yoko45さんの映画レビュー・感想・評価 - 16ページ目

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ロシュフォールの恋人たち(1966年製作の映画)

4.9

 音楽、歌、踊り、どれも素晴らしく非日常的な時間を楽しめる素敵なミュージカルです。冒頭キャラバンの到着から気分が上向きます。色彩豊かで服も格好良く1960年代の映画とは思えません。道ばたに落ちた楽譜(>>続きを読む

祈りの幕が下りる時(2017年製作の映画)

4.2

ハンカチを忘れずに持って観ました。
泣きました。
予定通りでした。

 阿部寛目当てでこのシリーズをみてますが、今回は小日向と松嶋に見事に泣かされました。あの河川敷の父娘の場面は・・・。もちろんトンネ
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花筐/HANAGATAMI(2017年製作の映画)

4.7

 素晴らしい映画だと思います。少年少女、青春時代を題材にした作品をたまに観ますが、この行き場を見失い追い詰められたような、どうにもならなくて叫びたくなるような・・鑑賞後もこの感覚がしばらく胸に残ります>>続きを読む

ウォーリアー(2011年製作の映画)

3.8

 若い頃に鑑賞していたら格闘場面と兄弟愛だけに目がいき間違いなく勢いで高いスコアをつけています。Tハーディ(トミー)は体も目つきも本物の格闘家にみえました。Jエドガートン(ブレンダン)も真に迫っていた>>続きを読む

はじめてのおもてなし(2016年製作の映画)

3.9

 ユーモアと難しい問題がうまく溶け合っていて温かい映画です。
 夫婦、親子、兄弟、恋人、それぞれの関係に難民の青年ディアロが飾り気なく絡んでいるのがとても面白いです。異文化同士が触れあうと自分の国の良
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リトル・ミス・サンシャイン(2006年製作の映画)

4.3

 みなさんの感想を読んで借りて観ました。
 面白いですね~。黄色のワーゲンをみんなで押して一人ずつ飛び乗る、よく考えましたね。オリーブはあんな振り付けをおじいさんに教えてもらっていたとは。
 うまくい
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ありがとう、トニ・エルドマン(2016年製作の映画)

4.3

 印象に残る不思議な映画です。長い上映時間は全く気になりませんでした。
 冒頭から父親がどういう人柄か分かります。海外で働く娘をいきなり訪れ一緒に過ごした後、ドイツへ帰ったと思いきや娘と友人たちの女子
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ウォールフラワー(2012年製作の映画)

4.2

 主演の三人が素晴らしく、特にLラーマンの細やかな感覚の表現が印象に残ります。
 トンネルの場面、若者の勢いと美しさ(Eワトソンだから?)を感じ心地よかったですが、最後に無限の瞬間を感じる場面として再
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2001年宇宙の旅(1968年製作の映画)

4.8

 やはり良いです、映像も音楽も。抽象的で難しく何を言いたいのか分からないという感想もありますが、それで良いのです。考える人になりましょう。長い宇宙旅行の場面、退屈ですか?それで良いのです。クラシックの>>続きを読む

ディア・ドクター(2009年製作の映画)

3.5

 過疎地、医師不足、家族、死、重くなりそうな内容なのに軽やかです。ゆっくりした流れなので感想は分かれると思います。
 笑福亭鶴瓶は本当に自然、他の出演者も良い味を出しています。八千草薫と井川遥が演じる
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ギフト 僕がきみに残せるもの(2016年製作の映画)

5.0

 家族の記録、ビデオダイアリー。
 人々の記憶に残るアメリカン・フットボールNFLのスター選手、30代で難病ALSと診断されるもALS患者を支援する活動を続けるスティーヴ・グリーソン。
 成長する息子
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誰も知らない(2004年製作の映画)

4.5

兄弟姉妹4人の演技がほんとうに自然で現実感があり素晴らしかったです。
子どもたちはお母さんが好きなのに・・
母性とは、父性とは何かを考えさせられます。
観て良かったと思いましたが、辛くて安易に感想を書
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ゆれる(2006年製作の映画)

