YuyaTakegawaさんの映画レビュー・感想・評価 - 3ページ目

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ゴールデンスランバー(2009年製作の映画)

3.5

原作への忠実度とそれでもコンパクトにまとめている脚本・編集が良い。やっぱお父さん最高。

さらば、わが愛 覇王別姫(1993年製作の映画)

4.0

今更ですが鑑賞。新宿の109シネマズプレミアムは初めて訪問したけどホテルの中に映画館があるような体験が出来て、たまには良いかもw

中国近代史のうち1924〜1976年まで、軍閥、日本軍占領、国民軍
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658km、陽子の旅(2023年製作の映画)

4.0

なぜロードムービーに惹かれるのだろう。この作品には、実年齢の拗らせた女性を演じる菊地凛子の凄みを抜きにしても単なる「再生」の焼き直しに陥らない棘がある。詳細はご覧頂きたいですが、多層的で家族ものに止ま>>続きを読む

君たちはどう生きるか(2023年製作の映画)

3.5

このレビューはネタバレを含みます

一見の価値はあるが、受け手にそれなりの前提知識がないと難しくないですか? 日本神話とキリスト教(というかダンテの神曲)なんですよね。最後伝えたいメッセージは分かるものの、この設定であるべきなのか。子供>>続きを読む

さらば愛しきアウトロー(2018年製作の映画)

3.5

良作。

"I’m not talking about making a living. I’m just talking about living."

老境に差し掛かる、とまではいかない自分だと思
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ミッション:インポッシブル/デッドレコニング PART ONE(2023年製作の映画)

3.5

サスペンス要素は抑えめで、アクションに次ぐアクション、全部盛。が、話は進んだような気がしないので、パート2もすぐ観たい、ってなるよねw

遠いところ(2022年製作の映画)

4.0

1日にハシゴするには重すぎたかもだが、トゥレスリーに同じく貧困や孤立、疎外がテーマの作品。こちらはドキュメンタリーかというほどのリアルさが怖い。最後のシーンは生まれ直し的に使われるタイプの映画ならでは>>続きを読む

To Leslie トゥ・レスリー(2022年製作の映画)

4.0

主演のアンドレア・ライズボローは素晴らしい。シラフとそうでない時の違いとか演技を超えてる(ように見える)。もっと辛い目にあう人はたくさんいるだろうと思うし、展開は、、最後は泣いたけどまぁ万事予想通りと>>続きを読む

愚行録(2017年製作の映画)

3.5

終始暗い妻夫木聡の表情が重い雰囲気をもたらす。もうちょっとミステリー的要素が強いのかなと思ったが想像とは違った。どんな人間も見方によっては愚行を重ねているに過ぎないという皮肉に満ちている。冒頭はあの映>>続きを読む

山女(2022年製作の映画)

3.5

現代にも当然通底する差別や集団心理などを描く試みは達成出来ていると思うのでもっと自然の不気味さとかいかがわしさみたいなのを撒き散らしても良かったのかなぁ、、もう少し森山未來を活かしても、、とか思うなど>>続きを読む

砂の器(1974年製作の映画)

3.5

音楽が素晴らしい。若干後半長くも感じるけれど、クライマックスへの盛り上げ方を考えると仕方ないのか。

ライダーズ・オブ・ジャスティス(2020年製作の映画)

3.5

ひねりは効いてて面白いけど、終わり方が無理矢理感あるなぁ。っての含めて皮肉なのかもしれないが。

エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス(2022年製作の映画)

4.0

ぶっ飛んでるねぇw ただ基本ストーリーは家族モノではあるのでわりとすんなり受け止められるお話。最後ほろっとさせられる。あり得た人生の分岐に思いを馳せる想像力と無償の愛で世界は少し優しくなる、ってことで>>続きを読む

aftersun/アフターサン(2022年製作の映画)

4.5

断片的なシーンが多く、ストーリー追うだけだと訳わかんないってコメントもありそうですが、、(意味深なショット多いので集中力は必要かも)。音の使い方が上手いと思う一方で楽曲の選択は若干これ見よがしな? そ>>続きを読む

タイラー・レイク 命の奪還2(2022年製作の映画)

