summeriさんの映画レビュー・感想・評価 - 2ページ目

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道草(2022年製作の映画)

3.8

試写にて鑑賞
『轟音』片山享監督最新作。今回は俳優の芝居で物語を成立させていくスタイルの中にしっかりと物語と明確なメッセージ性が存在し、それによってこれまでの監督作の中でもより開かれた映画として感じた
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夢半ば(2022年製作の映画)

3.8

監督主演と内容も自身の記録的な要素を扱っているが、それが映画としてしっかり成立しているのが面白い。メタ的な構造の面白さと、人生の節目の共感性。特にリューイチとのシーンは二人にしか決してわかり得ない感情>>続きを読む

さすらいのボンボンキャンディ(2022年製作の映画)

2.5

記録
主演の影山さんは素敵だったものの、映画全体として疑問に思う瞬間も多かった。あと長い。原作ありものだろうけど、冗長的すぎるように感じた。要素をもっと絞った方がそれが原因か上映の時間の中でこの映画の
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卍 まんじ(1964年製作の映画)

3.9

卍は冒頭からやや現実離れした展開に笑えてくる。印象的なのは回想シーンの若尾文子の裸を見るシーン。とてつもなく白い。雪のような白さが印象的。でもあのキャラクターから見たらそれぐらいの強烈な美しさがあった>>続きを読む

妻は告白する(1961年製作の映画)

4.0

90分の時間でここまで個人的な愛についての不確かさという分かり合えなさを描くと善悪とか共感とかそういうレベルの話ではないドラマに昇華するんだなと思った。素晴らしい作品だったし若尾文子さんの存在がとても>>続きを読む

きみの鳥はうたえる(2018年製作の映画)

3.5

役者の好きなことや自然体でいられるようなシーンを生み出して作っていったんだろうなと。ただ、芝居はいいしずっと見てられるんだけだも少し個人的にはスパイスが欲しい。

死に至る愛(1984年製作の映画)

3.8

記録
死と信仰の映画。
シーンやカットの間のトランジションが印象的。雪が降るような抽象的なカットを挟んでいる。最初はその意味を考えるけど、途中から意味ではなく音とか構造に対して考える時間として作用して
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麦秋(1951年製作の映画)

4.2

どこか幸せと不幸の隣り合わせのようなものが存在している。それを象徴しているのが東山さん演じる志げの役かな。後半にかけて幸せなはずの娘の結婚が決まってからは常に苦い顔が多い。亡き子供の存在を憂う母と慕う>>続きを読む

出来ごころ(1933年製作の映画)

4.0

他の方のレビューを読みながら寅さんのモデルになっている事を知る。納得。活弁ありで見たが、途中からサイレントで鑑賞。活弁よりも視聴者の想像力が生まれて良い。カラーになると色の配色を意識した画作りになるの>>続きを読む

生れてはみたけれど(1932年製作の映画)

4.0

描く内容の普遍性。的確なカメラワーク。結構初期はカメラ動くのね。サイレントなのである種わかりやすい芝居もあるけれど、妻の芝居とか結構俳優の自由さを感じ取れる要素があった。小津さんてこだわり強そうだけど>>続きを読む

海辺のポーリーヌ(1983年製作の映画)

3.8

何かが解決するわけでもない、3人の大人を通じて精神的に少しだけ成長する女の子の物語。とても爽やかなロケーションで、自分の一夏の思い出のような秘密を得たような想いが残る。会話劇の中で問題点を深ぼるものの>>続きを読む

不良少女モニカ(1952年製作の映画)

3.9

ベルイマン初見。この作品に限って言えば必要以上のダイアログをせず映像で繋いで素晴らしい時間経過や事象を魅せる監督だなという印象。面白かった。こんな夏を過ごしたら誰でも惚れてまうやろ。この時代の自由さに>>続きを読む

燃ゆる女の肖像(2019年製作の映画)

3.8

カンヌ脚本賞受賞。お互いの距離が近づく過程がやや薄い気もするが、構成的には面白かったし、気になって仕方がない瞬間のまるで霊的な美しい瞬間がとても魅力的だった。この時代って今みたいに直ぐに会えたり、お互>>続きを読む

レディー・ガガ:Five Foot Two(2017年製作の映画)

3.5

記録 スーパーマーケットのCD売り場で人柄が好きになる。

ナナメのろうか(2022年製作の映画)

