yoko45さんの映画レビュー・感想・評価 - 11ページ目

yoko45

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彼岸花(1958年製作の映画)

4.4

結婚は金銀ではなく真鍮(合金)
真鍮を金銀に変えるのが結婚
他人の子には結婚を冷静に指南
我が子の結婚には冷静になれず
矛盾という名の親の想い愛情
どうにかやっていれば良い
子どもの幸せが親の幸せ
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2重螺旋の恋人(2017年製作の映画)

3.5

このレビューはネタバレを含みます

 望まれない誕生、母から監視されているような感覚、抱擁と挑発に惹かれる二つの自分…主演の2人も好演、芸術性も高そう(理解してませんが)で好印象なのですが…
 最後の方のアレがね~腹痛の原因がね~クロエ
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秋日和(1960年製作の映画)

4.7

晩春から11年
東京物語から7年
時を経て原節子が母親役
「ちょっとそこへお座りなさい」「分かった?分かってくれるわよね」原節子が過去の作品で言われていた台詞を今作品で娘役の司葉子に…新たな人生を迎え
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わたしは、幸福(フェリシテ)(2017年製作の映画)

3.6

 コンゴ、キンシャサ
 街の雰囲気と主人公フェリシテの表情は晴れることを約束されない空のよう。 
 事故にあった我が子の手術のため、お金の工面に奔走する母としての強さ、歌えなくなる人としてのもろさ。
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ガザの美容室(2015年製作の映画)

3.7

お隣へのお節介と無関心
親のいいつけを聞かない子
あらたな門出を迎える新婦
美しさが離れていく寂しさ
語れば切りのない家族の間
言葉では表せない男女の間
むかしから変わらないこと
外でライオンが歩いて
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キャプテン・マーベル(2019年製作の映画)

3.8

このレビューはネタバレを含みます

見た目で判断してはいけません
 騙されました、悪い人が誰か

ブリー・ラーソン
 ルームやショートタームの彼女が好印象なので心配しましたが…きびきびした動き、不屈、正義、合ってますねぇ、驚きました。整
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友だちのうちはどこ?(1987年製作の映画)

4.2

こころが洗われます
まっすぐで邪念なく
行く道がジグザグでも
言葉に振り回されても
ただただ、まっすぐ
いったい、いつから…
近道を考えるように…
まっすぐでなくなる…
それが自然だとしても
忘れたく
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ザ・コール [緊急通報指令室](2013年製作の映画)

3.7

このレビューはネタバレを含みます

あの日あの瞬間
消えた少女の命
自身の判断ミス
消えない後悔と記憶
再び立ち向かう勇気

 市民からの緊急電話を受ける緊急通報指令室の交換手のお話。緊張の連続で心臓に悪いです・・犯人を不審に思った市民
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女王陛下のお気に入り(2018年製作の映画)

4.7

これから観る方は読まないで

サラの失敗,
 仕事、政治に没頭し、幼馴染みの女王と共にする時間を失ったこと。
アビゲイルの過ち,
 女王の哀しみに寄り添わず○サ○を踏みつけたこと。
アンの失念,
 自
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運び屋(2018年製作の映画)

4.0

柳…ふと思い浮かべました
揺るがない幹、優雅な外見
やさしく、やわらかい色気
流れに逆らうことなく自由
自由の代償、哀れ、悲しみ
大切なことに気づいても
求めることはできません
許しや和解の訪れを

ウトヤ島、7月22日(2018年製作の映画)

3.6

小さな島での銃乱射事件
たて続けに聞こえる銃声
居場所が分からない犯人
逃げまどう人、動けない人
落ち着いて、周りをよく見て
目立つ色の服を早く脱いで
お願い、最後まで逃げ切って
理不尽に奪われる命
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シェルブールの雨傘(1963年製作の映画)

