うさぎ部うさこさんの映画レビュー・感想・評価 - 2ページ目

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アイアンクロー(2023年製作の映画)

4.1

アイアンクローを得意技としたアメリカのプロレスラー、フリッツ・フォン・エリックと、彼と同じくプロレスラーになった息子たちを描いた物語。「ザック・エフロンはともかく、ハリス・ディキンソンがプロレスラーな>>続きを読む

フォロウィング 25周年/HDレストア版(1998年製作の映画)

3.9

クリストファー・ノーランが監督・製作・脚本だけでなく撮影も務めた1998年の長編デビュー作。他人の尾行を繰り返す男が巻き込まれてしまった事件とは…。モノクロ映像に、いつの間にか変わっている画角、シャッ>>続きを読む

ブルックリンでオペラを(2023年製作の映画)

3.9

予告編からは想像もできなかった壮大かつ爽快な物語。精神科医の妻を持つ、現代オペラ作曲家のスティーブンが散歩中に出会った女性とは…。マリサ・トメイの演技が素晴らしい。住んでいなければわからないアメリカを>>続きを読む

オッペンハイマー(2023年製作の映画)

4.5

本作関連のYouTube動画をいくつか見ておいたのが大正解。予習なしでは、たぶんついていけなかった。ほぼ完璧な脚本(でもトップレスは必要ない気がする)、俳優陣の緊迫感のある演技、抜群のカメラワーク、劇>>続きを読む

ゴッドランド/GODLAND(2022年製作の映画)

4.0

デンマーク統治下にあった19世紀後半のアイスランド、そこに教会を建設するためにやってきたデンマーク人牧師ルーカスとアイスランド住民たちを描いた物語。ルーカスを送り出した教会の人の見る目のなさ、そしてア>>続きを読む

パリ・ブレスト 〜夢をかなえたスイーツ〜(2023年製作の映画)

3.6

母親に育児放棄され、過酷な環境で暮らすヤジッドが、少年の頃からの夢をかなえ、最高のパティシエになるまでの軌跡。原題は À la belle étoile (英語のタイトルは Sugar and Sta>>続きを読む

ナショナル・シアター・ライヴ 2015「フランケンシュタイン」(2011年製作の映画)

4.2

ベネさんがヴィクター・フランケンシュタイン、ジョニー・リー・ミラーがクリーチャーを演じるバージョン。とにかくジョニー・リー・ミラーの演技がすごすぎて、逆バージョンでベネさんが演じるクリーチャーがまった>>続きを読む

四月になれば彼女は(2024年製作の映画)

2.9

原作は未読だが、読んでいたら絶対に劇場には足を運ばなかったと思う。まるで恋愛経験がまったくない人が書いたようなうすっぺらでリアリティゼロな物語。人としてやってはいけないこと、超非現実的なことも美男美女>>続きを読む

コール・ジェーン ー女性たちの秘密の電話ー(2022年製作の映画)

3.9

1960年代後半から70年代初頭にかけてアメリカで推定1万2000人の中絶を手助けしたとされる団体「ジェーン」の実話をもとに描いたドラマ。まず、中絶を希望する女性の多さに驚くが、中絶が必要な理由もさま>>続きを読む

ナチ刑法175条/刑法175条(1999年製作の映画)

4.0

1999年製作だということを知らずに鑑賞(本作はデジタルリマスター版)。かつてドイツで施行されていた同性愛を禁じる「刑法175条」によって人生を狂わされた人々へのインタビューを中心に構成されたドキュメ>>続きを読む

パスト ライブス/再会(2023年製作の映画)

3.8

Past Lives ってそういうことか…うーん、期待したほどではなかったな…。輪廻転生をまったく信じていない私には共感できるところが少なかった(ユダヤ人のアーサーには違和感はなかったのか?)。何より>>続きを読む

ビニールハウス(2022年製作の映画)

3.6

貧しさゆえにビニールハウスで暮らすシングルマザー、ムンジョン。彼女が訪問介護士として働く家で起こった出来事とは…。彼女が参加するグループセラピー(?)もなんだか怪しげだし、意外な相手から搾取されてもい>>続きを読む

