柏エシディシさんの映画レビュー・感想・評価 - 2ページ目

柏エシディシ

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映画(1996)
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ロードハウス/孤独の街(2024年製作の映画)

3.0

パトリック・スウェッジ主演の1989年アクション映画のリメイク。
バキバキに仕上がっているジェイク・ギレンホール。
そしてクレイジーなライバルキャラに、なんと元UFCチャンプのコナー・マクレガー。
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宋家の三姉妹(1997年製作の映画)

3.0

激動の中国近現代史を女性の視点で捉え直した伝記映画。
それぞれ資産家、革命家、軍人へと嫁ぎ、国の行く末を左右した三姉妹。
幼少期より父親の教育方針の元、国際的な感性を育まれたであろう三姉妹が、男たちよ
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チャイニーズ・ウォリアーズ(1987年製作の映画)

3.0

なかなかのハードアクションで楽しませくれた「皇家戦士」の監督デヴィッド・チャンとミシェル・ヨーの再タッグ。
こちらもすべり気味のギャグはともかく、アクションも爆破も景気の良い、なかなかの力作。
モデル
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オッペンハイマー(2023年製作の映画)

4.0

さっき、観てきました。朝イチIMAXで。
思っていた以上に"大きな"映画だった。
何もgdcsのデカいスクリーンを前から4列目で浴びる様に鑑賞したから、という事に限らず。
オッペンハイマーという人物の
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俺らのマブダチ リッキー・スタニッキー(2024年製作の映画)

3.0

いたずらや失敗をなすりつける都合の良い"架空のマブダチ"リッキー・スタニッキーをでっち上げた悪友トリオ。
いい歳しても折りを見てリッキーの存在を利用していたのだが、遂にリッキーの実在を証明しなければな
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ピアノ・レッスン(1993年製作の映画)

5.0

浜辺に打ち捨てられた一台のピアノ。
波打ち際で踊る少女。
雨の中、翼をもぎ取られた黒い天使の様に泥の上に座り込む女。
寓話めいた美しいカットと一聴すれば、永遠に心に刻まれる「楽しみを希う心」の調べ。
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猫とピットブル/キットブル(2019年製作の映画)

4.0

アカデミー賞短編アニメーション部門にもノミネートされ、発表当時Twitterでも話題になっていて、鑑賞済み。
今回、「私ときどきレッサーパンダ」の日本公式劇場公開で併映、大きなスクリーンで再見。
また
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PERFECT DAYS(2023年製作の映画)

3.0

異邦人ヴェンダースの憧憬というフィルターを通して見る"美しい国、日本"を、正直、私の様な人間は意地悪く思ってしまうが、思っていたより良かった。
今時分に"清貧"を謳う様な映画に、どうにも胡散臭いものを
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ワンダとダイヤと優しい奴ら(1988年製作の映画)

3.0

モンティ・パイソン組のジョン・クリーズによるロマンティッククライムコメディ。
良い意味でも悪い意味でも80年代っぽい映画。
本作でアカデミー助演受賞のケビン・クラインをはじめ主演4人の丁々発止は楽しい
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ナショナル・シアター・ライブ 2024 「ディア・イングランド」(2024年製作の映画)

4.0

サッカーイングランド代表監督ガレス・サウスゲートと代表チームを主人公とした舞台劇というのが先ずは驚き。
現役の選手たちも実名で登場。
サウスゲートに「恋におちたシェイクスピア」のジョセフ・ファインズ。
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皇家戦士(1986年製作の映画)

3.0

ミシェル・ヨー祭、地味に継続中。
若きミシェル・ヨーと真田広之が共演したハードアクション。冒頭は日本ロケではじまる。時代を感じるぅ。
香港アクション全盛期の作品なだけに危険なスタントや爆破もてんこ盛り
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ワンダーガールズ東方三侠2(1993年製作の映画)

2.0

ぷちミシェル・ヨー祭。
ずっと観たかった東方三俠の続編。
ワンダーガールズの活躍で平和が
訪れたと思った香港(?)だが、核戦争で法秩序が崩壊。
水の利権を巡り暗躍する組織にワンダーガールズが立ち向かう
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オーディション(2000年製作の映画)

