yoko45さんの映画レビュー・感想・評価 - 10ページ目

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天気の子(2019年製作の映画)

4.1

 雨の描写が・・ずっと観ていられるかもしれません。ドローンで撮影したような綺麗な景色も素晴らしいです。大きい画面でみると圧倒されますね。お盆の迎え火の場面に少し驚きました、迎え火送り火、煙とともにご先>>続きを読む

ヤコブへの手紙(2009年製作の映画)

4.2

終身刑のはずが突然釈放されるレイラ
救い祈りを求める声を待つ牧師ヤコブ
悩める人々と牧師をつなぐ郵便配達人
皆誰かのため善き人のために生きたい

 レイラの告白、ヤコブへの手紙、すべてが明らかになる最
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エンジェル、見えない恋人(2016年製作の映画)

3.6

見えないものが見えるよう
確かに抱かれていたエンジェル
見えないから見える盲目の少女
心で感じる匂い気配、息づかい

「世界は残酷で、異質なものを受け入れてはくれない」私もシェイプ・オブ・ウォーターを
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旅芸人の記録(1975年製作の映画)

4.2

 旅芸人の一座、アコーディオンと歌声を響き渡らせても、一座の芝居を終わりまで通すことができません。彼ら、彼女らが語る体験話と訪れる悲劇は恐ろしくもあり、どこか乾いた感じもあり無常。
 時代に翻弄されて
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アルキメデスの大戦(2019年製作の映画)

4.1

渡米寸前の主人公の目に映る未来
伝統にとらわれる浅はかな怖ろしさ
人知を超えるような思慮の怖ろしさ
それぞれが抱える憂いと葛藤、美学
大和を見て流れる主人公の涙の意味
つくられた象徴 おわらせるために
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田園の守り人たち(2017年製作の映画)

4.4

刈る、耕す、種をまく
時代に翻弄されながら
生きて子孫を残すため
家族への愛を守るため
金色に輝く一面の麦畑
麦達の歌を聴きに行く
手と膝が土につくまで
その体が土に還るまで

 あらすじにある三人の
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祈り(1967年製作の映画)

4.2

 光と影、善と悪、天使が吊されるほどの負の繰り返しによる痛みとは。
 人の良心、胸の内で感じたものを大切にし、それに従うこと、他人の心の動きを推しはかること。
 憎しみを絶てないこと、殺めること、自ら
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髪結いの亭主(1990年製作の映画)

3.7

 少年アントワーヌの海辺の光景、床屋の店頭で光りを浴びるマチルドが絵画のようで美しいです。いやらしい意味の官能は感じません、中東の音楽にのせたアントワーヌの踊りのせいでしょうか・・フランス映画って不思>>続きを読む

バンブルビー(2018年製作の映画)

3.8

 スタインフェルドの持ち味が出てるし話も上手くつながってるなと感心、なんで飛び込みなのかと思ったけどそういうことですね。
 チャーリーがくれたラジオ
 お別れの金門橋が見える丘
 ビートルからカマロへ
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存在のない子供たち(2018年製作の映画)

4.7

冒頭裁判長「何の罪で?」
ゼイン「僕を産んだ罪で」
あらすじの文言は序の口
涙を流す余裕もありません
なんで自分を産んだの?
これは大人に刺さる映画
一時も子供に安息はない
一時も子供に笑顔がない
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ラン・ローラ・ラン(1998年製作の映画)

4.5

 わずか20分で大金を手にできる?それもドジを踏んで追いつめられた恋人を助けるため。そんな設定関係なく、階段を駆け下りるアニメのローラで始まり、走りまくるローラ(実写)と音楽(電子音)が緊張感を持続さ>>続きを読む

マルリナの明日/殺人者マルリナ(2017年製作の映画)

3.5

このレビューはネタバレを含みます

 画は良いのです、でも内容は痛快ではありません
 画の不毛な感じは好き、でも内容の不毛さがイマひとつ
 何でしょうか、この微妙な後味
 ナタの切れ味も良かったり悪かったり
 マルリナの夫(ミイラ)、首
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懺悔(1984年製作の映画)

