しまさきさんの映画レビュー・感想・評価 - 4ページ目

しまさき

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しあわせの絵の具 愛を描く人 モード・ルイス(2016年製作の映画)

4.5

イーサン・ホークもサリーホーキンスもだいすきだ。

不器用さとやさしさと愛情。


ふたりでダンスするシーンがたまらないし、各シーンでそれぞれの感情がめちゃくちゃに沁みてきて、終始しくしく泣いた。
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すばらしき世界(2021年製作の映画)

3.5

役所広司がやっぱり素晴らしいし、大賀のこともだいすきだ。


原作と映像作品を比べることはナンセンスだとおもっているけど、

それでも原作の、当時の時代感をまざまざと感じさせる部分がやはりすごかったし
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ある人質 生還までの398日(2019年製作の映画)

3.2

正直398日という長い期間を過ごした感がこの映画の中にあるかは正直微妙だなとおもう、

過半数以上は還ってきていないのが実情のようなので、帰って来たのは本当に幸運が重なった結果だったと思う。

家族が
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ファーザー(2020年製作の映画)

3.5

歳をとることってこんなにも残酷なのか、

アンソニーホプキンスがすばらしい。本人もかなり高齢だと思うけど、さすがだった。あんな豊かな表情を見られると思っていなかったので、とても心に刺さった。まだまだ元
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無防備都市(1945年製作の映画)

3.5

第二次世界大戦下のイタリアの状況について無知すぎた為か、この中にあるであろう重みを十分に感じ取ることができなかった気がしている。

拷問のシーン以降
また必ず観る

トムボーイ(2011年製作の映画)

4.0

自分がなんなのかはわからないけど、どう生きていたいかはわかる、

おんなの身体を持っているだけで、こころはその枠に当てはまらない、わたしはわたし。

あの佇まいを、身につけたいとおもうのは自分にとって
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アモーレス・ペロス(1999年製作の映画)

3.5

ガエル・ガルシア・ベルナルの目が美しくて、それだけで観て良かったと思えた。

若いし、バカだなあとおもうけど、信じて疑わないあの眼差しが静かに記憶に残る。

いぬがでかくて生々しい、

闘犬で稼ぐ青年
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SING/シング(2016年製作の映画)

3.5

2回目。これってディズニーなのか定かでないけれど、今のアニメーションってこんなにも描写がリアルなんだ!と思いました。

水が溢れるシーンや、ガラス越し、動物の毛の質感とか、ほんとうによく捉えていて、そ
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マンチェスター・バイ・ザ・シー(2016年製作の映画)

3.3

自らが発端となって起こった事故をきっかけに、ひとりで生きていた主人公が再び過去の人々と繋がりをもつ、


どれも運命と言って仕舞えばそのひとことで纏まるのかもしれないが、失わずに済んだもののことをかん
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燃ゆる女の肖像(2019年製作の映画)

4.5

クラシックで、炎のあかりを印象付ける見せ方がとても美しい。

彼女たちの佇まいが絵画的に捉えられていて、陶器のような肌や煌めきを持った目が、うっとりするような質感で描かれているのがとてもよかった。
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そして父になる(2013年製作の映画)

3.8

2回め。

家族。なにを以て家族とするか、なんの繋がりが家族なのか、『万引き家族』に並んで考えさせられる。

『2人ともうちが預かります』って言われた時のリリーフランキーが100点だと思っている。
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家へ帰ろう(2017年製作の映画)

5.0

ユーモアと消えない過去

現代人と、当時を生きた人間のどちらの視点からも描いていて本当によかった。

ホロコースト関連について改めて考えることができた。

数々の関連作品を観た人にも、そうでない人にも
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伊豆の踊子(1963年製作の映画)

3.5

若かりし頃の吉永小百合を拝むだけの映画かと思えば、ラストシーンに咽び泣いた。

時代だなぁ、
今ならLINEで解決してしまう、ふたりの距離。

身分や立場が結婚などにも大いに影響する時代。

高橋英樹
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ともしび(2017年製作の映画)

3.2

シャーロット・ランプリングのおかげで観れる、

物語の主軸から2回りくらい外側をなぞって見せられている感じ。

つかみづらい、それも狙われて作っていることと思うけれど。

多分これ前にもみたことあるん
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ソナチネ(1993年製作の映画)

3.5

暇を持て余した彼らの、沖縄の外れでの退屈なせいかつと、ヤクザとして対立している組との物騒な争いのコントラストがよかった。

やわらかさがあった。
意外とすきだなとおもったのが意外だった。


北野武は
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生きちゃった(2020年製作の映画)

3.0

大賀のことも若葉さんのことも大好きだけど私には合わなかった。

演技は素晴らしかったけど、セリフの感じが好きでない。不自然な感じがした。だからといって狙ってるかといったら、そこまで繊細な感じでもない
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ホモ・サピエンスの涙(2019年製作の映画)

3.5

相変わらずのロイアンダーソン節。

穏やかでゆるやかで静か。
そのなかにユーモアと こころが見える

あらゆる画がよい。
人々は動かず、喋らない、

メインとなる動きがあっても画面の6〜8分の1の範囲
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桜桃の味(1997年製作の映画)

3.1

それでも夜は明ける
月を、陽の光を、見たくないかね

トルコ人のじいさんがすてきだった

わたしにはまだ感じ取れないものがあったとおもう

ラヂオの時間(1997年製作の映画)

4.0

何回見たことやら


やっぱさいこ〜

花火の音出すシーンげらげらわらった

三谷幸喜の良さがたっぷり詰まっている!

