ゆうさくさんの映画レビュー・感想・評価 - 16ページ目

ビューティフル・マインド(2001年製作の映画)

5.0

恥ずかしながら初鑑賞。
誰もが知るアメリカ映画ってやっぱ素晴らしいですわ。

ロンハワードって現時点で最高の職人監督だと思う。今更だけど今作でそれを確信した…

一気に時間が進む映画は傑作の法則…その
>>続きを読む

遠い空の向こうに(1999年製作の映画)

5.0

スプートニクを見上げる際のまさに"天の光は全て星"なショットが最高。

この冒頭もそうだけど、ロケットの打ち上げや星空を見上げるという行為は『みんなで一つのものを見守る』という点において映画鑑賞と同一
>>続きを読む

銀河英雄伝説外伝/黄金の翼(1992年製作の映画)

-

作画、キャラデザ、メカデザ全部悪くないけど演出ダサ過ぎでは?

「とめませーん!」のとこクソワロタ。

青春デンデケデケデケ(1992年製作の映画)

5.0

大林ベスト。
やっと見れた。しかも劇場で。新文芸坐ありがとう。
途中フィルム切れて上映中断したんだけどそれ込みで劇場体験として最高だった。

死ぬほどカット割りまくってどんだけカメラ回してんだよって戦
>>続きを読む

アルプススタンドのはしの方(2020年製作の映画)

5.0

後半ずーーーーーーっと落涙。
500000000リットルぐらい泣いた。

アルプススタンドというロケーションの構造自体が舞台的だし、演劇が原作というのも納得の作品。
そしてそれを見事に映画として成立さ
>>続きを読む

悪人伝(2018年製作の映画)

4.5

面白い!

カメラワークやカット割りの忙しなさはちょっと気がかりだし、アクションシーンカメラ寄りすぎで画面の簡潔さが薄くなってしまっていたけどそんなことどうでもよくなる程、雨が映える夜の妖しい煌めきに
>>続きを読む

同級生(2015年製作の映画)

4.5

近年の恋愛映画でイッチバン丁寧な作品なのでは?

ずっと観たかったんだけどネトフリに追加されてようやく鑑賞。
まず、中村明日美子先生の絵が完璧に再現されアニメーションとして動いているのに感動。

ここ
>>続きを読む

銀河英雄伝説外伝/わが征くは星の大海(1988年製作の映画)

5.0

超絶中の超絶大傑作でしょう!

細かい芝居、特に目配せの演技がカッコ良すぎる人物描写。
超高密度作画で描かれた艦隊戦を互いに高め合う音楽…
最初のうちはチョットクサすぎるか?と思わなくもなかったけどク
>>続きを読む

コリアタウン殺人事件(2020年製作の映画)

4.0

ロベールブレッソン『シネマトグラフ覚書』より

"演出家でもない、映画監督でもない。自分が映画を作っていることを忘れよ。"

"真実と虚偽の混淆から生じるものは、虚偽である。虚偽は、もしそれが雑気のな
>>続きを読む

アングスト/不安(1983年製作の映画)

4.5

殺す側も殺される側も視線を送る第三者もみんな生気が無くて素晴らしい。

狂った人間ではなく狂った機械のように映し出される主人公。一見無軌道に見える行動は自動化された行為がズレていった結果であり、そうと
>>続きを読む

透明人間(2019年製作の映画)

5.0

ほぼ完璧な作品。

何より動機が薄いのが良い。回想に逃げず、いま目の前で巻き起こっている事態の面白さを信じている。人間らしさ、感情移入という突き詰めても欺瞞にしかならないモノを放棄している。英断。
>>続きを読む

嘘つきみーくんと壊れたまーちゃん(2010年製作の映画)

4.0

この作風なら90分以内に収めて欲しいと思ってしまった。

しかし、演出的にも嘘をつきまくって遂に到達する傑作としか言いようのないラストカットで何もかもOKって感じ!

