うさぎ部うさこさんの映画レビュー・感想・評価 - 6ページ目

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バービー(2023年製作の映画)

4.2

まさかの号泣! 良くも悪くも振り幅がすごすぎて、不愉快に感じたり、違和感を覚えるシーンもあるが、それらを差し引いても絶対に観るべき映画。アメリカ・フェレーラのあの長台詞は噂に違わぬ素晴らしさ。観る前は>>続きを読む

アウシュヴィッツの生還者(2021年製作の映画)

3.8

文字通りアウシュヴィッツから生還した実在のボクサー、ハリー・ハフトの収容所での生活とその後の人生を描いた物語。主人公ハリーを演じたベン・フォスターの骨と皮だけの体に衝撃を受けるも、それ以上にハリーが避>>続きを読む

マイ・エレメント(2023年製作の映画)

3.9

字幕版を鑑賞。ツッコミどころが多すぎて序盤はいまいちノレなかったが、すぐカッとなるエンバーが自分と重なったのと、彼女の声を演じたリア・ルイス(エンドロールを見るまでフローレンス・ピューかと思っていた)>>続きを読む

インスペクション ここで生きる(2022年製作の映画)

3.9

自分の居場所を求め、ゲイであることを隠し、海兵隊に志願した主人公がブートキャンプで経験したこととは…。うすうす予想はしていたけれど、正直見たくなかった、知りたくなかった「ブートキャンプあるある(たぶん>>続きを読む

夢みる校長先生 子どもファーストな公立学校の作り方(2023年製作の映画)

3.7

公立学校にもかかわらず、通知表や時間割がない学校、校則がない学校、宿題がない学校等、独自の取り組みを行う学校・校長先生を描いたドキュメンタリー。特に未成年のお子さんを持つ親御さんに観ていただきたい内容>>続きを読む

トランスフォーマー/ビースト覚醒(2023年製作の映画)

3.9

いやー、やっぱりトランスフォーム(特に疾走中の車からの)する場面はアガる! 設定としてはこれまでのトランスフォーマーシリーズよりさらに昔だけど『バンブルビー』の7年後ってこと!? シリーズ間のつながり>>続きを読む

猫と、とうさん(2022年製作の映画)

3.7

猫好きな男性に対して私自身はまったく偏見はない(どちらかと言えば好ましい)が、どうやらアメリカではネガティブなイメージがあるらしい。そんな偏見を吹き飛ばすような猫好き男性9名と彼らの美しい猫たちの日常>>続きを読む

シモーヌ フランスに最も愛された政治家(2022年製作の映画)

4.1

これは絶対観るべき映画! フランスの女性政治家シモーヌ・ヴェイユの一生を描いた物語。幸福な子供時代、第二次世界大戦中の壮絶な強制収容所生活、戦後の学業再開、結婚、出産、法曹としてのキャリア等が非常に丁>>続きを読む

プレジデント(2021年製作の映画)

3.8

ジンバブエ共和国の2018年の大統領選挙を描いたドキュメンタリー。若きカリスマのネルソン・チャミサが人々の心をつかむ様子を描き、国の将来に一瞬希望を抱く一方、現職のムナンガグワと与党による子供だましと>>続きを読む

イノセンツ(2021年製作の映画)

3.9

なんだろう、こんなに終始 evil さを感じる映画は初めて。最後まで観てもこんな作品に子供たちを出演させること自体、evil だと思ってしまった。彼女たちにトラウマが残らないか心配になったほど…。イー>>続きを読む

ミッション:インポッシブル/デッドレコニング PART ONE(2023年製作の映画)

4.4

やっぱりトムは観客の期待を絶対に裏切らない! マジすげぇ!としか言いようがない。アクションがあまりに危険すぎて、何度か演技ではなく完全に「素」になっていたように見えたほど。グレース役のヘイリー・アトウ>>続きを読む

ナチスに仕掛けたチェスゲーム(2021年製作の映画)

3.8

原作のタイトルは『チェスの話』なので、『ナチスに仕掛けたチェスゲーム』という邦題は若干盛りすぎな気もするが、非常に興味深い作品だった。特に主人公がまったく興味を持っていなかったものが、のちに彼の生きが>>続きを読む

