nuxさんの映画レビュー・感想・評価 - 2ページ目

怪物(2023年製作の映画)

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ずっと面白くて見どころしかない映画だった。ひとつの時間が、各登場人物の視点によって全く違う捉え方で話が進む。当たり前のことなんだけど、自分の周りの人はそれぞれみんなこの世界が全然違うように見えている可>>続きを読む

共に生きる 書家金澤翔子(2023年製作の映画)

5.0

舞台挨拶付きの回で鑑賞できた。初めて本物の金澤翔子さんに会えて嬉しかったし、翔子さんの笑顔を見ながらお母様のお話を聞いているうちに涙が出てきてしまって、堪えるのに必死だった。私も姉がダウン症なのでいろ>>続きを読む

岸辺露伴 ルーヴルへ行く(2023年製作の映画)

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つい最近アマプラでたまたま観てハマったばかりなのに、気に入りすぎて映画館にも早速足を運んだ。公開舞台挨拶は9万人の応募があったとのことで当然当たるわけもなく中継付きの回にて鑑賞。

高橋一生さんが、写
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愛の渦(2013年製作の映画)

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窪塚さんの圧倒的オーラが強すぎて脇役なのに印象に残る作品であった。乱交パーティがテーマゆえ、当然濡れ場シーンが多くあるものの、意外にもエロさより気まずい雰囲気を楽しむ作品だったなという感想。
初対面の
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パーフェクト・ケア(2020年製作の映画)

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テンポが良くて面白かった。映像と音楽がスタイリッシュだからポップに見えるんだけどやってることがえげつない、スマートヤクザ。冒頭からサクサク進む展開を観ながら、こんな風に正面玄関から堂々とやってくる悪人>>続きを読む

贖罪(2012年製作の映画)

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湊かなえさんの原作読了済。4人の生徒役の女優さんが全員イメージ通りなのが良かった。特に安藤サクラさんの晶子ちゃんは、なるほど確かに具現化したらこんな感じの女性か!という感動があった。
麻子さんのキャラ
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ぬいぐるみとしゃべる人はやさしい(2023年製作の映画)

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久しぶりにこういうタイプの映画を観た。洋画にはなさそうな日本の大学生の独特の空気感と味わいがあった。予想よりもはるかに繊細で優しい人々の話だったので、日頃繊細を自負している自分が全然繊細じゃないとすら>>続きを読む

生きる LIVING(2022年製作の映画)

5.0

めちゃくちゃ良かった。衝撃的なシーンとかは無いんだけど、地味に心に訴えかけてくるものがあってずっと涙を流しながら観てた。ちょうど生きてる意味がわからなくなってきている心境だったのでかなりグッと来た。>>続きを読む

死刑にいたる病(2022年製作の映画)

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櫛木理宇さんの原作読了。子供を監禁拷問するタイプの猟奇連続殺人犯の話。榛村大和はEdmund Kemper系の秩序型シリアルキラーなので、おサムい感じのヒャッハー系サイコパス的な描かれ方がされていたら>>続きを読む

パルプ・フィクション(1994年製作の映画)

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1週間限定上映にて!大学生の頃に当時の彼氏と家でちっちゃい画面で観たきりだったので映画館の大スクリーンで観られて嬉しかった。

Tarantinoさん特有の本筋と関係ないしつこいどうでもいい会話、やた
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エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス(2022年製作の映画)

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この作品のマルチバースの世界観に一発で没入できる脳と忍耐力が欲しかった。つい最近たまたま量子力学関係の本を読んでいたせいか、多元宇宙の設定にはわりと早い段階からついていけてたと思ったが、逆にこの世界観>>続きを読む

バトル・ロワイアルⅡ【特別篇】REVENGE(2005年製作の映画)

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生きてるとなぜか時々、「不味いとわかっててももう1回食べたい」、「臭いとわかっててももう1回嗅ぎたい」みたいな意味不明な再確認希望の感情が芽生えることがあるんだけど、その感覚が起こる映画がこれ。まじで>>続きを読む