あ、あとピンドラっぽ〜いって思い
>>続きを読む

パディントン 2(2017年製作の映画)

4.5

おもしろすぎる

ご近所さんのキャラの見せ方が上手い。一つ一つのシーンは短いながらもしっかりキャラクターが立っているし、その細かい描写が後半回収される巧さ。
1人で川を流されてきておばさんに引き上げら
>>続きを読む

パディントン(2014年製作の映画)

4.0

おお〜!上質。面白い

高低差を中心とした画面構成とそこから生まれる上下運動。
アングルからして真俯瞰の構図が多く高低差を強調しているし、隣人のオジさんも常に二階から監視してくることで分かりやすく上下
>>続きを読む

レイニーデイ・イン・ニューヨーク(2019年製作の映画)

4.5

アメリカで公開中止になったりといわくつきの作品。

確かに実際見てみると女性に対する男衆の描き方がウディ・アレンによる自己正当化に満ちているように感じられるし、ラストの展開も都合が良すぎやしないか?と
>>続きを読む

ジェーン・ドウの解剖(2016年製作の映画)

4.5

めっちゃ面白い!

死体解剖のプロセスを丁寧に見せることで知的好奇心を刺激してくれる。
普段見れない世界を垣間見れるってのはフィクションの一番の醍醐味。そして「見れば見るほど」怪異が起きていく構成も上
>>続きを読む

許された子どもたち(2019年製作の映画)

5.0

疲れた。二度と見たくない傑作。

音響が凄い。咀嚼音とかパイを割る音とかネチャネチャと浮き立たせて作品全体に拭いきれない不快感を持たせている。

絶対に見てる者を気持ち良くさせない、腑に落ちる答えを出
>>続きを読む

インディ・ジョーンズ/クリスタル・スカルの王国(2008年製作の映画)

-

予想を超えるトンチキ映画で笑った。

演出や話の流れ、そのどれもがギクシャクしていて噛み合っていない感じ。噴飯もののクライマックスまで大して意味のなさそうなイベントが起きまくる。
親子のドラマも別に必
>>続きを読む

手錠 ロスト・ヴァージン やみつき援助交際(2002年製作の映画)

4.0

「デニーズ行ってグラスビール飲みてー」

「ナニモンだよおまえ」

ここまで倦怠感のあるやり取り描けるの凄すぎ。
全体に漂う空気の淀みがたまらない。心地良く、身を任せてしまいたくなるようなぬるま湯の日
>>続きを読む

千と千尋の神隠し(2001年製作の映画)

5.0

劇場からの帰りの電車、劇中並みに人少なくてなんか感動した。

階段を活かして上がったり下がったりのアクションをふんだんに盛り込み、お得意の群衆シーンでお祭り騒ぎの画面を構築する前半から中盤にかけての活
>>続きを読む

ゲド戦記(2006年製作の映画)

4.0

劇場でかかるっていう良い機会だしやっとこさ観た。

思ってた以上に内面へと向かっていく話でとにかく話の進みが遅い。かといって丁寧に心の変遷を描くでもなく結構力押しで変化だったり覚悟の瞬間を描写している
>>続きを読む

もののけ姫(1997年製作の映画)

5.0

劇場で再見。

合理的説明を必要とせず感情に即して風を吹かせてしまえるのがアニメーションの魅力だな、と再確認。
風に膨らむ髪のフォルムの美しさに心踊った。

タタラ場の防衛戦が魅力的。もっと見たかった
>>続きを読む

風の谷のナウシカ(1984年製作の映画)

5.0

劇場で観れる日が来るとは!

