metameganeさんの映画レビュー・感想・評価 - 6ページ目

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不思議惑星キン・ザ・ザ(1986年製作の映画)

4.0

ソ連産脱力系空想科学超B級作品
ディストピア作品と思いきや、
人種や思想、権力への風刺が効いてる
他者の思念を読めるのなら、確かに言葉なんてクーとキューしか要らない。そんな高度な異星人だけど、マッチ棒
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イン・ディス・ワールド(2002年製作の映画)

3.4

パキスタン発ひかりのまち行
アフガン難民ロードムービー
国境警備が意外とザルに見えてしまうんだけど、現実はもっと苦労が絶えないはず。

ヴィヴィアン・マイヤーを探して(2013年製作の映画)

3.9

ヴィヴィアン、ヤヴァイやん
街頭でのポートレートが病的なまでに水平垂直がとれてると思ったら、本人病んでますやん。
被写体の選び方も彼女の人生の明暗も複雑さを極めていて味わい深い。
過去をどこまでほじく
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ジャック(1996年製作の映画)

4.0

J.Lo祝再婚
じわじわくる脚本◎
コメディ強めで万人向け
早老症の一般的な症例とは言えないので、フィクションとしての鑑賞を推奨

バタフライ・エフェクト(2004年製作の映画)

3.6

読み返すと過去に戻れる日記が
ひみつ道具な出木杉ストーリー
伏線回収とエンディングは良い
DVD特典の別エンディングを
採用してたら厳しかっただろう

レディ・バード(2017年製作の映画)

3.7

ランローラランじゃなかった
17歳の娘と母の距離感の難しさをきめ細かな脚本で描いている。展開が速いため母娘以外を犠牲にせざるを得ないけど、尺を短めに収めているのは題材的に好判断だと思う。

ミスター・ノーバディ(2009年製作の映画)

3.6

ビアンカを選ぶか
フローラを選ぶか
イオナズン欲しさに悩んだ
小学生時代を思い出す作品

各種理論を詰め込んで、
大半を嫁選びに割くのは
少しもったいない気が
ケムに巻くラストは良い

イントゥ・ザ・ワイルド(2007年製作の映画)

3.8

残された両親の変わりゆく姿、
旅先で出会った人たちの表情、
全キャストが記憶に残る演技
雄大な自然の描写とともに、
美意識の高さが際立っている

ひかりのまち(1999年製作の映画)

3.7

ざらついた映像の中で、
都会が放つ光に温もりを感じる
なんだかんだ孤独ではない
人間関係をみてホッとする作品

ボトル・ドリーム カリフォルニアワインの奇跡(2008年製作の映画)

3.2

パリ・テイスティング事件
今や割高感すらあるナパワインのサクセスストーリー。白の話がメインだけど、実際には赤も格付け1級を負かしてる。
無理な脚色が多々あるようで、メキシコ移民の雑な扱いと、ワインを勉
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リカウント(2008年製作の映画)

3.8

ブッシュ対ゴア事件
そもそもの大統領選の選挙人制度自体がややこしいのに、選挙の不備に州・連邦それぞれの法廷が二転三転した判決を下すジェットコースタームービー。お好きな方はどうぞとしか言えない。
ブッシ
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海を飛ぶ夢(2004年製作の映画)

3.8

大きく2点、
・尊厳死という難題
・目と顔の表情で納得のモテ具合、
ハビエルバルデムの好演

カプリコン・1(1977年製作の映画)

3.3

火星の果てまでイッテQ!
やらせがバレそうになったら
命を狙われるなんて、そりゃ
NASAも協力を拒むよね
都市伝説+地上でドンパチ

ヤンヤン 夏の想い出(2000年製作の映画)

3.9

東京タワー
〜オトンと元カノ、時々、ぼく〜

弟のヤンヤンと姉と父の群像劇
それぞれの初恋を軸にしている
長回し、窓越し、鏡越しのショット
街灯やパトランプや雷の明と暗など
尺の長さを感じさせない

海洋天堂(2010年製作の映画)

4.0

音楽は久石譲、撮影はクリストファー・ドイル、冒頭からやられます。
ピエロメイクでもべっぴんさんとわかるヒロインへの恋心を通じて、自閉症そのものを観賞者に理解させます。ラストはじんわりします。

ファントム・スレッド(2017年製作の映画)

3.9

病的な役、汚れ役のエキスパート、
ダニエル・デイ=ルイスの引退作
彼の演じる狂気と物悲しさについて、
主演女優も負けていませんでした。
ふつふつとしたものを感じとって
楽しむ余韻重視型の作品でした。

ブレードランナー ブラックアウト 2022(2017年製作の映画)

3.5

短すぎて伝わらないブレラン
EDの曲は最高、さすが渡辺信一郎
今年の春アニメ、同監督の
キャロル&チューズデイに期待

BOY A(2007年製作の映画)

3.0

ヒロインのあだ名は白鯨、やめたれ
少年犯罪からの証人保護プログラム
実際の事件がモデルとはいえ、
2007年製作でネットの存在を
無視するのはちょっと

人生、ブラボー!(2011年製作の映画)

