baobabunokiさんの映画レビュー・感想・評価 - 5ページ目

歩いても 歩いても(2007年製作の映画)

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良くできてるし、生きていて取りこぼした部分とか見過ごしてわかったふりをしている部分を映画の中で細かく描写していて良かった

ソウルに帰る(2022年製作の映画)

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このレビューはネタバレを含みます

パンチがきいていたけれど、韓国、フランスの文化の融合、そのアイデンティティや形の土台がしっかりしていた印象。

家父長制によってただ台所に存在する家事をする女性の姿、泣き叫び酒に溺れる父の姿は、まさに
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バービー(2023年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

これは女の子のための映画でもないし、 ホモソーシャルで家父長制を作り出してきた男性ための映画でもないです。全員の、私たちの映画です。

Barbieというアメリカが生み出したブロンドガールに対する外見
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母なる証明(2009年製作の映画)

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2003年の殺人の記憶よりさらにキレキレでラストまでのスピード感と謎が解けて明らかになる瞬間の怖さが凄い、ポン・ジュノ...

スパイダーマン:アクロス・ザ・スパイダーバース(2023年製作の映画)

4.6

このレビューはネタバレを含みます

マーベルマルチバース広げすぎて、今年公開された映画全てあまり好みではなかったがこの映画はマルチバースでありながらも、「一人を選ぶか世界を選ぶか 繰り返されるストーリーの中で本当に必要なものは何か」とい>>続きを読む

ザ・ホエール(2022年製作の映画)

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室内劇でありながら、簡易的な「死」までのカウントダウンを描くはずなのに目まぐるしい登場人物の心情の変化や宗教的な対立、個人のトラウマ...多くは語らないが全てが重くどんどんのしかかってくる。

前作が
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aftersun/アフターサン(2022年製作の映画)

4.5

今では思い出せないけれど、確かにそこに存在していた記憶。あの時の感覚を一瞬だけ取り戻させてくれて、それがありがたいのか悲しいのか、はたまたその感情はどこからやってきたのだろうか、と考えた。冒頭から最後>>続きを読む

はなればなれに(1964年製作の映画)

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雑さと丁寧さの両方が滲み出てくる作品
監督がそう感じているからこのセリフがこの映画にはあるのか..?と思うような部分があり、一部で共感したり、そのセリフに軽蔑してしまってなんかその核がやはり自分には合
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エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス(2022年製作の映画)

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このレビューはネタバレを含みます

カオスを超えた先のユニバースでこの映画が伝えたいことはとても普遍的で一つしかなかった。その一つに対して全力投球してユニークさを詰め込んで、失敗してきた不器用さを丁寧に描く。アジア系移民というマイノリテ>>続きを読む

バビロン(2021年製作の映画)

4.3

このレビューはネタバレを含みます

『汚くて下品で美しいとは言えないけれど、ある意味美術は美しくなくて良い、何かを感じさせれば良いのだ』の言葉の矛盾さだとか正しさを感じた映画だった

ハリウッドに対するイメージ「アイズ・ワイズ・シャウト
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別れる決心(2022年製作の映画)

4.1

韓国映画を見るたびに韓国映画のファンになる。

巧みに計算されたカメラワークに様々な撮影方法を使用した今作はミステリー映画として楽しめる半分、ネオノワールの雰囲気が良かった。

キャスティングの主演二
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ノースマン 導かれし復讐者(2022年製作の映画)

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このレビューはネタバレを含みます

暴力!復讐!マチョイズム!魔女 の怒涛のコンボで面白かったけれど、『ライトハウス』の衝撃的な狂気具合やホラーさはなく、神話や男性英雄をベースにしたお話だった...

音楽の使い方や服装、カメラワークは
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