baobabunokiさんの映画レビュー・感想・評価 - 7ページ目

ベイビーティース(2019年製作の映画)

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ポップなのに鋭くて脆くて痛い映画だった
ティーンエイジャーが重い病を患い、誰かを好きになるというジャンルの中で芸術的に個々に挟まれる死までのエピソードとカットが斬新で、明確な情報はないものの淡々と進ん
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突然炎のごとく(1961年製作の映画)

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フランス映画の特徴やイメージを全て詰め込んだみたいな映画。

哲学的で当時のフランス文学や人々が考えていた男女の違いやその在り方だとか、肉体や魂、愛と嫉妬などテーマを含みつつ、前半は青春で断片的な若者
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スペンサー ダイアナの決意(2021年製作の映画)

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実話の悲劇に基づいた寓話、映画がもたらす“フィクション”、“物語”としての力とそのクリエイティブ性や独自性を最大限に生かした映画であったし、完璧だった。

クリステン・スチュワートが演じるダイアナは、
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わたしたち(2016年製作の映画)

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全てがリアルで紛れもなくみんなの、幼かった社会の孤独だとか生きづらさとか楽しさやキラキラしていたけれどいつかなくしてしまいそうな思い出や記憶を詰め込んだ映画
「はちどり」とセットで見てほしい

牯嶺街(クーリンチェ)少年殺人事件 デジタル・リマスター版(1991年製作の映画)

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236分という長さも世界観、一つ一つのシーンで撮られた空間、生活、空気感という全てが特別だと思う。

“でも社会ならよくある話だよ”
“彼に忠告するの この世界は変えられないと”
“信念を信じる勇気が
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X エックス(2022年製作の映画)

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このレビューはネタバレを含みます

テーマとメッセージがしっかりあって前半めちゃくちゃノリノリで見たしミュージックビデオのような歌うシーン超面白くてズルい。

若さと老い、執着と憧れ、男と女の恋愛観、家父長制による伝統的な夫婦の形、アメ
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リベンジ・スワップ(2022年製作の映画)

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Gen Zバージョンの「Mean Girls」

予想できない展開の筋やメッセージ性も込められてる復讐ジャンル系の映画。わりとそれは許されないだろ!みたいな復讐もするんだけど、解決や終盤がザ 現代的。
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ビフォア・サンセット(2004年製作の映画)

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2022.09.17 再見
1作の二人から8年
2作目なのにここまで全てを崩さず、どこが変わり変わらないのかがわかる..
描き方が素晴らしくて言葉が出ない、終わり方が好き

NOPE/ノープ(2022年製作の映画)

3.6

エンタメと資本の搾取

キャスティングと配役と微妙なチャプター分け。前半の“得体の知れないわからないもの”の演出や見せ方がうまく、状況が読み込めないまま対峙しなくてはいけない部分が彼らと同じような感覚
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殺人の追憶(2003年製作の映画)

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ラストシーンの魅せ方.....................。

田舎の事件により調査が難航し、さらに狂っていき終わらない地獄。全くやり方が違う刑事の変化と対比...。当時もこんな男尊女卑、家父長制
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セックスと嘘とビデオテープ(1989年製作の映画)

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このレビューはネタバレを含みます

今まで見てきた映画の中でもかなり自然に人間関係を描き、「対話」に近くてドキドキした〜

タイトル通り、 セックスと嘘とビデオテープの話なんだけれども、どの登場人物も見ていて完全に理解することはできない
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マイ・プライベート・アイダホ(1991年製作の映画)

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このレビューはネタバレを含みます

見せ方や撮り方が美しいなと感じると共に、当時の若者の孤独感やギャングの在り方、貧困などについて考えさせられた。ストーリーの中で何かが起こるわけではなく、ただ二人の暮らしや関係性を見ているうちに惹きつけ>>続きを読む

夜の浜辺でひとり(2016年製作の映画)

3.7

初ホン・サンス作品

『お嬢さん』で知っているキム・ミニの自然で演技なのか、本音のような演技?が良かった。
監督と不倫関係にあることをあまりちゃんと知らなかったので、鑑賞中に調べてしまった。
冒頭はあ
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灼熱の魂 デジタル・リマスター版(2010年製作の映画)

5.0

人は目の前にあるパンドラの箱を開けずにはいられないのだろうか

因果によって生まれた運命のような自分の宿命を呪うかのような強い憎しみを感じる眼差しをアップするショットが心に刻まれた映画だった。
いくつ
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恋する惑星 4Kレストア版(1994年製作の映画)

5.0

断片的に、瞬間的に散らばって集まる。
映画としてはミュージックビデオのようで全体的に見たらあまり物語は展開しないし、登場人物もあやふやなままで不器用なシルエットだけど、キザなセリフが良いの。

トムボーイ(2011年製作の映画)

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動作、視線、眼差しが全てを物語っている一人の子のお話。

音楽や無駄なセリフはあまりない。ただあの頃の小さい頃の断片的な思い出の一部を見ているかのようで懐かしい気持ちになりながら、あの時の無邪気さと幼
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マグノリア(1999年製作の映画)

4.0

すごい物語の展開もストーリーも自分好みで興味深かった

ストーリーを調べずに見たけれどそれぞれの繋ぎ合わせがスムーズすぎて違和感がないのに対して、全く別々の話ではなく一貫して根元で繋がっている部分があ
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ヴァージン・スーサイズ(1999年製作の映画)

3.6

色々ソフィア・コッポラの映画を見てきてやっと雰囲気やテーマが掴めてきたな〜と感じた

ポスターやあるシーンでは10代の可愛らしい四姉妹が描かれるけれど、外見だけではわからない本人達の辛さや生きづらさが
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