4.1

港町シェルブール、幸福と別れ
ジュヌヴィエーヴの迷いと決断
ギイの失望、マドレーヌと再起
ジュヌヴィエーヴとギイの再会
気持ちを抑えるように短い会話
旅立ち、不在、帰還、雪の夜
心の痛みは和らぐのでし
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東京物語(1953年製作の映画)

5.0

 普通の家族と人生の話を抑揚なく淡々と穏やかに見せつけられる、身につまされる感じです。子どもから大人へ自立、希望に溢れ配偶者を得て子の親になる、子どもの将来に夢と期待を抱く、山あり谷ありの子育てと家族>>続きを読む

麦秋(1951年製作の映画)

4.5

 登場人物の多さ、会話の面白さ、軽快な雰囲気、そして最後はなんとなく寂しくもあり温かくもあり。こういうのを脚本が素晴らしいというのでしょうか。
 ずっと一緒にいたいけど、そうも言っていられない、家族、
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晩春(1949年製作の映画)

4.8

父娘:周吉と紀子
兄妹:周吉とマサ
友人:紀子とアヤ
 戦後社会の様子を反映していない作風で当時は色々賛否両論だったとのことですが、兄妹、友人同士の会話や間合いは面白いし、父と娘の物語としてとても味わ
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早春(1956年製作の映画)

4.4

 正二(池部良)と妻昌子(淡島千景)の会話と距離が何とも言えません。複雑な心情、きわどい感じが繊細で味わい深いです。先輩や仲間たち、人々の言葉が温かくて心地良くもあり、乾いていて悲哀もあり。
 戦友、
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ROMA/ローマ(2018年製作の映画)

4.2

淡々と流れる日常の光景
住み込み家政婦の一人、クレオ
雇い主は彼女の出自を知らない
子ども達に愛情もって接しても
彼らはクレオの姓名を知らない
淡々と流れない不穏な社会
妊娠したクレオを認めない若者
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翔んで埼玉(2018年製作の映画)

4.1

 これはもう楽しく面白く笑いました。なので2回観てしまいました。ふざけたこと大真面目にやってます。
 東京に反旗を翻す革命の物語、GACKTも伊勢谷もはまり役、二階堂ふみは始めオヤっと感じましたが違い
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理想の結婚(1999年製作の映画)

3.8

将来有望な政治家ロバート
ロバートの妻ガートルード
夫妻の友人で独身アーサー
ロバートの妹メイベル
そしてチーヴリー夫人
 このチーヴリー夫人(J・ムーア)が悪いんです。ある昔のネタで政治家ロバートを
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ブルージャスミン(2013年製作の映画)

3.9

一文無しになり永遠と独り言
つい習慣でファーストクラス
今後どう生きるか、浅い計画
安定剤飲んで、お酒を飲んで
子どもたちに怖い目で独り言
とまらない震え、ノイローゼ
嘘、飾り、虚勢、また独り言
痛く
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バハールの涙(2018年製作の映画)

4.4

 想像を絶する女性たちの苦しみ。
 監督はクルド人自治区に行き、前線で出会った女性たちから証言を集めたとのこと、敬意を表するしかありません。
 戦う女性バハールを演じるG・ファラハニと女性記者マチルド
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グリーンブック(2018年製作の映画)

4.6

ドクター・シャーリー(M・アリ)
トニー・リップ(V・モーテンセン)
いつまでも見ていたい二人のかけあい
悪しき慣習のなかでも歩み寄れた二人
相手が何者かを知り、自分自身を知る
終わらないで欲しかった
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メリー・ポピンズ リターンズ(2018年製作の映画)

4.2

 最初の絵がこれから出てくる場面を表していて雰囲気、趣がありました。バスタブの中、壺の中、ひっくりかめの水曜日、ガス点灯夫たちの踊り、それぞれ楽しかったり迫力あったり。
 メリー・ポピンズを演じるE・
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21世紀の女の子(2018年製作の映画)