4.0

好きなんだけど、怖すぎてあんまり観ないヤツ。
アマプラで見つけちゃったのでなんと無しに観た。……やっぱ、こぇー。
海外では「リング」と並んで日本のホラーamazing!を決定づけた名作として名高い一本
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デューン 砂の惑星PART2(2024年製作の映画)

3.0

先行上映ではタイミングが合わず敢えてスルーして、正式公開初日の朝1番に行ってきた。
それぐらい池袋gdcsのIMAXフルスクリーン以外の鑑賞という選択肢はあり得なかった。
part2も画面設計が1.4
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ウェイン・ショーター 無重力の世界(2023年製作の映画)

4.0

2023年"未知の領域に旅立った"ジャズレジェンド、ウェイン・ショーターのドキュメンタリー。
製作にブラッド・ピットのPLAN B。合計180分ほどのボリュームでショーターの生い立ちからキャリア全体ま
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オスカー・ピーターソン/オスカー・ピーターソン:ジャズ界の革命児(2020年製作の映画)

3.0

"鍵盤の皇帝"オスカー・ピーターソンの伝記ドキュメンタリー。
同時期のジャズレジェンドの中でも、比較的、幸福で長い安定したキャリアを積んだオスカー・ピーターソンの歩みは、ある意味波瀾万丈なドラマティッ
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ストリートダンサー(2020年製作の映画)

3.0

まずは冒頭のタイトルコールでオマエ「3」なのかい!と驚き、エンドロールでは割とマジメな実録ドキュメンタリーな締めに、そんな映画だったかな…ってなるw
インド映画も随分慣れてきたつもりだったけれど、まだ
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ありがとう、トニ・エルドマン(2016年製作の映画)

3.0

「落下の解剖学」のザンドラ・ヒュラーが凄かったので、こちらも観たくなり。
仕事一辺倒の娘を案じた変わり者の父親が、迷惑顧みず娘の出張先に現れ大騒動(というには地味な嫌がらせ)を巻き起こすハートウォーミ
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カラーパープル(2023年製作の映画)

3.0

あの「カラーパープル」とミュージカル?
舞台版の存在を聞いた時から、それって水と油じゃない?あの凄惨なお話と全てを陽性のトーンに塗り替えるミュージカルとの相性を訝しがっていたのだが、結論、スピルバーグ
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ARGYLLE/アーガイル(2024年製作の映画)

2.0

うーん………
ただでさえ荒唐無稽なスパイ映画のクリシェを、敢えて過剰に振り切らせたハイパースパイ映画「キングスマン」
更にそれに輪をかけた様なバカ映画の本作。
キングスマンは楽しめて、本作が楽しめなか
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ソウルメイト(2023年製作の映画)

3.0

デレク・ツァンの秀作「ソウルメイト」の韓国版リメイク。
オリジナルに大筋は忠実、且つオリジナルの改編も気の利いてる、結論、良いリメイク。
全体の印象として、同じ年齢を演じているも、やや大人っぽくオンナ
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群山:鵞鳥を咏う(2018年製作の映画)

3.0

福岡三部作の中で未見であった一本。
「福岡」「柳川」も決して判り易い作品ではなかったが、今回は輪にかけてハイコンテクストで、他の2作の様にのめり込むのが正直難しかった。
日本統治の負の歴史、中国と韓国
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テルマ&ルイーズ(1991年製作の映画)

4.0

4K版にて。
最高ですね。問答無用の傑作。
"女性の映画"隆盛の近年においてその存在感が改めて大きくなってきていたテルマ&ルイーズ。
このタイミングでのリバイバルの必然。
そのテーマの先進性と今なお色
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アメリカン・フィクション(2023年製作の映画)

3.0

才能はありながらなかなか世間に受け入れられない純文学作家セロニアス"モンク"エリソン。
エージェントからは「君の作品は黒人っぽくないから」などと言われてしまう始末。
やむない事情により、ステレオタイプ
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夜明けのすべて(2024年製作の映画)

