miさんの映画レビュー・感想・評価 - 16ページ目

眠る虫(2019年製作の映画)

4.0

人それぞれ死生観というのは違くて当たり前だけど、作品のなかでこれほどファンタジックに語られると正直なところあまり共感できない。
ポエティックなセリフの数々、普段気にも留めない日常を、自分の言葉として獲
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Share the Pain(2019年製作の映画)

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知り合い(同僚)の監督が私財と休暇を使って仕上げた作品です。
みなさんよければ。忌憚なき意見でお願いします。

TENET テネット(2020年製作の映画)

4.5

ビッグバジェット操りおじさんによる異次元の映像表現に痺れました。凄すぎて笑っちゃった。
マリカーでの逆走の実写化が一番テンションあがった。
最後の方は全くもって成立してるのか破綻してるのか理解が及ばな
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地下水道(1956年製作の映画)

4.0

モグラ叩きのモグラですら同情するレベル。
地下水道という人間の生活との結びつきが深い分、生々しさと強烈な汚物感がこびりついてえづきそうになった。
前半の戦闘シーンだけでも見応え十分。
光の射す方へ向か
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カリスマ(1999年製作の映画)

3.2

戦争を起こすメカニズムを一本の木を例にやってみました。ってこと?
人が殺したり暴力を振るうシーンが淡々とロングで描かれてることが却って人間の浅ましさを助長させてるように感じた。
それでもちょっと間が冗
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鴛鴦歌合戦(1939年製作の映画)

4.0

とかく浮世はままならぬ。のは今も昔も変わらぬ理である。
あちゃー!っていう子分たちのリアクションがここではすごく新鮮。礎感。
俺は金持ちの娘さんと結婚したいけどな。
今日から壺集めるか!そのうち変な壺
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さよなら、人類(2014年製作の映画)

2.0

独特すぎる世界観と冗長すぎる間に全く入り込む余地がなかった。
飲まれたビールと、食べられなかったシュリンプサンド

ある朝の思い出(2011年製作の映画)

4.2

人の死を過去のものに簡単に変えてしまうことをまざまざと見せつける日常という名の魔法。
1人の死を軸にしたときに、まるで日常に麻痺させられた人々のような切り取られ方がなされてるようで、やはりゲリンの不在
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アナへの2通の手紙(2010年製作の映画)

-

ポスト開けてこんな手紙がきたらパニックになるしかない。
1ミリも理解できない。愛を込められても全く理解できない。
申し訳ないがもはや翻訳があってるとも思えない。
カメラが動きながら並行して動く自身の影
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思い出(1986年製作の映画)

3.5

今年の夏は海行けなかったね。
なんて言いながら乳繰り合うカップルの人たちが見ればいいです。
普通に音楽がいい。水に濡れるとズボンて更に脱げにくくなるよな。

ロストベイベーロスト(2020年製作の映画)

2.0

監督不在の作品だから、どうのこうの言うことが野暮なのもわかるし、人の思い出を壊すつもりも無いんだけど、自分には面白くなかったです。すみません。
一番は点と点が線になってないような感覚を受けた。モラトリ
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僕の好きな女の子(2019年製作の映画)

3.5

あるあるのリアリティよ。いい人止まりのままおっさんをこじらせてきてる当方としては正直身に覚えしかない。
彼女が1回目に振られた男はきっと、神宮前の個人サロン経営者か、ああいう個展をプロデュースするマル
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殺人狂時代(1967年製作の映画)

4.0

ぶっ飛んでるけど、ちゃんと着地してる。
演出がフラフラすると失敗しそうな設定キャラクターだけに筋がピンと通ってる印象。
設定おもしろいなー。アイロニカルたっぷりだしこの設定はいいなー。
オープニングの
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#生きている(2020年製作の映画)

1.5

展開が雑すぎて笑えるレベル。
ゾンビが襲ってくるルールを主役2人が全然気にしてないのが危なかっしすぎる。
ユアインの演技を見るに、やっぱイチャンドンってすげぇなと逆算的に知らしめられる。

mid90s ミッドナインティーズ(2018年製作の映画)

3.7

A24にしちゃ基本に忠実で終始奇をてらってないスタンスには好感が持てた。
家族の話にしすぎない構成も良い。
mid90sには主人公と同年代ぐらいだったけどあんなに急速に大人の階段を登った覚えはない。
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インターステラー(2014年製作の映画)

3.0

独自のルールが難しすぎてよくわからん。
驚きと面白いは必ずしもイコールにならない典型。スケールが壮大すぎて共感性がなくてついていけない。
宇宙空間の映像表現は目を見張るというか、日本では一生太刀打ちで
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インセプション(2010年製作の映画)

4.0

予習を兼ねた復習。
昔見たときは嫁の存在が邪魔でよくわからんかった気がしたけど、久々に見たらこんな話なんかと思うもの。
物語は邪魔とか障害があってナンボだけど、それが最愛の存在が関係するとなると葛藤が
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灰の車輪(1968年製作の映画)

3.0

神やら信仰やら小難しいこと言ってるけど、要は「セックスがしたいんや。というか脚が好きで好きでたまらんのや」ってことでしょ。
ノコギリからの音色を聞いて、横山ホットブラザーズの「おまえはあほか」をすぐ連
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エコーズ・オブ・サイレンス/沈黙のこだま(1964年製作の映画)