4.6

 150分、食い入るように観ました。
 あらすじにある元市長(独裁者)が滅茶苦茶、傍若無人。彼の息子、孫、被害に遭った遺族の苦悩と決断、独裁者の過去を明らかにする裁判、これを描いた方も演じた方もさぞや
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アラジン(2019年製作の映画)

4.5

(2回目,吹替)
 色彩豊か、踊りやジーニーは楽しく、ジャスミンの歌が決まっていて格好良い、そして最後の願い、ジーニー(Wスミス)の表情が素晴らしく何回でも観たい、やはり夢がある素敵な映画です。

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モリーズ・ゲーム(2017年製作の映画)

3.7

 普段あまり他の作品と比べないのですが、どうしても女神の見えざる手が…Jチャスティンは魅力的ですが、これはブルーム氏本人がモリーズゲームを演じる映画を観たいなと思いました。
 それにしても危ない橋を渡
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X-MEN:ダーク・フェニックス(2019年製作の映画)

4.0

人とちがう自分、私は誰
周りからどう見られるか
迷い探し、見つからない
私は私のままで良いのか
私を消して周りと同化?
ジーンの悩み哀しみ苦しみ
でも犠牲で終わらない救い
彼女は見いだせたのです
壊れ
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ブラック・クランズマン(2018年製作の映画)

3.9

重みない白の力
重みある黒の力
終わることのない対立の構図
これを描くことの善し悪しは・・
思慮深さと誠実さはどこへ
群がる負の面がいっぱい

いつか多くの色が混ざり合い
怒り憎しみが湧き起こらない
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私の20世紀(1989年製作の映画)

3.9

 あらすじは読んで鑑賞しましたが物語性はあまりなく、時代と共に変わっていくもの、なかなか変わらないものを詰め込んだような、絵本にしたら面白そうな映画です。
 変わっていくもの、電気、通信・・進歩して便
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劇場版 ファイナルファンタジーXIV 光のお父さん(2019年製作の映画)

4.2

 いつからか、すれ違いを重ね出来てしまった溝が少しずつ埋まり、親子の距離がジワリと近づくのを笑いあり涙ありで楽しく観ることができました。
 家族を演じた出演者(吉田鋼太郎、財前直見、坂口健太郎、山本舞
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海獣の子供(2018年製作の映画)

4.3

海と空、命の光、人魂
海から生まれ海へ帰る
海から見上げれば星空
空から見下ろせば命の光
言葉にしない、できない事
言葉にするとこぼれ落ちる物
母親の胎内からこの世に出で
海と分かれる、命を絶つ感覚
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カンパイ!日本酒に恋した女たち(2019年製作の映画)

4.0

平成令和
新しい風
自由な発想と創造
業界、世界を繋げる女性

今田美穂さん
 実家の酒蔵を継いだ女性杜氏の先駆者、地元広島の独特な酒米(八反草)を活かす話といい、とにかく粋でサバサバした方で気持ちが
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浜辺のゲーム(2019年製作の映画)

3.8

令和
若い世代
女性の活躍
自然体で自由な創造

(夏都監督の言葉,感じた事)
 監督は横浜出身、音楽を学んでいました。映画で使われた音楽はドビュッシー没後100年にちなんで。女子高時代は人間観察をよ
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バーニング 劇場版(2018年製作の映画)

4.5

 想像して心情を推しはかることしかできません。三人の若者。
 ヘミ…夕焼けの終わる空に両手をかざし、そして舞う、自身が在ること、無いことを忘れるかのように。空想して神秘を感じるのも現実があるから、あな
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アベンジャーズ/エンドゲーム(2019年製作の映画)

4.3

このレビューはネタバレを含みます

 皆様の感想をしっかり読んで鑑賞、ネタバレしないマナーはカメラを止めるなを思い出します。
 Jレナーお帰りなさい、Sヨハンソンが出演するとBラーソンもかすみますね。へムズワースのお腹が気になります…。
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マイ・ブックショップ(2017年製作の映画)

