鷺宮テラスさんの映画レビュー・感想・評価 - 3ページ目

永遠の門 ゴッホの見た未来(2018年製作の映画)

3.8

このレビューはネタバレを含みます

本作の鑑賞を助走にしてゴッホ展へ駆け込む予定が休館。失意。

ゴッホの人生についてほとんど存じないけれども永遠の門と別名で呼ばれる絵画があることを後で知った。"悲しむ老人"の絵の世界に入り込めるような
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バスターのバラード(2018年製作の映画)

4.9

この時代の銀行ってどんなものだったのだろう?などの思いもしなかった"素朴な疑問"や"シチュエーション"を冗談まじりで詰め込んでくれたような作品で大いにたのしんだ。

それをまるで読み聞かせてくれるお伽
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ディヴァイン(2016年製作の映画)

4.7

イスラム教の礼拝時の旋律(きっとそのまま使うことが許されないから)に似せた音楽とヴィバルディのカトリック歌曲が続けて流れる冒頭に衝撃を受けつつ酔いしれた。この2曲が作品の全てを表してくれてるようでなん>>続きを読む

ホテル・ムンバイ(2018年製作の映画)

4.5

このレビューはネタバレを含みます

パグリーと字幕で表記してくれた訳者さんの誠実さに感謝しながらインドの文化に触れることが出来た。

頭にパグリーを巻くのはシク教徒のアルジュン(当時のインド首相もシク教徒)はインドでは極めて少数派である
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奇跡の教室 受け継ぐ者たちへ(2014年製作の映画)

4.0

きっと彼らは親の世代よりも優しくて大らかな人柄になる、こんな風に感じることのできる場面がさりげなく入っていて好き。


人種や宗教などの"レンズ"を通して見てしまう人たちの考え方が本作を観ていて知れる
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あなたの名前を呼べたなら(2018年製作の映画)

4.7

このレビューはネタバレを含みます

仏教発祥の地にヒンドゥー教が8割を占めるインド。イスラム教の侵攻により仏教が壊滅した歴史があって仏教以前から存在したバラモン教とヒンドゥー教が混合し台頭したインドには独特の価値観がある。

亡くなった
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戦争より愛のカンケイ(2010年製作の映画)

5.0

このレビューはネタバレを含みます

1番好きな映画。


フランスの元首相リオネル・ジョスパンさんも登場。


333記念に。

ライフ・オブ・パイ トラと漂流した227日(2012年製作の映画)

5.0

このレビューはネタバレを含みます

まるで小さい頃に読んで心に残っている本を読み返したような後味の作品だった。

少ない台詞の中でもインド周辺の歴史が伺えるような箇所がたくさん散りばめられて。

主人公のパイが通っていた学校にフランス語
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今日、キミに会えたら(2011年製作の映画)

4.4

このレビューはネタバレを含みます

作品に流れる空気が好みだった。心地よかった。散文のような台詞だからぼーっと横になりながら眺めるのがちょうどいいくらい。空気は澄んでいて色は思い出の中にあるようなはっきりしないでも綺麗な色で。

ジェイ
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10日間で男を上手にフル方法(2003年製作の映画)

4.5

I even told him that I love him.

同時多発テロの後、ニューヨークの元気な姿を見せようとニューヨーク州、ニューヨーク市の協力でニューヨークのロケーションとエキストラ全員
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エリザベス・ハーレーの明るい離婚計画(2002年製作の映画)

3.9

は?third grade? (サラの台詞w)

夫婦円満だと幸せいっぱいに暮らしていたら突然離婚裁判の召喚状が届く。びっくり仰天のアメリカあるあるドタバタ逃亡劇w

作中に触れてない部分を補足すると
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バッド・スパイ(2018年製作の映画)

4.1

女子二人のドタバタ巻き込まれ米国ジョージア州アトランタ発の欧州旅行w

チェコのプラハ、オーストリアのウィーン、オランダのアムステルダム、ドイツのベルリン、これでもかとヨーロッパの美しいランドマークを
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ダメ男に復讐する方法(2014年製作の映画)

