死への羨望と生への渇望とがぶつかり合った、言葉で言い表すのがとても難しい作品だと思う。作品中でも長たらしい台詞はそれほどなく、表情や感情や行動から色んなことが伝わる。この作品を観てどのような解釈をする>>続きを読む
物語の中にコレ‼︎といった核は無かったような気もするけれど、流れるようにすぎていく時間の中で描かれる家族の絆が、とても愛しく感じられました。4人姉妹それぞれの個性や感情も、なんだかわかるような気がして>>続きを読む
観終えて2日後の今。なんだかとてもじわじわときている。同性愛者だということを公にできないアデル。この世の終わりのような悲しみや辛さに襲われても、何食わぬ顔をして翌日仕事に身を置くアデル。自分のしたいこ>>続きを読む
時の流れが穏やかで、食べ物が美味しそうで、映る風景が美しくて。身体の中から癒される作品でした。でも自給自足は生半可にできるものではないということもよくわかりました。明日から何かを食べるときには色々と考>>続きを読む
思想は人それぞれが違うものを持ち合わせていて、何が正解で何が不正解なのかもなくて。ただどれを選ぶかだけは、他ならない自分自身なのだと教えられた気がした。この映画はどの場面を切り取っても、皆の思想が一致>>続きを読む
題材が素敵なだけに物語が淡々と進んでいくのが、とてももったいないように感じました。温度が伝わらないというか、片手に台本が見えるような気がして。恋の儚さや切なさがもう少し胸に刺さるような、そんなものがこ>>続きを読む
フランソワ・オゾン監督の作品を初めて拝見しました。少女と女の狭間である17歳。少し突飛かも知れないけれど、でもこれくらい複雑な心境を持った年頃だと思いました。よくあるストーリーのような気もするけれど、>>続きを読む
普通の幸せが疎ましいこっこちゃんは少し変わり者だけれど、なんだか子どもという時期の姿をまじまじと魅せられた気がしました。そして行定勲監督の日常の表現が、とても好きだなと改めて思いました。なかでも、こっ>>続きを読む
良い意味で、今までの青春映画のどれにも似つかない類いの作品だなと思った。なんだかもどかしくて、大人ぶっている自分が誰よりも子どもで。根本的な部分に違いは無いのだけれど、どれもがとても繊細に表現されてい>>続きを読む
子どもが夢見る王道の、とてもとても素敵なファンタジー映画でした。洋画ならではの壮大感も圧巻で素晴らしく、子どもたちの繊細な心もきちんと表現されていて。気難しいことを考えず、夢中で楽しめる作品だと思いま>>続きを読む
やっぱり王道のファンタジー映画は大好き。ノルウェーの作品なだけあって、冬の景色の映像がとてもとても美しかった。サンタクロースが脇役で使われるというのも、なかなかに斬新なアイデアだなと思います。CGの甘>>続きを読む
狂いすぎていて自分まで狂いそうになった。それぞれの狂気の矛先もよくわからず、観終えた今も釈然としない。でも現代とはこういうものなのかなとも思った。「理由?目的?そんなのよくわかんない」というような。曖>>続きを読む
10年ほど前のギリシャ映画。トルコ、ギリシャの政治対立やギリシャ・アテネと古都コンスタンチノープル(現・イスタンブル)の歴史。それらを背景に、その時代を生きた人たちの気持ちがリアルに描かれているのでと>>続きを読む
おひさしぶりのイチさんとハルさんでした。神様のカルテの世界に触れると時の流れが緩やかになります。日々を大切にしようという気持ちになれます。今作では家族愛という要素がたくさん取り入れられていて、家族の形>>続きを読む
重力が逆転する世界を描いた物語は幾つかあり、どの映画を手にするか迷ったけれど。この世界観を違和感なく楽しませてくれるのはアニメなのではないかと思い「サカサマのパテマ」に手を伸ばしてみました。観ていて少>>続きを読む
この映画を観るきっかけはエルファニングが出演しているからという単純な理由。可愛らしいファンタジー映画なのだろうと思っていたのだけれど。観終わった今はそんな風に思っていた自分が恥ずかしいほど。幼い子ども>>続きを読む