yoko45さんの映画レビュー・感想・評価 - 14ページ目

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希望のかなた(2017年製作の映画)

3.9

 独特な調子、雰囲気があります。
 重いのに軽く、深刻なのに淡々と、そして人々はほとんど無表情。
 もちろんレストランから寿司屋への衣替えは笑えます。
 「ル・アーヴルの靴みがき」では登場人物たちが人
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ホリデイ(2006年製作の映画)

4.0

 C・ディアスとK・ウィンスレット、二人とも楽しいし自宅の交換が面白いですね。
 明るく軽快、喧嘩して男と別れる場面は気持ちがスカッとします。「アデル、ブルーは熱い色」を観た後なのでなおさら爽快に感じ
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アデル、ブルーは熱い色(2013年製作の映画)

4.1

 主演の二人があまりに自然体です。
 出会いも良いのですが、しだいにすれ違い不安を覚えていく描き方が・・あーあるなと。
 エマがアデルを追い出す喧嘩の場面、その後再会する場面は平常心で観ることができま
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奇跡の2000マイル(2013年製作の映画)

4.0

 ラクダと愛犬を連れオーストラリアの広大な砂漠を女性一人で・・実話(1977年)だそうです。実際に旅した本人は苦しかったでしょうが、荒涼とした大自然、でも美しいと感じる景色の中を旅する光景は絵になりま>>続きを読む

マダム・イン・ニューヨーク(2012年製作の映画)

4.3

「何事も初めては1度だけ。その1度は特別な体験。だから楽しんで」
 シャシがやっとのことで英会話学校にたどり着いてから冒頭の言葉どおりに。しだいに自信を持ちはじめる姿と同じ教室の先生・生徒たちがとても
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マリリン 7日間の恋(2011年製作の映画)

3.7

 世界的に有名な大女優を演じる重圧もあったと思いますが、マリリンモンローの美しい、あやしい、さみしい雰囲気をM・ウィリアムズが違和感なく自然に演じていました。二人とも吃音者であったというのが本当ならM>>続きを読む

ウインド・リバー(2017年製作の映画)

4.2

 主人公を演じるJ・レナーの苦しみと悲しみを内に秘めた表情、冷たい雪原が印象に残ります。普段は心の中の動きを表に出さず、自分の感情を抑制する強さを持ちながら、ふと弱さをみせる、そんな役がJ・レナーにと>>続きを読む

トップガン(1986年製作の映画)

4.2

 やはり眩しい映画です。
 トムクルーズはじめ皆若いし、髪型やサングラスが懐かしいし、音楽もいいですね。
 ビーチバレーの場面やメグライアンの出演などを憶えていなくて忘れていた自分に驚きました。
 「
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ミッション:インポッシブル/フォールアウト(2018年製作の映画)

4.2

 なんでも自分で行う情熱が凄いですね。
 ひたすら一直線に走る姿、まだ加速するの?
 飛んで壁に打ちつけ骨折した足を引きずって・・。
 ルーサーがイーサンのことをイルサに語る落ち着いた場面もあり良かっ
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ハン・ソロ/スター・ウォーズ・ストーリー(2018年製作の映画)

3.7

壮大な印象は残りませんが楽しめました。
チューバッカやカルリジアン、ファルコン号との出会いも面白かったし、W・ハレルソンも良かったし。
そんなに悪くないと思うのですが・・悪役が物足りないのでしょうか。

志乃ちゃんは自分の名前が言えない(2017年製作の映画)

4.1

 主演の二人(南沙良、蒔田彩珠)が素晴らしいです。
 志乃(南)が抱える重圧と緊張感がひしひしと伝わり、それを受け入れた加代(蒔田)の「魔法はいらない」の詞で志乃とともに観ている自身も何か解放されたよ
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ビリギャル(2015年製作の映画)

