おときち

宇宙よりも遠い場所のおときちのレビュー・感想・評価

宇宙よりも遠い場所(2018年製作のアニメ)
3.8
「青春、する。」からの「青春、した。」でした。


あぁ青春だなー。若さって突っ走るよな。いいなぁあれだけ思いっきりアクセルが踏める目標があって。全力でぶつかることができる仲間がいて。


女子高生4人組(うち1人は高校生じゃないけど)が、南極を目指す物語。笑いながら、泣きながら、ぶつかりながら大きく成長していく物語。

無鉄砲で向こう見ず。希望に向かって突っ走る。目の前の壁が登れないなら壊してでも進む。それが若さの特権。でもそこにちょっとした責任を負わせているのが面白かった。彼女たちの真っ直ぐさが眩しくも、羨ましくもなる。そんな物語。


画もキレイだし、キャラクターもかわいい。
別に南極じゃなくても成り立ちそう?とか、そんな荒波の中で船室出る?とか、日向ちゃんの話に口出すのはどうなの?とか、いろいろ細かく見たらツッコむ人もいそうだけど、それは野暮ってものよ。視野が広い時と狭い時があるのもいいもんだ。


泣くつもりなんかないんだけど、もう涙腺脆いし、自分の娘と置き換えて考えたり(まだ小学6年生だが)しちゃうと、泣かされたわ。
メール受信のエピソードとかムリムリ。ボロボロ泣いた。なんなら今思い出してもヤバい。


もうオジサンな私には一生見ることができないであろう(言い切らないぞ)南極の世界はとても綺麗でした。その綺麗さの裏には怖さがあるのが分かるので、余計に綺麗でした。
行ったことないけど、昭和基地の中も実際あんな感じなんだろうな。
温暖化が進むこの世界で南極はいつまであの環境を保てるのだろうか。南極の氷雪がなくならないために、何をすればいいのだろうか。



一緒に観ていた娘が「キマリちゃんは、けいおんで言うと唯ちゃん、しらせちゃんは澪ちゃん、日向ちゃんはりっちゃん、ゆづきちゃんはあずにゃんみたい。で、南極が学園祭みたい」とか、「この4人はプリキュアで例えるなら…」とか言うのが面白かった。「何々っぽい、何々みたい」っていうのはネガティブな意味ばかりじゃないので、そういう考えもありだぞ、娘よ。