ゆうさくさんの映画レビュー・感想・評価 - 15ページ目

ラン・ローラ・ラン(1998年製作の映画)

5.0

もう何でもいいから誰かこの映画を観てくれ!!!!!!
ダントツオールタイムベスト"疾走"映画。
この作品を言い表すには、疾走、その一言しかない。
走るという運動で人生の全てを語り切ってしまう感動。
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魔法少女を忘れない(2011年製作の映画)

4.5

自転車自転車自転車、スケボー広場でのキスシーンにおける風と雲の流れ、委員長の口調の変化を長回しで捉えることで行われるこの映画の虚構性への言及、体操着ドロを追い詰める際の教室での生徒の大迫力な動線設計、>>続きを読む

天井桟敷の人々(1945年製作の映画)

4.5

言わずと知れたやつ。
劇場にて初鑑賞。というか劇場じゃなかったら最後まで耐えられなかったかも。
それぐらい退屈、特に第一部はキツかった。
会話、会話、とにかく会話の連続で画面の動きも乏しいし、演劇シー
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空に住む(2020年製作の映画)

4.0

難解な映画や…
俺にはどの登場人物の心境も理解不能で恐ろしくなるほど。でも分からないって面白いからな〜。女性陣のやることなす事スリルに満ちていて見ていて飽きなかった。特に岸井ゆきのが激ヤバ。

あんな
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浅田家!(2020年製作の映画)

-

時々お、という演出があったかと思えばそれをぶち壊すダサすぎる瞬間にがっかりさせられる。その繰り返し。
総じて再現ビデオの域を出ていない。
結局役者の顔芸頼りの作品。それを引き出すことこそが監督の演出力
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映画クレヨンしんちゃん 激突!ラクガキングダムとほぼ四人の勇者(2020年製作の映画)

5.0

神。
ロボとーちゃん以降のクレしん映画における最重要作品。

従来のクレしん映画のフォーマットを踏襲しつつ新たな次元まで連れて行ってくれる構成、大勢のキャラクターの捌き方、キマリまくったレイアウトの中
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(1954年製作の映画)

4.0

映画館にて再見。

初めて見たのは高校生の頃。当時はつまんないな〜と思いつつもラストで泣いた。
んで、今回は全体的に面白いなーと思いつつもラストで泣けなくなってた。

どっちの俺の方がこの映画をより深
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TENET テネット(2020年製作の映画)

4.5

ジョジョの奇妙な冒険第6部ストーンオーシャン


…を読んだ時と同じ脳味噌の部分が刺激された。
初見で掴みきれそうでやっぱり掴みきれない感じとか、今目の前で起きていることの裏で蠢いている途轍もなく壮大
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マーティン・エデン(2019年製作の映画)

4.5

この手の映画苦手なはずなんだけど、なんか最後まで飽きずに見れちゃった。
なんならラストシークエンスとかめちゃめちゃ鳥肌立った。(けどラストカットは凡百な気がする)
てか主演の人かっこ良すぎ。

手持ち
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スパイの妻(2020年製作の映画)

5.0

お見事!!!!!な傑作。

脚本が微妙ってところ以外は大半の黒沢映画は毎度満足させてくれる。そこに死ぬほど面白い脚本が加わったのが今作。もう文句の付けようがない。

今まで以上に演出がノリにノッている
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異端の鳥(2019年製作の映画)

5.0

面白いとかつまらないとかそういう次元じゃなくて、監督の脳内を叩きつけられてただただ平伏した。そんな映画体験…

視線の提示の仕方が素晴らし過ぎる。
引き画の美しさは地獄めぐりのロードムービーをより一層
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BURN THE WITCH(2020年製作の映画)

4.0

アマプラ版を鑑賞。

作画も良いし、台詞回しも久保帯人なだけあって気持ち良いんだけどどこかモッサリしたテンポ感が勿体ない。
ギャグの挟み方が勢いを殺している?

背景美術の絵柄が好みだった。その空間の
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マティアス&マキシム(2019年製作の映画)

-

見たばっかで既にうろ覚えなのだが、パーティーかなんなかのシーンでヒゲの方がクソ盛り上がってるドランを見つめる一連がとっても良かった気がする!

ホントに、一瞬、夜の街を爆速で走るのを並走で捉えたショッ
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mid90s ミッドナインティーズ(2018年製作の映画)

4.5

音がいちいち超デケーからクソ痛そう。
初っ端兄貴にタコ殴りにされるシーンでもう最高だった。
確かな手触りがある作品は良いね。


ラストは今まで積み重ねた演出に最後の最後で自信が無くなってる感じがしな
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暗黒街の顔役(1932年製作の映画)

4.5

大学の授業で断片的に見ていたがようやく全編鑑賞。
今のところホークスのベストかな〜。

冒頭のシルエットで描かれる襲撃シーンをはじめとする禁欲的な演出と、カーチェイスやクライマックスの銃撃戦などド派手
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8日で死んだ怪獣の12日の物語(2020年製作の映画)

4.0

うおーナメてた。意外と面白い!