バビロン(2021年製作の映画)

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ド派手な始まりとド派手な終わり。たくさんの目を惹くシーンがごちゃっと詰め込まれた映画だったんだけど、振り返ってみるとやっぱり最初と最後の秀逸さの印象が強く残っている。ビッグバンドの格好良すぎる演奏&狂>>続きを読む

ユリゴコロ(2017年製作の映画)

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沼田まほかるさんの原作を読了してから鑑賞。映像化すると美枝子の顔がはっきり可視化されてしまうゆえ、小説で面白かった「亮介の母」と「ノートの書き手」の関係性の謎部分の要素が関係者もろともばっさり切られて>>続きを読む

彼女がその名を知らない鳥たち(2017年製作の映画)

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沼田まほかるさんの原作を読み終わって鑑賞。パーフェクトなキャスティング&原作の良さが活きためちゃくちゃ上手い映画化。素晴らしい。

小説では十和子の目を通して語られる陣治の描写がえげつなく不潔で不快だ
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ハーミド〜カシミールの少年(2018年製作の映画)

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母校の映画上映会で鑑賞。インドのカシミール紛争地域での日々を幼い純粋なHamidくんの世界を通して見せてくれる映画。ピュアさゆえのほっこりコミカルな部分と、しっかり現実的な根深い諍いの悲しい部分が混在>>続きを読む

タイタニック:ジェームズ・キャメロン25周年3Dリマスター(2023年製作の映画)

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タイタニック=ベタベタな恋愛ものというイメージであまり興味ないなと思って実は今まで見たことがなかったので、3Dリマスターを機に初めて観てきた。

もうタイタニックってあまりに有名すぎていろんなとこで引
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Sin Clock(2023年製作の映画)

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大好きな窪塚洋介さん登壇の舞台挨拶のチケットがゲット出来て久しぶりに生でお会いできて嬉しかった。相変わらず窪塚さんは何度見てもハッとするほど美しくて惚れ惚れするし、気前よくたくさんお話して下さるサービ>>続きを読む

イニシェリン島の精霊(2022年製作の映画)

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着信拒否やメッセージブロックが無い世界。拒否されるPadraicではなく、拒否するColmの方に心を寄せながら見た。個人的なことだが、何年も頻繁に食事に誘われていたある友人のLINEを去年思い切って突>>続きを読む

SKIN 短編(2018年製作の映画)

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ラストで息が止まった。20分の短編だからギリ耐えられる、重苦しい気持ちになる作品。田舎に住んでる教養のない白人Neo-Nazis集団の描写がリアルできつい。子供に罪は無くともこういう親のもとで悪影響を>>続きを読む

マン・フロム・トロント(2022年製作の映画)

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コメディ色強めで何も考えず気軽にサクッと観られる作品だった。Woody Harrelsonってこういうちょっとコメディタッチなアクションものに出てくる強面の役がほんと似合う。Woody Harrels>>続きを読む

パッケージ: オレたちの"珍"騒動(2018年製作の映画)

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Stranger ThingsのEduardo Franco君に釣られてなんとなく観たんだけど、久しぶりにおバカすぎる映画に出会ったw 下ネタ中の下ネタで完全にくだらないんだけど、全般的にギャグセンス>>続きを読む

白ゆき姫殺人事件(2014年製作の映画)

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湊かなえさんの原作を読み終わって鑑賞。周囲の人が主観でべらべら話すパートで構成されたスタイルの小説が、映像でも効果的に工夫されてその通りに表現されていて上手かった。

原作では架空のSNSだったものが
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ケイト(2021年製作の映画)

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アメリカ人が思うJAPANを詰め込んだ映画。街のビジュアルはネオンギラギラ誇張がある一方、これ系にありがちな中国韓国と混同した描写はなく、國村隼さん・浅野忠信さん・MIYAVIさんなどちゃんとした実力>>続きを読む

