じみーさんの映画レビュー・感想・評価 - 6ページ目

酒と女と槍(1960年製作の映画)

4.5

傑作。秀吉の妾たちが十把一絡げに斬首される光景を最初に置いて、侍の大仰な切腹の対比させている。屋敷の構造をうまく使って複数の部屋の動きを同時に捉えるカメラがうまい。横移動が気持ちいい。

豊臣秀次が謀
>>続きを読む

緋牡丹博徒 仁義通します(1972年製作の映画)

4.0

加藤泰を超えるものはないだろうと思って後回しにしていたシリーズ完結作だが、観てみたら面白かった。

お家騒動の末になにもかもを皆殺しにして満身創痍の藤純子と、文太の亡骸をピエタのように抱えた若山富三郎
>>続きを読む

結婚哲学(1924年製作の映画)

3.5

二組の夫婦+αの間で不倫の玉突き事故が起こってすべて崩壊しそうになるがなんだかんだで全員元鞘に収まる。

悪女的役回りのマリー・プレヴォーは、腕の逞しさやガサツな身のこなしで、独特の感じがある。愛より
>>続きを読む

朗かに歩め(1930年製作の映画)

3.5

脚本:清水宏
洒落たヤクザ者ナイフの謙二は、純朴な娘やす江を見初め、やす江の妹をはねたのをきっかけに交際をはじめるが、嫉妬した不良モボ千恵の一計で、ヤクザな素性がバレて別れを告げられる。堅気になってや
>>続きを読む

女神の継承(2021年製作の映画)

3.5

このレビューはネタバレを含みます

女神バヤンの巫女ニムを取材していた撮影クルーは、姪ミンの異変に気がつき、巫女の継承過程をカメラに収めようとするが、ミンに悪霊が取り憑いてしまったために、悲劇的な結末を迎える。

フェイクドキュメンタリ
>>続きを読む

ジャバーウォッキー 4Kレストア版(1977年製作の映画)

3.5

キャロルとはあんまり関係なくて、中世を舞台に、薄っぺらい意識高い系みたいな若者が偶然に次ぐ偶然で王国の平和を脅かすジャバウォッキーを倒して英雄となるまでを描く。

とにかくぜんぶ不潔で薄汚くて下品でス
>>続きを読む

我が家の楽園(1938年製作の映画)

3.5

俗物根性丸出し銀行家の跡取り息子と、好きなことして生きていくが信条の一家の娘が結婚したいと言い出して大騒ぎ。登場人物が全員鼻持ちならない。
ド派手な花火と異常に人の多い裁判シーン。
終始空気として扱わ
>>続きを読む

It's a Bird(原題)(1930年製作の映画)

-

くず鉄を処理するために世にも珍しい鉄喰い鳥を探しに行く

泳ぐひと(1968年製作の映画)

4.0

最初から最後まで中年男バート・ランカスターが海パン一丁の映画!

居並ぶ豪邸のプールを順繰りに泳いで家まで帰るという冒険に海パン一丁で挑むも、徐々に逃避していた現実を突きつけられどんどん辛くなるし寒く
>>続きを読む

地獄のバスターズ(1976年製作の映画)

4.5

おもしれえ。タランティーノはいつでもオレたちに面白い映画を教えてくれる。

死体と廃車の山が延々と連なり廃墟と化した街まで続くあのショットがすごい。
ラストは機関車が建物に突っ込んで大爆発。機関車が建
>>続きを読む

エルヴィス(2022年製作の映画)

4.5

エルヴィスの衝撃と熱狂を現代に甦らせる快作。エルヴィスの腰に絶叫・絶頂する少女たちをカットバックと分割画面でみせるライブシーンが最高。神懸かりのエルヴィスを演じるオースティン・バトラーも神懸かりの演技>>続きを読む

バズ・ライトイヤー(2022年製作の映画)

3.0

悪くもないけどよくもない。最後は寝ちゃった。バズが時間の流れに取り残されていく序盤はトイストーリーのテーマとも合っていてよかったのでは。アレをもっと後ろに持ってくるべきだった気もする。妙にシリアス調な>>続きを読む

ミスタア・ロバーツ(1955年製作の映画)

-

医学生から志願した海軍中尉のミスター・ロバーツは前線行きを希望するも、太平洋後方の輸送船「バケツ」で退屈な日々を送る。出世狙いの船長ギャグニーが優秀なロバーツを手放そうとしないからだ。ロバーツは船長と>>続きを読む

カポネ大いに泣く(1985年製作の映画)

3.5

浪曲師ショーケンが禁酒法下の西海岸へ渡り、ヤクザのジュリーとカポネ一家の密造日本酒「シスコ正宗」をめぐる抗争に巻き込まれる。
最高のあらすじだけど、文芸映画的なノリがタルい。ほとんどショーケンひとりで
>>続きを読む

吸血鬼ゴケミドロ(1968年製作の映画)

3.5

墜落した小型機に乗り合わせた癖のある乗客たちが宇宙から来た吸血鬼ゴケミドロの餌食に。
ゴケミドロのおじさんの顔が不気味でいい。特撮が手がこんでておもしろいけど、一番いいのは円盤に吸い込まれていく人間の
>>続きを読む

殺人ワークショップ(2012年製作の映画)

3.0

実際のワークショップでできた作品と聞いて納得。冒頭のDVシーンがマジでキツい。

真昼の欲情(1958年製作の映画)

4.0

ジョージア州の綿花農場主のオヤジ、タイタイは祖父がどこかに埋めたという財宝を求めて一家総動員で敷地中を掘り返すこと15年。まだ宝は見つからない。地中を見通す力があるという噂を聞きつけてアルビノの少年を>>続きを読む

ブレア・ウィッチ・プロジェクト(1999年製作の映画)

3.0

これは誰が編集したのかっていうのがいちばん面白いとこなのでは

第三帝国の遺産(1985年製作の映画)

4.0

監視カメラ映像で真犯人判明するし、ラストはテレビ画面が効いてくる。グランプリも分割画面だしそういうの好きなのかな

春のソナタ(1989年製作の映画)

4.5

おもしろかった。

高校の哲学教師ジャンヌは、自宅をいとこに貸してしまい、といって旅行中の恋人の家も居づらく、パーティーで出会ったナターシャの父親の部屋(年下の恋人の家に入り浸って留守がち)に居候する
>>続きを読む

トップガン マーヴェリック(2022年製作の映画)

4.5

トムクルーズのクソでかいエゴさえ映っていれば映画はそれでいいのだ……

落第はしたけれど(1930年製作の映画)

4.0

小津はボンクラ学生を描くのがうまい。ボンクラの並んだ足裏。人文字影絵のバカバカしさに笑う。

ザ・フォッグ(1980年製作の映画)

3.5

ぼちぼちおもろい。
霧に視界を奪われた世界で電話・ラジオが登場人物をつなぐというアイデアがよいが、6人死ぬという予告が逆に緊張感を奪っていてうまくないような

ヒズ・ガール・フライデー(1940年製作の映画)

-

腐れ縁の記者夫婦が死刑囚脱走の特ダネをダシにヨリを戻す。
だれひとり気に留めない殺された黒人警官