持て余すさんの映画レビュー・感想・評価 - 2ページ目

持て余す

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スーサイド・スクワッド(2016年製作の映画)

3.6

一連のアベンジャーズタイトルで隆盛を極めているMARVELに比べるとやや地味な印象のDC作品。

バットマンは人気だし、現在のスーパーヒーロー映画に繋がる大きな流れを作ったスーパーマンだってDCなのに
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愛してるって言っておくね(2020年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

今年(2021年)アメリカでは4月の半ばまでのたった3ヶ月半で銃乱射事件(場所は色々だと思われます)が147件起きているのだそうです。意味のない平均ですが、アメリカのどこかで毎日少なくとも1件以上は銃>>続きを読む

エノーラ・ホームズの事件簿(2020年製作の映画)

3.6

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原典とは少し距離のある二次創作。舞台が現在になっているカンバーバッチ版や時代設定に加えて性別も女性で日本が舞台になっている竹内結子版(続編がもうあり得ないのが残念)よりも元のホームズ譚との距離は遠い。>>続きを読む

22年目の告白 私が殺人犯です(2017年製作の映画)

3.6

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韓国映画『殺人の告白』のリメイク作品……なのだけど、オリジナルとはかなり印象が違うね。

過去に起こった連続殺人の犯人を名乗る男が時効後に名乗り出て、手記を発表するってところは同じ。これは大きな柱の部
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殺人の告白(2012年製作の映画)

3.8

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実在の事件からインスパイア映画。

こういう実在の事件があったからこそ生まれた物語って、その事実との距離感でかなりテイストが変わってくるけど、この映画と実在の事件はもうあまり関係ないレベルに見える。
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サード・パーソン(2013年製作の映画)

2.9

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推理小説的な構造なのに、推理小説的な解決を放棄しているから、なんだかスッキリしないんだ。

もちろん、推理小説(ミステリでもサスペンスでも探偵小説でも)にも解決をしなかったり、わざと説明を省くタイプの
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ジョジョの奇妙な冒険 ダイヤモンドは砕けない 第一章(2017年製作の映画)

3.5

原作ファンですが、第4部ってあまり好みじゃなかったから、実写映画化が発表されたときも「へー」ぐらいにしか思わなかったし、映画で取り扱う範囲狭くて笑った(すげえ序盤だけ)し、寧ろ三池監督だからハマれば結>>続きを読む

響 -HIBIKI-(2018年製作の映画)

3.6

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天才が出てくる物語って処理が難しいよね。

世界最高峰の舞台で投打に活躍する大谷翔平のようなキャラクターを漫画に登場させたら、間違いなく「こんな奴いるわけないだろ」ってなるので、実在しているのにフィク
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ゲティ家の身代金(2017年製作の映画)

3.5

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クリストファー・プラマーもとても良かったのだけど、ケヴィン・スペイシーでも見てみたかったなー。

世界一の大金持ちだからこその悩みだったり煩わしさは確かにあるのだと思うし、自分の才覚で稼いだ財産なのだ
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劇場版 幼女戦記(2019年製作の映画)

3.9

幼女。異世界転生。仮想戦記(?)。魔法。権謀術数。

少し古めのオタクにウケそうなキーワードが多く盛り込まれていて、出どころも小説投稿サイトで、コミカライズにアニメ化と、そうした層に訴求するコンテンツ
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夜明け告げるルーのうた(2017年製作の映画)

3.1

決して退屈なわけでないけれど、色々と腑に落ちなくて残念だった。単に好みの問題だったり、作品に出会う年齢だとか、人によって全然違う印象(どんな作品だってそうだろうけど)になるようにも思うけど、腑に落ちな>>続きを読む

ハーフ・オブ・イット: 面白いのはこれから(2020年製作の映画)

4.1

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雑に言えば、マイノリティだって陰キャだって青春ぐらい謳歌するよ! っていう話なのだと思うのだけど、現在のアメリカにそれを落とし込むとこういう物語になる。日本だとオタク臭が強めなラノベ(からのアニメ)に>>続きを読む

