2023年”Flora and Son”。思春期の息子マックスと同居の母フローラ。ベビーシッター週イチ、別れたダンナのイマ彼女の尻に嫉妬、友達にクラブ誘われたら断ったことない。盗んだゴミギターを修理し息子にプレゼントして生活改善を図るも、若者はアコギに興味無し、流れで自分がネットレッスンすることに。ジョン・カーニーの音楽映画は怪獣映画みたいなもんで、ダブリンの街で若い男女が怪獣と戦ったり、次はニューヨークに現れた怪獣を博士と美女と娘で退治したり、80年代ジュブナイル風に少年と兄が力を合わせて戦ったり。怪獣の設定、攻撃すべき弱点にあたる部分が、音楽そのものになっている。構造解析して分解してキャラクターと物語と整合させ再構築してライブで演奏。今作は原点回帰でダブリン、博士にあたる人がzoomの向こうで、L.A.にいるのが特徴的。”You are so beautiful” は歌詞をディスり、”A Star Is Born”は褒め、”Ed Sheeran”は歌がうまい、ここぞというタイミングで”Joni Mitchell”。