3.7

意欲的な取り組みかと
オムニバス映画、14人の女性監督。
多くの出演者を一度に観られる素敵な一時。映画が好きの気持ちを大切にしたくなります。「回転てん子…」は異色で面白すぎ。
興味ある方は是非HPをご
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洗骨(2018年製作の映画)

4.3

 真面目さと笑いのバランスが素晴らしく、面白いな~と。しかも最後は笑いながら感動して涙がでました。
 血が繋がっているからこそ感じるもの、亡くなる、生まれる、受け継がれていく命、最後の主題歌、忘れてい
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野火(2014年製作の映画)

3.8

追われて逃げて隠れて
わずかな食と水だけで
ないものが見えたでしょう
幻の声が聞こえたでしょう
還らない体、帰れない骨たち
お国のためは…どうでもいい
生きなくては、半ば狂っても

ファースト・マン(2018年製作の映画)

4.0

 娘の死、仲間の死、死と隣り合わせのような厳しい訓練、試験飛行、普通なら耐えられません。アームストロングを演じるR・ゴズリングの表情、苦しみを抑制する感じがこの映画を重厚にし、妻ジャネット(C・フォイ>>続きを読む

あまのがわ(2017年製作の映画)

3.5

初々しくて好感。
自分のこと、家族のこと、友人のこと、学校のこと、将来のこと、悶々と考えて何となく不安になる時期、ありますね。
説明的なセリフなくてもいい、表情だけでいい、でも初々しくて好感。
あらす
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サスペリア(2018年製作の映画)

4.1

罪、恥、罰、制裁、償い・・
器、証人を探すためのTANZ(踊り)。
もう普通ではない表現に絶句しました。
D・ジョンソンと舞踊団の踊りは迫力があり取り憑かれそうです。
T・スウィントンの何かを秘めた表
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(1954年製作の映画)

4.8

 旅芸人ザンパノ、ザンパノにお手伝いとして買われるジェルソミーナ、二人の道化の場面(鉄砲とアヒル)、この場面が好きです。
 自分を無意味な存在と感じているジェルソミーナと綱渡り芸人の会話、ただの小石で
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おみおくりの作法(2013年製作の映画)

4.0

 鑑賞後いろいろ考えてしまう映画。
 孤独のうちに亡くなった人を見送るのが仕事の主人公ジョン、でも遺品などから故人の生活や人柄を想像しながらの「おみおくり」は仕事の領域を超えています。
 もし故人が孤
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快楽の漸進的横滑り(1974年製作の映画)

3.6

衝動、内からの欲求
そして話は振り出しに
あまり芸術性は理解できません…
それなりに歳は重ねてるのですが
エロス官能の感想が溢れてますが
それほどとは思えません
歳を重ねたからでしょう
そう考えると不
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アンビリーバブル・トゥルース(1989年製作の映画)

4.5

不安定で心地良い
矛盾してるけど素晴らしい
かみ合わない若い男女のやりとり
バラバラなのにまとまる家族の会話
あおい芝生の上、ふたりで語る光景
女と本、女と本、堂々めぐりの会話
想像するしかないオード
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野獣(2018年製作の映画)

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少年を見つめ返し走り去るキツネ、
どうかあなたが精霊でありますように。
あなたが人に化ける妖怪なら、
嘘だと少年に伝えてほしい。

キツネが去る姿を目で追う少年の表情が印象に残ります。

ボルベール <帰郷>(2006年製作の映画)

3.9

ライムンダ(P・クルス)の歌、
何年たっても忘れない母の香り、
ベットの下に身を潜める理由、
いったい何をしているの・・
彷徨っていた心が戻ってくるような、
籠から逃げた鳥が帰ってきたような、
重くて
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ヒトラーと戦った22日間(2018年製作の映画)

3.7

 収容所からの脱走
 脱走を指揮した実在の人
 このような史実もあったのかと
 ドイツ将校たちの狂った宴が延々と続いたり、収容されている男女の会話など、何か不自然さを感じる場面も。
 生き延びるための
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