ひええさんの映画レビュー・感想・評価 - 11ページ目

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ツイン・ピークス/ローラ・パーマー最期の7日間(1992年製作の映画)

3.7

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ツインピークスのシーズン2までを鑑賞し、すっかり好きになったのでこちらの映画版を鑑賞。多少の謎解きを期待して観たのだけれど、新たに解明されることは何もなかった...
それどころか、今作序盤のボウイとF
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アポカリプト(2006年製作の映画)

3.2

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序盤に村を襲われるシーンが理不尽すぎて本当にしんどかった...
しかし、残虐な場面を次々と観せて観客に「野蛮!酷い!」と思わせながら、監督が最後に登場させるのは征服者が乗るスペイン船である。白人による
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ブギーナイツ(1997年製作の映画)

4.2

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冴えない青年がポルノ男優「ダーク・ディグラー」としてスターダムにのし上がる物語。
輝かしい成功からの転落、そして立ち直るまで...というベタな構成の映画ではあるが、それもPTAの手にかかればちょっとし
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超高速!参勤交代(2014年製作の映画)

3.4

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演出が過剰で楽しかった。
アトリビュートじゃないけれど、「小悪党は金ピカの服を着る」とか「流浪人は葉っぱを咥えてる」とかいったお決まりっていつからできたんだろうなあ。

スパイダーマン(2002年製作の映画)

3.4

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今さらも良いとこなのだけど、同監督の「ダークマン」が気に入ったので鑑賞。
USJのアトラクションの奴だ!と初見なのに子供時代のノスタルジーを感じた。
敵の仮面がキモくて良い。
しかしヒーローなのに本当
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JM(1995年製作の映画)

3.7

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作品としては薄味なのだけれど、ディストピアな世界観、謎のVR、ヤク漬けのイルカなど、ビジュアル面で本当にわくわくする。
キアヌ・リーヴスも武もまだ演技がぎこちなくて微笑ましかった。

No More
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エンパイア レコード(1995年製作の映画)

3.3

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音楽、ファッション、適当なティーンエイジャー(?)などといった90年代のテイストが堪能できる青春映画。The Innocence Missionやっぱり良いなあ...うっかりモラトリアム返りしそうにな>>続きを読む

4匹の蝿(1971年製作の映画)

3.5

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オチもツメも甘いサスペンスだけれど、とにかく演出が当時のスタイリッシュって感じで良い。犯人の鍵となる「4匹の蠅」が揺れる蠅ペンダントだったとか、しょうもないけど独創的で笑ってしまう。
公園の迷路で女中
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ダークマン(1990年製作の映画)

3.7

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ひょんなことからギャングに全てを奪われた科学者による復讐の物語。
主人公が不憫すぎる分、黒幕を建設中の高層ビルから落とすシーンは辛くも爽快だった。
しかしこれでハッピーエンドかと思いきや、仮面を被ると
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世界最速のインディアン(2005年製作の映画)

3.5

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先住民族のインディアンが全力疾走する画をタイトルから想像していたら全然ちがった。インディアンとは1920年製の高性能バイクのこと。そしてこの作品はバイクで世界記録を目指す老人の物語である。
主人公は実
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バトルランナー(1987年製作の映画)

3.6

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ホッケー、チェーンソーバイク、電飾を纏った変態など敵キャラが個性豊かで楽しい映画。
いかにもなB級SFアクションだが、マスコミによる情報操作、容易に扇動される民衆は現代にも当てはまる。だからこそあの仕
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ファイト・クラブ(1999年製作の映画)

3.4

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最後のカットインがイケてた。

ザ・ビーチ(2000年製作の映画)

3.4

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青春ものかと思いきやサスペンス。
島の閉塞的なコミュニティ、恐ろしい...
「自分たちの楽園」のために怪我人を森に捨てるシーンがあまりにおぞましくて忘れられない。
ダニー・ボイル監督ということで、90
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腑抜けども、悲しみの愛を見せろ(2007年製作の映画)

3.3

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ぜんぶ過剰で変な邦画だった。
「やっぱりお姉ちゃん最高に面白いよ!」

ハウス・ジャック・ビルト(2018年製作の映画)

4.0

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強迫性障害をもつ殺人鬼の物語。(殺人現場を何度も往復して清掃するシーン良かった。)
凄惨な描写もあるけれど、どちらかというと文学、音楽、絵画、映画といった芸術ネタを散りばめた変なブラックコメディという
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まあだだよ(1993年製作の映画)

3.6

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内田百閒が好きなので鑑賞。
金無垢先生、愛らしすぎる...
黒澤明だしもっとソリッドな感じかと思っていたら、あまりにも優しい作品でびっくりした。

ゾンビ/ディレクターズカット完全版(1978年製作の映画)

3.7

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ゾンビに追われてショッピングセンターに立て籠もるという、誰もが一度はする妄想が映像になった作品。
ゾンビがヘリのプロペラで脳をスライスしてしまうシーンと、血圧を測っていた男がゾンビに襲われ血圧0になる
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コンフェッション(2002年製作の映画)

3.5

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カウフマン脚本ということで鑑賞。
テレビ屋と殺し屋の二足のわらじだなんて斬新!と思っていたら、なんと実在した人物だったらしく驚いた。

ナインスゲート(1999年製作の映画)

3.3

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中2くらいの頃に観たことをすっかり忘れていたのだけれど、いかにもな題材で観ながらニヤけてしまった。
悪魔の女が階段から舞い降りてくるシーンが可笑しくてお気に入り。

