上Kさんの映画レビュー・感想・評価 - 6ページ目

上K

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レディ・バード(2017年製作の映画)

3.7

同じようなテーマの作品いくつも観た気がするけど、中でも結構好きかもしれない。

グッド・ウィル・ハンティング/旅立ち(1997年製作の映画)

4.2

言葉の力に揺さぶられるあまり、どちらかと言えばかなり苦しくなってしまい、まともに観れなかった感じがある。

自分としては、自分と向き合うのが怖いという気持ちは常に心にあるし、それを克服するには「考え過
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ブータン 山の教室(2019年製作の映画)

3.7

調和は品性の根幹だな、と思った。

一方、「ルナナの暮らし最高!」という一辺倒な内容じゃない部分には、大きな問いを突きつけられたかな。
これは考えて答え出すものじゃないだろうから、いつかもう一回観よう
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天才マックスの世界(1998年製作の映画)

3.7

面白かった。
シュールなようで、しっかり不安定な人間の内面に軸足が置いてあった。

ケス(1969年製作の映画)

3.7

これまた、見た後に茫然としてしまった。
厳しさのあまり、突き放された感じがして、ビリーに同情すらさせてくれなかった感覚。

人間が、ましてや未来ある少年が尊厳を失う場面は心苦しすぎる。

歩いても 歩いても(2007年製作の映画)

4.4

家族にあるらしい、いわゆる「無償の愛」ってどんなかな。
身内を叱ったとき、それが「愛ゆえだ」って実は言い切れなかったり。また、何かしてあげたのに相手に感謝されなかった事に不満を抱いたり。
とはいえ、そ
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キング・コング(1933年製作の映画)

3.4

こんなテーマ性だったんだな〜
当時に最新作として観たら絶対スゴイ。

つぐない(2007年製作の映画)

4.4

つぐないの方法として何故あの方法を選択したか。これはずっと考えてしまうし、非常に大きなテーマだと感じた。

フィクションに感動できるのは人間の面白さだと思うけど、その理由を突き詰めようとすると訳分から
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リトル・ダンサー(2000年製作の映画)

4.0

美しかった。
ビリーが踊る時のほとんどが抑圧からの解放といったところで、寂しさや繊細さを伴うけど、それが美しさの源泉のような。
希望に向かって!とかじゃないという。むしろそうじゃなくて本当に良かった。
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善き人のためのソナタ(2006年製作の映画)

3.9

とっても素敵だった。サスペンス的な要素もありで、ユニークだった。
1人きりの盗聴の時間を使って、自分とじっくり向き合う。

自分の事を自分の口で「善き人」と言いたいものですな。ラストはじわっと鳥肌。

紅の豚(1992年製作の映画)

4.0

ポルコ以外もあんな良かったっけか。カーチスもカッコいい。
自分の領分をわきまえて必要以上の事をしないのは、サッパリしてて気持ちいいね。本気でロマンを追うと登場人物たちのようになれるのかもしれない。

キングスマン:ファースト・エージェント(2020年製作の映画)

3.7

紳士が当時の階級に由来しているなら、体制とか政府はある意味で紳士を作り上げる立場かもしれない。
この映画ではその体制側の紳士が思うように動けず、水面下の意志ある(普通の)人が「紳士的」に動いていたよう
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ゴッドファーザーPART II(1974年製作の映画)

4.2

凄い。何かを貫く事がいかに美しくて儚いか。
「時代が違う」か…

なぜ君は総理大臣になれないのか(2020年製作の映画)

3.8

なかなかに「どう生きるか」を考えさせられた。政治のことではなく。
選挙が題材だからか、その人の行動原則と行動結果を見比べられちゃうのが酷だったけど、そこが魅力的。

とはいえ、政策内容への言及がなかっ
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太陽がいっぱい(1960年製作の映画)

3.8

観ながら、愛憎って言葉を思い浮かべた。フィリップへの憧れと憎しみが入り乱れておかしくなっちゃうのはまだ良くて、それ以上に自己愛とか虚栄心に支配されちゃったことがトムを罪に駆り立てたんかな。

すごい見
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偶然と想像(2021年製作の映画)

3.8

みんな爆笑してた。
ファンタジーとリアリティを行ったり来たりしてみても、心が解放されるキッカケはどちらに求めても良いんだろうな、と思った。両者はどこまでいっても密接。今回は「密接だからこそリアルを憂う
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ラストナイト・イン・ソーホー(2021年製作の映画)

3.8

憧れが牙を剥いて襲ってくる瞬間はショックなんだけど、辛いのってそこからだと思う。なかなか幻想が頭から去ってくれない。エロイーズほどでは無いにしろ、それなりに錯乱する。
そんな中、「それでも憧れている自
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マトリックス(1999年製作の映画)

4.1

人間が人間を超えたAIに人間力で挑むみたいな、人間らしさ全開の理想的なヒーローに見えた。

名言もたくさん。
there’s a difference between knowing the path
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テルマ&ルイーズ(1991年製作の映画)

3.6

何かに救いを求めても、実際に何に救われるかは読めないものだね。2人で一緒に、というのは何よりのポイント。
ラストシーンの輝かしい姿は、2人が自由に向かって解き放たれたと同時に自由への旅の限界であると思
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マイノリティ・リポート(2002年製作の映画)

3.6

完璧なシステムはない、なんて言う裏には、システムの成立には犠牲を伴うってことかも。
ならば、システムなんて無い方がいいのかというと、そうとは言い切れない。
ジョンだってシステムに裏切られた一方、もとも
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ブレードランナー(1982年製作の映画)

3.9

これほど「人間」について洞察していることもなかなかないのでは。
レプリカントの生への執着、極限での慈悲深さを目の当たりにして、作った側の人間はもはや人間と言えるのか?とか
地平の広がりが半端じゃなかっ
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未知への飛行(1964年製作の映画)

3.6

敵とちょっと仲良くなっちゃってたのが皮肉。これはこれで筋の通った話。

戦争のはらわた(1977年製作の映画)

3.9

シニカルなタッチでエグイ映像をたくさん見せつけられて、でも色々思うところがあった。
登場人物がしょうもない故により悲惨。裏を返せば、そうじゃないとやってられないのかも、とか思うと…。
切れ味抜群でめち
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ヤクザと家族 The Family(2021年製作の映画)

3.8

何というか…。
尊重されて欲しい想いが蔑ろになるのは悲しいし、何よりそういう状況を悪気のない人間が作ってしまうのが切ない。
「家族」の結びつきを支えるものが何なのかと考えると、意外と実像が見えてこなか
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ゴッドファーザー(1972年製作の映画)

4.3

ストーリーの枠を超えた、普遍的な物の摂理に触れているような気がした。
何事にも表と裏があるとしても、その両方を直視しながら進んでいく事はなかなか難しいだろうな、と想像する。
儚さと美しさはどう関係して
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ミナリ(2020年製作の映画)

3.7

「受け入れる」ってのは美しいことですな。とはいえ、その過程で多少の犠牲はあるんだろうけどね。

タッチが丁寧で結構好きだった。