12日の殺人(2022年製作の映画)

3.6

10月12日の夜、女子大学生クララは誰によって殺されたのか? 刑事たちの聞き込みによりクララの人物像が明らかになるとともに、浮かび上がる刑事たちの偏見や先入観。『落下の解剖学』と同様、グルノーブル近郊>>続きを読む

ゴールド・ボーイ(2023年製作の映画)

4.1

期待をはるかに超えた面白さ! 原作は未読、ドラマも未見、でもこれは原作がすごいに違いない! わりと序盤に誰が一番悪い奴かわかるが、それでも「どうなるの、どう着地するの?」とハラハラドキドキ。「リサーチ>>続きを読む

FLY!/フライ!(2023年製作の映画)

3.9

字幕版を鑑賞。原題は Migration(渡り)。主人公マックを演じたのはクメイル・ナンジアニ。見た目にぴったりの、まさにアニメ声。パム役のエリザベス・バンクス、チャンプ役のオークワフィナも実に表現豊>>続きを読む

関心領域(2023年製作の映画)

4.2

アウシュビッツ強制収容所の隣で平和な生活を送る家族の日常とは…。観客の「関心」をも試す作品。映写ミスかと思った冒頭から、エンドロールの終わりまで不穏な空気が続く105分。登場人物の表情よりも、言葉・背>>続きを読む

DOGMAN ドッグマン(2023年製作の映画)

4.4

「ドッグマン」と呼ばれる男が語った自らの半生とは…。私は主人公ダグラスのように虐待されたことも、身体の障害もないが、本作ほど主人公の心情に共感できた映画はかつてなかった。ダグラスを演じたケイレブ・ラン>>続きを読む

デューン 砂の惑星PART2(2024年製作の映画)

4.5

IMAXレーザーで鑑賞。とにかくすごすぎる映像と音楽、音響!特に砂の映像がリアルで、口の中に砂が入ってくるかと思うほど圧倒的な没入感。レベッカ・ファーガソン演じるジェシカの暴走(!?)と彼女の出自に驚>>続きを読む

アバウト・ライフ 幸せの選択肢(2023年製作の映画)

3.1

なんだろう、かなり豪華なキャストなのに驚くほどの「コレジャナイ感」とケミストリーのなさ。予告編から想像したとおりの展開だし、何より親たちが年寄りすぎる…。くすっと笑えるところはあっても、心に残るセリフ>>続きを読む

ARGYLLE/アーガイル(2024年製作の映画)

3.7

‎物語は悪くないが、ひと昔前であればサンドラ・ブロックが完璧に演じたであろうエリー役がブライス・ダラス・ハワードだったことにどうしても納得できなかった。サンドラ・ブロックは無理だとしても、せめてエミリ>>続きを読む

ストリートダンサー(2020年製作の映画)

3.6

ロンドンを舞台に、インド系のヒップホップダンスグループ「ストリートダンサー」と、パキスタン系のグループ「ルール・ブレイカーズ」のダンスバトルは意外な展開に…。主人公を演じたバルン・ダワンのムキムキすぎ>>続きを読む

コットンテール(2022年製作の映画)

3.7

おなじみピーター・ラビットの妹カトンテール…ではなく、疎遠になっていた父と息子が、妻(息子にとっての母)の死をきっかけに関係を取り戻していく物語。監督・脚本のパトリック・ディキンソンは日本語が堪能との>>続きを読む

ソウルメイト(2023年製作の映画)

3.9

元ネタの『ソウルメイト/七月と安生』は未見。小学生からの大親友、ミソとハウンの友情と、彼女たちのある秘密を描いた物語。成長するにつれて価値観が変わることはあっても、時間や空間の壁を超えられるのが本当の>>続きを読む

落下の解剖学(2023年製作の映画)

4.2

転落死した男性は、実は妻に殺害されたのか? 法曹が書いたのかと思うほど緻密な脚本と、完璧なキャスティング、演者の文句なしの演技! 特に主演のザンドラ・ヒュラー、ダニエル役のミロ・マシャド・グラネール、>>続きを読む