3.6

La masturbation
フランス語だとおシャンなこの女性名詞が何度も聴こえるハートフルコメディでした。精子提供は売春ではないかとヒロインに言わせる脚本も素敵。展開は雑です。
実話をモチーフにし
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ドッグヴィル(2003年製作の映画)

3.8

ごーまんかましてよかですか
聖書に似てると思ってたら、人に許しを与えることが傲慢なのかという話。小さな舞台を使っているのにロングショットだったり、気まずい表情をとる役者にはクローズアップしたり、丁寧に
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トラッシュ!-この街が輝く日まで-(2014年製作の映画)

2.9

NOワイロNOライフ
スラムのガキんちょvs汚職警官
パルクールあり、謎解きあり、
でも一番の謎はアメリカ人配役
ブラジルW杯や五輪を槍玉に挙げて
話題を作ろうなんて発想がハリウッド
見どころもあるだ
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ミッドナイトクロス(1981年製作の映画)

3.6

チンタラしゃべる女
攻めまくったカメラ
ポップな残虐演出
おいってなるオチ
総じて良い感じでした

グッドモーニング、ベトナム(1987年製作の映画)

3.5

サイゴン娘のナンパから始まり、最後にフラれて気付く。ベトナムへの支援のつもりが、深く傷つけていることを。
どこまでが脚色かは別として、ベトナム戦争の反省をもとに作られている。ミス・サイゴンと重なる部分
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人生、ここにあり!(2008年製作の映画)

4.0

カッコーの巣の上でと真逆のようでいて、かなり近いものを感じる作品。精神病患者に仕事を与え、投薬を減らし、生きがいを与える。トラブルもしっかりと細かい描写がなされている。
左の方が輝くのはイタリアならで
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カッコーの巣の上で(1975年製作の映画)

4.0

婦長の前日譚『ラチェッド』がNetflixで製作されるようです。まんまのジャックニコルソンなんて追放しちゃえばいいのに、入院期間を延ばしてまで支配欲を静かに燃えたぎらせる、まさに怪演でした。この1人の>>続きを読む

私の中のあなた(2009年製作の映画)

4.2

原作と違いがあったとしとも、
この点数以下にはならない作品
ドナーチャイルドの倫理的問題がテーマと思いきや、もうひと押しあるなんて。要所でサイレントになる演出や音楽の使われ方も良いです。
確かに登場人
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PK(2014年製作の映画)

2.9

ボリウッドの自由度の高さを示す作品だがけど、宗教を散々いじった割にボスキャラが新興宗教では少し弱い。
隣国パキスタンへ友好的に描かれるのに、イスラム原理主義を連想させるテロの描写は蛇足なのでは。

es [エス](2001年製作の映画)

2.0

スタンフォード監獄実験がベースとなっているものの途中からプリズンブレイクの劣化版、ただただ残念

コンカッション(2015年製作の映画)

3.7

黒人社会の成功モデルの一つ、アメフトに挑む黒人医師役はウィルスミス級でないとね。アフリカ訛りを巧みに再現している。冒頭の変人キャラをもっとうまく使えなかったのか、真面目すぎる作風でした。

妻への家路(2014年製作の映画)

3.8

文革バレエ団とコン・リーの演技◎
下放された夫が20年ぶりに帰るが、
待ち続けた妻はまさかの記憶障害に。
好みが分かれそうなラストだけど、
娘の罪を両親が肩代わりするような
悲しくも愛に満ちた作品でし
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ある過去の行方(2013年製作の映画)

3.9

なんでそんなことを言ったのか、
が延々と続く日常系不協和音ドラマ。
同監督作品にある車内の会話劇や、
劣悪な交通事情のノイズが使われる。
ヒス嫁を中心に、元旦那の帰国理由や
長女の行動が事件に関与して
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ママは日本へ嫁に行っちゃダメと言うけれど。(2016年製作の映画)

2.8

もんもん入った台湾女子に萌える話
蛭子能収の活躍を心待ちにしていたが
映画後半では見捨てられていた、残念

THE WAVE ウェイヴ(2008年製作の映画)

2.9

SMクラブで女王様から受ける躾、
規律を求める本能がそこにはある。

アメリカの高校で実際にあった授業を基にしていて、生徒の反応は事実に近いようです。という訳で前半は良いのですが、後半はエンタメに走り
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こころに剣士を(2015年製作の映画)

3.7

戦時中にドイツとソ連それぞれに徴兵され国民同士が戦ったエストニアの実話を基にしています。
ドイツ側の元兵士は戦後にはKGBに追われたので、身分を隠して生活していたのが主人公です。フェンシングの鬼指導が
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とうもろこしの島(2014年製作の映画)

3.7

川の中洲でとうもろこし作り
DASH島の企画ではない
老人と親を失った孫娘の話
両岸には対立する兵士がいて、
ふと孫娘の将来を案じてしまう
不思議な映画でした。

プリズナーズ(2013年製作の映画)

3.8

久々にネタバレを読み漁った作品
アンチクライスト・スーパースター(懐かし)な刑事は置いといて、気になるのは父親の設定でした。敬虔なクリスチャンが食料や武器やガスマスクまで備えるプレッパーである点、また
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