4.7

GOTのジェイミーファン必見。

3人の女優さんを存分にたのしんだ。
レスリー・マンさんの即座に笑顔から泣き顔にかわる演技がすごくって。昔はキャメロン・ディアスさんの位置であったろう米国男性の誰もが振
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シンプル・フェイバー(2018年製作の映画)

4.5

このレビューはネタバレを含みます

For another? (お墓の場面)

くまさんパンツを履いてそうな賢い田舎のnerdっぽいステファニーと場違いなセレブ感を堂々と醸し出し言葉遣いがものすご〜く悪い(悪過ぎて笑える)エミリーの関係
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チャーリーズ・エンジェル(2019年製作の映画)

3.9

クリステン・スチュワート様に"handsome nerd ”と評された彼が羨ましいw

アラジンのジャスミンがキャピキャピ騒ぎながら切り抜けてくのを愛で、アクションはスタント任せだけどクリステン様の言
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劇場版メイドインアビス 深き魂の黎明(2020年製作の映画)

4.4

「ちくしょう、オイラがずっとずっと望んでた地の底の冒険だ。」-ナナチ-


遥か昔に発見された巨大な縦穴の直径は約1キロにも及び深さは謎に包まれている。誰も最下層へ到達したことがないのだ。
そこには危
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1917 命をかけた伝令(2019年製作の映画)

5.0

このレビューはネタバレを含みます

自分にはすんなり聴き取れずに戸惑ってしまう発音と独特の言い回し(例えばbloody ほにゃららなど)からどこの国の方たちなのか教えてくれて通貨単位に触れる台詞もさりげなく当時の時代を感じさせてくれてわ>>続きを読む

TOKYO!(2008年製作の映画)

4.9

外国の監督が日本人の俳優を使って日本のロケーションで映画を撮る。どういう経緯を辿って実現したのかプロデューサーにお尋ねしたいほど。

"そこ"で生きるということがどういうことかを示してくれるようなミシ
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ジャックは一体何をした?(2017年製作の映画)

4.5

脳が困惑。

タイトルが提示する解答を獲得しようと二人の会話から手がかりを探してしまうけれども、

繋がりのあるようでなさそうな、いやかろうじてあるような会話と音楽もないおかげで心の拠り所=アンカリン
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エクストリーム・ジョブ(2018年製作の映画)

4.6

アメリカンスタイル?ww

これは自分の好きな部類ではない、たのしめるか不安。と思ったのは冒頭の数分だけでそこから尻上がりにペースに巻き込まれ声を出して笑った。

リュ・スンリョン班長の顔芸いや顔のオ
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パラサイト 半地下の家族(2019年製作の映画)

4.1

このレビューはネタバレを含みます

廁。御手洗。化粧室。トイレ。脳内で超快適個室リストが作られてるほど入るトイレには気を使う。

本作はお手洗いがみすぼらしさを象徴しているようで、想像の上を行く便器の位置にやられたw


【王様の事件
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マリッジ・ストーリー(2019年製作の映画)

4.8

このレビューはネタバレを含みます

東京と大阪は400キロ。4489キロのニューヨーク-ロサンゼルス間は夫婦の別離を感じさせる象徴なのかな。ダイハードの主人公もニューヨークとロサンゼルスで苦労してそうだったのを思い出した。

周りのキャ
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ナイブズ・アウト/名探偵と刃の館の秘密(2019年製作の映画)

4.8

一体どれほど読み込んだらこんなもの作れるの。

登場人物の話を探偵の言葉と共に読みながら情景を思い浮かべるが如く小説を読んでいるかのように進む様(サマ)に脳が喜んで仕方なかった。「翼ある闇」で想像して
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ジョジョ・ラビット(2019年製作の映画)

3.6

このレビューはネタバレを含みます

社会風刺、プロパガンダ的な作品は観ながら考えに耽りがちになる。

ユダヤ人の血を引く監督さんがヒトラーを演じる。壮絶な皮肉。演じ方や作風も並々ならぬ恨みでもあるかのようでこれも過激な思想だよと感じつつ
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ブラック校則(2019年製作の映画)

4.2

校門を通ることが億劫な時の空気を思い出しながら彼らの自由を手に入れる戦いをたのしく見守った。

星田英利さんがすばらしくイヤな奴なおかげでみんなを応援出来た。モトーラ世里奈さんと箭内夢菜さんもよくって
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フォードvsフェラーリ(2019年製作の映画)

4.3

"words"!! just are not useful!!

