やまぴーさんの映画レビュー・感想・評価

やまぴー

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千年女優(2001年製作の映画)

4.1

素性のわからない人を追いかけ続ける映画

映画と撮影現場と思い出がシームレスに美しさを紡ぎ出す演出はさすが今敏

最後には鍵を握って"あの人"の元へと微笑ましく旅立つ姿も美しい

「あの人を追いかけて
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東京ゴッドファーザーズ(2003年製作の映画)

4.4

無駄なく良いテンポで駆け抜けていく気持ち良い映画

最後に幸福へのチケットを映して終わっていくのも素敵な余韻を残してくれる

この世に生きる全ての人が誰かの子どもであり、そして素晴らしき父(ゴッドファ
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あの夏のルカ(2021年製作の映画)

4.4

自由を求めて原付で世界を回ることに夢を抱いているルカとアルベルト

しかしルカは自由を求めるよりも知の探求に心躍らせていきルカにとっての自由とは原付で世界を回ることではなく知識で世界を知ることに変わっ
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ファーザー(2020年製作の映画)

4.6

え?これサスペンスだったの?

って勘違いする序盤

いや、サスペンスじゃなくてサスペンスの手法を取り入れたアルツハイマー体感型映画

とわかってくる中盤

それらを踏まえた上での認知症と老人の孤独
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ゴッドファーザーPART III(1990年製作の映画)

3.9

年老いたマイケルの懺悔と後悔が溢れんばかりの映画

前作で殺した兄フレドのことや妻とのこと、ファミリー跡継ぎ問題や最愛の娘のこと

様々な感情を通してボスの晩年を映し出していくのは良かった

娘が殺さ
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ゴッドファーザーPART II(1974年製作の映画)

3.8

長かった…

これさ、ヴィトー編を0話として別の作品にしてもよかったんじゃないかな?笑

もちろんヴィトーとマイケルの対比が物語の深さを演出してくれているのはわかるけど見ている側は途中でダレる

なん
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ゴッドファーザー(1972年製作の映画)

4.0

ヨーロッパ版アウトレイジ

いや、アウトレイジが日本版ゴッドファーザー

対比構造が見事でよくできた作品

マイケルがレストランでソロッツォと警部を撃ち殺すシーンは圧巻

そりゃこんな名シーン撮られた
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グリーンブック(2018年製作の映画)

4.2

旅が終わり家に着いた時には見てるこっちまで寂しくなった

黒人が差別される映画は多いが、黒人の元で働く白人が差別される映画は少ない

そういう意味では"いつも"の差別映画ではないところが魅力的

妻へ
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ノマドランド(2020年製作の映画)

4.1

スワンキーの記憶にある素晴らしい景色の数々を語るシーンが大好き

僕は心打たれる絶景をいくつ見てきただろうか?

そこに人生の豊かさとは何かを見出せただろうか?

お金、家族、健康、こんなものは全て他
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インヒアレント・ヴァイス(2014年製作の映画)

3.9

これって何の話だっけ?が気持ちいい映画

大事そうな場面はあっさり終わるし大事じゃなさそうな場面は長回しだしストーリーも全部は理解できない

でもおもしろい!笑

マグノリアみたいでマグノリアとは全然
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トランスポーター3 アンリミテッド(2008年製作の映画)

3.1

3作品の中では一番好き

純粋に車から離れられないっていう設定が単純でわかりやすいし常に荷物という名の女性を乗せて任務をしている状態っていうのが良い

ただ、あれだけ強くて察知能力が高い主人公が背後か
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トランスポーター2(2005年製作の映画)

2.8

前作のBMWからアウディA8になってさらにランボルギーニ・ムルシエラゴまで登場するからそこだけが見どころの映画

逆に言うとそれ以外は特に見どころのない映画

ウイルスばら撒く設定は曖昧に感じたし、ア
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トランスポーター(2002年製作の映画)

3.0

ヨーロピアン・ジャッキー・チェン

007のようにシリアスな展開を楽しみに見ていたら、とんでもなくバカなことを真面目に取り組んでる映画だった

オイルまみれの戦闘シーンが一番好き

ヒロインも僕好みの
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マイ・マザー(2009年製作の映画)

3.8

男にとって母親とは最高と最低を内在させてる生き物だとよくわかる映画

「愛せないけど愛さないこともできない」って言い得て妙だと思う

ちょっとヒステリック気味な母親に振り回されているけど、実はその母親
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トム・アット・ザ・ファーム(2013年製作の映画)

4.0

違和感が心地よくなっていく映画

ん?あれ?なにかがおかしい…あ、いや、全部おかしい…
ってなってしまう境界線がシームレスで気持ちいい

それぞれがそれぞれを侵食していって、このままじゃダメなのをわか
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胸騒ぎの恋人(2010年製作の映画)

3.5

両性を虜にしちゃうこういう人たまにいるよね!笑

男と女をわけてどちらの苦しみも嫉妬もよくわかる演出だった

でもそれが時々やり過ぎに思えた

恋愛映画なんだから視聴者自身が感じ取っていく余白を残して
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愛のむきだし(2008年製作の映画)

4.7

ほんとはもっと長いけどカットしまくって4時間の作品になったというのが恐ろしい!笑

4時間なのにダレることなくすごい熱量で進んでいく

なにより満島ひかりが抜群にかわいい

本当に抜群!

画面越しの
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それでも夜は明ける(2013年製作の映画)

4.1

耐えられない

人が人を所有して家畜や物のように扱われる

しかも自由な生活を保証されている黒人を誘拐して不当に奴隷にする

どれだけ酷いことを黒人にしていても神様に救われようとする救いようのない白人
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ハドソン川の奇跡(2016年製作の映画)

3.7

ハドソン川への不時着を決断した機長が裁かれる話

最後には機長や機長の妻などもインタビュー形式で出演している

実際では5分ほどの話を映画にしていることが肝心で

小さいものを大きく表現できるのも映画
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サウンド・オブ・メタル ~聞こえるということ~(2019年製作の映画)

3.8

タイトルであるサウンド・オブ・メタルは「メタル(音楽)の音」と「金属の音」の2つの意味がかかっている。

人工内耳から聞こえてくる甲高い金属の音は健常者のそれとは全くの別物でルーベンが今まで通りの聞こ
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マネー・ショート 華麗なる大逆転(2016年製作の映画)

2.6

観客にとって理解が難しい部分をマーゴット・ロビーやセレーナ・ゴメスが視聴者に向けて解説してくれるおかげで理解しやすかった。

理解はしやすかったが作品としては蛇足だった気がする。

カメラ目線で視聴者
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ラブ&ポップ(1998年製作の映画)

4.2

エヴァンゲリオンが完結した喪失感に苛まれて庵野作品に手を伸ばして見たのがこれ

青春の混沌としていて煩雑で性への解放的な意識が織り混ざった感じをうまく表現している

実験的なアングルやカット割に思える
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シン・エヴァンゲリオン劇場版(2020年製作の映画)

5.0

これだけQまでで取っ散らかしておいて以前のエヴァの様に丸投げにして終わる

エヴァファン「これぞエヴァだ」

ってなってコアなファンから庵野秀明が神格化されることを庵野監督も狙いにいく作品になると思
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さくらももこワールド ちびまる子ちゃん わたしの好きな歌(1992年製作の映画)

4.8

いくつかツッコミたくなる場面があったがグッと堪えて吐きかけたツッコミを飲み込みながら鑑賞してたら号泣してた映画

随所に盛り込まれているミュージックビデオが全て秀逸であり終始さくらももこワールドに魅力
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