4.0

海に浮かぶ映画館で鑑賞
9月10日からの劇場公開でも改めて観たい。
前半は普通の物語なのに後半はなんとも打って変わって二人はどうなってしまったのか、映画の表面裏面があるような映画。従来のシネコンで見る
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M/OTHER(1999年製作の映画)

4.2

芝居と向き合った映画だなと。その延長上に私たちの生活があるようにも見える。このハッキリしなさやもやもやした感じがとても現実的で傑作だ。

佐々木、イン、マイマイン(2020年製作の映画)

3.8

昔の友人を悼む、思い出すだけではなく、気に入ったのがどんな気持ちだったのか、分かり合えなさを描いていてそこが重要なテーマだなと感じた。物語もスローペースではあるけど、間伸びしてる感じはなく絶妙な展開を>>続きを読む

燃えよ剣(2021年製作の映画)

2.7

美術やロケーションのこだわりなどは素晴らしいと思ったが、物語に抑揚がなくあまり引き込まれなかった。

オールド(2021年製作の映画)

3.0

展開が面白いんだが、途中からあきてくる。
ビーチにきて異変が起きてくるとこあたりが正直ピークな感じ。次なる仕掛けやきぼうのようなものがなくて、個人的には最後がなんか残念に感じた。

シン・ウルトラマン(2022年製作の映画)

3.0

オマージュはいいかもしれないが、ドラマ描写の物足りなさが正直なところ。というか個人的に求めていたところ。シンゴジラではあった誰の目線にたつとお客さんと密接に繋がられるかがこの作品ではあまりないように感>>続きを読む

GONIN(1995年製作の映画)

3.7

徹底的で面白い。TVで見てると少々テンポの遅さは気になるものの、物語もシンプルで見応えのある作品だった。作品としてはとても静かではっちゃける要素が少ないものの、演出的にサスペンスの中にどこかホラー的な>>続きを読む

007/ノー・タイム・トゥ・ダイ(2019年製作の映画)

3.0

悪役らしくない悪役。正直動機が中途半端でわかりづらいので、なんならもっと短絡的な悪役の方がいいのでは。冒頭は面白かったけど、これまで見てないとついてくのが難しい展開。

壬生義士伝(2002年製作の映画)

3.5

丁寧なわかりやすいドラマで感情移入しやすいし、良い。もともとは相米慎二が取る予定だったのか。

トップガン(1986年製作の映画)

3.3

なんというか、映画でウケそうな要素てんこ盛りな作品だった。トムクルーズ若い。時代的なウケの良さも当時はあったんだろうか。どうしてもこの手の映画は都合の良い感じに思えるが、教官というか上司との恋は燃える>>続きを読む

ある惑星の散文(2018年製作の映画)

3.8

試写にて鑑賞
映画の中で切り取られた登場人物達の動きがとても静か。そこがまるで宇宙空間に漂う孤独な惑星のように、動いているものの停滞しているような、それでも物事は前身しているようなメッセージとして肯定
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ドクター・ストレンジ/マルチバース・オブ・マッドネス(2022年製作の映画)

3.8

マルチバースジェットコースターロードムービー。
エンタメとしてはめちゃくちゃ楽しめた! 色んな映像表現や、これまでのマーベル作品を上手く絡めた物語の構築。自分は幸せなのか?日々様々な選択を迫られる中で
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まっぱだか(2021年製作の映画)

2.5

面倒くさい人間達をずっと見せられる。とっかかりが掴めず。日常生活で何をしてるのか分からないたくさんの人が多く、映画のキャラクター同様に映画が掴みづらい。しかしどこからかキャラクター達の素直な気持ちが露>>続きを読む

グリーンブック(2018年製作の映画)

4.0

垣根を越えて人と受け入れ合う尊敬し合う気持ちを学べる映画。俳優人もいいです。優しい気持ちになれる。

mid90s ミッドナインティーズ(2018年製作の映画)

3.8

きろく

少年達のあの頃の日常。
経験したことないのに懐かしい感覚があって、静かな物語に感情が揺れ動く。

異人たちとの夏(1988年製作の映画)

4.2

ミスリードにはめられた。想像以上に面白いし、怪奇で様々な要素が見事にはまっている。
家族愛×ゴースト×ホラー×サスペンス
家族愛で油断させ見事に隙をついてくる。
怪談的な話としても成立する。芝居が皆良
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