ヤマナカさんの映画レビュー・感想・評価 - 2ページ目

別れる決心(2022年製作の映画)

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お寺デートシーンが良かったな。ザクロはもう少し使える気がするが。

チェ 28歳の革命(2008年製作の映画)

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ゲバラの喘息の発作と、彼の人々への愛で胸がいっぱい!敵を見誤ってはいけないのだ。

226(1989年製作の映画)

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正直五社英雄じゃなくても全然いいような感じでつまらないんだけれども、決起の狂騒とか、部下に訓示を垂れる加藤雅也の目とか、山王ホテルで撤退を決めたときの将校らの構図はやっぱり五社英雄だなぁという気もする>>続きを読む

イヴの総て(1950年製作の映画)

4.5

ベティ・デイヴィスの一挙手一投足が魅力的だし、マーゴ、ビル、カレン、ロイドの4人の関係が楽しい。
残酷な物語のラストカットで多面鏡に映しだされ、無限に増殖する「未来のイヴ」の姿があまりにもグロテスクで
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みじかくも美しく燃え(1967年製作の映画)

4.5

ハインリヒ・フォン・クライストの最期を思わせるような結末へ向かって、草木を取り込んだ、豊かで、しなやかな画面が続く。愛する人の肌に触れるときのためらいと快楽、太い太い樫木に結わえ付けられたロープを渡っ>>続きを読む

老後の資金がありません!(2020年製作の映画)

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友近がめちゃくちゃ楽しそうに葬式プランナーをやっていたし、クリス松村のヨガ講師の役も、若村麻由美の義妹もかなり良い配役。草笛光子さんの「ラストダンスは私に」を聴くことができて本当に嬉しい。

映画とし
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名探偵コナン ハロウィンの花嫁(2022年製作の映画)

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渋谷の宮益坂、道玄坂とその傾斜を下ってスクランブル交差点にたどりつく地形の想像力からストーリーを組み立てているところが、なかなか粋だな。でもハロウィーンイベントに集まる群衆を爆殺しようとするあたり、毎>>続きを読む

主戦場(2018年製作の映画)

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歴史修正主義を批判する名目であったとしても、歴史修正主義的言説を取り上げることそれ自体にまつわる問題がいろいろとあるなぁということが分かる。

暗殺のオペラ(1970年製作の映画)

4.5

オランダ絵画の巨匠たちを彷彿とさせるような照明の配置によって、スイカや馬や主人公の顔が照らし出されるときの画面の充実したようすは本当にこの映画作家の特権的なふるまいだなとつくづく思う。

植物が画面に
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蒲田行進曲(1982年製作の映画)

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嫌味なくらいにこてこてに俗っぽい芝居が最後の「チャーララーラララ♪」で救済されるときの脱力感たるや!
風間杜夫演じる銀ちゃんの声がいいな。

ドレミファ娘の血は騒ぐ(1985年製作の映画)

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僕は全然好きじゃないけど、少女の股を開いて恥部を凝視する伊丹十三に照明がピカッ!!!で笑い転げた。

天使(1937年製作の映画)

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競馬場のシーンの雑踏、見ることと見られること、気づくことと気づかないこと。扉を開けること、入ると同時に出ていくこと。
ディートリヒのブロンドヘアにはリルケが彫刻に見出だした「面」のような光の粒子がきら
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とんかつDJアゲ太郎(2020年製作の映画)

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ナイト・カルチャーって大衆動員の方法としてかなり興味深いよね。基本的に伊勢谷がかっこいい。

GONIN(1995年製作の映画)

4.5

バブル崩壊後の暴力の奔出を描いた作品として、しかもそれが文字通りの死を通じた家族の解体としても描かれていたり、男たちの血讐による(敵対することを含めた)互酬関係の暴力的解体として表象されるとき、非常に>>続きを読む

火宅の人(1986年製作の映画)

