たかさんの映画レビュー・感想・評価 - 12ページ目

奇跡の教室 受け継ぐ者たちへ(2014年製作の映画)

3.0

この物語はある学園の荒廃に戦いを挑んだ熱血教師の記録である。無知であればあるほど、笑える事を求める若者、そこに先生はアウシュビッツを知るキッカケを与えます。見聞を広めると相対的な自分の位置を知れます。

この世界の片隅に(2016年製作の映画)

4.0

小3の息子と鑑賞。悲惨な戦争ではありますが、ほっこりとした情景もあり、個性と物事をどう捉えるかで、戦争感も十人十色なんだなと感じました。ぼおっとした天然のすずちゃんと、正反対のお義姉さんの関係にも魅せ>>続きを読む

orange 未来(2016年製作の映画)

4.0

中学生の娘と鑑賞。実写版の外伝的な作品です。パラレルワールドでも良いので幸せな未来も!ドラゴンボールのような発想ですが、異次元が夢で繋がるのは興味深いですね。次は、翔が自分に母親を救う手紙を出して貰い>>続きを読む

バースデーカード(2016年製作の映画)

5.0

二番煎じっぽいと侮っていたら、やられました。人知れず泣けました。みんな爽やかで、諏訪の自然も美しく、まさかのアタック25に作品を損ねる事なく、とても満足です。次は、ぜひ弟を主役にしたバージョンを観てみ>>続きを読む

映画 聲の形(2016年製作の映画)

5.0

自分の中にも思い当たる感情があり、ショッキングでした。子供社会は残酷ですね。結局、他人は変わらない、そしてトラウマなんてなく、どう意味づけしているかだけです。それを知るまでもがき続ける、それが人生なの>>続きを読む

インフェルノ(2016年製作の映画)

4.0

シリーズ第三弾!「ダ・ヴィンチ・コード」「天使と悪魔」と観てきましたが、一番シンプルでアクションも一番見応えがありました。同時に各国の名所も大画面で堪能でき、様々な側面で楽しめる作品です。ただ少し人間>>続きを読む

四月は君の嘘(2016年製作の映画)

3.0

切なくも清々しいラストは良かったです。ただ悪いストーリーではないのですが、駆け足だった精か、唐突過ぎる展開が多く、感情移入し切れませんでした。別の監督とキャストで二部作くらいにしたら、全く異なる作品に>>続きを読む

スター・トレック BEYOND(2016年製作の映画)

5.0

ストーリーもさながらIMAXで観る宇宙空間やエンタープライズの臨場感、大満足です。緑のないヨークタウンには住みたくありませんが、その構造と規模に驚きです。SFに求めるものが揃ってます

TSUKIJI WONDERLAND(築地ワンダーランド)(2016年製作の映画)

4.0

今年初めてマグロのセリを見学して、改めて築地に魅せられた所です。築地に関わる人達は殆ど同じ気質を持っており、やはり文化が人間を創るんだなと思わされました。ただ場内禁煙を破る気質は、作品で頑なに伏せられ>>続きを読む

アングリーバード(2016年製作の映画)

4.0

小3の息子と鑑賞。ちょっと中だるみはありましたが、終盤の展開は見応えがありました。ただ最初は怒りを否定、最後は怒りのパワーを肯定しているので、いまいちテーマが曖昧です。怒りとうまく付き合いましょうと解>>続きを読む

ハドソン川の奇跡(2016年製作の映画)

4.0

最初は理不尽に感じましたが、責任者はどうあるべきかを考えさせられました。結局、論理的なデータしか大衆は納得しないのかもしれません。そして緊急時に誰かを助けられる体力や精神状態を、常に保っておきたいなと>>続きを読む

さとにきたらええやん(2016年製作の映画)

4.0

日本最大のドヤ街・釜ヶ崎にある「こどもの里」のドキュメンタリーです。昔興味があって歩き回った事がありますが、日常生活に忙殺されていると見えて来ない世界です。思考の幅も広がり、パラダイムシフトも起こる作>>続きを読む