4.2

 フィルマークスの「あらすじ」にあるとおり塾講師の坪田(伊藤)とさやか(有村)のやりとりは笑えます。
 周りに支えられたとはいえ、寝る間を惜しんでこれほど勉強に打ち込めるなんて・・この頑張る力は感心す
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ジュラシック・ワールド 炎の王国(2018年製作の映画)

3.6

 Cプラットが良い味だしてます。
 大人も子どもも楽しめる映画ですね。
 自然と人間との関わり、関与して良いところと触れてはいけないものがあることを感じます。
 新鮮な感覚や興奮はそれほど大きくありま
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オンリー・ザ・ブレイブ(2017年製作の映画)

4.1

モデルとなった山火事の事件を知りませんでした。
火の勢いとその通り道を予測しきれない怖ろしさを感じます。
誰かが負わねばならない役目を引き受ける誇り。
命を落とす危険といつも隣り合わせ。
隊員たちとそ
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ボーイズ・ドント・クライ(1999年製作の映画)

4.2

 性同一性障害をもつ実在した方の話で内容もつらいので感想は書きにくいです。ほんとうの性別が周りに知れてしまった後の展開が・・衝撃が大きすぎます。
 H・スワンクの容姿と演技が見事であり痛々しくもあり。
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ビューティフル・デイ(2017年製作の映画)

4.2

 何とも言えない重苦しさがありますが見入ってしまいます。
 音楽も緊張感と不安定な感じを引き立てていて新鮮でした。
 心に傷を抱える主人公を演じたホアキン・フェニックスの歩き方、体つき、うつろな目、絶
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白い家の少女(1976年製作の映画)

3.7

 40年以上前のサスペンス映画。当たり前ですが、「メメント」を観た後のためかよけいに古典的な印象。話の内容よりも出演者に目を奪われてしまいました(J・フォスターやM・シーンが若いので)。
 ハレット夫
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メメント(2000年製作の映画)

4.3

観ている自身の記憶も試されました。
最初の逆再生の場面から引込まれます。
時を遡っていくうちに、これは復讐劇ではない?
さらに遡ると、まさか彼は利用されている?
もっと遡ると、果して彼に救いは・・?
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パーフェクト・センス(2011年製作の映画)

3.8

 人々の五感が一つずつ失われていくのですが、世界が大きく混乱して無情を感じるような内容ではなく、不思議な感じがしました。なんて表現すれば良いのでしょうか・・地に足のついたパニック映画? 
 男女二人(
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ワンダー 君は太陽(2017年製作の映画)

4.3

 良い言葉が溢れていて感動しました。
 主人公オギー以外にも姉や姉の友人、クラスメイトに焦点をあて、みな様々な思いを持ち、悩み、考える姿がうまく描かれています。
 色々な経験を通して「正しいこと、優し
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自虐の詩(2007年製作の映画)

3.5

 知りませんでしたが漫画原作で「泣ける4コマ」だそうです。
 何かと乱暴なイサオ(阿部寛)と控えめな幸江(中谷美紀)、ちゃぶ台ひっくり返しのスローモーションが可笑しいです(ご飯がもったいないでの笑って
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キャロル(2015年製作の映画)

4.4

 音楽が良いです。向き合わなければいけない現実と本当の気持ちとの間の揺れ動きにとても合っていると思います。
 主演の二人がまた魅力あります。
 ブランシェットの視線は投げられたら取り憑かれてしまいそう
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縞模様のパジャマの少年(2008年製作の映画)

3.8

これは観ていて辛くなります。
鉄線の向こうへ行っては行けないのに・・
大人も以前は純粋で汚れを知らない子どもだったはず。
人類は戦争と悲劇を繰り返し歴史から学んでいるはず。
世界は少しずつでも良くなっ
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バタフライ・エフェクト(2004年製作の映画)

4.2

 再鑑賞。最後が切ないのを憶えている程度だったので新鮮でした。
 主人公、恋人、子ども、親、友人、わずかなきっかけで人の人生が変わるかもしれない不思議さが詰め込まれていて、エヴァンの最後の選択は皆さん
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告白小説、その結末(2017年製作の映画)