未知への飛行(1964年製作の映画)

4.6

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シドニー・ルメット凄すぎる...白黒の会話劇でまさかこんな恐怖を味わうことになろうとは。派手な演出など一切無いのに、鑑賞後あまりの絶望感に呆然としてしまった。
「空が明るい 光っている!」からのあの嫌
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ウィッカーマン(1973年製作の映画)

4.4

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神の不在だ...
ドルイド教徒の島民たちと、キリスト教徒の主人公の双方を批判しているところが面白い。ペイガニズムは野蛮で恐ろしいが、異教を躍起になって否定する側もやけに滑稽に映る。
五月祭のパレード(
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僕らのミライへ逆回転(2008年製作の映画)

3.2

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ハッピーで文句ないのだけど、みんな好きそう!って思いながら観てた。
好きな映画のリメイク撮るの超楽しそうだなあ。
モス・デフ音源しか知らなかったのだけど、俳優でもあったのか...

原題の意味は「巻き
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ワナオトコ(2009年製作の映画)

2.9

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この邦題は大正解だと思う。
理不尽だし残酷だし見てられないようなシーンもたくさんあるのだけど、罠の仕掛けが巧みで妙に感心してしまった。
あとワナオトコの動きがめちゃめちゃ気持ち悪くて良い。

ストレイト・ストーリー(1999年製作の映画)

4.5

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デヴィッド・リンチなのに意味が分かる...
しかも序盤から心温められそうになって面喰らった。主人公の爺さんは可愛いし町の人々は親切だし、なんて良い世界なんだ。
でもそんな中にも、やっぱりよくよく観ると
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カプリコン・1(1977年製作の映画)

3.7

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アポロ計画陰謀論の火星探査版パロディ。
こんな脚本書くのめちゃくちゃ楽しいだろうなあ...
NASAが前半までは(映画の内容を知るまでは)協力していたらしい。

イースタン・プロミス(2007年製作の映画)

4.8

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クローネンバーグにマフィアものを描かせると最高...
ロシアンマフィアの刺青の文化が興味深かった。実際にロシアの犯罪者にとっては身体中の刺青が履歴書になるそうだ。
https://www.google
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エッセンシャル・キリング(2010年製作の映画)

3.7

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スコリモフスキ監督の真面目なのかギャグなのか分からないところが大好きだ。
ギャロが雪山を逃亡するだけの映画なのだけれど、そのサバイバルシーンがどれもなんともショボい。蟻を食べる、樹の皮を囓る、人が釣っ
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レヴェナント:蘇えりし者(2015年製作の映画)

4.0

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イニャリトゥと言えばキリスト教と切り離せない。今回は復讐の物語だが、言わずもがなキリスト教では復讐は神のものである。(イエスに至っては敵をも愛するように説く。)本作は雪山の過酷なサバイバルだけでなく、>>続きを読む

永遠に美しく…(1992年製作の映画)

3.4

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この時期の映画はCGなのか特殊メイクなのか分からなくて良いなあ。しかし本作のわずか7年後に「マトリックス」だと考えると90年代は映像史的にも激動の時代だよねという話をした。
メリル・ストリープの所作が
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インランド・エンパイア(2006年製作の映画)

3.6

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多重構造(五重?)なうえ、180分ずっと断片的なシーンが入り乱れる構成なのでめちゃめちゃに難解。しかも俳優は一人2,3役を演じるので本当に混乱する。
画面の大半は人物の超至近距離のクローズアップ。ハン
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グエムル -漢江の怪物-(2006年製作の映画)

3.2

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中学生の頃友達に激推しされていた映画を12年越しにやっと鑑賞。
大味なB級モンスターパニックなのだけれど随所コミカルで楽しい。
麻酔に負けないシーンがお気に入り。

Bar25 時間の枠を超えた日々(2015年製作の映画)

3.2

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ベルリンのネオヒッピーカルチャーを覗き見できるドキュメンタリー映画。
劇中、立ち退きを迫られるシーンで出てきた「輸出できる産業を持たないベルリンには文化しかない。だから守らなければならない」という言葉
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イングランド・イズ・マイン モリッシー, はじまりの物語(2017年製作の映画)

4.3

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The Smiths結成前夜、「この世界は僕向きじゃない」と嘆くモリッシーと彼を支える人々を描いた作品。
今でこそスターとなりお騒がせ者としてその名を世界に轟かせている彼だが、根底は脆くて繊細で、本当
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アメリカン・スリープオーバー(2010年製作の映画)

3.7

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自己愛と思春期特有の万能感が観ていてくすぐったい...
デヴィッド・ロバート・ミッチェルはアメリカのだだっ広い道路を徘徊するのが好きなんだなきっと。
色彩も構図も美しく、Beirutなどの選曲も良かっ
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エリザベス∞エクスペリメント(2018年製作の映画)

3.1

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アビー・リーが可愛いだけの映画なのだけれど可愛いからまあ良いか、という感じ。
日記(文章)で説明するという反則技を使っているのに正直いまいちインパクトに欠けるストーリーだった。
Elizabeth H
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グレート・ウォリアーズ/欲望の剣(1985年製作の映画)

3.6

このレビューはネタバレを含みます

馬に乗った男女が美しい草原を駆けるシーンは甘酸っぱく、「なんだヴァーホーヴェン普通の映画撮れるんじゃん!」なんて思っていたら数秒後には木に吊りさがった死体の下からマンドラゴラの根を掘り出し、そのまま囓>>続きを読む