怒り(2016年製作の映画)

5.0

深い大作です。様々な視点から観る事ができます。人を疑ってしまう罪悪感、人を信じられなかった後悔、娘の父親としての葛藤、沖縄米兵の恐怖等です。謎解きとしても最後まで犯人を絞り込めないので、2時間21分間>>続きを読む

ペット(2016年製作の映画)

4.0

小3の息子と鑑賞。個性的なキャラが織りなす人間(動物)模様も面白いのですが、それよりも目を惹くのは映像やアクションかもしれません。ただ彼らに、トイ・ストーリーのオモチャ達の二番煎じっぽい印象を受けるの>>続きを読む

君の名は。(2016年製作の映画)

5.0

特に唯心論者の心には響きます。結びと時間の類似性、村を救いたい想いが引き起こした現象、全てが理に適ってます。時間軸はパラレルです。この作品も何らかの力が働いて生まれたはずです。これからは気になる事をも>>続きを読む

ロング・トレイル!(2015年製作の映画)

4.0

人っていつしか大自然に何かを求めるんですね。それが年老いてからでも十分に意味があると言っているような気がします。どんな相手でも一緒に深い旅をすると、必ず良い面が見つかるものですね。人の可能性を感じる作>>続きを読む

青空エール(2016年製作の映画)

5.0

野球好きの娘と鑑賞。試合展開がマンガみたいなのはご愛嬌で、青春ストーリーにどっぶりと浸かって楽しみました。高校時代の純粋無垢で真っ直ぐな姿勢、心が洗われるようでした。サブキャラを含めた成長物語としても>>続きを読む

太陽の蓋(2016年製作の映画)

5.0

観るべき福島原発の作品です。当時の官邸と東電の内部をメインに描かれてます。責任が取れない人間が責任者になっています。いや原発において適任者なんてあり得ません。それでも原発を作り、3.11後も再稼働を模>>続きを読む

ゴーストバスターズ(2016年製作の映画)

4.0

妻と鑑賞。テーマ曲が流れると中高時代を思い出します。確かに懐かしく面白いのですが、意味の繋がらない「くだらなさ」の連続はいづかったです。それは文化や感性の違いですが、旧作に思い出がある方は観ては如何で>>続きを読む

あまくない砂糖の話(2015年製作の映画)

5.0

砂糖摂取の怖さを改めて実感しました。制作者の強い想いに敬意を払います。社会からの洗脳は避けられないので、やはり知る事は重要であり、このような作品を時折観る必要性を感じました。結局は人間のダークな面の社>>続きを読む

いしぶみ(2016年製作の映画)

3.0

中3の娘と鑑賞。原爆投下から次々と死に至る中学生の様子を、綾瀬はるかが生々しく朗読します。朗読で「死んだ」「亡くなった」「荼毘に付す」という言葉を、百回以上は聴きました。夏になると当時の人達の想いを噛>>続きを読む

シン・ゴジラ(2016年製作の映画)

5.0

想定外の傑作!皮肉っぽく描いた大人社会の形式的なやり取りも見ものだし、そんな大人達が徐々に団結して行く様子、スピード感ある展開、ゴジラの成長過程とスケール感ある描写、見事です。職場を壊された方も多いの>>続きを読む

ヒマラヤ 地上8,000メートルの絆(2015年製作の映画)

3.0

灼熱の仙台七夕から逃げ出し、ヒマラヤ疑似遠征へ!韓国隊の遺体収容登山の話です。仏教的に遺体は抜け殻ですが、儒教/道教的にはまだ何かが宿っているようです。ただ絆と執着は表裏一体だとも感じました。

ラサへの歩き方 祈りの2400km(2015年製作の映画)

4.0

チベット人を尊重しているよ!と言う中国のプロパガンダを感じつつも、ずっと五体投地を見守っていると、その意図を越えた仏教の真髄が垣間見られます。そして間近に聳えるカンリンポチェの美しさも圧巻です。

