YukiIrikuraさんの映画レビュー・感想・評価 - 10ページ目

太陽の墓場(1960年製作の映画)

3.3

べたーっとした質感が苦手。明るい未来の見えない中で、生に執着し逞しく生きていく花子は好き。

おおかみこどもの雨と雪(2012年製作の映画)

3.5

自分の属する世界は自分で決めればいい。ただ、きっちり枠にはめないっていう選択肢もあっていいんじゃないかなぁ。

青春残酷物語(1960年製作の映画)

3.4

破滅的な若者たちによる反抗は結局世の中を変えるには至らない。ギラギラした映画。

落穂拾い(2000年製作の映画)

3.7

捨てられたもの、残された物を拾う人々を追った一寸変わったドキュメンタリー。落葉拾いってそんなに深い意味のある言葉だったのね。

ダゲール街の人々(1976年製作の映画)

3.6

ヴァルダが長年住む通りに店を構える人々を追ったドキュメンタリー。田舎から出てきた人々で通りが成り立っている感じは東京と似てるなぁ。香水屋さんの寡黙な奥さんの姿が一番印象的。

乱れ雲(1967年製作の映画)

3.7

年上の女に詰め寄る加山雄三は控えめに言って最高。距離の詰め方おかしいでしょ。『流れる』の方が好きではあるけれど、こちらもなかなか。

娘・妻・母(1960年製作の映画)

4.0

原節子と高峰秀子という超ビッグスターの共演!物語は『オーバー・ザ・ヒル』×『東京物語』。個性的な兄妹が繰り広げる悲喜交々。親って切ないなぁ。

あらくれ(1957年製作の映画)

3.6

高峰秀子強い!男顔負けの逞しさだけど、常に隣に男がいて女を捨ててない所が素敵。

驟雨(1956年製作の映画)

3.8

倦怠期の夫婦と新婚の姪夫婦。原節子の不満たまってる奥さん像が可愛い。夫婦って結局文句を言い合いながらも何だかんだ上手くやっていくものなのかしら。最後の謎の紙風船笑

少年(1969年製作の映画)

3.6

当たり屋をして生計をたてる親子。長男もまた親と同じ「仕事」をするようになるが...子供の目ってなんであんなに純粋なんだろう。

ラ・ポワント・クールト(1955年製作の映画)

3.5

アニエス・ヴァルダのデビュー作。結婚4年目の男女が、男の生まれ故郷である漁村にバカンスにやって来るが...永遠に続く2人の散歩と対話。それとは関係なく流れる漁村の人々の日常生活。夫の髪型どうした。

ナイルの娘(1987年製作の映画)

3.8

初ホウ・シャオシェン。チンピラの兄、小学生の妹と暮らす少女シャオヤンの日常と失われていく青春。シャオヤンを演じたヤン・リンの隠しきれない透明感!若い時の松田聖子みたい...

中国語、英語、日本語の歌
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ラヴソング(1996年製作の映画)

4.2

松竹のメロドラマ『君の名は』と大好きなリンクレイターの『ビフォア~』シリーズを足して二で割った感じ。演出に古さも感じるけど、なんだかとても好き。

さばさばした雰囲気のマギー・チャンも素敵だけど、子犬
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晩菊(1954年製作の映画)

3.9

久しぶりの成瀬巳喜男×林芙美子。4人の元芸者たちの四者四様のあまり幸せそうでない生き方を見る。相変わらず女たちが愚痴を言いながらもしぶとく生きてて◎昔の男の格好悪い所は見たくないよね...

雨とだら
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踊る大紐育(ニューヨーク)(1949年製作の映画)

3.6

ニューヨークで24時間の休暇を得た水兵3人のドタバタ。ジーン・ケリーから漂う陽キャラ感が◎タクシーの女運転手を演じるベティ・ギャレットと、学者を演じるアン・ミラーがとっても魅力的。

君も出世ができる(1964年製作の映画)

3.8

サラリーマンの悲喜交々を描いた東宝ミュージカル。フランキー堺と高島忠夫演じる対照的なサラリーマン像がよい。女性人も魅力的で◎

切腹(1962年製作の映画)

3.8

最近見る映画の仲代達矢登場率が高い。自分の信念を曲げない頑固な役が多いイメージ。この作品でも仲代演じる浪人は志を遂げるわけだけど、結局この人は自分の娘を救うために刀を売るとか出来なかったんだなぁと。ビ>>続きを読む

お吟さま(1962年製作の映画)

3.7

千利休の娘お吟の命をかけた恋。妻子あるキリシタン大名、右近への思いを胸に、泣く泣く商家への縁談を受け入れたお吟だったが...お吟と右近は最終的に2人の世界に行っちゃうからいいけど、残される人達の辛さよ>>続きを読む

