やまぴーさんの映画レビュー・感想・評価 - 2ページ目

やまぴー

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CUBE(1997年製作の映画)

2.1

「なぜ?」「なんのために?」「黒幕は?」などの謎解き要素を全て無視して"キューブ"から脱出するだけの映画

しかし余計な要素がなくなるだけですごく見やすい

ツッコミ所はいくつかあるもののサスペンスや
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来る(2018年製作の映画)

3.9

三部構成になっていて妻夫木聡・黒木華・岡田准一の順に主人公が入れ替わって話が進んでいく

「来る」に対する「何が?」の部分を具体的に描写しない手法は日本のホラーらしくて良い

しかしその反面、登場人物
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ゼロ・ダーク・サーティ(2012年製作の映画)

3.0

アメリカの執念が垣間見れるビンラディン暗殺の実態

国際問題にならないように慎重な政府と何としてでもビンラディンを追い込みたい捜査官の対比がもどかしくて良い

拷問や買収で情報をかき集めるCIAのやり
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ミスト(2007年製作の映画)

1.5

宗教を出すなら霧の向こうに潜むものはもっと非物質的であるべきだし、胸糞悪いかと言えばそれほど胸糞悪くもない

というのも僕があの場面でも間違いなく自分以外の全員を殺してるし、それがせめてもの幸福な最後
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ハウス・ジャック・ビルト(2018年製作の映画)

4.1

殺人を積み重ねることで死体という独自の"材料"を手に入れ、自分自身が納得のいく家を建てることができたが、そこが地獄の入り口だったっていう映画

2時間以上もジャックの殺人を見てると最後のフルメタルジャ
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スポットライト 世紀のスクープ(2015年製作の映画)

3.7

警察や検事が介入できない闇の深い問題を炙り出して世に知らしめることこそが本来のジャーナリズムであるべきだと思わされる映画

5人の記者の熱量と使命感がすごい

エンドロールでは鳥肌が立った

本当はも
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ファンタスティック Mr.FOX(2009年製作の映画)

4.6

皮肉っぽい笑いを随所に取り入れてる感じがウェスアンダーソンらしくて好き

食事の仕方や弁護士との喧嘩では野性味が溢れまくっているキツネを表現することで「野生だから」という理由により盗みを働いてしまう構
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劇場版「鬼滅の刃」無限列車編(2020年製作の映画)

4.0

後半はほぼずっと泣いていた

しかし「泣ける=良い映画」とは思わない

那田蜘蛛山編の方が圧倒的に面白い

映画にするなら無限列車編というのも理解できるが、
なぜ急に猗窩座が出てきたの?
仲間を助けに
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月世界旅行(1902年製作の映画)

4.7

世界初のSF映画

ファンシーで可愛らしい世界観

短い映画だけど心が弾む気持ち良さがある

何回も見たくなる

そんな作品

メトロポリス(1927年製作の映画)

4.9

「SF映画の原点にして頂点」
この言葉が全てを表してくれている

資本主義と共産主義の対立、アンドロイドによる人間への扇動、恋敵への復讐、主人公が和解のためのキーパーソン

あらゆるSF作品の基礎にな
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ブラック・クランズマン(2018年製作の映画)

3.7

扱いにくい題材をコミカルに仕上げられていて心地よく見ることができる

黒人の集会で演説中に顔が次々とアップになっていく演出には笑った

シリアスになりがちなテーマをポップで痛快に見せる反面、最後にはア
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ヒトラーの忘れもの(2015年製作の映画)

2.1

まあそらそうだろうなっていう映画

これ映画にするほどの内容かな?

なんか生ぬるい…

もっと悲惨だったはずなのになぜかライトに見えるし両軍の立場に配慮してしまった結果こんな映画ができてしまったのか
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TENET テネット(2020年製作の映画)

-

二回目はIMAXで鑑賞

「時間」を演出させたらノーランより面白くできる監督はいないと思う

これぞ映画

ノーランを好きすぎて客観的に評価できないので点数はなし

ただ一言、最高

12モンキーズ(1995年製作の映画)

3.5

12モンキーズを見た後すぐにTENETを見たから時間の概念が崩壊してしまって未だに元に戻ってない気がする…笑

時間こそ逆行しないが時間を遡ることができて人類滅亡の危機を防ぐために一人の男が奮闘するっ
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別離(2011年製作の映画)

4.1

前半の何気ないシーンが後半に活きてくる優れた脚本。

ただ単に胎児の死を巡る裁判というテーマだけではなく、巧妙な伏線が回収されている見せ方は見事。

そこに宗教観や司法、偽証によって苛まれる道義心など
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アス(2019年製作の映画)

3.6

日本人にはなかなか理解し難い内容なのかもしれないが、US(United States)の人たちにとってこの映画は怖かったと思う。

そしてこの作品は二回見たほうが面白い。

・アデレードが喋れなくなっ
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ミッドサマー(2019年製作の映画)