面白かった。 登場人物の生きザマに重点を置かれていてどの登場人物も皆プライドとモットーを秘めてるようでかっこよかった。

企業のトップ
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アイリッシュマン(2019年製作の映画)

4.9

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solidarity!!

アル・パチーノさんの"cocksucker "の言い方がサイコー過ぎて何度もエクスタシィを迎えた。パチーノさんのジミー役をずっと観ていたかった。終わって寂しかった。


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ジェミニマン(2019年製作の映画)

3.9

鑑賞しながら私達が日常生活で目にしている"動き"はいったい何FPSで脳が認識しているのだろうと思った。それくらい非日常的ななめらかに動く様に思わず脳がショック状態。


お話はちょーふつーだけれども
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去年マリエンバートで(1961年製作の映画)

4.1

思わず覚えてしまいそうな何度も繰り返されるフランス語の冒頭から作品世界に引き込まれた。

同じ場面、同じ台詞だけれど撮る角度や衣装が異なっていたりして監督さんが一つに絞りきれなかった場面を大切に大切に
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スター・ウォーズ/スカイウォーカーの夜明け(2019年製作の映画)

5.0

このレビューはネタバレを含みます

最高でした。全シリーズで一番好き。

涙が何回も溢れた。

デイジー・リドリーさんはスターウォーズのために生まれてきてくれたと思った。

ジョン・ウィリアムズさんはEP1-8までに登場した楽曲を全て入
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スター・ウォーズ/フォースの覚醒(2015年製作の映画)

3.9

このレビューはネタバレを含みます

私のスターウォーズはEP6から入ったからか続きの7がどんな世界なのか(思いが)詰まって血栓が出来ていた。アナフィラキシーショックも起きたかもしれない。

EP6でルークが取り戻した平和な世界を少しでも
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スター・ウォーズ エピソード4/新たなる希望(1977年製作の映画)

4.5

このレビューはネタバレを含みます

攫われ売り飛ばされ腕をもがれ口八丁でトルーパーから逃れ、R2と3POのドタバタ大冒険の始まり。

r2のピコピコピーと解読不能な電子音に3poの人間の言語による返事からなんとなーく小さなドロイドの方が
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ダンケルク(2017年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

銃声にビビる。跳弾も感じれる音に恐怖。新鮮だった。

乾いたような機械的な台詞と重い音楽のおかげもあってか感情よりも視覚と聴覚の感覚のみで観れたような気がした。

こういう映像、撮り方が好きなんだよー
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HELLO WORLD(2019年製作の映画)

3.3

このレビューはネタバレを含みます

序盤で主人公が読む啓発本が作品が提示したい主軸の逆説的命題なんだなと自動的に受け取ってた。それは具体的手法に何も触れておらず大っぴらな題目だけ記されている"それ"に主人公も愚痴を口にしながら読んでいる>>続きを読む

決算!忠臣蔵(2019年製作の映画)

4.5

赤穂の塩を食したくなる。

忠臣蔵らしくたくさんの俳優のお顔と台詞に触れられる作品で冒頭の場面から元禄時代を感じさせてくれて時代劇を観るたのしさに溢れていて良き。

時折ぐっとくる人情劇をかすかに含ま
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ワイルド・スピード MAX(2009年製作の映画)

4.2


青い瞳がうつくしすぎるポール・ウォーカーさんの見てみたいお姿を見せてくれる。今回はスーツ姿の彼。惚れる。

冒頭からチーム必殺の強盗術。これぞリーダーの姿だと見せつけてくれる臨機応変に作戦と仲間を
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