3.5

前作を超えてる! カメラ酔いしてしまうのですが、、アクション見入ってしまいますねw ゴルシフテ・ファラハニさん好きなので続編期待。

怪物(2023年製作の映画)

4.0

でっちあげ、からもインスパイアされつつ、その流れをイメージする観客の期待(予想?)とは違う方向に持っていく脚本。良作も、ラストシーンが予想できるくらいには諸々の伏線が分かりやすい(意図が見えすぎる?)>>続きを読む

浮雲(1955年製作の映画)

4.5

どうしようもない人たちしか出てこないのに、何故ここまで惹きつけられるのか。そこに普遍的な生々しい情動が見てとれるからか。前年のフェリーニの「道」の変奏か。

別れる決心(2022年製作の映画)

4.5

すれ違いと対比と色使いと、、ラストに向かうにつれて、気づきがあり面白くなる。上質なサスペンス映画とはいえミステリーが主ではなく恋愛映画寄りですよね、本質的には。この辺も上手い。

岸辺露伴 ルーヴルへ行く(2023年製作の映画)

3.5

期待は裏切らなかった、けどドラマシリーズの小気味良い感じがその分削られたかな。

TAR/ター(2022年製作の映画)

5.0

好き嫌い分かれそう。。個人的にはサスペンスとして多くの伏線を仕込む巧みさ、1人のサイコパス芸術家が嘘や権謀術数を駆使して掴んだ権力の絶頂からの転落と再生(の兆し?)のドラマがうまくブレンドされていて見>>続きを読む

ケイコ 目を澄ませて(2022年製作の映画)

4.5

ケイコを取り巻く音の際立たせ方とか光の使い方とか演出も面白いのだが、そもそも眼だけであれだけの感情の幅を表現できるのが凄い。自分を突き詰めて、突き放して、前を向く。コンパクトな尺で、かつ大きな事件もな>>続きを読む

モダン・タイムス(1936年製作の映画)

3.5

世間から爪弾きにされる人々を描くという意味で普遍的なテーマ。逆に工業化とか高度成長への皮肉はそこまで感じなかったかな。序盤の壊れた機械のところは今でも誰でも笑えるなぁ、ホントすごいw

グランド・ブダペスト・ホテル(2014年製作の映画)

3.5

映画好きな監督、なのは分かるけど、初見でどこまで楽しめるのか、は難しい。グランドホテルとかシャイニングとか、ホテルものをもう一周してみるか。もちろん映像や豪華俳優陣だけでも楽しめる作品。

ひとよ(2019年製作の映画)

3.5

作品としては上質だと思うのだけれど、親目線では共感は出来なかったかなぁ。親子に限らず相手に対して過度に何かが出来ると思いすぎるとロクなことはない。自己完結するにせよ、迷惑になることもある。それを(擬似>>続きを読む

ベンジャミン・バトン 数奇な人生(2008年製作の映画)

3.5

息子を取り戻すための反対周りの時計、対抗できない自然の脅威としてのハリケーン、永遠を意味するハチドリ、など記号を配して訴えたいのは人生における一瞬一瞬の大切さ、なのかな。映像も綺麗で夜のシーンも印象的>>続きを読む

ナイブズ・アウト/名探偵と刃の館の秘密(2019年製作の映画)

3.5

ミステリーに関する前提知識を逆手に取るプロットは確かに面白い。一方で謎解きの爽快感、ストーリーの疾走感は若干犠牲になっている気も。実力派俳優たちの演技合戦も楽しめる要素。

A GHOST STORY ア・ゴースト・ストーリー(2017年製作の映画)

4.0

「セインツ」に続いて、この映画も素晴らしいですね。こちらは設定が面白い。役者2人と音楽が一緒で、文句なし。死者と生者の時間の対比、固定的なゴーストの視点、といったショットで困惑する人もいるかもしれない>>続きを読む

セインツ -約束の果て-(2013年製作の映画)

4.5

数々の映像、ショットの美しさに圧倒される。テレンス・マリックの「天国の日々」「地獄の逃避行」を彷彿。監督さんも好きなんでしょうね。そして調べたら撮影は「メッセージ」の方なのですね。それは私好みなはずだ>>続きを読む