ヴィヨンの妻 桜桃とタンポポ(2009年製作の映画)

3.5

キャストがよい。みなハマっている。

松たか子の寂しさと強さと色気。浅野忠信の儚さと憂いとどうしようもなさ。

広末もとても良いのであって…!

観てよかった。文学の方も興味ある。

ああいう献身的な
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復讐するは我にあり(1979年製作の映画)

4.0

取調室での三國連太郎が痺れるほど良かった。

今村昌平監督の土くさいというか人間くさい作品がすきだ、。

楢山節考もう一度見たいと思った

めぐり逢わせのお弁当(2013年製作の映画)

3.0

お弁当をあんな配達するシステムがあるなんてすごい、

洗面所に立ったら祖父の匂いがした、っていう言葉が、ああ、こうして私たちは自分が歳を重ねていることに気づいていくんだなと。

2人の関係性にはそれほ
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三島由紀夫vs東大全共闘 50年目の真実(2020年製作の映画)

3.7

対立する者同士がリスペクトを持って本音を言い合える姿の美しさよ、

揚げ足を取って形だけの言葉を並べる今の国の討論とは比べものにならないし、

かつてこのように清々しい討論が日本でも行われていたのだと
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お引越し(1993年製作の映画)

4.0

いつから私たちは子供の気持ちがわからなくなってしまったんだろう、

いい思い出は片手で数えられるくらいで充分だよ、

琵琶湖
おめでとうございます

田畑智子がとてもよい

フレンチアルプスで起きたこと(2014年製作の映画)

3.5

不快指数めちゃくちゃ高め

雪崩 夫婦喧嘩 気味悪い管理人
雪山での遭難 下手な運転手



宇多田ヒカルがおすすめしてた

ファーゴ(1996年製作の映画)

3.0

既視作品なんだけどあまり覚えてなかった。

依頼して全ての原因を作った、不器用でひ弱なくせに小賢しい車屋の男がとても腹立たしかった。

マクドーマンドがよい。

ブシェミが『変な顔、変な顔』と言われ続
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ムーンライト(2016年製作の映画)

4.5

3回目くらい。

音と光がすきすぎる。
シャロンのいきづらさ。

母親の、愛を『与えるべき時に与えられなかったから』という言葉がものすごく刺さった。

前見た時はデュークボックスから流れる曲の意味とか
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世界に伝える ウイグル族強制収容所(2019年製作の映画)

3.5

知らなすぎた。国が自分の文化を『守る』為に人びとを力で押さえ込むこと。それは他の文化や自由を『破壊して』いること。

同じ国=同じ文化とは限らない。

国のなかで文化が多様であることは、当たり前ではな
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台風家族(2019年製作の映画)

3.8

キャストよし、テンポよし、展開よし。

キャッチーでよい。

キャストが皆んな好きでとても嬉しかった。キャラがよい。

サウンド・オブ・メタル ~聞こえるということ~(2019年製作の映画)

4.0

まさに『聴こえるということ』。

展開は割と読めるのだけど、それでもやはりラストは美しかった。

ふたりが父親の家で交わしたやりとりがとてもよくて、グッときた。

30年後の同窓会(2017年製作の映画)

3.8

30年前に海兵隊で共に過ごした3人。

ひとりが旧友を訪れたところから物語は始まる。

はじめは、なんでこんなやつに協力を頼むんだ…と思うのだけど、だんだん彼の良さもわかってくる。

リチャードはドラ
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カティンの森(2007年製作の映画)

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アンジェイワイダが高齢になっても尚この出来事を映像として伝えてくれることは本当にありがたいとおもう。

私をくいとめて(2020年製作の映画)

4.0

コメディとしてはかなりいい。

前作『勝手にふるえてろ』には勝たんかなーと思うけど、すごく楽しめるし同世代独り身としてはかなり共感する部分をもあった。

それにしても林遣都の役の子がいい子すぎて…
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ノマドランド(2020年製作の映画)

4.0

とにかく景色が綺麗でよかった。

前作に引き続き、リアリティの中にあってそのものの美しさが描かれていた。

ノマドがいいとか悪いとかではなく、どういう生き方をするかは本当にその人次第で、幸せ不幸せは語
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