ドクター・スリープ(2019年製作の映画)

3.5

このレビューはネタバレを含みます

超有名タイトルの(かなり年月が経ってからの)続編ってとてもリスキーだと思うのだけど、製作者側ってその辺どう思っているのだろう。公平に見ても、成功作と言えるほどの作品は少ないと思うし。ビジネスってだけで>>続きを読む

孤独なふりした世界で(2018年製作の映画)

3.8

このレビューはネタバレを含みます

メガヒットドラマ『ゲーム・オブ・スローンズ』のティリオン・ラニスター役のピーター・ディンクレイジ主演! この人とてもいい役者だと思う。

殆どの人が死んでしまった世界で生き残った人間が淡々と生きている
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ヴェノム(2018年製作の映画)

3.6

元はマーベル作品なのに、この映画はマーベルスタジオじゃなくてSONY製品だから、ドル箱シリーズのアヴェンジャーズ──MCUとは別の世界なんだけど、あやかりたいから繋がっていることにしているという実にい>>続きを読む

TOO YOUNG TO DIE! 若くして死ぬ(2015年製作の映画)

3.9

このレビューはネタバレを含みます

クドカン脚本ってシンプルに面白い。

クドカンの紡ぐ物語の魅力って、当たり前だけど一言では言い表せない。なんかトホホな感じだけど魅力的な登場人物たちだったり、コメディタッチで現実離れしてはいるけれど真
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ハッピー・デス・デイ 2U(2019年製作の映画)

3.7

このレビューはネタバレを含みます

あの展開からの2作目とはどうなるんでしょうと思ったけど、スラッシャー+タイムリープという風変わりな物語だった1作目からの続きは、カジュアルなSFの仕上がり。

テンポの良い展開と組み合わせの新しさで引
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呪われの橋(2020年製作の映画)

3.4

このレビューはネタバレを含みます

ホラーには違いないけれど、ホラーとして見てしまうと仕掛けに反応できないかもしれないゾ。

ジャンルってその物語に触れるきっかけや動機や理解の助けにもなるけれど、時として楽しむことを阻害することもある。
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キングダム(2019年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

大長編マンガの実写化なのだけど、このペースだと(映画の方は)完結はできないと思う。こういう見切り発車って多いけど、やるなら映画としてだけでも完結する形を目指して欲しいもんだ。

実写映画化俳優というと
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タクシー運転⼿ 〜約束は海を越えて〜(2017年製作の映画)

4.2

このレビューはネタバレを含みます

副題はいらないね。どうして日本の配給ってこうなんだろう。

お隣韓国でかつて繰り広げられた民主化にまつわる闘争(の一部分)を描いた映画なのだけど、本来ならばこれだけでネタバレに近い。この映画は前半と後
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プロメア(2019年製作の映画)

3.4

堺雅人すげえな。

この作品に限らず、楽しむポイントなんてものはいくつも用意(作り手の意図しないものも含めればかなり多く)はされているけど、「つまらない」場合にはそのポイントが足りなかったり、その人に
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IT/イット THE END “それ”が見えたら、終わり。(2019年製作の映画)

3.2

前編から間を開けずに見ればよかった。
未見の方は間を開けずに見てください。

漠然とした印象はあれど細かな記憶が薄くなり、彼らに対する思い入れが弱くなり、親しい人のいない飲み会に放り込まれたような所在
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トガニ 幼き瞳の告発(2011年製作の映画)

4.3

このレビューはネタバレを含みます

韓国発スーパー胸クソ傑作映画。

実在の事件が元になってはいるようだけど、果たしてどこまでが事実に寄り添っているかは判らない。ただ、雰囲気が底なしに暗い。主人公は男前だけど頼りない(『新感染』でも同じ
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search/サーチ(2018年製作の映画)

4.2

総てのシーンがパソコンの画面上で展開される変わった映画。

でも、それだけじゃない。

正直なところ、モニター越しだけの映像は少しストレスがある。途中のニュース動画などで遠景も映るけれど、基本的には特
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チャーリーズ・エンジェル フルスロットル(2003年製作の映画)

