方眼

ノースマン 導かれし復讐者の方眼のレビュー・感想・評価

4.0
2022年”The Northman”。王である父をその弟に殺され母も奪われ復讐する王子。ハムレットみたいな展開だと思って、あとで調べたらこっちのアムレートの伝説がオリジナルだった。9〜10世紀、キリスト教化まえの北欧。貴種流離譚、北大西洋の王国→ロシアのバイキング(ちょっとベン・ハーも思わせる)→アイスランド→血を吸う剣→ヘルの入り口(地獄と火山をかけるのは別府も同じ)→ノースマン。荒廃と殺戮、たまに青々とした山。シンメトリックと横移動とパン、暴力的なウェス・アンダーソン的画面。蜜酒でハイになる成人の儀式、呪術、奴隷と村虐殺、オーディン神、預言者、クリケットとラグビーの始祖のような荒くれ者の球技、唄、踊り、剣、毒キノコ、見立て殺人、心臓、カラス、ファミリーツリー、ヴァルキリーなど北欧文化について勉強にはなる。この題材なら見せる方向に盛った実写よりも、「KUBO」「ウルフウォーカー」のようなアニメーションで表現してくれたほうが好み。
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