3.0

「ケイコ目を澄ませて」が本当に素晴らしかった三宅唱監督の新作。
「ケイコ」は本当の意味で「見る」という事はどういう事か考えさせられた作品だったが、本作は目で見えるものだけでは推し量れない人のそれぞれの
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落下の解剖学(2023年製作の映画)

4.0

これは見事な映画だ。
フランスの雪深い山荘で男が転落死し、はじめは事故だと思われたが、やがて人気作家の妻の犯行が疑われる。
裁判を通して夫婦の秘密や確執が明るみになり、"真実"が錯綜する。
そして、裁
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籠の中の乙女(2009年製作の映画)

3.0

ヨルゴス・ランティモスの名前が日本の映画ファンに最初に認識された作品じゃないかな。
「哀れなるものたち」からの復習編。
冒頭から何の説明もなく、ある家族の日常が淡々と映し続ける。
が、この家族どこか…
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ヴァチカンのエクソシスト(2023年製作の映画)

2.0

昨年劇場で見逃してしまったヤツ。
実在のエクソシスト、ガブリエーレ・アモルトをラッセル・クロウが演じたホラー映画。
ヴェスパに跨って颯爽と走るラッセル・クロウのスチールのカッコヨ面白さとSNSでの局地
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宇宙大征服(1968年製作の映画)

3.0

アポロ月面着陸の前年1968年公開、人類初の有人月面着陸計画を描いたヒューマンドラマ。
当然、まだアポロ計画成功前であるから、宇宙船の外側の映像も無く、宇宙服や月面の描写等の考証も怪しい地味な作劇だが
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コット、はじまりの夏(2022年製作の映画)

4.0

原題はQuiet Girl
彼女の行く末に希望と祈りを込めたような邦題も素敵だ。
家族や姉妹たち、学校。たくさんの人達に囲まれていても何処にも自分の居場所がない。
黙り込む事で自分を守ってきた少女が、
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ブレイキング・ニュース(2004年製作の映画)

3.0

「ジョニー・トー漢の絆セレクション」にて。
ぃやぁぁ〜、面白いよねぇ。
「大事件」と画面一杯に出るタイトルロールの笑っちゃう程のカッコ良さよ。
冒頭の路上での銃撃戦。ワンカットの迫力。香港映画全盛期の
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ボーはおそれている(2023年製作の映画)

3.0

アリ・アスターの新作。
最近個人的に観た映画ではウェルズ「審判」、スコセッシ「アフターアワーズ」を想起させられた所謂"地獄巡りツアーもの"の系譜。
近年だと「アンダーザシルバーレイク」とかが好きかなー
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エル・スール(1982年製作の映画)

4.0

エリセ31年ぶりの新作に向けて予習復習。
以前は、なんだかわからないな、「ミツバチのささやき」の方が好きだな、なーんて思っていたのだが、あらためて、こんな終わり方だっけ?すごい!ってなった。
ビクトル
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瞳をとじて(2023年製作の映画)

4.0

ビクトル・エリセ、長編としては31年ぶりの新作。
映画好きを名乗る以上、観ないという選択肢はない。
そして、こちらの過剰な思い入れを越えて想像以上に"映画の映画"であった。
早くも2024年ベスト級の
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燈火(ネオン)は消えず/消えゆく燈火(2022年製作の映画)

3.0

消えゆく香港のネオンサイン。
ネオン職人の夫を亡くしたばかりのメイヒョン(シルヴィア・チャン)はその失意からまだ立ち直れずにいた。そんな折、ふと訪れた夫の工房に寝泊りする若者との出会いを機に、夫のやり
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愛にイナズマ(2023年製作の映画)

3.0

正直、ちょっと苦手な石井裕也監督作品。
今回は松岡茉優と若葉竜也目当てで鑑賞。

監督によるオリジナル脚本という事だが、コロナ禍における自身のモヤモヤや混乱をそのままぶつけてきた様な、やや散漫な印象な
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