宮崎駿がそこまで年食ってないってのと、そもそもジブリ作品ではないってのが合わさって結構各アニメーターが自由に腕を競い合っている印象。いい意味で管理できていない。(していな
>>続きを読む

ランボー ラスト・ブラッド(2019年製作の映画)

5.0

シリーズ最終作にして最高傑作。というか普通に復讐劇としてオールタイムベストです。ずっと泣いてた。

前作のラストでようやく着地点を見つけたランボーが今度はその居場所と尊厳を守り抜く為に戦うんですよ!?
>>続きを読む

ランボー 最後の戦場(2008年製作の映画)

4.5

1作目と双璧を成す傑作。

容赦ない戦闘描写。飛び散る肉片。吹き飛ぶ四肢。
技術の向上も相まってとんでもなくハードな描写を真正面から叩きつける事に成功している。序盤の陸軍による蹂躙シーンと地雷を撒いた
>>続きを読む

ランボー3/怒りのアフガン(1988年製作の映画)

-

映画としての完成度とかもはやどーでも良くて、マッチョマンがイカすメカ(ヘリと戦車!)をグリグリ操ってるのを見れただけでもう満足。

ソ連の小太り兵との一騎打ち、ロープで吊って殺した挙句手榴弾で爆散させ
>>続きを読む

のぼる小寺さん(2020年製作の映画)

4.5

オンライン試写会が当たったので一足お先に鑑賞。

文化系スポ根映画(なんじゃそりゃ)の最高傑作、『ロボコン』の古厩監督とアニメ界の至宝、吉田玲子には珍しい実写作品脚本という組み合わせとあらば最早期待す
>>続きを読む

(秘)色情めす市場(1974年製作の映画)

4.5

カッコ良すぎ。
ここまで画力でぶん殴ってくる邦画久しぶりに見た。
何よりこのジャンル、題材でしか描けない地獄がこれでもかとフィルムに刻み込まれている。

脳破壊されたヒモ男がダッチワイフ抱えて元恋人と
>>続きを読む

ランボー/怒りの脱出(1985年製作の映画)

4.0

下水混じりの泥の沼に沈められるとことか泥塗りたくって背景に溶け込むとことか頼む方の気がひけるような場面もジャンジャン演じてくれるから製作陣にとってはありがたい存在だろうなぁ、スタローン。

火薬もマシ
>>続きを読む

しびれくらげ(1970年製作の映画)

4.0

今作の渥美マリの激情っぷりは何度も何度も反復される「振り向き」アクションの鋭さにこれでもかと込められている。
このアクションの見せ方がマジで最高で、キレッキレのアクション繋ぎでカッティングされていくの
>>続きを読む

18倫 アイドルを探せ!(2009年製作の映画)

4.0

1作目よりは落ちるけど面白い。

更にキャラ映画感が強まっててそこが見どころでもありストーリーの鈍重さに繋がってもおり…
でも決めるところはしっかり決めててそこは流石。
自転車二人乗りの爆走ショットと
>>続きを読む

実写版 18倫(2009年製作の映画)

5.0

あれもこれもベストだけど一本選べと言われたらこれになるかもしれない。そんな城定秀夫最高傑作。

古今東西映画の舞台裏を題材にした映画は数多くあれどここまでしっかりと真摯にAV撮影を題材に取り上げた映画
>>続きを読む

かえるのうた/援助交際物語 したがるオンナたち(2005年製作の映画)

5.0

これまでもこれからもここまでエモーショナルな作品には出会えない(出会えなかった)気がする。
素直に感動した。泣いた。

この世界には私たち2人しかいないとさえ思わせられるアパートでの踊りから世界そのも
>>続きを読む

レインメーカー(1997年製作の映画)

5.0

超ド傑作。コッポラベスト。

DVも遺言状のエピソードも本筋には決して交わらないがそこで出来た関係性は主人公を介して確かに交差しそれぞれが抱える傷を静かに癒していく。
このサブエピソードの見せ方は決し
>>続きを読む

女神の見えざる手(2016年製作の映画)

5.0

面白すぎ。
完璧な映画は存在した。

情報の提示、つまり怒涛のマシンガントークが必ずと言っていいほどキャラクター達が歩き回るなどの"アクション"と同時に展開するから一瞬たりとも画面が死なない。
いやも
>>続きを読む

人形舞踊の夢(2017年製作の映画)

-

安っぽくコラージュされた画面に曲が流れると怖くなる。ホラーにはある種のチープさが必要なのではないかと思った。作り込まれすぎているとその緻密さに安心してしまうが、安っぽいと何が映るかわからない緊張感があ>>続きを読む