3.5

たぶん今まで見てきたなかで一番洒落てるであろう映画。
映画館ではなくめちゃ暗いBarでプロジェクターで見たい。仏頂面でタトゥー入っててボソボソしか喋らないマスターと、年齢不詳でこちらもほとんど喋らない
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Some Freaks(原題)(2016年製作の映画)

4.5

青春時代に疎外感や劣等感やコンプレックスに悩んできた人々に捧げるアンサーシネマ。
噛み合わない「あなたのため」の行動言動に胸が震える。
余白を残す終わり方も文句なし。
あの席移動ズルイよ。。

序盤エ
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マイアミ・ブルース(1990年製作の映画)

-

武闘派のルパンと、入れ歯の銭形警部と、巨乳ではない不二子ちゃんによるマイアミを舞台にした話。
盛大に寝た。

もう終わりにしよう。(2020年製作の映画)

2.0

「え、どういう意味?」(蛙亭・中野)


スクリーンプロセスで割りを増やそうがこの尺の車内シーンは見るに耐えない。
カサヴェテスへの批判は嫉妬の裏返しと取ろう。
シネフィルの皆様でお楽しみください案件
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鉱 ARAGANE(2015年製作の映画)

3.7

気付いたら開催されてた小田香特集。
ノイズの定義が騒音だとすると、今作の音は決してノイズではない。とにかく心地良すぎる。
時折完全にメロディと化しつつ奏でられる環境音には、本当に現場で録ったんか?と不
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ソワレ(2020年製作の映画)

3.5

意外とといっては失礼だが、全体的には良かったと思う。
ストーリーの展開に無理を感じる(こういう事起きると面白いっすよね!から書いてる気がする)しカットごとの繋がりも??な繋ぎが目立ち(特に前半)、立ち
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裁かるゝジャンヌ(1928年製作の映画)

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顔面の映画。
ジャンヌ「涙が出ちゃう、だってドライアイなんだもん」
西川きよし師匠バリの見開きに唖然。
しかしながら、完全無音の環境下においては睡眠欲が勝る。
無念。
またいつかどこかでお会いしましょ
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都会の女(1930年製作の映画)

4.2

iターン民を待ち受ける現実の全て。
親父があまりの毒親and偏見塗れで笑う。
たしかに小麦畑を走るシーンは素敵だけど、親父に見つかったら折檻されること間違いなしなので冷や冷やが勝った。
雇い主の息子の
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神々のたそがれ(2013年製作の映画)

3.0

マジ1mmも理解の及ばない世界観展開にゴリゴリに退屈してしまったが、おおよそ地球で作られた映画であるという事実が信じられるような代物ではない。
破綻しきった世界観に見えて、全て緻密に計算され尽くした世
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関東無宿(1963年製作の映画)

2.5

ビビるぐらいつまらん話だと感じたけど、照明の作り方が異質でビビットで当時からすると変わったことをしてたんだろうなと思う。
いたいけな少女を売り飛ばすのはまさに腐れ外道の所業。
にしたってラストの歯切れ
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アパッチの怒り(1954年製作の映画)

3.2

アーチーズ国立公園の景観はそりゃただただ圧巻ではあったが、身を護る概念が大いに欠落してる撃ち合いは笑っちゃう。
兄より優れた弟など存在しねぇ!とは思っちゃいないだろうが、ターザの先を見据えて身を削った
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神々の深き欲望(1968年製作の映画)

2.5

神の仕業ととれるような自然の怒りが画面から伝わってくるシーンの数々には興奮させられるものの、とにかく話が長く物語としては破綻してるようにも思える。
技師がムラ社会のしきたりや空気感に飲み込まれていく様
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仁義なき戦い 完結篇(1974年製作の映画)

3.0

この会議の内容は絶対に漏らすな→その夜のうちに広島中に広まっていたはさすがに笑った。
殺されては生き返り別の役をやるのがさすがについていけない。
結局菅原文太はムショで過ごすことが多くなるのはしゃあな
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仁義なき戦い 頂上作戦(1974年製作の映画)

3.5

随分尻すぼみ。それは現実世界とのリンクする部分であるから仕方ないとも思えるが、人物主導より物語主導でやや説明的に感じる。
梅宮辰夫が眉毛なさすぎて気になりすぎる。
菅原文太はシャバで暴れてよ!ってなっ
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仁義なき戦い 代理戦争(1973年製作の映画)

4.0

渦巻く思惑はさながら台風かのようにやってきては去りやってきては去る。
菅原文太が絶大な勢力を持ってないのがいい。
むしろバカな若者たちしか率いてない丸腰感でもって一大勢力に立ち向かおうとしてる様がカッ
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仁義なき戦い 広島死闘篇(1973年製作の映画)

4.0

かなりスピンオフ感が強いのと、男女の話が入り込んできたためオヨヨとなったけど、無鉄砲ながら弾丸小僧たる北大路欣也の真っ直ぐさは見てて痺れるもんがある。
あれ?なんでこいつ殺す必要あるんだっけ?ってシー
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仁義なき戦い(1973年製作の映画)

4.5

仁義なき世界において仁義を通し続ける漢菅原文太の熱さ。
省略に次ぐ省略で必要な部位だけ映像化されており、とんでもないスピードで展開していくが、その時々における私利私欲が渦巻く限り抗争は止まらない。
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ロープ(1948年製作の映画)

3.0

舞台は舞台でやるべきだと思うんだなあ。みつを