ユキユキさんの映画レビュー・感想・評価

ユキユキ

ユキユキ

学生です。完全自己満の感想メモと化してます。夏はヨーロッパ映画を漁ります。

映画(780)
ドラマ(1)

ザ・ビッグハウス(2018年製作の映画)

4.5

もうクタクタだった。勘弁してほしい。最初の30分、まるで文化祭のような熱気が伝わり、観ているこちらもワクワクする。しかし映像が進むにつれ、あまりにドメスティックな経済を目の当たりにしてしまい、どんどん>>続きを読む

愛、アムール(2012年製作の映画)

4.5

ああこれ、劇場で観たかったな。暗くて拘束された環境で観たら、苦しくなるに違いない。その苦しさを味わえたら、この作品の重さが味わえるのに。
死を目前としたとき、人は弱くなり幻想に全て任せたくなることを私
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街のあかり(2006年製作の映画)

4.1

決してお涙ちょうだいな画を作るわけではなく、どこまでも撮り手が客観的。第三者からみたユーモアを交えながら、弱者の視点を保つ。しかし客観過ぎず温かみが残されているのは、音楽のおかげか、それとも細かな演出>>続きを読む

哭声 コクソン(2016年製作の映画)

3.6

韓国映画のグロテスク、躊躇ないのに娯楽たらしめられてて、芸術への挑戦を常に感じる。國村隼ンンンン!!

ビューティフル・デイ(2017年製作の映画)

4.5

完全にノーマークだったのに、まさかの傑作だった〜空間を轟かせる重低音とハズれた旋律に呑みこまれるこの体験、昨年のGOOD TIME以来です。
終盤にかけて主人公の弱さが滲み出ていく、このストーリーをど
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犬ヶ島(2018年製作の映画)

3.9

ウェス・アンダーソン、やっぱり狂気じみている…好きを極める人の作品に「なぜこの作品を」とか聞く必要なんてあるでしょうか。描きたい想いが沸騰してる人間のその熱意が、スクリーンからバンバン伝わる。アツ〜い>>続きを読む

アイ, トーニャ 史上最大のスキャンダル(2017年製作の映画)

3.7

大衆に消費されながら生きる充実感と、絆や愛を求める純粋な人間らしさとのせめぎ合い。「こうじゃなきゃ生きていけない」自らの一部を押し殺した姿が重たくも清々しく感じられたのは、きっと共感できる自分がいたか>>続きを読む

フロリダ・プロジェクト 真夏の魔法(2017年製作の映画)

3.7

フェアリーな画から漂う、真夏の安モーテルの匂い。急な豪雨がゴミの散乱してる地面を蒸し、事務所からは乾燥しきった冷房の匂いが伝わる。優しい画がむしろこの「どうしようもなさ」を際立たせていて、「かわいい」>>続きを読む

ハッピーエンド(2017年製作の映画)

4.5

笑えない、けど笑ってしまった。自分はあまりにおめでたい世の中を生きているなと思って。
家族といえど、結局はただの人の集まりで、そもそも「家族」という繋がりに疑問を感じられずにはいられない。インターネッ
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ザ・スクエア 思いやりの聖域(2017年製作の映画)

4.6

赤ちゃんの泣き声、着信音、暴言…社会格差とかデカいことに限らず、日常生活で触れる「ノイズ」に、わたしは嫌な顔せず居られているか。倫理の限界を描き続けることで、観る人の良心をボロボロに剥がしてくる。濃密>>続きを読む

レディ・バード(2017年製作の映画)

4.0

人を「好き」でいることはそれなりに傷付くことばかりだけど、レディ・バードはどんな傷も受け入れ、絶対に人を責めない強さがある。
‪グレタ・ガーウィグという人間の全てが詰まった作品であり、これからも彼女を
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スーパーの女(1996年製作の映画)

3.7

遅ばせながら初めての伊丹十三。
目眩がするほどしつこい原色、キャラクターも色強い。でもこの濃さがスーパーなのに非現実な世界に変えていて唸ってしまった。雑多な寿司屋も良し。夜に安っぽいネオンが光るスーパ
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夏の庭 The Friends(1994年製作の映画)

3.6

塩素の匂いがきつい学校のプール、蒸されたような草木、子供の走り去る音。物語を越えてときどきハッとさせられる映像と音が、自分の体に夏を取り戻してくれます。一気にあの季節が好きになっちゃったな。

髪結いの亭主(1990年製作の映画)

3.8

こんなにも純粋な性癖をひとつの愛として描いてしまうのだから、物語って本当に恐ろしいものだよな。
幻想を追い求める虚しさやもろさこそ「美しい」という美学。気持ち悪いと思えるのはむしろ現代だからであって、
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君の名前で僕を呼んで(2017年製作の映画)

4.6

全ての必然を喜んで迎え入れようとする姿に惚れ惚れしてしまう。美しい映像作品はその美しさを言葉にする力を奪う。語るより、ずっとこの余韻を噛み締めていたい。というより、ドラッグみたいな映画で、劇場で体感し>>続きを読む

グッバイ・ファーストラブ(2010年製作の映画)

4.1

わたしはとにかくミア・ハンセン=ラヴの映像が好き。繋げたというより、撮ったものを「置いていった」ような映像。2人の間に生まれる「情」に身を任せ、物語が作りあげられていく。あくまで客観的な視点を保ってい>>続きを読む

レディ・プレイヤー1(2018年製作の映画)

3.6

古典的な起承転結に勿体無いと感じるものの、映像のボリュームとの相性を考えるとこれくらいがちょうど良かったのかな。
そういった点も含めて、四半世紀近くのカルチャーを築き上げてきた監督の映画に対する愛と苦
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バニー・レークは行方不明(1965年製作の映画)

