因果応報という言葉
酷いことをした奴は
酷いことをされる。
このあたり前のことを
きっちり、教えてくれる
それを魔王にしなければ
行けない世の中だが…。
「魔王学院の不適合者 史上最強の魔王の始祖、転生して子孫たちの学校へ通う」
クソ長いサブタイトルからおわかりの通り、すべての種族の平和と幸せを願い、古代の大戦を自らの命を掛けて終わらせた暴虐の魔王が二千年後に、転生して魔法学院へ入学するという…ありがちかなと思わせる内容だが…。
これが中々どうして面白い。まず魔王という設定に偽りなく…容赦無い強さと所業が痛快だ。なにより、理不尽に強い。道理を曲げてしまうほど圧倒的に強く、これは…と思っても全く平気…。徹底してなんでもありなのだ。だがそれがいい。
更に理不尽な差別や上から目線、仲間や父母に不遜な態度や暴力をなした相手には徹頭徹尾、惨たらしく制裁を加える点がなんとも気持ちいい。最近の傾向だが…主人公が優しくなりすぎていて、散々な目に仲間があっても許したり、やっつけるシーンが短くてフラストレーションが貯まる展開が多い。コンプライアンスやクレーマーのバカさ加減だろうが…スッキリしない。だが最初から暴虐の魔王と言い切っているだけに…その辺りが気にしなくて良いとは思わないが…一回殺して、生き返らせて殺すとかかなりぶちかましてくれる(^o^) 悪いことをしたら相応に痛みがあることはあたり前なのだ。
始祖の始祖、純血魔族を皇族、それ以外を混血として差別が存在する世界、魔族と人間そして精霊と神族も対立し合う世界が描かれ、そこに陥れる謀略も描かれ…正に毒を持って毒を制す事ができないと行けないが…嘗ての魔王と勇者が手を取り合うあたりはシナリオが足早ながら面白さがあった。始祖が別人の名になっているギミックと合わせて中々面白かった。
ただ…突然ぶっこまれたあの歌には…まぁ元気玉も中身のバワー次第だけどファンユニオンの皆様もう少し何とかならなかったか…。
そこかしこで暴虐の魔王がスカッとさせてくれる作品なのでストレス解消にはなる。オススメできそう。
