。
キャストが豪華すぎる。グレン…じゃなくてユァンの韓国
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