3.7

人形、得体の知らない人物たち、一見やりすぎのような不快なシーン。全ての要素が連続して積み重なるとやっぱり怖い。斜め下からグッと顔に引き寄せるシーンなんか、分かっているのにゾッとさせられる。サイコ作品は>>続きを読む

ちはやふる ー結びー(2018年製作の映画)

4.5

ここまで綺麗に創り上げられるとむしろ悔しいね。凄かった。映像の中の出来事全てが凄かったんだよ。
何より嬉しかったのは、ちゃんと劇場で観る作品として設計されていたこと。音の使い方、長回し、それに役者陣の
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ちはやふる 下の句(2016年製作の映画)

3.5

それぞれの想いが複雑に交差するけどそれを決して言葉として描かない姿勢が良かった。漫画と同じく画で語る力が保たれていて観ていて気持ち良い。
上の句よりも映像としての眩しさは少ないけど、底から湧き上がるス
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フレンチアルプスで起きたこと(2014年製作の映画)

4.3

想いを溜めることの限界とそれを口にしてしまう恐さ。だいたいの男女関係は女性が本質をズバッと指摘し、男性はそれに翻弄されていくような気がする。(社会的、ではなくただの対人関係としての話)その移り変わりが>>続きを読む

ミニー・ゲッツの秘密(2015年製作の映画)

3.4

どうしようもない焦燥感と寂しさはツライ思いばかり引き寄せるけど、それを経て人は大人になるんだなぁ〜。今どうしようもなくても後から振り返れば「楽しかった」の世界だよ。

イカロス(2017年製作の映画)

4.0

ドキュメンタリーをちょっとかじったことがある身として、ふとしたときに映画的な瞬間をカメラに収められた喜びが忘れられない。でもこの映画は、演出かのようにそんな瞬間が沢山カメラに収めていて一体どうやって撮>>続きを読む

ビフォア・サンライズ 恋人までの距離(1995年製作の映画)

4.4

もう何回も観てる。というか気付いたらまた観てしまう。
相手が話してる時の目つき、身体の距離…会話劇で終わらない人と人のシンパシーを映像で見事にすくいとっていて美しい。ロマンス映画では収まりきらない美し
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スパイダーマン ホームカミング(2017年製作の映画)

-

想いを寄せる人の人生を狂わせてでも自分の信じる「正義」を全うする怖さ。ヒーロー映画らしい狂気を感じました。

ブレア・ウィッチ・プロジェクト(1999年製作の映画)

2.8

この画質とこの撮り方でリンクレイターみたいな青春映画撮ったら面白いだろうな。もうすでにそういう作品、作られてそうだけど。

聖なる鹿殺し キリング・オブ・ア・セイクリッド・ディア(2017年製作の映画)

4.0

変態的なストーリーと小綺麗だけどグロテスクな描写、そして計算された音響。ずっと漂う嫌〜な空気感に2時間拘束され、映画観た!という清々しささえ覚える。
日常生活において「不快」は排除されるものだからこそ
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彼の見つめる先に(2014年製作の映画)

3.8

恋って相手が何考えてるのか分からなくて、どこまで踏み入っていいのか分からなくて、そういういじらしい時間の積み重ねが相手への想いを厚くさせていくよね。
物語の視点は主人公に寄り添っているけれどどこか俯瞰
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リバーズ・エッジ(2018年製作の映画)

3.8

映像の繋げ方、音の撮り方、演出が漫画のあの世界をより陰鬱に描いていてとても良かった。特に廊下のシーンとか。ルミちん、田島さん、観音崎君、起点となる3人の演技も狂気じみててよかったな。

15時17分、パリ行き(2018年製作の映画)

4.3

今作でその「事件」はまばたきしたら終わってしまうほど一瞬の出来事として描かれている。むしろその一瞬に、その人のこれまで生きてきた全てが現れていると思うと神秘的な感覚さえ覚える。
飾ることなく描くことで
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シェイプ・オブ・ウォーター(2017年製作の映画)

3.7

デルトロ監督の美へのこだわりは案の定素晴らしいのだけど、それ以上に物語を作る人としての自覚が感じられて、そっちに感動してしまった。
監督の伝えたいメッセージはセリフの一言一言から読み取れるのだけど、あ
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スリー・ビルボード(2017年製作の映画)

3.6

物語を伝える「語り方」がちゃんと考え抜かれていて好感。
ヨーロッパだったら画で語れ!となるところも、粋を保ちつつストレートなアメリカ人の感覚を持った「言葉」で描いているところが、作品全体の背景を深めて
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8 1/2(1963年製作の映画)

4.0

この映画の全部が今の映画のお手本になっているので新鮮さは感じられなかったのだけど、クラシック音楽の使い方はとんでもなくイカしてたな…
とはいえ錯乱していく主人公と重ねた映像の使い方はさすがだと思いまし
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エブリバディ・ウォンツ・サム!! 世界はボクらの手の中に(2015年製作の映画)

3.9

順調な大学生活の始まりを描いているのに、これから嫌なことも悲しいこともあることを何となく示唆している終わり方。
物語の「起」を描き、あとの「承転結」は観客に託す。それって観客の想像力を信頼してるからだ
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トッド・ソロンズの子犬物語(2015年製作の映画)

3.9

動物に対する既成概念、映画それ自体に対する思い込みをぶった斬ってくれる壮大な皮肉。これはもう客観的に観たもん勝ちですね。評価はすこぶる悪いですが、私はたまらなく大好きです。
途中のインターバル、完全観
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サファリ(2016年製作の映画)

4.8

出てくる人たちは私と同じ人間だけど、シンメトリーを使って客観的に彼らを映し出すことによって、生々しい「人間」という生き物を見ているような感覚。この技、ズルいな。

どこか抑圧された日常から解放されるた
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