インデペンデンス・デイ:リサージェンス(2016年製作の映画)

5.0

IMAX鑑賞。ネガティブなレビューも理解できますが、やっぱり私は引き込まれました。前作(1996年)は新社会人として観たので、色々想う所もあったし、ラストの展開にもワクワクしてしまいました。

64 ロクヨン 後編(2016年製作の映画)

5.0

封切り日、補助イスも出て満員御礼でした。全ての糸が解れてすっきりです。様々な要素が事件を生み、それが多くの人の人生に影響を与えます。理不尽な社会で自分をどう動かすか?そう問いかけられているような気がし>>続きを読む

世界から猫が消えたなら(2015年製作の映画)

2.0

今年22作目の鑑賞で自己評価22位です。発想は良いのですが、時間軸や舞台がごちゃごちゃでわかりにくく、まるで複数の作品を切り貼りしたような違和感があります。テーマと俳優と猫優が良かっただけに本当に残念>>続きを読む

海よりもまだ深く(2016年製作の映画)

5.0

娘と封切り日に鑑賞。8年前の映画「歩いても 歩いても」同様、やっぱり樹木希林と阿部寛の母子はいいですね。どこにでもありそうな話、きれい事だけじゃない人間関係、思い通りにならない人生を、美化する事なく描>>続きを読む

ルーム(2015年製作の映画)

4.0

可哀想では済まない考え深いテーマです。対称的な解放後の母子の精神状態、きっとその違いでお互いを支え合ったのかもしれません。そして監禁にもメリットがあったと言う見解、遠回しに暗示している本当の父親など、>>続きを読む

殿、利息でござる!(2016年製作の映画)

5.0

過剰な前宣伝でしたが、どうやら成功のようで地元民として安心しています。貧困街でありながら理想郷のような吉岡宿、先代・浅野屋甚内とその家族の生き様、いいですね!殿の言葉を借りるならば「梵天丸もかくありた>>続きを読む

64 ロクヨン 前編(2016年製作の映画)

5.0

大きな出来事があると他のニュースが埋没するのは、二つの震災でも身に染みてます。数日の昭和64年と言う神秘性、父と娘の関係、警察や記者クラブの大人社会のドロドロ感、楽しくないけど不思議と引き寄せられる作>>続きを読む

ズートピア(2016年製作の映画)

3.0

一家総出で鑑賞。どこかアメリカ史の縮図を感じる作品です。肉食動物を白人とした場合、最後に草食動物を罪人にしてハッピーエンドでは、歴史の反省と再発防止の意思を全く感じられません。成功哲学の要素もあるだけ>>続きを読む

追憶の森(2015年製作の映画)

4.0

なるほど、そういう話だったんですね。樹海に来たアーサーの経緯、とても考えさせられました。その後に起こった全ての事も、違和感なくすんなりと入って来ました。ただ、ケータイ片手に運転する文化だから、悲しい事>>続きを読む

ちはやふる 下の句(2016年製作の映画)

5.0

娘と封切り日に鑑賞。雰囲気そのままに全国大会に挑みます。個人戦こそ団体戦である考えに共感、ただ未来のトップ4のシーンは理想過ぎます。少なくとも新の活躍するシーンが欲しかった。そう考えると三部作が理想だ>>続きを読む

フィフス・ウェイブ(2016年製作の映画)

4.0

確かにティーン向けな感じでしたが、それを楽しめる自分を褒めてあげたいです?地球外生命体による巧みな作戦、そして地球人も同じ事をやっていると言う決まり文句、これから少年達はどうするのか?続編がないと消化>>続きを読む

スポットライト 世紀のスクープ(2015年製作の映画)

5.0

人を神格化するリスクです。今でもキリスト教のシステムは変わってないので、まだ児童虐待はなくなってないと想像します。人は組織を守る時に性悪説が、正しい教義を実践する時に性善説が優勢になる気がします。