kuziraさんの映画レビュー・感想・評価 - 8ページ目

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純情(2016年製作の映画)

3.5

淡い儚い澄みきった心は辛い。
刹那的でいつか消えてしまいそうだから

真っ直ぐな気持ちが傷つくのは観ていて辛い。
なんでもっと上手く生きれないんだろうって思ってしまうから

人間の弱さも脆く崩れた未来
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サマータイムマシン・ブルース(2005年製作の映画)

4.0

青春に色をつけるなら色はこうであってほしい。夏にも色を付けるならこの色であって欲しい。
忘れたくない思い出もちょっと霞んだ日差しの色で陽炎が艶めかしくゆらゆらしてて。

人生はもしかしたら決められてる
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ごめん(2002年製作の映画)

4.5

出逢ってしまった。出逢えてしまった。
最高やぁ、、最高の映画に巡り合えた


早めの精通を経験する男の子の成長物語なんだけど、それだけでも既に掴まれてる

不思議なんですよ。人間って。身体って。
大人
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ねこにみかん(2013年製作の映画)

3.4

人間が描かれているからどんな歪な形式の家族であっても温もりが見える

人間、迎い入れる事がもしかしたら1番難しい事なのかもしれない。納得はしなくても良いけど理解し合う事が大切で、

正直何もかもがバラ
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みちていく(2014年製作の映画)

3.8

未だ〜にならず。
心の傷は見えないし、傷を見て痛さをわかってもらいたい訳ではないけど、自分で傷をつけるのも、誰かにつけてもらうのも満ち足りない何かを誤魔化すおまじない。

消えてしまう噛まれた痕のよう
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横たわる彼女(2014年製作の映画)

2.6

しがらみと屍と死んだ人と生きた人

横たわっていたのは思い出か懺悔か
後悔に身を削られる程に生きようとする烏滸がましさ

2つ目の窓(2014年製作の映画)

3.5

自然と緑と海と水と呼吸と対話するような
美しすぎる壮大で生々しくもある、どこかこの東京ではファンタジーに見える不思議な作品

これを経験できた人とできてない人とでは多分何もかもの豊かさが異なってくると
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スウィート17モンスター(2016年製作の映画)

4.6

拗らせた人はやっぱり魅力的なんですよ
応援したくなるし、説教したくなるし、一緒に泣きたくなる、そして見届けたくなる

どこかに閉まってる拗らせた部分って愛される訳ないって思うし、イタイ所なんか弱点にし
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トーキョービッチ,アイラブユー(2013年製作の映画)

2.9

やるせなさのSEX、それをしないと生きれないのか何の感情もなくて動物的な何か、SEXってなんなのだろう

生きてても死んでるのと一緒
死んでてもきっと死んでる感覚が無いまま東京に縛られるんだろう

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リトル・ミス・サンシャイン(2006年製作の映画)

3.0

ギリギリのバランスが絶妙なバランスに変わる瞬間、その時間を共有した
オンボロ車みたいにボロボロの家族がひたすらにがむしゃらに目的地を目指す

家族の為とは言うけれど何が為になるのかって人それぞれがバラ
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エミアビのはじまりとはじまり(2016年製作の映画)

2.0

イマイチ狙いすぎていて自然な笑みは浴びれなかったし浮かべなかったけど、
海のカメラワークとか時たまドキッとする事があって随所、見放せなかった。
あと、ロケ弁当張り倒すところとか。グッ

悲しみを取っ払
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永い言い訳(2016年製作の映画)

4.7

言い訳をずっと考えてた。
悲しさを、ずっと妻に当てることができなかった。不甲斐なさが自分を霞ませる、

よどんだ口実と妻の視線が自分を責め立てているようで、ずっと取り残されて、ずっと汚れた屍を意識させ
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天才スピヴェット(2013年製作の映画)

3.8

ずっと自分の居場所を探ってた
弟のレイトンが亡くなって、自分が家族の一員だって事を忘れてしまう

誰も弟の事を話さないのは、皆んな何処かで僕のせいだって、僕だったら良かったのかなって思ったりするの
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はらはらなのか。(2017年製作の映画)

3.4

ファンタジーがファンタジーであり続けるのには隙間なくファンタジーで塗り上げることだと思う

ファンタジーと人生どん底をとことん極端に描かれてるともっとリアリティと物語に右往左往させられて世界に迷い込め
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無伴奏(2016年製作の映画)

3.7

ふつふつと不穏な何かが隠れてて
湧き出すように面白くなっていく

どこか紛い物染みた詩的な言葉の会話がより危うさを強調し漂わせる人間模様

ずっと何かの違和感を感じながら日常へと溶け込んでいき、自分の
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たみおのしあわせ(2007年製作の映画)

3.0

「幸せ」という一般的概念を求めて観た人を困惑させるブラックコメディ

第1に幸せの定義は人それぞれだと思うしたみお君の幸せの定義が描かれてない分、映画で描かれる幸せを探す事になる

しかも幸せって誰の
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さよなら渓谷(2013年製作の映画)

3.0

人間は弱いからどうしても許せない
人間は醜いからどうしても囚われて
人間は脆いから繋ぐ手がほしい

あの日からどんどん光が失って
何をどうする事もできずに自分を責める事しか思い浮かばなくて
やっと人を
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MATSUMOTO TRIBE(2016年製作の映画)

4.0

なんでこんなに嘘だらけの世界で塗りたくられているのに、「本当」を感じなければならないんだろう

映画だからフィクションで良いよ、って思うのに心に触れてしまう感覚を覚えるとそこが気になって仕方ない
触れ
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南極料理人(2009年製作の映画)