K‐9 L.A.大捜査線(2023年製作の映画)

3.5

ロサンゼルス市警の警察犬隊「K-9」の犬エースはなぜ死んでしまったのか? 警官ジェイクが見つけ出した事実とは…? アメリカでは警察犬にはドイツ語で命令するようだが、「探せ」(ドイツ語では Suche!>>続きを読む

ネクスト・ゴール・ウィンズ(2023年製作の映画)

3.9

「マイケル・ファスベンダーがコメディーに!?」と思っていたが、期待以上に笑って泣ける感動作。自称「ポリネシア系ユダヤ人」のタイカ・ワイティティの祭司(宗派的にはプロテスタントの会衆派らしい)ぶりも○。>>続きを読む

マダム・ウェブ(2024年製作の映画)

3.7

これはつまり、スパイダーマンは存在しない次元の物語ということ? 主人公キャシーの同僚のベンの苗字がパーカーなのがちょっと気になるけど…。あと、キャシーが「未来」を見ている間に見逃している「現在」がとて>>続きを読む

コヴェナント/約束の救出(2023年製作の映画)

3.9

アフガン人通訳に命を助けられた米軍曹長が帰国後取った行動とは…。まず、冒頭の説明に出てくるアフガン人通訳の数に驚いた。観ている時は実話かと勘違いしそうになったが、エンドロールに出てくる本物の写真を見て>>続きを読む

ボーはおそれている(2023年製作の映画)

3.8

これは…「母親になって後悔してる」(インタビューされているのはみなユダヤ人女性)のアリ・アスター版!? あまりにシュールで不条理で不可解な物語の中に垣間見るユダヤ人のメンタリティー。次に何が起こるか>>続きを読む

フレディ・マーキュリーThe Show Must Go On(2023年製作の映画)

3.4

49分と非常に短く、ライブの同じ映像が繰り返し流れ、内容もフレディあるいはクイーンのコアなファンなら知っていることがほとんどだと思うが、2021年に死去した伝説のロック・フォトグラファー、ミック・ロッ>>続きを読む

Firebird ファイアバード(2021年製作の映画)

3.8

1970年代後半、ソ連占領下のエストニアの空軍基地で出会った二等兵セルゲイとパイロット将校のロマン。二人は互いにひかれ合うが、当時のソ連では同性愛は法的に禁じられていた…。セルゲイ役のトム・プライアー>>続きを読む

瞳をとじて(2023年製作の映画)

3.8

22年前、映画の撮影中に突然失踪した主演俳優フリオはどこに消えたのか…。予告編から想像していたものとはまったく違う展開。あと、フリオ役のホセ・コロナドとフリオの娘役のアナ・トレントが、9歳しか年齢が違>>続きを読む

カラーパープル(2023年製作の映画)

4.1

高校生時代に映画館で観た1985年版の『カラーパープル』ってこんな物語だったっけ…と思いつつ、力強い音楽とダンスに心を奪われ、涙、涙…。当時は理解できていなかった、アメリカ黒人独特の話し方、文法的な間>>続きを読む

梟ーフクロウー(2022年製作の映画)

4.1

ある秘密を抱え、宮廷で働く盲目の鍼師ギョンスは、帰郷直前にある大事件に巻き込まれてしまう…。タイトル自体ががっつり秘密のヒントなのだが、中盤までまったく気づかなかった…。それにしても「史実に残された">>続きを読む

ミツバチのささやき(1973年製作の映画)

4.2

劇場で観られてラッキー! 物語も素晴らしいが、何といっても主人公の少女アナを演じたアナ・トレントの、観客を不思議な世界に誘うような目、まなざしが心に残った。原題は El espíritu de la >>続きを読む

ダム・マネー ウォール街を狙え!(2023年製作の映画)

4.0

コメディーかと思いきや、まさかの感動作。しかも何気に豪華なキャスト陣。2021年の“ゲームストップ株騒動”に基づく、コロナ禍にあえぐ個人投資家 VS 空売りしまくりヘッジファンドの仁義なき(!?)戦い>>続きを読む