4.3

 香川・オダギリの組み合わせと演技が良かったです。地味ですが何とも言えない距離感、緊迫感がありました。
「危うくも確かにかかっていた細い架け橋の板を踏み外してしまったのは、僕だったんだ。」吊り橋から転
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勝手にふるえてろ(2017年製作の映画)

4.4

 滅茶苦茶おもしろいです。松岡さんの演技が見事で彼女の喜怒哀楽、明暗の移り変わり、歌、にじみ出るものに圧倒され、観終わった後もしばらく頭が混乱していました。
 何事もなかなか自分が頭で想像する展開には
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オリエント急行殺人事件(2017年製作の映画)

3.7

様々な感想を読んだ上で観ましたが、冒頭エルサレムからはじまり豪華な出演者、トンネル内で一列に座る乗客と謎を解き明かすポアロとの対峙、かなり楽しめました。
厳格なポアロがアンバランスを受け入れて下した判
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幸福の罪(2011年製作の映画)

3.7

 悪い行いをすればいつか悪い報いがあります。
 幸せな家族と良い人間関係・・実はそうではありませんでした。リハビリ医師と患者(少女)との淫行疑惑が晴れる過程、登場人物の人間関係、終盤明らかになる別の罪
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シングルマン(2009年製作の映画)

3.9

 真の関係、本物を経験し、それを失った主人公ジョージを演じるCファースは見事、いやらしく見えないから不思議です。Nホルト、ほんとに「マッドマックス怒りの~」に出演していた方でしょうか、別人に見えます。>>続きを読む

戦争のはらわた(1977年製作の映画)

4.2

 近年制作される映画に比べれば迫力は劣るかもしれませんが、生々しい描写、上官との対立、負傷しても前線へ戻る兵士の姿などその内容は劣りません。むしろ後の戦争映画に影響を与え引き継がれているように感じます>>続きを読む

ボーダータウン 報道されない殺人者(2006年製作の映画)

3.4

 おそろしいです。しかも実際の事件に着想を得て作られた話だそうです。
 工場で働く女性が襲われる場面、砂に埋もれながらも息を吹き返す場面は体が固まります。
 車に追いかけられたり歌手が出演していたり濡
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偽りの忠誠 ナチスが愛した女(2016年製作の映画)

3.5

 元ドイツ皇帝にドイツ軍将校とユダヤ人のメイドという設定だったので英語に違和感がありましたが楽しめました。原題に要注目です。
 メイドでスパイ役のLジェームズには序盤から驚かされます。さらに驚きはクリ
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ナイト・スリーパーズ ダム爆破計画(2013年製作の映画)

3.0

 事件を起こす三人の人物像や計画を実行するまでの過程が淡々と現実的に描かれていましたが、長い不快感を伴う重苦しい映画でした。
 Dファニングが気になり観ましたが、Jアイゼンバーグの闇を抱えるような雰囲
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17歳のエンディングノート(2012年製作の映画)

4.4

 余命わずか、残りの人生と来たるべき時に向き合う主人公テッサを演じたDファニングが素晴らしいです。青い目が透明感のある雰囲気をより一層引き立てていました。
 友人との羽目を外した行動、森の中での木登り
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17歳のカルテ(1999年製作の映画)

4.0

 Wライダーが主人公スザンナの不安定な感覚をうまく演じています。それ以上に暴言や病院からの脱走を繰り返すリサを演じたAジョリーの演技が際立っています。
 もしかすると人は心の中で正常と異常の境界線を行
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ぼくのおじさん(2016年製作の映画)

3.4

松田龍平の雰囲気と言葉の一つ一つが面白かったです。
おじさん(松田)のことを作文(日記)にすることで、担任の教師(戸田)におじさんへの興味を沸かせた雪男くんにも拍手を送りたいです。
松田龍平の全く台詞
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予告犯(2015年製作の映画)