3.9

画面に華がない代わりにとても美味しそうな料理(華)が列なる

夜中に観ちゃって、こりゃまずいってなって、我慢できなくて、冷蔵庫漁って、何もなくって、唯一の食材のコーンスープを腹の足しにしたけれど敗北感
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ムーンライト(2016年製作の映画)

3.8

解らなくても、認めるべきだと思う

僕が今まで観てきたなかの同性愛が描かれる作品で1番しっくりきた

「好きになった人がたまたま同性だっただけ」
心が通った瞬間に肌に触れたくなるのは男女共通してあるん
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チョコレートドーナツ(2012年製作の映画)

3.9

マルコの死を持って、この映画の完成を持って差別を感じて欲しい、幸せの決定権について考えて欲しいとかではなくて
自身の人間性が問われている気がした

テレビを見たって音楽の歌詞を聴いたって勿論映画を観て
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そうして私たちはプールに金魚を、(2016年製作の映画)

4.7

退屈を拒否して、退屈を受け入れた
退屈に殺されかけて、退屈を愛した

15歳の退屈をこんなにも愛しく描いて
こんなにも綺麗で絶望的に肯定した作品を僕は見たことがないです

15歳のなんのカテゴリーにも
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マザーウォーター(2010年製作の映画)

4.8

癒されて、抱っこして、頭を撫でて、寄り添って、子守唄

自分が理解したいものが。自分が食べたいものが。自分が育てたいものが。自分が学びたいものが。自分の住みたい場所が。行きたい所が。
景色になって1つ
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マイ・インターン(2015年製作の映画)

4.0

懐の広さを感じる。この映画は優しい。

大きな心に包まれて、大きな背中を抱きしめて、大きな人生で受け止めてくれる

樹木の年輪が歳を重ねる事に何重にも何重にも印されていくように、
人間の心にも何重にも
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フィッシュストーリー(2009年製作の映画)

3.1

なるほど。そうそう。そうだよね。
繋がって、綻んで、ストーリーだなぁ

人それぞれに物語があって
人それぞれに生まれながらの役割とかもあったりするかもしれないし偶然なのか必然なのかが誰かと繋がっていっ
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SING/シング(2016年製作の映画)

4.0

満席の映画館で1人で座って観てたのに
映画が終わって辺りを見回すと、この映画館にいる人皆んなでUSJに行ったんじゃないかってくらい清々しくて、今なら誰とでもハグできるって思った。
座席の隣の人が歌のリ
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海のふた(2015年製作の映画)

3.0

想い出が綺麗に塗りたくられている主人公

ずっと島と一緒につぎはぎを歩んだ幼馴染

大きなテーマが隠れているように感じた

どこか映画にされがちなのは帰ってきた方
なんだけれど、ずっとこの場所で生きて
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悼む人(2015年製作の映画)

1.8

死を僕が間近で感じた事がないだけだったらいいのだけど
死という概念をどこか切り離した世界で息をしているだけだったらいいのだけど
単なる僕の経験値不足だけだったら良いのだけど


主人公が故人を悼む愛が
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オーバー・フェンス(2016年製作の映画)

4.1

自分はいつの間にオーバーフェンスを
しない人間になったのだろう

感情も可能性もこの先の未来とか夢も
どこかしらヒットを願ってばかりいて
それ以前にホームに立ててないのだと思う

フェンスを越えた自分
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ぐるりのこと。(2008年製作の映画)

4.2

くるりと一周して、ぐるりと遠回りした
近道なんて無くって行き先も分からなくて

ちゃんとしたかった
自分に期待する訳じゃないけれど、
そうしてきたから、ずっとそうだったから

ジェンガが倒れるように気
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岸辺の旅(2015年製作の映画)

3.2

会いたくて堪らない人だけど会えない人が
この世界にまた現れるのならば
何がどうあっても受け入れる物なのだろう

幽霊でも魂でも神様でも夢でも

でもそれは余りにも残忍で愚かだって
言われてるような恐さ
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きみはいい子(2014年製作の映画)

3.7

人に心から抱きしめられた事って不思議と
記憶の片隅でずっと残ってて思い出せる

人間ってなんでこんなに人を愛したり
はたまた、全然愛せなかったりするんだろ

みんながみんな愛においては平等でなくて
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ゆれる(2006年製作の映画)

4.0

何回も何回も目を見開いた
ゆれて、ただよって、ゆすられて

隣に確かにいたのは兄だった筈なのに、
兄っていう関係性がわからない。
弟っていう立場が掴めない。

すべてを見透かされてる気がするし
自分よ
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リンダ リンダ リンダ(2005年製作の映画)

3.9

人からの隔てや障害がない映画。珍しい。
観ててずっと気持ちいい。清々しい。

女の子が描かれる映画だからネチっこい嫌な奴が出てくるだろうなって思ったら、そこまでじゃなくて平和な世界。万歳。

だから凄
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ラ・ラ・ランド(2016年製作の映画)

4.8

1800円で観れてしまっていいのかと。
こんな気持ちにさせられてララランド

ここじゃない何処かに行った気がした
自分じゃない人生を歩んだ気がした
自分のココロが踊った感覚を感じた
確かにあの瞬間あの
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歩いても 歩いても(2007年製作の映画)

4.9

会話ってこんなに素敵なことなんだなぁ。

どんどん年期の入ってくるお風呂場も
初めて入ったおじいちゃんの部屋も
昔ながらの体重計も独特なセンスの置物も

何も産み出さない会話ほどいつしか誰かに
何処か
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