3.4

アッテストゥパンではロイ・アンダーソンの『散歩する惑星』の中で司教たちが見守る中、少女が崖から飛び降りるシーンを彷彿とさせた。

本作観賞後オフィシャルのネタバレサイトを閲覧していると
"アスターは1
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宮本から君へ(2019年製作の映画)

4.5

ドラマ版みたいに仕事で闘う男の生き様を見せられるのかと思ったら仕事以外のものとずっと闘ってる映画だった。

そういう意味ではドラマ版の方が好き。

妻と子のためなら「血でも内臓でも何でも使ってください
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チョコレートドーナツ(2012年製作の映画)

2.3

ゲイカップル
障害児
麻薬中毒者
育児放棄

マイノリティばかり集めて「さぁ泣いてください」じゃ泣けないよ。

この映画を「深い」とか言ってる奴は今すぐ某24時間テレビに全財産寄付すれば満足できると思
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地獄の黙示録・特別完全版(2001年製作の映画)

3.2


前半のワクワクを返して欲しい映画

ワルキューレの銃乱射やサーフィンの流れに胸をときめかせながら見たら後半は精神論に近いものがあった…

ベトナム戦争の端々は垣間見れるがベトナム・カンボジア・ラオス
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劇場版 幼女戦記(2019年製作の映画)

-

この劇場版だけ見ても意味不明だと思うからアニメ版を視聴してから劇場版に移行することをおすすめします。

続きが気になる終わり方はいつも通りで安心した。

「目標クソの塊!」

劇場(2020年製作の映画)

3.9

恋愛映画の中では感情を揺さぶられる映画ではあった

ただ山崎賢人がイケメン過ぎて最後まで役にハマってなかった

池松壮亮とかの方がハマりそう

あとナレーションで全部説明し過ぎ

恋愛映画なんだからも
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ROMA/ローマ(2018年製作の映画)

4.1

カメラが床を見下ろすカットから始まり空を見上げるカットで物語が終わる
これが物語を通しての隠喩になっているように思う

悲しいことが起こった気晴らしに出かけた行きの車の中では陰鬱な顔をしているクレア
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1917 命をかけた伝令(2019年製作の映画)

4.3

IMAXで見て正解だった。
没入感が半端じゃない!

ただ、Call of Dutyをプレイしてる時の様な感覚になってしまった…笑

どれほどのリハーサルと微調整を重ねたのだろうと推察してしまうくらい
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パラサイト 半地下の家族(2019年製作の映画)

4.2

展開が読めない映画
序盤はテンポ良く進んで笑えるのに中盤以降はだんだんと怖くなっていき最後には…

働いても働いても貧乏から抜け出せない家族と超一流エリートの対比を高低差を使って視覚的にもわかりやすく
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ワンダー 君は太陽(2017年製作の映画)

1.4

人生そんなうまくいかんよ!笑

親目線で見ても子供目線で見ても感情移入できなかった…

某24時間テレビのように先天性の病気がある子供に成功体験をさせることで涙と募金を誘うやり方は嫌いです。笑

スト
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キャスト・アウェイ(2000年製作の映画)

2.8

無人島から生還してからの方が引き込まれた。
現代人はこんな簡単に一瞬でご飯や火を手にできるのに時間には常に追われている。

技術が向上しても幸福度は比例しないのかもしれない。

特にウィルソンに感情移
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マリッジ・ストーリー(2019年製作の映画)

4.4

「マリッジストーリー(結婚物語)」というタイトル通り、この作品は結婚生活上での話であり、離婚することを通して結婚というものを際立たせて表現しているから余計におもしろい。

妻でもなく彼女でもなく友達で
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天才マックスの世界(1998年製作の映画)

4.0

この頃からウェスアンダーソンは作風を確立させていたんだな。
作品の中に色々な要素を散りばめていて見ていて飽きない。

マックスがどれだけ執拗に追いかけても振り向いてくれない旦那を亡くした美人教師。そこ
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ニンフォマニアック Vol.2(2013年製作の映画)

4.8

キモオタ童貞のじじいが色情狂の女に半生を回想させる形で物語が進んでいく。
紳士なじじいの優しさに「はじめて、友人を得た」と安堵の表情で語る女。しかし、寝静まったあと「大勢の男とヤったくせに…」と肉棒を
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ニンフォマニアック Vol.1(2013年製作の映画)

4.8

キモオタ童貞のじじいが色情狂の女に半生を回想させる形で物語が進んでいく。
紳士なじじいの優しさに「はじめて、友人を得た」と安堵の表情で語る女。しかし、寝静まったあと「大勢の男とヤったくせに…」と肉棒を
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散歩する惑星(2000年製作の映画)

3.8

監督いわく「映画で表現したのは普通の人々への賛歌」らしい。
確かに特別な登場人物が現れることもなく、背景の一部として歩いてる人や窓の向こう側に見える人々は我々そのものなのかもしれない。

唯一画面が動
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罪の手ざわり(2013年製作の映画)

4.5

見終わった後すぐに最初から見返した作品。
4つの物語がシームレスに繋がっており、全ての物語における共通項が「罪」である。

中国では放映されていないということも面白い事実で、中国共産党一党独裁制による
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