古の王子と3つの花(2022年製作の映画)

4.0

私が心から敬愛するミッシェル・オスロ監督の最新作。ため息が出そうなほど美しいアニメーションとフランス語の心地よい響き。ずっとこのおとぎ話の世界に浸っていたいと思わせるような、魅力な登場人物たち(召使で>>続きを読む

キャロル・オブ・ザ・ベル 家族の絆を奏でる詩(2021年製作の映画)

3.9

副題に「家族の絆を奏でる詩」とあるが、むしろ家族を超えた人間愛の物語。予告編から想像していた以上に壮絶な展開で、戦争に限らず、大人たちの争いに巻き込まれ、いろいろな意味で不利益を被る(最悪命を落とす)>>続きを読む

裸足になって(2022年製作の映画)

3.4

まず、主人公の親友ソニア役のアミラ・イルダ・ドゥアウダがバレエダンサーとしては太りすぎている。その他の登場人物の身なりからも貧しさはあまり伝わって来ず、リアルさへのこだわりが感じられず、作品への興味を>>続きを読む

METライブビューイング2022-23 モーツァルト「魔笛」(2023年製作の映画)

4.3

私としたことが初めてのドイツ語オペラ、つまり初『魔笛』。そして、モーツァルトとエマヌエル・シカネーダー自身も腰を抜かすであろう、斬新すぎる配役、時代設定、衣装、小道具、舞台装置、演出! 何より200年>>続きを読む

君たちはどう生きるか(2023年製作の映画)

3.4

吉野源三郎の小説『君たちはどう生きるか』が多少はベースになっていると思っていたし、少なくとも人生について深く考えさせられる作品かと思っていたので、この映画のタイトルはどうしてもしっくりこない。キーワー>>続きを読む

愛しのクノール(2022年製作の映画)

3.6

オリジナルの音声オランダ語、日本語字幕で鑑賞。誕生日のプレゼントに欲しかった子犬のかわりに、祖父から子豚を贈られた少女バブス。祖父の本当の意図とは…? 子豚のクノールが本当にかわいくて、バブスがクノー>>続きを読む

サントメール ある被告(2022年製作の映画)

4.0

生後15ヶ月の娘を海辺に置き去りにし、殺人罪に問われた女性ロランス。彼女と裁判官のやりとりにモヤモヤし、さらにロランスの言葉とは一致しない証人たちの証言でさらに謎が深まる。終盤の弁護人の最終弁論にやっ>>続きを読む

CLOSE/クロース(2022年製作の映画)

4.1

主人公レオ役のエデン・ダンブリンと、幼馴染のレミを演じたグスタフ・ドゥ・ワエル、美しい二人の少年が夏を駆け抜ける姿だけでも見に行く価値は十分。でもそのあとはあまりにも悲しい展開で、これが映画で(現実じ>>続きを読む

大いなる自由(2021年製作の映画)

4.2

愛と自由、どちらを選ぶかを描いた、大いなる物語。男性同性愛を禁ずる刑法175条により投獄されていた主人公ハンスが見出した答えとは…。終始緊張感のある映像で、主要な登場人物を演じた役者、特にフランツ・ロ>>続きを読む

1秒先の彼(2023年製作の映画)

3.8

台湾映画『1秒先の彼女』のリメイクは、京都が舞台で男女逆の設定。見た目100点、中身0点のハジメが、サエないカメラ女子、レイカを認識する日は来るのか…? 岡田将生さんの不安定な京都弁と、「いつの時代の>>続きを読む

英国ロイヤル・オペラ・ハウス シネマシーズン 2022/23 ロイヤル・オペラ 「フィガロの結婚」(2023年製作の映画)

4.3

私としたことが『フィガロの結婚』を鑑賞したのは今回が初めて。二百年以上愛されているオペラをちょっとナメてた自分を反省。音楽が素晴らしいのは言うまでもなく、ここまで表情や動作が豊かに表現されている演出は>>続きを読む

交換ウソ日記(2023年製作の映画)

3.6

高橋文哉さんがどんな演技をするのか見てみたくて鑑賞。でも、高橋さんの演技より、高橋さん演じる瀬戸山の希美に対する「お前」呼ばわり、そのうえスキンシップが激しすぎて(恋愛関係じゃなければあれは完全にセク>>続きを読む

