さくさんの映画レビュー・感想・評価 - 2ページ目

さく

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悪魔はいつもそこに(2020年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

アーヴィン含めた登場人物全員が”信仰”に振り回されているのを見ると、神という存在こそが悪魔的なんだなあと思った。

本作品に”悪魔”は登場していないと思う。神や信仰が(少なくとも彼らが信じる限り)存在
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SKIN/スキン(2019年製作の映画)

3.5

このレビューはネタバレを含みます

白人至上主義者があるきっかけで改心し変わる話、というよりかは、若者を洗脳し搾取するカルト集団の実態を写した映画のようだった。前者を期待していたから拍子抜けだったけど、後者として興味深い作品だったな。>>続きを読む

ドゥ・ザ・ライト・シング(1989年製作の映画)

4.0

タイトルにある”正しいこと”とは何か。先代の偉人たちが説いてきたさまざまな”正しいこと”から自分がどう選ぶか、ってことなのかな。

作中にも出てくる偉人2人、暴力は更なる憎悪を生み出すだけで解決策では
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きみの鳥はうたえる(2018年製作の映画)

3.5

あまり興味がないストーリーなのに、2時間弱まったく飽きずに熱中して見てしまったのは、演技・脚本・撮影・演出諸々が素晴らしいからだと思う。

何も分からないところから演技やセリフを通して登場人物の背景が
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透明人間(2019年製作の映画)

3.8

「妊娠/避妊/中絶の選択権」「被害の証言をしても”頭がおかしい”として済まされる事」etc. 現実世界で女性が直面している問題を取り扱い、エリザベス・モスがそれらに勇敢に立ち向かい乗り越える姿を見て、>>続きを読む

ラブレス(2017年製作の映画)

4.5

このレビューはネタバレを含みます

タイトル通り、愛が欠如した関係による負の連鎖とその犠牲者である子供たちの話。

レストランで話もせずに携帯番号を教えたり、SNS上の取り繕ったやりとりをしたり、金銭的/職業的背景から人を判断したりet
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サンドラの週末(2014年製作の映画)

3.6

このレビューはネタバレを含みます

サンドラ目線(=うつ病とのたたかい)と同僚目線(=以下記載)の二つの目線で考えさせられる作品だった。

同僚目線というのは、サンドラから提示される「彼女の復職かボーナスか」という究極の選択を突きつけら
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ストーリー・オブ・マイライフ/わたしの若草物語(2019年製作の映画)

4.3

このレビューはネタバレを含みます

グレタ・ガーウィグ版若草物語。女性はラストで死ぬか結婚するしか選択肢がなかった時代の話を、全く書き換えてしまうのでもそのまま描くでもなく、「他の選択肢」の可能性を秘めた終わり方は最高だった。

「人生
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スキャンダル(2019年製作の映画)

3.3

Metoo運動やワインスタイン以前に実際にあった、テレビ局トップのセクシュアル・ハラスメント告発が話の本筋。そのテレビ局というのが保守的で偏った報道をするFox。それ故、告発した勇敢な彼女達も、大衆の>>続きを読む

13th 憲法修正第13条(2016年製作の映画)

4.8

政治でも経済でも、”利益を得ることができる/しようとする”人たちがいる限り、人種差別による搾取は無くならない。奴隷制度がなくなろうが、違う形で続く。それでも「特権などない」「白人が生きづらい時代だ」と>>続きを読む

ペパーミント・キャンディー(1999年製作の映画)

2.5

このレビューはネタバレを含みます

ある男性の自殺場面=終焉から少しずつ過去に遡っていく語り方は面白かったが、女性の描き方が酷すぎる。古い作品だから仕方ないにしても、最近見た作品の中ではワースト級に男尊女卑バリバリ。

大きなターニング
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オアシス(2002年製作の映画)

3.8

ラブストーリーは共感できる”正しい枠”に当てはまる者たちしか描かれないという暗黙のルールがある中、”歪な2人”を描いた作品。

序盤でトリガーになりそうなかなり胸糞悪い場面があり心折れかけたけど、あれ
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ある過去の行方(2013年製作の映画)

3.0

「別離」同様に、登場人物たちがそれぞれ抱えている”事情”がぶつかり合っていく人間模様を描いたドラマ。

「別離」でも思ったことだが、親の無責任ぶりがすごい。特に本作はことの発端が浮気ということから、自
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シークレット・サンシャイン(2007年製作の映画)

3.5

このレビューはネタバレを含みます

主演女優チョン・ドヨンのために撮られたのではないかと思う位、彼女の演技に重きを置いていて、カンヌ女優賞を取ったというのも納得。

深い深い傷をおった彼女を助けられるのは、信仰心ではなく専門家によるセラ
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人生タクシー(2015年製作の映画)

3.5

隠し撮りドキュメンタリー”風”作品だけど、ジャファル監督の背景を知ってこそ楽しめる作品なので、やっぱりドキュメンタリーだよな。(ドキュメンタリーの定義が分からなくなりそうなゲシュタルト崩壊)

“隠し
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別離(2011年製作の映画)

5.0

このレビューはネタバレを含みます

衝撃。こんなすんばらしい作品にまだ出会えるなんて!(今まで放置していた自分の愚かさはさておき)

一番印象に残ったのは、「誤魔化したりウソをついたりせずに、真実だけを語り真っ当に生きること」は恵まれた
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ハーフ・オブ・イット: 面白いのはこれから(2020年製作の映画)

3.0

このレビューはネタバレを含みます

主人公がアジア系かつLGBTQというのはcoming of age作品では初めて見る組み合わせだったけど、ストーリー自体は同ジャンル作品の”典型的な枠”通りで、何か新たな感動があるわけではないが楽しん>>続きを読む

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