kuziraさんの映画レビュー・感想・評価 - 7ページ目

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オカンの嫁入り(2010年製作の映画)

3.5

白無垢のシーン。心の奥底から湧き上がる生命のエネルギーが感じられる、、
素晴らしすぎて視線の一つ、言葉の抑揚、透明な涙から目は話せないし、耳は澄ませて聞かないととんでもなく勿体無いです。

命の限りを
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小野寺の弟・小野寺の姉(2014年製作の映画)

4.2

観終わってからずっと家族の事とか、兄弟の事とか、この小野寺姉弟の事が、脳裏で思い巡ってて凄くその感覚が良くてふらりふらりと散歩したくなって歩いてます。

こういう映画をずぅっと心に持っておきたい。そう
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パッチギ!(2004年製作の映画)

3.0

とにかくビックリしたのは、
音楽が入ってくるタイミングが本当にいいなぁ。直接語りかけてくるような、欲しい所に丁度入れてくれてるというか。

あと、個々の役者の技量がすごい。当時の若手俳優さん達のルック
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逆光の頃(2017年製作の映画)

3.7

静寂の中の僕の運命を金の糸で繋ぎ合わせるように、あのひと時で得られる物は大変価値があるのです。

おっきな大の字を描いて眠り、ゆっくりとしたたかで健やかに成長していくのです。
素朴だけど確かに存在する
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ストーンウォール(2015年製作の映画)

4.2

誇らしく感じていました。
観終わってなんで皆こういう映画観ないんだろうって。
この映画の為に約2時間くらいお時間頂けません?あなたのその人生の中のたった約2時間だけで良いです。観て欲しい。


人間が
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ビューティー・インサイド(2015年製作の映画)

4.3

毎日、姿が変わる彼との恋
それによって
毎日、心が変わってしまう私の恋

あなたが愛してくれる私はあなたのように姿が変わらないはずなのに、どんどん私は心が変わってしまって別人になっていってるみたいで
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空(カラ)の味(2016年製作の映画)

3.9

頑張ろうって思う時あれば、もう無理だって思う時もある。そんな行ったり来たりのような。むしろ行き場なんてないけれど、戻ってばかりのような。

カラカラの空っぽの味に蝕まれそうな精神と肉体と。胃の中にある
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野火(2014年製作の映画)

2.9

何処までも生き地獄。
四方八方、生きていくには過酷すぎる

苦しさには限りが無くて、もうその世界には未来などない様な気がして。

戦争は人格を破壊していく。
自分の中から人格を失った瞬間に生きてても死
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ウルフ・オブ・ウォールストリート(2013年製作の映画)

3.8

見つめる欲望と、導き出す可能性
このペンを売り込んでみてのおまじない

ジョーダンは上に立つ人だなって素直に思った。それくらい魅力があるように仕向けるのが上手くてあの人みたいになれない自分も含めて惚れ
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ヒメアノ〜ル(2016年製作の映画)

4.0

ストーリーが純粋にしんどい、4評価するのも凄く勇気がいるくらいに辛い。
でもこのしんどさを映画にしてしまったんだな。純粋に凄いと思った。

生々しくってモラルが本当低下してしまうくらいの残虐映画なんだ
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武曲 MUKOKU(2017年製作の映画)

3.9

気迫。
剣道とか柔道とか日本の競技ってそれに関わってこなかった人種からすると本当良くやるよなーっていうか、
むさ苦しさに抵抗感がある世代にとっては引いちゃうレベル(尊敬の意味も含めて)圧倒される事がし
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20センチュリー・ウーマン(2016年製作の映画)

4.0

失敗を失敗として認めない
幸せを幸せとして認めない
でも失敗を認めた瞬間に息子の本音が聴こえてきて、その本音から生きてきた幸せが産まれる事がある

自分の人生を振り返って心から愛する人を見つける難しさ
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あん(2015年製作の映画)

3.8

日差しがあったかい。優しい香り。
あん と 桜 のいい香り。
真心が詰まった優しい映画

徳江さんの眼差しの暖かさと世間の眼差しの冷たさ
いつもは関係ないふりするくせに、結局悪い事だけ取って関係あるふ
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好きだ、(2005年製作の映画)

4.7

こんな最高な間がありますでしょうか

その表情が視線が瞬きが喉仏の動きが何故だが泣けてくるくらい、あのひと時を映し出してくれる、ほんとにほんとに凄い

何も喋らなくても、伝わるんだなぁ
でも言葉にしな
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湯を沸かすほどの熱い愛(2016年製作の映画)

4.9

身震いしてしまうほど熱かった
革命的な愛を感じました

暗くさせない底なしの監督のいじらしさに嫉妬してしまうくらい人間的魅力が沸いててクラクラのぼせてしまう

自分が想像する展開を何度も何度もユーモア
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好きにならずにいられない(2015年製作の映画)

3.5

見返りを求めない強さと、他人を許す事が出来る強さと、認めて受け入れる強さ

確かにフーシのような人間だけが存在する世界だったら間違いなく平和だなぁ

飾らない風貌と飾らない心使いと
40代。恋を経てや
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グッバイ、サマー(2015年製作の映画)

3.4

エンディングが特に好きだなぁ。
一夏の盛り上がりと終焉。
子供の頃仲良かったあの子を辿るように思い出が蘇ってきた。今は何してるんだろうかって、

小さな頃は特に環境が変わると人間関係も伴って代わってい
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アズミ・ハルコは行方不明(2016年製作の映画)

4.2

これ見終わった時、
どうしよう、何にもわからないって思った男子達とっくに女子高生ギャングの餌食になってるよ〜

この映画を観ることでとりあえず一旦標的にされる訳でありましてそのターゲットから除外される
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ミツコ感覚(2011年製作の映画)