THE FIRST SLAM DUNK(2022年製作の映画)

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スラムダンク世代なんだけど漫画もアニメも通ってなくて話をよく知らない、バスケに興味無い、というかスポーツ全般に一切の興味が無い。そんな私が観にいっても面白いのだろうか?という実験的な気持ちで足を運んだ>>続きを読む

聖なる証(2022年製作の映画)

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何回も寝落ちしてしまい数日に分けて観た。この作品、静かで重厚なのでかなり眠気を誘う映像だが決してつまらない訳では無い。
最初の導入が個性的なので、Dogville的な撮り方かと思ったがそういうことでは
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ラーゲリより愛を込めて(2022年製作の映画)

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強烈な史実にも関わらずなぜだか多くの日本人が知らないシベリア抑留。個人的には映画館で予告が流れた時に「うわっ!シベリア抑留だ!絶対見よ!」とすぐ思ったぐらい昔から関心があるテーマ。ぜひ多くの日本人に知>>続きを読む

アバター:ウェイ・オブ・ウォーター(2022年製作の映画)

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1作目を復習していなければ冒頭から秒速で置いて行かれるところだった。絶対1作目観てから観るべき作品。まさかの前作よりも面白くなってるパターンだったので、長い上映時間にも関わらず最後まで飽きることなく楽>>続きを読む

アバター(2009年製作の映画)

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続編の予習。映像は超絶綺麗だけど特に中身のない映画だという記憶だったが、10年以上ぶりに見直したら普通にまあまあ良い話だった。

展開は先が読める感じの王道ストーリーで誰でも楽しめるんだけど、設定にエ
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母性(2022年製作の映画)

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湊かなえさんの原作「母性」を読み終わってから鑑賞。戸田恵梨香さんのファンなのでこの映画を見るために気軽に原作を手に取ったのだけど、思いがけず自分の心の深層にクリティカルヒットする内容で、人生のうちで忘>>続きを読む

バトル・ロワイアル(2000年製作の映画)

5.0

今日渋谷TOEIが69年の歴史に幕を下ろして閉館するということで、ラスト上映のバトルロワイアルを観てきた。公開当時、田舎に住む子供だった私はこの作品を映画館で観ることはできなかった。まさかこうして大人>>続きを読む

ルイス・ウェイン 生涯愛した妻とネコ(2021年製作の映画)

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Louis Wainさんのことは知らなかったけど、彼の描いた猫さんの絵は確かにいろんなところで見たことがある!猫がペットとして飼われず、そもそも可愛いと思われてなかった時代があっただなんて信じられない>>続きを読む

西部戦線異状なし(2022年製作の映画)

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オリジナルの名作All quiet on the western front未鑑賞で先にこちらのリメイク版を観た。WW1は技術の進歩で機関銃や毒ガスの利用が始まりつつも、まだ爆撃機や戦車はWW2ほどメ>>続きを読む

ザリガニの鳴くところ(2022年製作の映画)

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久々に映画館で号泣。しばらく前に本屋さんで原作のWhere the crawdads singのペーパーバックを買ったものの途中まで読んで積読状態だったから結末を知らずに観に行った。アラバマ物語のよう>>続きを読む

特捜部Q カルテ番号64(2018年製作の映画)

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特捜部Qの4作目。もはや過去の捜査資料見直しからのスタートじゃなく、他の捜査官の事件を奪っていく前のめりなCarl。相変わらずこのドラマやたらと「うしろうしろーー!!!」って言いたくなるシーンが多く、>>続きを読む

特捜部Q Pからのメッセージ(2016年製作の映画)

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特捜部Q3作目。今回は個人的に好きな宗教絡みの事件だったので結構お気に入り。1作目と同じく、数年前の情報を元に現在進行形で人を救えるか救えないかのせめぎ合いパターンなのでハラハラ感がある展開。今回もお>>続きを読む