インディ・ジョーンズと運命のダイヤル(2023年製作の映画)

4.0

物語はツッコミどころ満載でも、あのテーマ曲を聴くだけで、ワクワクが止まらない! 大学を退職する当日も「テストに出すぞ」と学生を叱咤するインディw ヘレナ役(サラ・コナーか!と思うようなアクションと度胸>>続きを読む

縁の下のイミグレ(2023年製作の映画)

2.9

これは映画館で上映する「映画」というより、むしろ「教育映画」(「風俗」のくだりは完全に削除して)のジャンルに入るような気が。技能実習生のことを何も知らない人には良いのかもしれないが、新聞/ニュースすら>>続きを読む

マルセル 靴をはいた小さな貝(2021年製作の映画)

3.9

人間の世界の片隅にいたはずの小さな貝が巻き起こす(いや、むしろ巻き込まれる?)壮大な物語。まずマルセルの子供のようなかわいい声と、それとはかなりギャップのあるしっかりした考え方に引き込まれる。人間の争>>続きを読む

カード・カウンター(2021年製作の映画)

3.5

「小さく賭けて小さく勝つ」がモットーの風変わりなギャンブラーの過去とは? そして、なぜ彼は突然大金を稼ぐことを決意したのか? プロットは悪くないし、オスカー・アイザックの演技も良かったが、全体的に描き>>続きを読む

告白、あるいは完璧な弁護(2020年製作の映画)

3.8

殺人事件の第一容疑者となった男と、女性敏腕弁護士の会話で明らかになるもう1つの事件、そして2つの事件の真相。驚愕の展開に「こんなことは起こりえない」と思いつつも、日本映画とはレベチな脚本に、どうしてこ>>続きを読む

To Leslie トゥ・レスリー(2022年製作の映画)

3.8

宝くじで高額当選するも酒に溺れ、すべてを失った主人公が人生を立て直していく物語。アンドレア・ライズボロー演じる主人公レスリーの落ちぶれっぷりがあまりにもリアルで、鑑賞中も「本当にこの人が立ち直る日が来>>続きを読む

アシスタント(2019年製作の映画)

3.6

激しい競争を勝ち抜き、有名エンターテインメント企業に就職したジェーン。働き始めてから5週間後の彼女の1日は…。実際のリサーチ、インタビューに基づいて書かれたという脚本には、新入社員の女性が経験しそうな>>続きを読む

ザ・フラッシュ(2023年製作の映画)

4.2

あっという間の2時間24分! アクションよりもエズラ・ミラー演じる二人のバリーのボケとツッコミと変顔に釘付け! エモいシーンも満載で涙、涙。マイケル・キートンのいぶし銀に酔いしれ、サッシャ・カジェのク>>続きを読む

⻘いカフタンの仕立て屋(2022年製作の映画)

3.7

アラブ人の民族衣装カフタンの職人ハリムと彼の妻ミナ。一見仲の良い夫婦なのに、宗教的・文化的(そして生理的にも?)に仕方ないのかもしれないが、私には二人が互いに残酷すぎると感じた。自分を偽ることに否定的>>続きを読む

スパイダーマン:アクロス・ザ・スパイダーバース(2023年製作の映画)

4.4

これはまたすごい映画。アニメというより、複雑な物語を描いた壮大なアート。すべてのシーンが怒涛の情報量なので、2時間20分ずっと頭はフル回転、観終わった後は疲労困憊。登場人物はみな見た目も声もキャラ立ち>>続きを読む

リトル・マーメイド(2023年製作の映画)

2.9

アニメ版は未見で、今回字幕版を鑑賞。アリエル役のハリー・ベイリーの歌は素晴らしく、予想以上に魅力的だったが、エリックの国の人々・服装・文化には違和感しかなく、歴史や地理までをも捻じ曲げてこの設定を押し>>続きを読む

テノール! 人生はハーモニー(2022年製作の映画)

3.6

ラップ好きのフリーター青年アントワーヌは、ふとしたことがきっかけで、一流オペラ教師マリーに才能を見込まれてスカウトされるが…。アントワーヌ役のビートボクサー、MB14の歌声は確かに素敵だった(特に終盤>>続きを読む