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原田美枝子のぺけぺけのワンピースに象徴されるような画面の安っぽさにたいへん不安ながらも見続けているうち、物語の内容的愚かさと、画面の色彩や構成の軽薄さが妙に合うような感じがして、ついつい見入ってしまう>>続きを読む

乱れる(1964年製作の映画)

4.5

ずらっと並んだ酒屋の商品、瓶やら缶やらのもつ圧倒的な細やかなうつくしさが作品全体のリアリズム的強度とでも言うべきものをつくっていて、その中で例えばふだん舌足らずで義弟役がよく合う加山雄三がびしょ濡れの>>続きを読む

華麗なるギャツビー(2013年製作の映画)

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くだらないだろうなぁと思って観始めたが、ジェイとニックのBLだったら3倍は面白かっただろうなと考えていた、、、

武蔵野夫人(1951年製作の映画)

4.5

轟夕起子があまりにゴージャスで、ブルジョワ婦人を見事に演じているのに比して、相変わらずつつましく、ぼしょぼしょっとふやけたような声で話す田中絹代に青年が恋慕するに足る魅力がほとんど感じられないように思>>続きを読む

洲崎パラダイス 赤信号(1956年製作の映画)

4.5

若尾文子がやってもいいような役だけども、この映画は新珠三千代以外には考えられない。
橋の向こうの歓楽街とは違ってぎりぎりのところで皆堅気に生きようとしているのだが、果たしてそんなことはできるのか、でき
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パラサイト 半地下の家族(2019年製作の映画)

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冒頭いきなりパク・ソジュンが出てきて秒で留学行ってしまったのが面白いし、あの娘はパク・ソジュンじゃなくてもいいんだ~とか思ってたらどんどん物語が進んで、サスペンス映画になってしまった。
最後にぶっ倒れ
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(1951年製作の映画)

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ルノワールぽくない気がして不思議な映画だった。

秋刀魚の味(1962年製作の映画)

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岸田今日子さんがとてもチャーミングでいいなぁ。
加東大介との海兵マーチのところがやはりおもしろいのと、「若松」のおかみさんをかつぐところが好きだな。ふつうに騙されてしまった。

駅馬車(1939年製作の映画)

5.0

「良いインディアンは死んだインディアンだけだ」を地で行く物語。馬という生き物のはち切れそうな肉体のしなやかさ。圧倒的。

ハウルの動く城(2004年製作の映画)

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近代の変身譚の型を踏襲していわば、「出オチ」としての変身が主題となる。しかし、例えば花田清輝の批判するカフカのように変身譚がブルジョワ的な倫理にからめとられ、物語が力不足になってしまうことはない。むし>>続きを読む

桜桃の味(1997年製作の映画)

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目線の高さに開けられた車の窓ガラスから車内に目を向ける街の人々をカメラが撮してゆく冒頭の充実ぶり!

ギルダ(1946年製作の映画)

4.5

"so you can put the blame on Mame, boy."とのこと。ファム・ファタルとは責任を取らなくてもよいということ、あるいは過保護。

リタ・ヘイワース!

ベルファスト(2021年製作の映画)

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葬式の後パーティーするのめちゃイカすなぁと思ったけど、あれは引っ越し前のお別れパーティーなのか?
「アイルランドはコレステなんとかが一番らしいが、何でも一番がいいだろ?」

ヒズ・ガール・フライデー(1940年製作の映画)

5.0

冒頭の社内を闊歩するときのカメラの動きからして良かったし、人々が机に座って話し、カードで遊び、タバコをふかすのがこんなにも魅力的に見えるのかと本当に驚くしかない。
大勢が同時に話す電話の目まぐるしさ、
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僕の巡査(2022年製作の映画)

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悪くはないが、トムとパトリックの出逢いのシーンがなんだか物足りないし、長い間会っていなかった二人なのに、妻が要介護状態のパトリックを引き受け、最終的にはパトリックを密告したことへの罪悪感から彼らのもと>>続きを読む