3.5

 話は面白くこのまま痛快で行くのかと思いきや途中から切なくなります。とくに予告犯の背景と動機が分かったときはそう思いましたが美しい話になりすぎて現実感と説得力が薄れてしまった印象もあり、惜しいなと感じ>>続きを読む

脳男(2013年製作の映画)

3.6

 原作未読ですが、話の展開は興味深く原作もそうなのだろうなと思いました。生田斗真(主人公)、松雪恭子(鷲谷)、二階堂ふみ(緑川)の三人がハマリ役です。松雪は知的で陰のある役が合うと以前から感じていまし>>続きを読む

SCOOP!(2016年製作の映画)

3.7

福山が汚れて見えなかったのが残念でした。二階堂とのベッドシーンは要らないですね。リリーフランキーの狂った様はさすがです。
この映画は新米記者の成長物語でしょうか。決定的瞬間を撮るための細工が笑えます。
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イングロリアス・バスターズ(2009年製作の映画)

4.0

 この描写は・・・でも見てしまいます。
 大佐(クリストフ・ヴァルツ)と酪農家の主人、ショシャナ(Mロラン)、ドイツ女優(Dクルーガー)の会話はどこで糸が切れるか分からない緊張感があり、訛りや仕草から
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女神の見えざる手(2016年製作の映画)

4.6

 話は緊張感があり面白い、Jチャスティンの演技は迫力があり見事、ほんとうに素晴らしい映画です。どんでん返しという意味でも久しぶりに強い衝撃を受けました。
 主人公(スローン)は自分の信念に従って普通の
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ドリーム(2016年製作の映画)

4.1

 黒人女性が差別や偏見と闘うという意味ではドロシー役のOスペンサーが出演していた「ヘルプ」の方が深みはあると思いますが、実在の方々をモデルに、これまであまり知られていなかったことに焦点があたるのは素晴>>続きを読む

はじまりのうた(2013年製作の映画)

4.6

 冒頭から酒場でのグレタ(Kナイトレイ)の歌声が素直で聞きやすいことに驚きました。グレタの歌に感激したダン(Mラファロ)、この二人が酒場で出会うまでの描かれ方、グレタのバックで楽器たちが演奏をはじめる>>続きを読む

スーパーチューズデー 正義を売った日(2011年製作の映画)

3.4

かけひきは見応えがあるのですが、この映画をみると自分しか信用できないような気がしてきます。信じること、忠誠を尽くすこと、難しいです。ポール(P・S・ホフマン)の存在が少し救いになりました。

世界にひとつのプレイブック(2012年製作の映画)

3.9

 最初は果たしてこれから面白くなるのかハラハラし、Bクーパー(パット)がキレる場面は唖然としますが、Rデニーロ(父親役)がいるので大丈夫です。
 ともに精神が安定していない男女が主人公ですが、Jローレ
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ヘルプ 〜心がつなぐストーリー〜(2011年製作の映画)

4.5

 黒人のメイドたちの視点で差別について重苦しくなく、でもしっかりと丁寧に描かれていました。理不尽に解雇される場面が切ないです。ユーモアもあり、トイレの差別を逆手に取る二切れのパイには・・・これ至る所で>>続きを読む

ルディ/涙のウイニング・ラン(1993年製作の映画)

4.4

 地味ですが内容も音楽も素晴らしいです。しかも実話がもと。友人役のファブローが若くて可愛さがあります。
 主人公の熱意と努力、周りも認めはじめ…最後のチームメイトと観客のコール、試合終了直前のタックル
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スター・ウォーズ/最後のジェダイ(2017年製作の映画)

4.1

 旧三部作が好きなのでとても楽しめました。
 最後まであきらめない、自分を犠牲にする女性の姿に時勢を感じるとともに、感動して良いものか違和感も残りました。
 ルーク(Mハミル)とレイア(Cフィッシャー
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