リモート作品って監督からカメラワークやもっと言うとショットを奪ったらどうなるか、その中で監督はどうやりくりするのかって試みを楽しむものだと思うんだけど、チョット見てて
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夜の人々(1948年製作の映画)

4.5

とっても最高。

念願叶ってようやく見れた。
冒頭のキスからの空撮にシビれる。カッコ良い。
カッコ良いといえばヒロインの登場シーン。車に乗って帽子を被って…良い感じに目元に影がかかっていてクール。この
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秋津温泉(1962年製作の映画)

4.5

映画が上手すぎる。

出会いのシーンにおける異常な量の鏡。そこに映されていく岡田茉莉子の顔顔顔。その後様々な顔に変貌していく彼女の運命を暗示しているかのよう。

ロングショットと横移動がキマリまくり。
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スターマン/愛・宇宙はるかに(1984年製作の映画)

4.0

カーペンターでSF要素ありのロードムービーとか面白くないわけない!

今作におけるご都合展開の全てが主人公2人とこの映画が起こす奇跡に説得力を与えているようだ。

広大なロケーションの切り取り方や濡れ
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月光の囁き(1999年製作の映画)

4.5

これこれ、こういう話が見たかった。

見る、見られる、互いに睨み合う、という視線を使った関係性の描き方。覗く行為を覗くカメラ。執拗なまでに彼彼女らと共犯関係を結ぶショットの数々に痺れる。
窓を流れる水
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風と共に散る(1956年製作の映画)

4.0

冒頭からとてつもない風が吹いていて心鷲掴みにされた。

その後、話の内容自体は個人的にあまり興味のないものだったけど流麗な動線及びカメラワーク、鏡を活かした構図等キマリまくった演出に魅入られながら見て
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暴走パニック 大激突(1976年製作の映画)

4.0

大いに笑った。
深作の感じがいい方向で笑いに昇華している作品だと思う。それでいて異常な熱量には痺れっぱなしにしてくれるし。

大した理由もなく主人公たちを追いかける車が増えていくのがサイコー。そんでも
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劇場版 とっとこハム太郎 ハムハムグランプリン オーロラ谷の奇跡 リボンちゃん危機一髪!(2003年製作の映画)

5.0

爆泣き。正に漢の闘い。
余白を一切許さず最後までフルスロットルで駆け抜ける台詞と運動の連鎖。

ハム太郎の飼い主が部屋の中でグルグル回りながら着替えるシーンでもう鳥肌立った。出﨑的アクション設計と語り
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夢の丘(2019年製作の映画)

-

記録し忘れ。
バリバリ高橋洋、って感じだったと記憶

暗黒街の弾痕(1937年製作の映画)

4.5

なんという運命!なんという悲劇!
これより悲しい映画存在しようがない。

感情に対し一歩引いた演技とカメラ位置でもって応える演出に拍手。
冤罪、脱獄、逃避行といくらジャンルを横断しようと一貫した理念に
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映画ドラえもん のび太の新恐竜(2020年製作の映画)

4.0

面白い。
ドラ映画はこれぐらいクサくても良い…とは思う。

友達という関係か親子という関係、どっちを見せたいのか、それともどちらも見せたかったのか、いずれにせよ持て余している感じは否めない。

作画の
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思い、思われ、ふり、ふられ(2020年製作の映画)

-

酷い。

画面も演技も辛気臭い。
なんであんな生気の抜けた暗い画面が良いって思えるんだろう。

浜辺美波って喜劇役者だと思うしあんな繊細風でしかないキャラクターやるの似合ってないよ。
本人も事務所もも
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悪の力(1948年製作の映画)

4.0

面白い。
フィルムノワールの集合無意識的な要素満載。

誰もいない街中を歩く姿をロングで捉えたショットの異様な迫力。

完璧な照明。クライマックスの銃撃戦美しカッコよすぎる。光が強くなるほど影は濃くな
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少女☆歌劇 レヴュー・スタァライト 再生産総集編 ロンド・ロンド・ロンド(2020年製作の映画)

5.0

迷ってたけど見に行ってよかったー!
"テレビシリーズの再構成劇場版"史上屈指の傑作だと思う。

各キャラクターエピソードのまとめ方が上手すぎる。テレビ版を放送当初見たっきりの僕みたいな悪いファンにも優
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海辺の映画館―キネマの玉手箱(2019年製作の映画)

-

大林宣彦の、遺作、ということでなければ許されない、あまりにもあんまりなチープな画面なのだけれども、チープな映画だったか?と聞かれると決してそうではない気がしてしまう不思議。

うーん、でも、一体何見せ
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未知との遭遇(1977年製作の映画)

5.0

映画が生み出す光の魔法。

光の明滅と共に奏でられる"未知"とのやりとり=セッションに身を委ねていたら自然と涙が流れた。

変則的な映画の映画とも思える。強烈な光を大勢で言葉もなく見つめるという行為、
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クリスティーン(1983年製作の映画)

4.0

ジョンカーペンターって狙いにいったシーンやショットを絶対に外さないから信頼できる。

異常なギラつきを見せるヘッドライトの輝き!火だるまになって爆走するクリスティーン!
夜の闇に映える光を重視した撮影
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キートンの大列車追跡/キートン将軍/キートンの大列車強盗(1926年製作の映画)

4.5

死ぬほど金かかってるよね!?!?今作ろうとしたら途方も無い予算になってそもそも制作出来なさそう…

マジでなんでもありの大アクション映画…!ヤバすぎ!
ずーっとずーっと途切れることなくアクションアクシ
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