3.2

人間の会話って次から次へと連想ゲームのように話が展開して結局なんの話しだったかっていうのがよく分からなくなるっていうのって凄くある
怪しそうな人にその展開は通用しないかなとは思うけれどその様が引き起こ
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春、バーニーズで(2006年製作の映画)

4.2

市川さんの監督作品は自分が何かに飲み込まれていくような本当に不思議な感覚に苛まれる。

レンタルをして1度観て、あまりにも油断して観てたので中々言葉にできず。

悔しすぎて2度目を2日後に観た。
2度
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琥珀色のキラキラ(2008年製作の映画)

3.6

もしかしたら父と再婚するかもしれない女の人が家に遊びに来た時は亡くなったお母さんの仏間を閉める行動は凄く繊細。
でもきっとそれが癖ついてて本人自身は意識してないのだろうなぁ。

ちゃんと母が死んだんだ
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チチを撮りに(2012年製作の映画)

3.9

この人が自分の母親で良かったって思う事って不意にやってきたりするんだけど、その瞬間を掴み取って描いてくれた。
家族の形は様々だし、境遇が類似することはあるけどそれぞれの愛し方と愛され方があって。

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マンチェスター・バイ・ザ・シー(2016年製作の映画)

4.4

そんな事、誰も乗り越えられないんですよ。
弱いし、脆いし、すぐに壊れちゃうんですよ。

何もかも自分が悪くて、誰にも吐露する権利なんかなくて、まともに生きれなくて、何にもなくって、からっぽでからっぽで
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ラブ&ポップ(1998年製作の映画)

4.1

人間ってナマモノだなぁって。
未熟が故に自分を大切にできない、価値を知りたがるけど価値を見出せない。
プライドや皮肉だけがどんどん備わっていっちゃって腐ってくるというか、なんというか。
若さの代償は割
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TAKESHIS’(2005年製作の映画)

3.0

なんだか気持ち悪い、夢を見ているようなそんな映画
断片的に覚えてて、どこかのいつかの夢と合体していくようなそんなデジャブを連想させる。

自分と他人の境界線が曖昧になってきて初めて2人の武が合体してい
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犬猫(2004年製作の映画)

3.1

handmade movie なるほど。無添加。
保存料、着色料一切入ってなかった

井口監督の作品は女の人×タバコが印象的かもしれない。
優しい空気や質感の中に少し毒を吸わせてあげるような、なんかそ
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映画 夜空はいつでも最高密度の青色だ(2016年製作の映画)

3.6

東京だって別に都市にされたくてされた訳じゃないだろうし、東京に勿論非はないのにね。ぽつりと街をみちゃうね

詩的な言葉や感情を映画にするとこんなに人間の感情って知らない方が教えてくれない方が素敵な事っ
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さよなら、人類(2014年製作の映画)

3.5

死において誰しもが滑稽に死んでいく

こんなちっぽけな死に方をして自分の人生に意味があったのかなって。その感覚、、
まだ僕、死んでないんだけど納得した。

勿論、感覚では死ぬ為に生まれた訳じゃないし死
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トウキョウソナタ(2008年製作の映画)

4.6

わだかまり、ぎこちなさ、やりきれなさ
人生ってやり直せるの、再スタートってあるのってずっと身体に出来たしこりを弄るように問いかける

家族間の冷ややかな不旋律が何故かクスッとしてしまうくらい残酷で同時
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トニー滝谷(2004年製作の映画)

4.0

1ページ1ページめくるような物静かで心地良い時間の映画だった

今まで観たことのない映画。
引き寄せる事も惹きつけようともしない時間の経過を左から右へのドリーによるカメラワークで独特の世界観を作り上げ
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Seventh Anniversary セブンス アニバーサリー(2003年製作の映画)

3.8

失恋の純度の高さが自分の存在を明確にする
痛みを伴う尿道結石をクリスタルに似た真っ直ぐな恋心としての比喩は独創的で面白い

自主製作のようなストーリー内容と展開ではあるけれど、グラグラと惹きつけられる
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blue(2001年製作の映画)

4.4

澄みきった10代の青さに焦がれる
デッサンが不充分だけれど色彩が上手く描かれている絵は私そのもので、思春期そのもの。そのキメの細かさにフラフラと酔っぱらう


構図や絵作りがいちいち映画的で魅了されて
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APOLO(2015年製作の映画)

3.2

二転三転と先が全く予想できない映画
張り巡らされていく予想を180度くらい斜め上に行って着陸したのだけれど何故か心地よかった、何故だろう、

空×宇宙飛行士=◎は当然かもしれないけど
海×宇宙飛行士の
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遠くの空に消えた(2007年製作の映画)

2.8

世界観の作り込みには惚れ惚れするし力が篭ってるのが伝わるのだけれど込めすぎてしまって少し疲れてしまった…

今までみた行貞監督作品とはまたテイストやアプローチがなんか違った印象でファンタジックっで少年
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帝一の國(2017年製作の映画)

4.4

男の子に生まれて良かったって何度も唱えた

僕自身あまり雄々しい人種じゃない中で、人生の中の煌めく男は素敵だなと感じさせてもらえる瞬間や感覚、なんならそれを体感できる気持ち良さがあった

イケメン達を
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淵に立つ(2016年製作の映画)

3.9

オルガンの響く音があんなに不安を掻き立てて、メトロノームの規則性がこの家族のアンバランスを誇張させる、

ずっと嫌な空気感を漂わせる赤。
罪の意識のない白が交差する色彩感覚

観た瞬間からこの家族は幸
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