3.2

第24回ゴールデンラズベリー賞最低続編賞受賞作なんだって。

まあ、解らないでもないけど、全体的な完成度で言えば1作目だって大差はないと思う。馬鹿みたいな設定で旬の女優がわーきゃー言いながら、ワイヤー
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来る(2018年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

こんなに「細けえことはいいんだよッ」と言いたくなる作品も珍しいね。正統派の和製ホラーだと思っちゃいけない。これは怪獣映画やディザスター系の映画に近い代物だと思う。

そもそも、怪異なんかより田原秀樹と
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ナイブズ・アウト/名探偵と刃の館の秘密(2019年製作の映画)

4.2

このレビューはネタバレを含みます

とてもマンガ的で、とても日本の新本格(もう新しくもないけれど)っぽくて、楽しかったー。

こんなにストレートな謎解きミステリの映画ってとても久し振りで、この人工的で素敵な人物や世界を堪能。地に足ついた
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万引き家族(2018年製作の映画)

4.4

パルムドール受賞後に文部科学大臣からの祝意を辞退したことで、少しめんどくさい注目を浴びていたのは記憶に新しい。

創作姿勢からして権力者から褒められるのはバランスが悪いので、別に不思議もなにもなかった
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ブラック・クランズマン(2018年製作の映画)

4.1

トランプが大統領になるのってアメリカの凄さでありつつ、限界でもあるように感じる。

テーマ性を前面に押し出して、社会問題を訴えかける物語っていうジャンルがある。作り手が本気ならばそこに魂が宿りやすくて
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ジョーカー(2019年製作の映画)

4.5

このレビューはネタバレを含みます

勝ち馬に乗って弱者叩きをするような人間にはよさが理解できないだろうね。かわいそうだね。

出来がいいとは聞いていたし、あの『タクシードライバー』と比較されたりしているし、これは見る前から判るレベルの傑
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モリーズ・ゲーム(2017年製作の映画)

3.8

賭博! 薬物! 美女!

いかにも集金力のありそうなキーワードで、そういう物語でもあるのだけど、実際にはとても規律的で法的にはギリギリアウトなものの、犯罪集団のクライムサスペンスとかでない──そうした
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アイ・アム・マザー(2019年製作の映画)

3.2

このレビューはネタバレを含みます

Netflixオリジナルって鑑賞後の印象が似ているのが多いな。

扱っているテーマや舞台となる設定や滑り出しの展開はとても興味をそそられるのに、中盤以降で息切れして不時着して終幕──このパターン。
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検察側の罪人(2018年製作の映画)

3.9

このレビューはネタバレを含みます

木村拓哉vs.二宮和也。
堪能しました。

雫井脩介原作のサスペンス映画としては『犯人に告ぐ』が鮮烈で、中盤までの負荷が豊川悦司演じる主人公が、犯人へ「今夜は震えて眠れ」と告げるところで、一気に反転す
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チア☆ダン 女子高生がチアダンスで全米制覇しちゃったホントの話(2017年製作の映画)

3.7

広瀬すずってなんかきらびやかで、アイドル女優とも違うスター女優なのだなあと思う。

矢口史靖監督の『ウォーターボーイズ』『スウィングガールズ』などが評判になったからか、若者がマイナーななにかに取り組む
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ジュマンジ/ウェルカム・トゥ・ジャングル(2017年製作の映画)

3.6

ボードゲームがビデオゲームに進化したよ!

1作目の1995年当時でも日本ではプレイステーションの初代が発売済みなので、2017年にようやく据え置きハードのデジタル機器に進化したというのはなかなかのの
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コンフィデンスマンJP ロマンス編(2019年製作の映画)

3.8

TVドラマの劇場版って、とても面白く仕上がっている場合と、「なんでこんな余計なことを」って思う場合との落差がすごい。興行的に「チョロい」と思っている大人が暗躍しているのは想像に難くないし、でも結果的に>>続きを読む