3.6

 主人公(E・セニエ)の母親の影響がもう少し描かれると思いましたが…肖像画やパソコン投げる場面があったので。
 主人公と彼女の関係性については色々な解釈や感想を読んでから観るのも面白そうでありかなと思
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フロリダ・プロジェクト 真夏の魔法(2017年製作の映画)

4.4

 出演者の演技が素晴らしく、映像は色彩豊かで現実の厳しさを忘れさせるような心を引きつける力があります。
 心配のひとつはヘイリーの母親としてのあり方でしょうか。子どもには自分とは違う生き方をして欲しい
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ひと夏のファンタジア(2014年製作の映画)

3.8

 心のどこかにある昔の気持ち、忘れていた,いつか見たかもしれない光景、これらを呼び起こすような映画です。
 話の内容はとくに劇的な展開もなく、役者の演技に感心する訳でもないのですが・・男女の自然で微妙
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万引き家族(2018年製作の映画)

4.5

 もう出演者が皆はまり役で素晴らしく、様々な社会問題も話の中に織り込まれ、楽しくはないですが素直に観て良かったと思える映画です。
 多くの方が書かれている通り安藤サクラの演技には圧倒されます。取り調べ
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エデンより彼方に(2002年製作の映画)

3.9

 当時のアメリカの雰囲気、一面を知ることができる興味深い映画です。
 その時代の裕福で理想的な家庭を最初に描きつつ、夫の同性愛、その妻(白人)と庭師(黒人)の心の交流、崩れていく夫婦関係がゆっくりと展
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ザ・スクエア 思いやりの聖域(2017年製作の映画)

3.9

 観るには気力が必要、これは疲れますね。もしあなたなら?をここまで突きつけられると。
 特に猿人?のショーにおける彼と招待客達の緊張が続く光景、主人公に謝罪を求める少年の「助けて」が繰り返し聞こえる場
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デッドプール2(2018年製作の映画)

4.4

 1作目以上に面白く、しかも泣けました。
 従来の出演者に加え、ケーブル(Jブローリン)とドミノ(ザジービーツ)も上手く持ち味が出ている感じで良かったです。
 デットプールが行くことのできない向こう側
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ゲティ家の身代金(2017年製作の映画)

3.6

 C・プラマーとM・ウィリアムズが出演、再撮影の話題があったので映画館で。
 話の内容はあまり印象に残るものが無く、大富豪ゲティ、普通でないとはこのことで呆れてしまいます。が、そのゲティを演じたC・プ
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グレート・ディベーター 栄光の教室(2007年製作の映画)

4.3

 地味ですが見ごたえがあり、印象に残る言葉も多い映画です。
 差別など正しくないことに対してどう向き合い、立ち向かっていくべきかを考えさせられます。現実は理不尽さに怒りをおぼえても何もできずに無力感を
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モナリザ(1986年製作の映画)

3.9

 刑務所を出所したジョージ(B・ホスキンス)と娼婦シモーヌのお話なのですが、愛があったのか無かったのか、利用し利用されただけなのか、最後までよく分からなかったジョージのもどかしさが悲しく何とも言えませ>>続きを読む

潜水服は蝶の夢を見る(2007年製作の映画)

4.1

 彼と一緒に悲しみやもどかしさを感じるような主人公目線の映像に見入ってしまいます。
 体は自由が利かず左目の瞬きだけで意思を伝え続けた本人と、彼の瞬きによりつながっていく文字、言葉を受け止め続けた周り
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ブルーム・オブ・イエスタディ(2016年製作の映画)

3.9

 ナチス(戦犯)が祖父のトト、その犠牲者を祖母に持つザジ、真剣に過去と向き合うことは苦しいことですが、二人の言い争いや歩み寄りの会話が人間的で、多少感情的になりすぎる面はあるものの、私は面白く観ること>>続きを読む