4.3

 亡くなった夫との夢、本屋を開店する主人公と大きな家に引きこもる老人との距離感が何とも味わい深いです。邪魔で嫌な方々が登場しますが、いますよねぇ、あなたいったい何を守ってるのよみたいな理解不能な人たち>>続きを読む

ノスタルジア(1983年製作の映画)

4.2

 顔・風景の陰影、光のあたる所と影の強弱が美しく綺麗、それだけでも別世界に誘われ満足、ベートーヴェンの交響曲がいきなり途切れるのも趣きを感じます。撮影場所を選んだ監督たちが素晴らしいと思います。
 内
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コンフィデンスマンJP ロマンス編(2019年製作の映画)

4.1

 ドラマを見ていませんが、安心、軽快、そして楽しい~、身を任せて心地よく二度三度騙されました。というより予想しても分かりませんね、そういう作りになってますから。
 出演者たちも楽しんでいる感じが伝わっ
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ペパーミント・キャンディー(1999年製作の映画)

4.6

 さえない男がフラフラと、踊り、訳の分からない歌を、そして戻りたい帰りたいと叫ぶ、はじめは???で始まりますが…これは気を抜かず心して観ていないと…昔に進む線路と風景、主人公演じるソルギョングの最後の>>続きを読む

希望の灯り(2018年製作の映画)

4.5

 朝と夜、人気の無い静まりかえった店内、職場の神聖な雰囲気、人で溢れ賑やかな昼間が嘘のよう、通路を移動するフォークリフトの動きと流れるクラシック音楽が似合います。
 この作品があるということは、東西統
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たちあがる女(2018年製作の映画)

4.4

 いや~面白い、でもどういうふうに書き残せばよいかわかりません。
 かなりいけないこと計画して実行するハットラ、しかも非暴力や平和の象徴である偉人の写真とともに。男性3人の楽器演奏と女性3人の合唱がハ
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荒野にて(2017年製作の映画)

4.3

 ピート(競走馬)の目が汚れなく、チャーリー(C・プラマー)が自然で瑞々しいです。脇役(Sブシェミ、Cセヴィニー)とチャーリーの交流も印象に残りますが、同じ場所に留まることができないチャーリーとピート>>続きを読む

光のほうへ(2010年製作の映画)

3.9

兄弟の目の前で消えていった命。
兄弟が光のほうへ歩む機会はあったのでしょうか。
光のほうへ向うことに迷いがあったのでしょうか。
兄は友人以上に弟のことを気にかけるべきでした。
弟の最後の行いは最も犯し
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泳ぎすぎた夜(2017年製作の映画)

4.1

 声のない、音が雪に吸い込まれていくような世界が新鮮です。
 小さな子どもにとって、けっして小さくない冒険。
 この映画のような夢を見てみたい、疲れを少し感じながら、意識がどこかへ沈むのを覚えながら。
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妻の愛、娘の時(2017年製作の映画)

3.9

 時代の移り変わり、それは住宅地や商業施設の開発、情報技術の進化、結婚観や仕事観の変化、色々ありますが、こういう映画を観るとつくづく思います、進歩していることは良いのですが、どこかで確実に失われていく>>続きを読む

29歳問題(2017年製作の映画)

4.0

自立心は強いと思っていた
いつの間にか仕事に依存
気づいたときの無力感
選択は人それぞれ
少し休みたくて
憶えておこう
楽しかった事
言葉と出会い
きっと笑える

 監督自身が12年間?演じ続けた一人
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ニーゼと光のアトリエ(2015年製作の映画)

4.3

 患者に施される悪魔の手術、無理矢理に何の根拠もなく、医師の勘で。
それとは一線を画した実在の精神科医、ニーゼ・ダ・シルヴェイラ。
 患者に何も強制しない、暴力を振るわない、絵の具や粘土を用意し彼ら彼
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