流転の王妃(1960年製作の映画)

3.5

京マチ子演じる竜子が政略結婚で満州へ渡り、様々な困難を経験しながらも逞しく生き抜く姿を描くなかなかの大作。竜子とは対照的な夫を演じる、船越英二のほんわーかした雰囲気に癒される。途中ちょっと間延びした感>>続きを読む

イレイザーヘッド(1976年製作の映画)

3.0

意味は分からない映画。リンチの好き!を詰め込んだんだろうなぁ。謎のベイビーよく見たら可愛いじゃんって思い始めた頃に、突如めっちゃ気持ち悪くなって笑った。映画の間ずっと何かしらの音が鳴っていて落ち着かな>>続きを読む

いぬ(1963年製作の映画)

3.6

フレンチ・フィルム・ノワール。一見クールに見えて、恋愛をやり直そうとしたり、意外と情に熱いベルモンドが◎。

肉弾鬼中隊(1934年製作の映画)

3.3

砂漠のど真ん中で道に迷ったイギリスの一小隊と画面上には絶対現れないアラブの兵士の戦い。なかなか不条理なラスト。なんでジョン・フォードはこの映画作ろうと思ったんだろう。

フェリーニのアマルコルド(1974年製作の映画)

3.6

綿毛に始まり綿毛に終わる1年。やたら個性的で騒々しいけど、なんだか憎めない町の人々。雪の中の孔雀の美しさ。

ファンタスティック・ビーストとダンブルドアの秘密(2022年製作の映画)

3.7

脚本にJ・K・ローリング入ってるの強い。ハリー・ポッターシリーズからの世界観がちゃんと引き継がれてるのが◎グリンデルバルドは大分雰囲気変わったけど、これはこれで。ダンブルドアって皆に頼られるけど生涯孤>>続きを読む

リバティ・バランスを射った男(1962年製作の映画)

3.8

東部の男ジェームズ・スチュワートと西部の男ジョン・ウェイン。今さら生き方を変えることも出来ず、時代に取り残されていくウェインが切ない。

エプロン姿のジェームズ・スチュワート可愛い。

黄色いリボン(1949年製作の映画)

3.5

退役を目前にした大尉。軍人としての最後のミッションは失敗に終わるが...ハッピーエンド風に終わらせてるけど、彼は西部に行かせてあげた方がよかったんじゃないかな。

色々物語が崩壊してしまっているのが、
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はだしのゲン(1983年製作の映画)

3.3

原作は小学生の時にちょっと読んだなぁ。学校の図書館に唯一置いてあった漫画だったから人気で皆読んでた。カラーアニメーションになるとさらにインパクト強い。

イヴの時間 劇場版(2009年製作の映画)

3.5

この作品続きないんだ...ユートピア系のアンドロイドと人間の関係。アンドロイドよりもテックスの方が可愛いと思ってしまった。

現実の人間型ロボット?見てても思うけど、あまりにも人間に似てるって、不気味
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魂のジュリエッタ(1964年製作の映画)

3.4

夫の浮気を知った妻の内面。フェリーニとマシーナの離婚危機がベースと思うと、よくヒロインやったなぁと。強烈な色彩の隣人宅や奇天烈な帽子の数々、ケバケバしい化粧のおばさま達など後のフェリーニ・ワールドを感>>続きを読む

カラフル(2010年製作の映画)

3.3

原作の小説が好きだったなぁ。森絵都の文章は読みやすいし、わざわざアニメにする必要はあまりない気もする。

東京ゴッドファーザーズ(2003年製作の映画)

3.5

今敏監督にしてはとても分かりやすい映画。色々あり得ないことが起こるけど、聖夜だからいいの!と押しきる強引さも◎人間たまには奇跡を信じてみたくなるよね...

愛の嵐(1973年製作の映画)

2.9

うーん。あの時代だから作れた作品なんだろうなぁ。2人にしか理解できない愛があるのはいいけど、それをダラダラ2時間見続けるのははキツい。

シャーロット・ランプリング美し!

王立宇宙軍 オネアミスの翼(1987年製作の映画)

3.5

架空の王国で、人類初の宇宙飛行士になった男の話。製作陣の顔ぶれがなかなか豪華。お金かかってるなぁと。

主人公の声なんか聞いたことあると思ってみてたら森本レオだった。

女ばかりの夜(1961年製作の映画)

3.7

田中絹代監督作品。売春禁止法の施行によって逮捕され、更生施設に入れられた元売春婦達の物語。原知佐子演じる主人公の意思の強そうな視線が印象的。何度社会に出て拒絶されようとも、再び自分の足で立ち上がる強さ>>続きを読む